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カフェインがたくさん入っているコーヒーは身体にいいという意見と悪いという意見があります。
私自身は、カフェインはどちらかというと身体に害を及ぼすという結論に至り、3年前にカフェイン入りの飲み物を飲むのをやめました。
カフェインは眠れなくなるからよくない、という説が有名ですが、それ以外にもいろいろ問題があります。なぜカフェインは身体によくないのか、あまり知られていない理由を5つお伝えします。
まずカフェインについて簡単に説明します。
そもそもカフェインとは何か?
カフェインはアルカロイドです。
アルカロイドは植物に含まれる窒素を含む弱アルカリ性の成分の名前で、ほんの少量で動物に対してひじょうに強い生理作用を及ぼします。
要するに、カフェインは薬物です。白い結晶で脳の中枢神経系などに働きかけます。
カフェインは地球上でもっとも大量に使用されている薬物であり、世界人口のうち、およそ80%が毎日カフェインの入った飲み物を飲んでいるそうです。
コーヒー豆や、お茶の葉、カカオの実、コラの実などに含まれています。
食品としてはコーヒーにたくさん含まれています。ちなみにコーヒーは弱酸性です。ほかに紅茶、緑茶、清涼飲料水(コーラとか)、チョコレートとして人々の口に入ります。
この点については過去記事をごらんください⇒カフェインを抜きたい人へ。コーヒーのやめ方、実用的なアドバイスつき「カフェインが入っているのはコーヒーだけではない」の部分です。
カフェインのメリット
カフェインは薬に入っているぐらいですから、使い方によっては、人体にメリットがあります。
コーヒー産業に関わる人たちはこんな利点をあげます。
1.頭がスッキリする
カフェインを摂ると元気でいられる。気分がしゃきっとする。頭がスッキリする、疲れにくい、仕事や勉強がバリバリ進む、こんな意見がたくさんあります。
カフェインは中枢神経系に働きかける刺激剤なのですから、スッキリして当然です。
2.スポーツのパフォーマンスをあげる
長時間続けるスポーツのパフォーマンスをあげる、と言われています。カフェインのせいでまず脂肪が燃焼するので、ある程度の時間、グリコーゲンを確保でき、疲れにくいわけです。
3.ダイエットに効果的
脂肪を燃焼させてくれるから、やせる、ダイエットによい、という意見があります。
4.特定のガンを予防する
ほどほどの摂取なら肝臓がん、口腔がん、喉頭がんのリスクを減少させる、と言われています。
5.記憶力をアップする
カフェインによって長期記憶が強化される、という実験結果があります。
カフェインは血管を拡張し、血の流れを増やすので、全体的に元気になり、パフォーマンスがあがり、パフォーマンスがあがれば、カロリーもたくさん燃焼し、やせる、という主張です。
ただし、カフェインがどう作用するかは個人差があります。
夕方コーヒーを飲むと眠れなくなる人がいる一方で、影響を受けない人もいます。
体質によってカフェインの作用が変わるし、カフェイン以外に何を食べているか、どんな生活をしているかで効果は大きく変わるでしょう。
このようにメリットはありますが、薬物ですから当然副作用もあります。
カフェインのデメリット
1.ひじょうに依存性が強い
カフェインは依存性が強いです。お酒やタバコには負けますが。
人々が毎日コーヒーやお茶を飲むのは
・そういう文化があるから
・依存性が強いから
・コーヒーショップのマーケティングがうまいから
以上の3つの要因のせいだと思います。
普段たくさんカフェインを摂取していると、だんだん耐性ができるので、次第に量を増やさないと同じ効果を得られません。
依存性が強いので、コーヒーをたくさん飲んでいる人がパタっとやめると、頭痛や眠気、イライラ、不安など離脱症状(禁断症状)が起きます。
依存性についてはこちらで説明しています⇒コーヒー中毒になっていませんか?カフェインの依存性をわかりやすく解説
私はコーヒーから紅茶に切り替えて、ストレートで紅茶(アッサムやウバなどの産地茶)をがんがん飲んでいたときがあります。このとき、手が震えるような感じや寒気がして、体調が悪くなりました。
本当に震えていたのかどうかはわかりません。
ですが、「あ、これはまずい」と直感的に思いました。私、ほぼ水代わりに紅茶を飲んでいたので、かなり大量摂取していたと思います。
その後、次第に紅茶の量を減らし、今はカフェイン飲料は全く飲んでいません。
このようにカフェインを飲んでいるとだんだん量が増えていくのが1番の問題です。それだけ自分が知らないうちに、脳内で大きな変容が起こっていると考えられます。
2.ストレスレベルがあがる
カフェインは血管を拡張し、交感神経を刺激します。厳密に言うと末梢神経を拡張させ、脳の血管は収縮させます。
日に4杯も5杯も濃いコーヒーを飲んでいる人は、つねに闘争か逃走モードになっているようなものです。この点についても、上にリンクした「コーヒー中毒になっていませんか?」の記事に詳しく書きました。
ストレスレベルがあがると、血圧もあがりますので心臓に負担がかかります。
別にコーヒーを飲まなくても、日々の生活でストレスの種はたくさんあります。わざわざコーヒーを飲んでストレスを増やし、身体に負担をかけることはありません。
3.骨の成分(カルシウム)を流出させる
カフェインは骨の成分の中のカルシウムやマグネシウムを奪い、尿として排出させます。
骨粗しょう症が心配な年齢(つまり更年期以降)にある女性はあまりコーヒーを飲まないほうがいいです。
ある研究では、1日300ミリグラムの摂取にとどめろとあります。これはマグカップ2杯(1杯 237ml)のコーヒーです。コーヒーカップにしたら4~6杯です。カップの大きさにもよりますし、コーヒー豆の挽き方でも違います。
妊婦さんはチェックしたほうがいいと思います。妊娠中にカフェインを大量摂取すると、未熟児出産や流産のリスクが高くなります。
カナダのサイト⇒Caffeine in Foods – Food Additives – Health Canada 豆の挽き方によるカフェインの含有量の表があります。
コーヒーは決して安くはないですし、朝、マグに1杯飲むぐらいでいいのではないでしょうか。
先程も書きましたが、カフェインがその人にどんな生理作用をするのか、体質(遺伝的な要素)や、生活習慣でも違ってきます。ですが、骨粗しょう症のリスクがあがる年齢になったら、コーヒーよりハーブティをおすすめします。
コーヒーの代わりになる飲み物⇒コーヒーの代わりになる飲み物11種類。カフェインを控えたいあなたへ
50歳過ぎたら、カフェインの力を借りてバリバリ働かず、心穏やかに暮らしたほうがいいのではないか、と個人的には思います。
骨粗しょう症について⇒更年期からは要注意。骨粗しょう症になりやすい人とは?
4.早く老ける、老化を促す
カフェインは脳に作用するので、ある種のホルモンの分泌を妨げます。
特に、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA デハー)やメラトニンなど人が若いときにはたっぷり出ていたホルモンの分泌低下を促します。
ただでさえ年をとればこうしたホルモンの分泌は減りますが、カフェインをとると、よけいに減ってしまうのです。
DEHAは私はデヒドロエピちゃんと呼んでいますが、若さの源のホルモン、老化防止のホルモンと呼ばれています。こちらで紹介⇒若さを保つのに重要な4つのホルモン。女性ホルモンだけが大事なのではない
コーヒーを飲みすぎると、早く老ける、と考えていいでしょう。
その点でも、骨粗しょう症が心配な人は、あまりガブガブ飲まないほうがいいです。
また、利尿作用があるから、コーヒーばかり飲んでいると、お肌が乾燥してシワが増えるかもしれません。
5.情緒が不安定になる
カフェインを摂取して、気分がよくなり、前向きになっても、それはカフェインの効果なので、効果が消えると逆に気分は落ち込みます。
さらにカフェインは脳の血管を収縮させるので、血の流れが減り、精神にネガティブな影響がある、と言われています。
もともと不安が大きかったり、心配しがちなマイナス感情になりやすい人は、カフェインを摂取するとますます暗くなってしまうかもしれません。
おまけにコーヒーにたっぷり砂糖を入れて飲んでいると、血糖値のアップダウンが起きるので、やはり情緒が不安定になります。
私はずっとストレートで飲んでいましたが、女性の多くはコーヒーの苦味が苦手なので、ミルクや砂糖をたっぷり入れる傾向が強いです。
あるサイトで、スタバのドリンクの人気ランキング(女性が対象)を見たら、以下のようになっていました。
1位 キャラメル マキアート 10.8%
2位 抹茶 クリーム フラペチーノ 10.5%
3位 キャラメル フラペチーノ 8.2%
ソース⇒【女性編】「一番好きなスタバのドリンク」 ランキング | マイナビニュース
日本のスタバのコーヒーを飲んだことがないのですが、北米ではスタバのコーヒー・ドリンクは激甘と評判です。
スタバのコーヒーの甘さについて⇒10月は砂糖断ちの月。甘いものをやめる現実的な方法(その1) 「3.甘い飲み物とは完全に手を切る」をお読みください。
カフェインと砂糖のダブルパンチで、毎日情緒が不安定になっているかもしれません。
☆コーヒーをやめると起こりそうなメリット⇒コーヒーをやめると得られるうれしい効果10選。
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コーヒーを飲むと頭痛が治る、逆に頭痛になる、と両極端な意見があります。
いずれにしろコーヒーは脳に何らかの作用をしているわけです。
人の気持ちは脳が決めているので、あまり余計な物を摂りすぎて、脳の自然な働きを邪魔しないほうがいいのではないか、と私は考えています。
「ちょっと飲みすぎているかも」という人は、量を減らしてみてはどうでしょうか?
節約効果も抜群です。