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ものを捨てない家族とうまくやっていくコツは、とりあえず自分の片付けに集中することです。
他人の行動や考えを変えることはできないので、人を変えようとするとストレスがたまります。
でも「自分の片付けに集中しなさい」と言われても、具体的にどうしたらいいのかわからないかもしれません。
そこで、家族がものを手放さないときに自分ひとりでできることを9つ紹介します。
自分が動ける範囲だけを整えても、十分、スッキリしますよ。
1. 自分の持ち物を減らす
まず、自分の所持品を減らします。
服や本、書類など、誰にも影響を及ぼすことなく処分できるものから断捨離しましょう。
自室があるなら、自分のものが減れば、スッキリした部屋を一つは確保できます。
家族と共用しているスペースも、多少はきれいになり、掃除もしやすくなるでしょう。
ものを減らすコツは、役割を終えたものを処分することです。「いつか使うかも」とは思わず、もう使っていないものは潔く手放しましょう。
熱心にものを捨てているあなたを見て、家族も必ず影響を受けます。たいてい、自分も不用品を捨てる気になります。
ぜひ、片付けるといろんなことがラクになることを、家族に見てもらいましょう。
2. ものを持ち込まない・増やさない
これ以上ものを増やさないようにしましょう。
ものを増やす大きな原因は買い物です。セールで買うクセや、いらない景品をもらう習慣がないか見直してください。
両方とも過去の私がよくしていたことです。
買い物する前は、「本当に必要か?」と考えてください。
欲しいと思ったときにまず1回、店に行く(アクセスする)前にもう1回、さらに購入を決めるときにもう1回、「本当に必要なの?」と自問します。
すでに家にあるもので間に合うことも多いですよ。
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3. 自分のスペースを整える
自分の机や自室の物入れ、ベッドの下など、自分しか管理する人がいない場所を整えましょう。整えるとは、不用品は捨て、場違いなものは所定の場所に戻して、見た目をスッキリさせることです。
「家族がものを増やすから片付けられない」と感じるのは、皆のものがあふれている共用スペースを思い浮かべるからです。
でも、よく考えれば、自分一人が管理している場所もありますよね。
たとえそれが、すごく小さなスペースでも、きれいになれば、シンプルな暮らしに一方近づきます。
「ここだけは気持ちよく過ごせる」という拠点ができれば、家族の無理解のせいでストレスがたまったときも、ここを見ればリフレッシュできます。
そのスペースはふだん目に見える場所でなくてもかまいません。自分の車やバッグの中、自分専用の洗面所の引き出しなどをきれいにしておいてください。
どんな人もきれいな場所が好きです。整った場所が少しずつ増えていくと、家族も持たない暮らしのよさをわかってくれるでしょう。
4. 共有スペースは心理的に線引きをする
リビングやキッチンなどの共有スペースは、自分ひとりではどうにもならない部分が多いですよね?
こんなときは、「自分のスペースはここからここまで」と心理的に線引きするとストレスを減らせます。
以前、夫と暮らしていたとき、食器棚の使う場所をそれぞれ分けていました。この段は夫のパントリーや食器、この段は私の食器というように。
夫のほうが圧倒的にものをたくさん持っていたので、私は一段で済み、夫は三段使っていました。
リビングも自分のパソコンと書棚がある側は自分エリア、窓側の夫しか使わないソファやテレビのある場所は夫エリアと考えていました。
夫エリアがどんなに散らかっていてもそれは夫の責任です。私には関係のない場所なので、そこまで気になりませんでした。私は自分のスペースだけきれいにするよう努めていました。
5.動線を確保する
ものを減らすときは、動線を作ることを意識してください。
玄関からキッチン、寝室まで、移動するときにものが邪魔にならないようにしましょう。
たとえばジャケットやバッグ、宅配便の箱など、通路に置きっぱなしせず、すぐに片付ける習慣をつけます。
もし動線に家族のものが出ていたら、移動させても差し支えないものは、端にまとめたり、定位置に戻したりします。
たとえば読みかけの雑誌や新聞などは、移動させても問題ありません。
脱いだジャケットはフックに、洗濯物はランドリーバスケットに入れます。
勝手に動かせないものは、家族に片付けてくれるよう頼みましょう。
「ここは通り道だから、できれば空けてほしい」と言えば、無理なお願いにはなりません。通り道を空けておくことは、家族全員のためになることですから。
6. 掃除やリセットをする
日々の掃除や、散らかったものの片付けは毎日します。
朝はダイニングテーブルの上を拭く、夜はシンクを空にする。こんな小さな家事を続けてください。
おすすめは、部屋の中を朝か夜にざっと片付けることです。
これは、ものを捨てることではなく、散らかっているものをあるべき場所に戻すことです。家族のものを勝手に捨てるわけではないので、誰の迷惑にもなりません。
こうしたシンプルな家事を毎日すると、心が整います。家族のふるまいのせいで増えるストレスをうまく管理することに役立ちます。
私は、自室のデスクの上とキッチンを毎晩リセットしています。
7. 視覚的ノイズを減らす
視覚的ノイズを減らすことを意識してください。
それは見た目をスッキリさせることです。
机の上には何も置かない。寝室のベッド周りに余計なものを持ち込まない。冷蔵庫の扉にマグネットをベタベタ張らない。棚に何か飾るなら、必要最低限にします。
家族のものが目に入り、気が散ってしまうなら、捨てないけれど、ノイズを減らす工夫をしましょう。
布で目隠しをする、細かいものをトレイにまとめる、色や形をできるだけ揃えて並べるといった方法があります。
ものの量を減らすことが難しいときでも、視覚的に整えるとかなりスッキリします。
特に床や壁、ダイニングテーブルなど面積の大きな場所をきれいにしておくと、全体的に整って見えます。
8. いつも使うものだけ手元に置く
クローゼットや食器棚は、いつも使うものだけを入れておきます。
めったに使わないものは、箱や袋に入れて別の場所に移動させましょう。そうすると、見た目がスッキリするだけでなく、毎日のものの出し入れがラクになります。
取り出したものを入れた箱には日付を書き、半年か1年してから中身を見直してください。
その間に全く手をつけなかったなら、不用品なので捨てることを検討しましょう。
9. 紙類はデジタル化する
書類を減らすために、できるだけデジタル化しましょう。
大事な書類や手紙はスマホで写真に撮ったり、スキャンしたりしてクラウドストレージに入れておけば、かなりかさを減らすことができます。検索すればすぐに見つかるので、紙の山をひっくり返す必要もなくなります。
マニュアルもオンラインで見られるので、保存する必要はありません。
余裕があるなら、手持ちの本を電子書籍に買い替えるのもいいと思います。場所をとらないだけでなく、持ち運びが便利になります。
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家族のものが多くても、自分だけでできる片付けを紹介しました。
私たちは自分のものは大事に見えますが、人のガラクタにはすぐに気づきます。だから、家族のものがすごく邪魔に見えてしまいます。
でも、実は、自分もまだいっぱい不用品を持っています。
自分だけはミニマルに暮らすと決め、いらないものをどんどん間引いてください。
そうやって家庭でのシンプルライフの基盤を作っていきましょう。