集めすぎたマスキングテープ

断捨離テクニック

今日捨てたい、ガラクタに見えないガラクタ3つ。

一見ガラクタに見えないけれど、ガラクタになってしまった物を3種類紹介します。

まめに不用品を捨てているつもりだし、買い物もそんなにしていないけど、なぜか部屋がスッキリしない。

ガラクタなのに、「ガラクタじゃない」と思って捨てていないとこうなります。

以下を読んで、ガラクタを発見したらできるだけ早く捨てましょう。



1.ギフトとして買った物

自分用や自宅用ではなく、明確にギフトにするつもりで買った商品が、押入れ、棚、引き出しに残っていませんか?

どれも新品同様で、ガラクタには見えないかもしれません。しかし、もうガラクタになっています。

すぐに処分するか、おろしてどんどん自分で使いましょう。

私も、以前、ギフトとして買ったものを大量にガラクタにした経験があります。

このとき、「シンプルに暮らそう」と思っていたにもかかわらず。





あげそびれたお土産

25年以上前のこと、カナダに来る直前、カナダで出会った人にあげようと思って買ったものが死蔵品になりました。

今でも覚えているのは、東急ハンズで買ったポチ袋と小さな招き猫の置物。共に複数買いました。

ポチ袋は、全く出番がありませんでした。

お年玉をあげる機会はないし、手紙を入れるには小さすぎるので、ずっと手紙用品入れの箱に入ったまま。

小さいから邪魔になりませんが、見るたびに、「ああ、これあげるつもりで買ったのに」と苦々しい思いがしました。

招き猫の置物も、夫に1つあげ(愛情からではなく、単に始末に困っていたから)、娘の友人に1つか2つあげ、残りはお蔵入りとなりました。

自分で買っただけでなく、日本の友達にお土産に使えそうな物を送ってもらったこともあります(いったい何を考えていたのか?)。

友人に内容のリクエストをしたかどうかは忘れましたが、友人は、日本らしい柄のハンカチ(宇野千代ブランド)や、千羽鶴の形のピアスなどを送ってくれました。

これも大部分が死蔵品になり、自分で使うこともできず、後日断捨離しました。

こんな失敗をしたにもかかわらず、1度、カナダの量販店で、おみやげにするつもりで、オーデコロンの小瓶を20個ぐらい買って、あげそびれたことがあります。

帰国する予定がたっていなかったのに、「いつか帰国したらあげよう」と、思って買いました。

物をためこむ人にありがちな考え方です。

実際は、すぐに帰らなかったので、オーデコロンは使われないまま眠っていました。

実は、オーデコロンを買った日は12月26日(ボクシング・デー)で、大セールをやっており、私は、値段の安さに釣られたのです。

カナダに来てまだ日が浅く、ボクシング・デーにバーゲンが行われることを知りませんでした。

「わー、何もかもすごく安いよ!」と興奮して買った私。愚かですね。

2.好きで集めた物

「ふだんはシンプルライフをめざしているけれど、これだけは思う存分集めてもいいことにしよう」、と思っている物、ありませんか?

そのように、明確な意図を持って集めている物を見直してください。

たとえば、

・ほかは全部捨てるけど、自分の勉強用の参考書だけは買いたいだけ買おう、だって勉強に必要だから

・自分の物は増やさないけど、子供服やおもちゃは、たくさん買ってもいいことにしよう

・この漫画家のコミックスだけは、別格だから、ふつうのコミックスと愛蔵版と両方持ってもいいことにしよう

こんなふうに思って数が増えている物です。

たくさんあるのに、ふだんの断捨離の対象にはならない、アンタッチャブルな領域にある物たち。

「勉強のために」「子供のために」「ファンだから」と、持ってもいい理由がありますが、しばしばそれは、買い物したいがための後付けの理由なのです。

私は、2018年と2021年は、塗り絵グッズは多少は買ってもいいことにしようと思って、買いすぎました。

必要だからではなく、買い物したいから買ってしまった物は、高い確率でガラクタになっています。

ガラクタ化している可能性のあるコレクション

昔のコレクションのなごり

以前よく集めていたので、家にたくさんあるけれど、最近は、興味がなくなってしまった。

こんなコレクション品は、集めたものごとお別れしたほうがいいでしょう。

趣味で使う服や道具を捨てられないと悩んだらこうしてみる。

実は負担を感じている物

集めすぎて、場所を取っている、邪魔だ、管理が負担だ、こんなふうに感じる物は、自分の心に正直になって、少し整理しましょう。

コレクションだから、たくさんあればあるほどいいと思うかもしれませんが、300個持っていなくても、30個だけで、心から満足できる物だってあるんじゃないでしょうか?

集めすぎたマスキングテープを捨てる3つの考え方。やめる勇気を持て。

集めても集めてもきりがない物

3ヶ月に1回必ず新しい物が発売される、定期的にイベントがあり、毎回そこで買うことにしている。そんなコレクションは集めても集めてもキリがありません。

生きている限り、手にいれるべき物がえんえんと発売されるわけですから。

終わりのないコレクションです。

たとえば、特定のブランドのクリスマスコフレや、限定コスメを集めているとコンスタントに増えます。

年に1回だったら、18歳から買い始め、20年買ったとして、40歳になったとき、20個程度だからたいしたことがないかもしれません。

しかし、限定コスメを買う人は、レギュラー品のコスメもふつうに買うので、たぶん家の中はコスメだらけです。

このように、どんどん物が増殖していくコレクションをしているなら、これから先もずっと集め続けたいのか、一度、考えてみてください。

いったい、自分はどこまで集めたら気が済むのか、と。

収集癖に悩むあなたへ。物を集める理由を知ってコレクションを断捨離する方法

3.使うつもりでまだ使っていない物

最後は使うつもりでまだ使っていない物です。

この「つもり」は、「いつか使うかも」といったあいまいな心づもりではありません。

自分の中では、わりとしっかり「使うぞ」と思っています。

だからこそ、毎日のように「筆子ジャーナル」を読んでいるのに、ガラクタには見えません。

使うつもりの物の例

直しや修理が必要な物

使う前に、お直しや、修理が必要な物は、使うつもりでまだ使っていない物です。

たとえば、1年前に、セールで、素敵なパンツを買ったとしましょう。

しかし、丈が長いので、着用するには、丈上げや裾幅詰めが必要。

セール品なので、店で詰めてもらうことができなかったため、自分でやるか、どこかに依頼しなければなりません。

しかし、そうしないまま1年たちました。

こんなパンツはもう不要です。1年間、着用せずとも、ふつうに生活できたのですから。

それ、本当に修理する気あるの?:ガラクタのタイプ別、捨てられるようになる考え方(その2)。

単体では使えない物

使おうと思って買ったけれど、それ単体では使えないので使用を見合わせていた物もこのカテゴリーに入ります。

衣類で言えば、色や柄が特殊で、手持ちの服には合わないため、新しくトップスかボトムスを用意しなければならない物。しかし、それをまだ買っていないから、着用できていない服。

特殊な調理器具で、材料を買ってこないと、利用することができない物。

外国のエキゾチック料理ばかりがのっているので、器具や材料を揃えないと活用できないレシピ本。

観賞用に持っているなら別ですが、「使うつもりで」持っているなら、本当に使うのか、しっかり検討してください。

同じ物が他にたくさんある物

私も使うつもりでまだ使っていない物を持っています。

キンドルや本箱に入っている未読の書籍です。

読む本がたくさんあるため、順番がまだ回ってきていないから、未読なのです。

このように、似たような物がたくさんあるため、使うつもりだし、使いたいけど、まだ使えていない物も、ガラクタになっている可能性が高いです。

時間は有限ですから。

★関連記事もどうぞ⇒大事なものとガラクタの区別がつかない人に伝える、12のガラクタリスト。

******

ガラクタに見えないガラクタを3つ紹介しました。

感想などありましたら、また教えてくださいね。

特に、コレクションには注意したほうがいいと思います。

収集には、時間とお金、覚悟が必要です。

「収集」を、「蒐集」と書くことがあります。「蒐」は、草かんむりに、「鬼」なので、私は、鬼のように集めているさまをイメージします。

実際は、「蒐」は、アカネ(植物)のこと。

アカネは、根から赤い汁が取れるゆえに、昔は、染料として人が集めたから、「集める」という意味の漢字として使うようになったそうです。

この「鬼」は死人のことで、アカネは、死んだ人の血のあとに生えるという言い伝えがあります。

リソースをたっぷり使うコレクションは、死ぬ気で取り組むものなのかもしれません。





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