お茶

私が捨てたもの

私が捨てやすかったもの、捨てにくかったもの~30年近い断捨離を振り返る

20代後半からシンプルライフをめざしてきました。途中物を増やしてしまったこともありますが、結局、今はかなり少ない物で暮らす節約系主婦ミニマリストです。

今回は、私が捨てやすかったものと捨てにくかったものの代表を紹介します。捨てやすさの難易度は違いましたが、結局ほとんどすべて捨てました

どうやって捨てたのか、考え方も書きます。

あなたの断捨離が停滞したとき参考になればうれしいです。



私が捨てやすかったもの

たくさんあった洋服

若い頃は、たくさんの洋服を買っており、おしゃれ(?)をするのに興味がありました。ですが、結局洋服は1番捨てやすかったです。

その理由は
・「地味で超カジュアル」という、自分のスタイルが完全に決まっているから
・捨てても、また手に入れることがきわめて簡単だから

まあ、56歳ですからね。この年令になれば、たいていの人は、何が自分に似合うか、どんな服が自分らしい服なのか、見えてくると思います。

自分のスタイルがわからない人はこちらを読んで下さい⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

チープな物がいっぱいあったバッグ

安物の雑貨みたいなバッグをたくさん持っていましたが、全部捨てることができました。

自分が使う定番バッグを決めたからです。

私の定番はこちら⇒バッグだけ見てると30代ミニマリスト?レディースではなく男女兼用タイプが好みです

ピアス中心のアクセサリー

ピアスをたくさん持っていました。これは私の収集癖のせいです。

しかし、いつも自分がずっと同じピアスをつけていることに気づき、大部分手放しました。

ふだんの自分の行動を客観的に観察するのも、断捨離するときには有効です。

アクセサリーというのは装飾品です。ミニマリストになって、「余計な飾りはいらない」と考えるようになったら、こうしたものはわりと簡単に捨てられました。

私のアクセサリーのすべて⇒アクセサリーはピアスだけ、3組持っています~カジュアル系主婦ミニマリストの持ち物公開(写真つき)

私の収集癖について⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

前は好きだった靴

靴はわりと好きなアイテムでした。「おしゃれの決め手は靴」「コーディネートは靴で決まる」なんて言いますよね。

私のコーディネートは完全に制服化(着たきりとも言う)されましたので、決め手の靴も1足でよくなりました。

わたしの靴⇒靴は4足持っています~非おしゃれ系ミニマリストの持ち物公開

防寒グッズに代表されるファッション雑貨

カナダに住んでいるせいか、ニットの帽子やマフラーなどの防寒グッズが増えたことがあります。しかし、使うものだけを残して断捨離しました。

たくさん持っていても頭や首は1つです。

ニット帽は真冬用と秋(春夏の寒い日も使う)用にそれぞれ1つずつにし、あとは春夏用のつばのある帽子と、真冬用の頭をすっぽり包み込むフードみたいな帽子を持っています。

私の帽子⇒実用性重視で選んだ4つの帽子~非おしゃれ系ミニマリストの持ち物公開

こうしてみると、洋服、靴、バッグ、アクセサリーといったファッション関連の物は、自分のスタイルさえ決まれば劇的に減らすことができます

自分のスタイルを決めるためには、欲張らないことです。

ファッションモデルはいろいろなテイストの服を着こなす必要があるでしょう。

しかし一般人は、自分が着ていて楽で、自分らしい気分でいられる服を着ていればそれでいいのではないでしょうか?

フランス人はおしゃれが上手だと言いますが、それは身の丈にあった限られた服のみを持ち、自分らしい着こなしを追求しているからです。

制限があるから、おしゃれになるのです。

無節操にたくさんの服を持ち、着せ替え人形みたいに生きていては、ファッションセンスを磨くのは難しいです。





カーラなどの食器

実は食器も好きなアイテムです。1番最初に勤めた会社は、洋食器を輸出入する小さな商社でした。

嫁入り道具にしようと思い、会社のセールでイギリスのボーンチャイナのティーカップやお皿を買ってしまったこともあります。

しかし、その手の食器はすべて手放しました。今はお茶だけでなく、飲み物はすべて森修焼のマグで飲んでいます。

食器を捨てることができたのは、収納スペースが限られた家に引っ越したのと、「自分の好きな食器を使おう」という野望を捨てたからです。

我が家では夫には夫の好みの食器があるので、私が好きな食器を出しても彼は使いたがりません。

それで長らく、心理的バトルが続いていたのですが、他人はコントロールできないので、好きにしてもらうことにしました。

そこで今は大皿などは夫がどこからか持ってきた私的には好きではない食器を使っています。

共同生活をしている場合、さまざまな我をはずすと楽になりますし、物を減らすことができます。

家にある食器はこちら⇒ミニマリストの食器の数は?~50代節約系かつ粗食系の主婦の場合

写真や手紙など思い出の品とされるもの

写真や手紙などは捨てるのにそこまで苦労しませんでした。

手紙はすべて捨ててしまったわけでなく、厳選して取ってあります。

思い出の品を捨てるのにそんなに抵抗がないのは、その物に思い出が詰まっているのではなく、心の中にあるということがわかったからです。

それから、人が言うほど「思い出の品」が大事だとも思わなくなりました。

私はたまに朝起きたとき、夢の続きで、昔のことを思い出すことがあります。それがけっこうよく覚えていて、まざまざと迫ってくる感じです。

「これ以上、ほかに思い出はいらない」と思うほど。毎日を楽しく暮らすのに、そこまで何もかも思い出す必要があるのだろうか、と最近は考えています。

思い出の品の捨て方⇒思い出の品をさくっと断捨離するコツ~6つの思考で今を生きよ

捨てにくかったもの、今も捨てているもの

こまごまとした文房具

小さいときから文房具が好きで、1つ1つが小さいこともあいまって、最後まで断捨離できなかったものの1つです。

使い切れないほどのノートや全然使わないレターセットをいつまでも持っていました。

しかし、大幅に断捨離。

残ったものは楽しみながら使っています。文房具は好きで買ったものと、福袋などに入っていて勝手に増殖したものがありました。

特に希望を持って家に入れなかったものでも、いったん所持してしまうと愛着が出てしまい、なんとなく捨てられない状態が続きました。

一大決心をしてがさっと捨てたらすっきり。残ったものは楽しみながら使っています。

愛着が出る理由はこちら⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

文房具の捨て方はこちら⇒ボールペン1本生活をめざして。文房具を効果的に断捨離する7つのステップ。

語学の教材に代表される趣味の道具

英語の教材はわりとさっさと捨てましたが、中国語の教材がなかなか捨てられませんでした。さらにフランス語の教材に至っては今も少し持っています。

お決まりの「いつか時間ができたらやるかも」という心理のせいです。

いつか時間ができたらやりたいけれど、今は忙しくて手がつけられない。そんなものが家の中にたくさんある人も多いでしょう。

日々忙しく、自分の暮しにどうしても必要なことや、優先順位の高いことをやっているので、なかなか手をつけることができないのです。

こうしたものが捨てられないのは、それを捨ててしまうと「自分の夢」をあきらめてしまうことになるという心理が働くからではないでしょうか?

やりたいと思って手に入れたものは、自分の「希望」の象徴なのです。

私は25年以上、通販で買った編み棒セットを持っていました。これこそまさに「希望」の星でした。

いつか編み物が上手な人になりたいと思っていたのです。

ですが、編み棒を持っているだけでは、「編み物をする人」にはなりません。

私は編み棒セットを見るたびに、それを有効に使っていない自分に対して罪の意識を感じていました。

この編み棒セット、去年とうとう断捨離しました。罪の意識から逃れられたので、とてもすっきりした気分になりましたよ。

もしまた編み物をやりたくなれば、その時道具を揃えればいいだけの話です。語学の教材も、本当に取り組めるものを1つだけ選んで家に入れるべきなのです。

読むと賢くなれそうな本、書籍

なぜ本はなかなか捨てられないのでしょうか?

きっとそこに書かれていることが、何か自分の人生に有益だったり、楽しいものであるという気持ちがあるからだと思います。

1度読んだ本は、「いい本だったからまた読むかも」と思い、未読の本は「おもしろそうだからいつか読もう」と思ってしまうのです。

読めば何かいいことがある(と思っている)けど、まだ読んでないから、捨てられません。

私の本の大半は、ラジオ講座のテキストや参考書なので、「勉強すればためになるけど、まだ勉強してないから捨てられない」状況です。

本も語学の教材と一緒で、私の「希望」を表しているのです。

特に本の場合、中身はすべて文字情報。「何かすごくためになりそうなことがみっしり詰まっている」と錯覚しがち。

しかし、どんなに素晴らしいことが書いてあったとしても、読まなければ、その価値は全く生まれません。

それに自分が読んだとして、果たしてその「価値ある情報」をちゃんと吸収することができるかどうかも疑問です。

読まない前に期待ばかりがふくらんでいるのです。

私が本棚の中にある本をなかなか読まない理由はキンドルに入っている本を先に読んでしまうから。

人は一度に1つのことしかできないから、その時必要な本もたぶんたった1冊だけ。何度も繰り返して読む本以外は、手元になくても大丈夫なのです。

こう考えて、かなり減らしました。今も、よく本箱の前で、じーっと本を見ていることがあります。

調子がいいと1冊、2冊と捨てることもあります。

*******

捨てやすかったものも、捨てにくかったものも、結局、かなり捨てました。

捨てて後悔したものは1つもありません。

今の日本に住む大半の人は必要以上に物を持っています。本来物は私たちの暮しを便利にしてくれ、楽しい気分にさせてくれるはずのもの。

物を持つことで、人生の質があがるべきです。

ところが、あまりに物を持ちすぎていて、生活の質はあがるどころか、暮しにくくなっているのが現況。しかも、物のせいで、罪悪感と羞恥心まで感じてしまいます。

一度、物を大幅に減らして、すべての物が暮しを豊かにしてくれるレベルにまで引き返したほうがいのです。





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