散らかった部屋

ミニマルな日常

最終更新日: 2017.09.21

片付けられない人が無意識にやっている、物を増やしてしまう3つの生活習慣。

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自分ではわりとまめに片付けているつもりなのに、気づくと部屋の中がぐしゃぐしゃになってしまう。こんな人に共通の物を増やしてしまう習慣を3つお伝えします。



生活スタイルを変えれば汚部屋にはならない

きれいな部屋とぐしゃぐしゃの部屋の違いは、結局そこに住む人の生活習慣の違いです。

部屋は一日で汚部屋になったりしません。少しずつ、少しずつ、物が増えていきます。

汚部屋は、生活習慣病のようなもの。

生活習慣病の多くが予防できるように、散らかった部屋も予防できます。ライフスタイルを変えれば、必ずもっとスッキリとした部屋で過ごせるのです。

もしあなたにこんな癖があったら、ちょっと変えてみてください。

1.とりあえず紙を重ねてしまう

私の部屋が散らかってしまった理由の1つはこれでした。

1枚だけならほとんど存在感のない紙たち。ですが、うっかり重ねてしまうと、まるで雪だるまのように増殖し、そのうちずっしりとした紙の束になります。

紙はほこりは同じぐらいのスピードで、静かに家の中で溜まっていくのです。

多くの人は、本当に大事な書類、たとえば各種証明書や保険証書、遺書、パスポート、住宅の登記に関わる書類などはみんなどこかに大切にしまっているはずです。

そのへんに山になっている紙は、用がすんだら、文字通り不用なのです。

レシートやポイントカード、ダイレクトメールやクーポン券、ちらし、フリーマガジン、新聞、雑誌、各種お便りをうっかり重ねない癖をつけてください。

重ねないと、生活が立ちいかない場合は、1ヶ月ほどためておき、定期的に処分する癖をつけるといいです。

私はすぐに処理できない紙は、「未決用」の紙ばさみにはさみ、月に1度ぐらいの頻度で整理しています。

さて、紙には重なりやすい性質と、もう1つ、散らばるという性質もあります。

うっかり重ねるのも問題ですが、何もせずそこに放置すると、カビの胞子のように家の中のあちこちに散らばり、その場所で少しずつ増殖していきます。飛び火するのです。

これはこれで恐ろしいです。





紙を重ねたり、放置する習慣がある人は、その習慣を以下の習慣に置き換えてみてはどうでしょうか?

1.)最初から家に入れない
2.)できるだけ早く処理する
3.)用が済んだらさっさと捨てる

不用な新聞や雑誌の購読は解除し、外でチラシなどを不用意にもらわないようにして、家の中に入る紙の量を制限します。

紙にのっている情報にはできるだけ早く目を通し、その情報に対してすぐにアクションを起こしてください。

そうすれば、その紙はすぐに用済みになるので、すみやかに捨てられます。

私の二の舞いを演じないでくださいね⇒筆子流、紙ゴミを増やさない極意:ミニマリストへの道(70)

2.収納スペースを無視して物を家に入れている

考えてみると、過去の私は、いつも物を買ってから、その置き場所を考えていました。

小さいものなら、それで何とかなるでしょう。

けれども、洋服や本など、1つ1つはそうかさばらなくても、溜まると場所を取るものは、買う前にどこにしまうのか、しっかり心づもりすべきです。

しまい場所について何も考えず、どんどん物を入れるから、次第に家の中が倉庫のようになっていくのです。

多くの人が、服でいっぱいのタンスやクローゼット、ハンガーラックを持っているのは、買うときに収納スペースについて何も考えていないから。

車を買う時、どこに駐車するかちゃんと考えてから買うと思います。

食器、本、CD、衣類、おもちゃ、食品も同じことをしたほうがいいのです。

今、服が多すぎて収納に苦慮している人は、自分のタンスの引き出しとクローゼット、その他、現在、服を収納しているすべての場所の写真をとってみては?

写真をとって改めて見てみると、ほぼ満杯であることに気づくかもしれません。

収納スペースがいっぱいだったら、それ以上家に持ち込むと、散らかることは目に見えています。

この場合、服を買うより処分することが先です。

引き出し1つ、クローゼットの3分の1ぐらいがカラになるぐらい、服を捨てれば、余裕を持って服を買うことができます。

服の捨て方の参考にどうぞ⇒捨てる服を選ぶ方法。2段階ルールでミニマリストのワードローブも夢じゃない

洋服以外の物に関しても、それぞれの収納スペースの写真をスマホや携帯電話で撮るといいかもしれません。

買い物に行く前に、収納スペースをチェックすれば、買いすぎることもないでしょう。

私は、自分の物を入れている場所を把握しているつもりだし、所持品の内容もだいたい覚えています。

それでもクローゼットの中にある、写真などを入れている箱の中身は、しばらく見ないでいるとしっかり忘却の彼方です。

たまに開けて見ると、「ああ、まだこんなものあったんだ」と新鮮な気分になります。

これは特に私が忘れっぽいからではないと思います。ことほどさように人の記憶はあいまいなのです。

本気でスッキリスペースを手に入れたいのなら、自分の手持ちの収納スペースを確認し、手帳やノートに書き出しておく行為は無駄にならないと思います。

3.無理やり収納しようとしている

自分ではちょこまかと片付けているつもりなのに、生活時間の大半を散らかった部屋で過ごしているのなら、無理に収納している恐れがあります。

部屋に物があふれているのに気づくと、人はこんなことを考えます。

・この部屋、収納スペースが足りないんだよね。

・私がズボラなせいだわ。

・私、昔から片付けられないんだよね。

・収納が苦手だからこうなるのかな。

・便利そうな収納グッズ買ってこなくちゃ。

どの理由ももっともらしく聞こえますが、本当の問題はここではありません。

部屋に物があふれる唯一の理由は、収納スペースに対して、物が多い、ということです。

物が多すぎるから、外に出ているだけなのです。

それなのに、多くの人は、なぜかその事実を受け入れようとはしません。

たぶん子供のときから、たくさんの物に囲まれて暮らすのがごくあたりまえのことになっていたからでしょう。また、「用が済んだら捨てる」という考え方になじみがない、という理由もあります。

物が多すぎることに思い至らないと、何とかきれいに収納しようとがんばります。

雑誌の収納特集を見ると、それはもうきっちりとした収納ぶりです。

粉ものを全部おそろいの容器に移し替えてラベルをつけたり、冷蔵庫の中で、わさびやからしのチューブをフックでぶらさげていたりします。

こんな収納を半年も1年も続けられる人は少数派ではないでしょうか?

私自身も、「収納の裏技」について考えることに時間とエネルギーを使っていた時期があります。

収納テクニックを紹介した雑誌を読むのも好きでした。

冷蔵庫の中で、マヨネーズのチューブをしっかり立たせたいとか、市販の弁当についてくる小さな醤油の袋をまとめたい、と強く願ったこともあります。

実際に、牛乳パックを切って箱状にし、マヨネーズのチューブや醤油の小袋をその中に放り投げることもしました。

しかし、きちんとしまえたのは最初の数回だけ。中身をいちいち箱の中に戻すのが面倒で続きませんでした。

そのうち、箱の中がどんどん汚れていき、見るからに汚らしくなったので捨てました。

1日中、収納に時間をかけられるのなら、こった収納をしてもいいと思うし、それが楽しくてしょうがないなら、収納テクを磨くのに時間をかけてもいいでしょう。

ですが、ほとんどの人は、他のことで忙しくそんな時間はないはずです。それに、収納ばかりうまくなっても、人生の質はさほどあがらないように思います。

収納はほどほどにし、「収納場所からあふれているものは、捨てる」という生活に切り替えれば、もっとスッキリとした環境を手に入れることができます。

=====

今回は書きませんでしたが、余計な物を買ってしまう、という行動も、物を増やす大きな要因です。

実際に片付けを始めてみると、「なんでこんな物、買ってしまったのかしら」という物がたくさん出てくるはず。

その気持を突き詰めて考えることで、不用意なショッピングが減っていきます。





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