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不用品だとわかっているのに、捨てようか、どうしようか、すごく迷ってしまう時があります。
こんなとき、たいてい、「あとでいるかもしれないなあ」とか、「何かに使えないかなあ」と考えていますよね?
しかし、将来、それがいるかどうか、何か別の用途に使える日が来るかどうは、今、どんなに考えても、決してわかりません。
考えてもわからないことを考えるのは、時間の無駄です。こんなときは、もっと別のことを考えてはどうでしょうか?
たとえば、以下ことを考えると、時間の無駄を防ぐことができます。
1.役立っているものを手元に残す
不用品を見ながら、「捨てようか、どうしようか?」と考えるのではなく、「これは、私の生活に役立っているか、いないか?」と考えてみましょう。
現在の生活に役立っているものだけを残す、と決めれば、そうでない物を手放せばいいだけなので、選択が簡単になります。
ルールを1つに決めてしまうのです。
まあ、例外のないルールはありませんから、多少の例外はあってもいいでしょう。
今日、べつに役立っていないけど、1ヶ月後のお正月には、この服を着るつもりである、と思うなら、生活に役立っているものの仲間に入れればいいですね。
スペースに限界があるので、今の生活に貢献していない物まで抱え込む余裕なんて、誰にもないと思います。
飾り物など、実用品でないものは、今の自分を幸せにしてくれているか? と自問するといいでしょう。
どんなに高価だったとしても、気持ちの負担になっている物を持ち続けるのは、自分の幸せに貢献しません。
2.必要なときにアクションを取ればいい
「あとでいるかもしれない」とか、「いつか何かに使うかもしれない」と迷う物は、「必要になったら、その時に考えればよい」と思って捨ててください。
人は、これから起こる不確かなことに対して、必要以上に心配します。
「あんなふうになったら、どうしよう」「こんなことが起きたらどうしよう」と、貴重な時間を使って取越苦労しますよね?
確かに、最悪の事態に備えて、前もって準備しておいたほうがいいことはあります。
今、平均気温の上昇を1.5度に抑えるよう努力する、と各国政府は言っています。
気温の上昇は、徐々に起きるから、上昇してしまったときに、手を打とうと思っても手遅れです。
よって、早め早めのアクションが必要です。
しかし、あなたが今、捨てようかどうか迷っているものは、今日捨てたところで、そんなに重大な結果を引き起こさないと思います。
いつのことかわかりませんが、あとになって必要になったら、そのとき、どうするか考えて行動すればいいのです。
必要になったら
・それなしで過ごす
・代用品を使う
・店で買ってくる
・人に借りる
ほら、すでに4つの解決策の目処がついていますよ。
その時になれば、いくらでも解決できるのです。
むしろ、その時にならないと、解決できません。
最初にも書きましたが、「あとで必要になるかもしれない」と思う物が、いつ、どんな形で必要になるのか、今の段階では、誰にもわかりませんから。
その時にならないと解決できない問題を、今、ぐだぐだ考えても仕方がないのです。
取り越し苦労をやめる7つの方法。先のことを心配して物をためこむあなたへ。
3.物の価値を考える
多くの人が、使っていない物(生活に全く役立てていない物)を、押入れや棚にしまい込む典型的な理由は、「捨てるのはもったいないから」です。
しかし、それが不用品なら、捨ててもべつにもったいなくありません。
その品物から、現在、何の価値も引き出していませんから。
ただ単に、そのへんにしまってあるだけですよね? しかも何年も。
「価値」という観点から考えると、使っていない物、つまり、何の価値も引き出していない物は、所有していても、所有していないのと同じです。
押入れや物入れの奥のほうにしまいこんで、その存在を忘れていることすらあります。
忘れた物や、価値を引き出していない物は、すでに、心の中では捨て去っています。
よって、それを今日捨てたところで、もったいない状況は生じません。
気持ちの上では、とうに捨ててしまった物を、ちゃんと捨てるという、未完了のタスクを1つ終えるだけです。
断捨離をして「未完了の問題」にきちっと片を付けろ~実録・親の家を片付ける(10)
4.不用品の所有はコストがかかる
「捨てるのはもったいない」という理由に説得力がないもう1つの理由は、不用品の所持に、多大なるコストがかかることです。
ちゃんと使っている物でも、全然使っていない物でも、物を所有していると、さまざまなリソースを取られます。
わかりやすいのは場所です。
所持品の50%が不用品だとしたら、現在払っている住宅ローンや家賃、光熱費の何%かは、不用品のために払っているようなものです。
家にいっぱい不用品を置いておくことは、無駄なものに、場所やお金を使っていることにほかなりません。本当はいらないのに、捨てるのが嫌な物を、トランクルームを借りて収納している状況ほど、あからさまではないだけです。
まあ、場所やお金は、回復可能なリソースだからいいかもしれません。
問題は、一度使ったら、取り戻せないリソースを使ってしまうことです。
時間を使ってしまいますよね?
不用品を引っ張り出して、捨てようか、どうしようか迷う、散らかったら片付ける、どこにしまおうか考える、どんなふうに収納しようか考える、収納した場所を思い出す、片付け本を読む、片付け動画を視聴する、収納グッズを買う。
すべての行動に時間を使います。
一回一回は、たいした時間ではないかもしれません。しかし、毎日のようにしていたら、積り積もって、相当な時間を消費します。
捨てれば、そういうことに使う時間が激減します。
ふだんよく使っている物の管理に時間を使うのは、当たり前というか、時間を使っても仕方ない、と思えます。
しかし、使っていない物のために、こんなにいっぱい時間を使うのは、嫌じゃないですか?
不用品のためにたくさん時間を使っているのに、「忙しいから片付ける時間がない」とか、「忙しいから時短家事をしたい」というのは、おかしいと思います。
物の管理には、時間だけでなく、体力や精神的エネルギーも使います。
あれこれ迷ったり、悩んだりするのは相当しんどいものです。
時間、体力、精神的エネルギーは目に見えないから、無駄なことにいっぱい使っていると自分では気づかないかもしれません。
しかし、よく考えると、相当無駄遣いしているんじゃないですか?
「不用品を捨てたら、心が軽くなった」という人はたくさんいます。それは、無駄な物の管理に使っていた、精神的なリソースが浮いて、気持ちの余裕ができるからです。
5.家を倉庫にしない
捨てるかどうか迷ったら、家の使い方を考えてください。
何のために、家を建てたり、借りたりしたか?
倉庫として使うために、家を所有するわけではないでしょう。しかし、不用品がどっさりある家は、実質、物の倉庫になっています。
家は大きな買い物だから、家を購入したら、「これから、大事に住んでいこう」と思うはずです。
ところが、不用品を大量に所有している人は、家を大事にすることなんて、生活の優先順位の上のほうにありません。
優先順位のトップにあるのは、「できるだけたくさんの物を手に入れて、手に入れた物をできるだけ家の中に詰め込むこと」です。
意識していないかもしれませんが、これがゴールになっているから、今のあなたの家は、物だらけなのです。
このゴール設定は、誤っていると私は思います。
多少暮らしにくくなっても、可能な限り物を所有し、家に最大限押し込む。
こんなことをしても、幸せに暮らせません。
まあ、これはあくまで私の意見ですが、家の使い方が間違っていないか、一度、振り返ってください。
☆関連記事もどうぞ⇒捨てる・捨てないで迷ったときの3つの考え方~しっかり自分に向き合えば、決められる。
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断捨離中に、迷いに迷って、考えがぐるぐるする時の気持ちの切り替え方を紹介しました。
迷うのは、時間がもったいないし、精神的エネルギーも取られます。
捨ててしまえば、もう迷わなくてもすみますよ。
それに、1つ、2つ捨てても、またすぐにどこからか新しい物が入ってきます。
だから、「迷う時間がなくなるのがさみしい」なんて心配も不用です。
最後に掲載誌のお知らせです。11月30日発売の「女性自身2021年12月14日号」にのっている『1週間で「8割捨て」大掃除」という記事の監修をしました。
実際に読者が捨てた様子をルポしたページです。
よかったら、お読みください。
アマゾンにもあるので、リンクしておきますが、表紙の画像がまだ間に合っていませんね。
光文社のサイトには、ちゃんと表紙がのっています⇒女性自身|最新号|雑誌|光文社
Snow Manって何だろ、なぜ、雪だるま? と思ったらグループの名前なんですね。
横文字をグループ名にしてしまうなんて、それだけ、日本のみんなが英語に堪能になってきた、ということでしょうか。まあ、戦後の教育を受けている人は、義務教育で英語を習うから、snow man ぐらいは読めるのでしょう。