お金

お金を貯める

節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

お金をためる方法を知りたいですか?それは買わない暮らしをすることです。その理由を書きます。

節約術を駆使してお金をためようとする人がいます。確かにしないよりは、したほうがお金が残るでしょう。少しでも安いものを買ったり、ポイントを貯めたり。主婦が節約をがんばって1千万貯めた、なんてニュースも耳にします。

しかしこれはめずらしいことです。めずらしいからニュースになるのです。

お金を残す1番いい方法は節約ではありません。

物を買わないこと。これに尽きます。



買い物習慣が、あなたのお金を奪う

支出より収入が上回ればお金は残ります。たとえ少しでも残ったお金を利回りのある金融商品に投資すればお金は増えていきます。

こんなことは誰でも知っています。

ですがお金がたまらない人は、これができません。というのも、貯金や投資にまわすお金がないからです。

なぜでしょうか?日本は世界でも豊かな国のはずなのに。

それは物を買いすぎているからです。こんなシンプルな事実に人々は気づきません。

というのも、現代人の多くが、生まれたときから「物を買う暮らし」の中で生きてきたからです。完全に買う習慣を身につけてしまっているのです。

しかもこの習慣は、日々、強化されています。

ふと目をあげれば、テレビ、雑誌、新聞、インターネットといったメディアから、「これ買いなさい、あれ買いなさい、それも買いなさい」というメッセージを受け取ってしまいます。

物を買うことで発生する費用は、その物に払ったお金だけではおさまりません。この点に気づいて、いったん買うのをやめる、できるだけ買う回数を減らす。

貯金したいなら、これを実行するべきなのです。





買い物に使った費用は、その物に払ったお金だけではない事実

私たちは、1つ1つは小さな買い物に実は多大な費用を払っています。買い物をするとき、そこまで考えていますか?

たとえば、日本人女性が多く買いすぎている洋服を例にあげましょう。

日本人がどれだけ洋服を買うのにお金を使っているのか調べてみました。

日本化学繊維協会の資料によると、2012年の1世帯(2人以上)が1年間に支出した被服費は14万円。これは総消費支出の4%にあたるそうです。

日本の被服費の推移|日本の化学繊維工業|統計資料|日本化学繊維協会(化繊協会)

このページのグラフを見ると、被服費への支出は年々減ってきています。

じゃあ、私たちは洋服を買わなくなったのかというと、逆です。むしろ買う服の数は増えています。

ファストファッションが登場したからです。

ファストファッションとは⇒ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ

日本人女性が平均どれだけの枚数の服を所持しているのか、調べましたが数字が見つかりませんでした。とはいえ、すごく多いことは想像つきます。

自分の服の枚数を数えてみてください。トップス、ボトムス、ワンピース、ジャケット、コート、すべてを1枚残らず。100着はあるんじゃないでしょうか?

人によっては200着ぐらいあるかもしれません。多すぎると思いませんか?

1ヶ月は31日。日替わりで外出したとしても(そんな人はいないでしょうが)、100着はいらないでしょう。

すべての服を活用するためには、日替わりではきかず、3時間ごとに着替えて丁度いいぐらいではないでしょうか。

しかもたいてい着る服は決まっています。だから手持ちの服をすべて着ている人というのは少ないはずです。

残った服はどうなるのでしょうか?

すべて押し入れやクローゼットの中でガラクタと化します。

イギリスの女性が、1年で、買っても着用しない服の重量は、自分の体重の半分の重さにあたる、というおもしろい統計がありました。

Britain's bulging closets: Growth of 'fast fashion' means women are buying HALF their body weight in clothes each year | Daily Mail Online

日本の事情も似たり寄ったりか、それよりひどい状況だと思います。

さて、こうして着用されない洋服を持つとどんな費用が発生するのか見ていきましょう。

着ない服をためこむと、こんなことにお金を払う必要がある

1.スペースにお金を払う

まず服をしまうスペースが必要になります。お金に余裕がある人なら、今よりもっと大きな家に引っ越すでしょう。

しかしたいていの人の解決策は収納する家具を買うことです。タンス、ワードローブ用のバー、衣裳ケース、つっぱり棒、さまざまな収納グッズを購入するのです。

家、家具、雑貨を手に入れるためにまたお金を使います。

しかも、この方法は思ったほど効果的ではありません。

なぜなら私たちが買うのは洋服だけではないからです。家の中は、別の家具、家電、本、食器、調理器具、おもちゃ、ガジェット、雑貨、飾り物、文房具とすでに満杯状態です。

人によっては倉庫を借ります。

事実、貸し倉庫産業は、現代、急成長しているビジネスの1つです。

アメリカでは、とても人気があるそうです。その点については、グラハム・ヒルの動画に出てきました⇒『ものは少なく、幸せは多めに』~グラハム・ヒルに習う「小さく暮らす」メリット

2.収納技術にお金を払う

一般人の服が増えれば増えるほど、もうかるビジネスは貸し倉庫業だけではありません。

現代では収納産業も花盛りです。

「断捨離」や「人生がときめく片付けの魔法」という捨てることや片付けをテーマにした本がベストセラーになりました。

今、物を「捨てる」「収納する」「片付ける」「整理整頓する」ことがテーマの本は、それこそ膨大にあります。

そしてみんなよく売れています。

本だけではなく、片付けコンサルタント、整理収納アドバイザーなど、物を片付けることを教える仕事ができました。

断捨離のセミナーもあります。

こんまりは、「私たちは片付けを学校で習わなかったから片付けられない」と著書に書いています。私は、これは違うと思います。

私たちは物を持ちすぎているから、片付けられないのです。戦前、物を片付けられなくて悩んでいた人がいたでしょうか?

そんなことで悩む人は誰もいなかったので、学校のカリキュラムにも入らなかったのです。

物を持ちすぎた現代人は、始末に困って、こうした収納技術を教えてくれそうな本を買ったり、セミナーに行ったり、サービスを買うのにお金を使います。

3.物の回収、廃棄にお金を払う

物の片付けで、1番最初にやることは、明らかにいらないものを捨てることです。ガラクタを撤去しない限り、家の中は片付きません。

そこで捨てようとするのですが、あまりにたくさんあって、ふつうに捨てているだけではらちがあきません。

自治体のサービスだけでは間に合わずリサイクル業者や民間の回収業者のサービスにお金を払って、ゴミを捨てます。

捨て場所が少ない日本は、家電のリサイクルを国土の広い国よりがんばる必要があります。そのため、テレビ、冷蔵庫、エアコンなどを捨てるときに費用が発生します。

買ったお店に持ち込んでも、処分料金を払わなければなならないのです。あるいは下取りしてもらって、また新品の購入です。

メーカーでも引き取ってくれますが、こちらも多少お金を払う必要があります。もちろん民間の業者に頼むこともあるでしょう。

不用品の回収業も、現在、ブームになっている産業の1つです。

アマゾンや楽天、ユニクロなど、本来は新品を売るビジネスが、古本、古い衣料、古物を回収しています。

不用品を捨てるのに、費用が発生するのです。

「不用品をオークションで売ると得だ」なんて聞きますが、そもそも買わなければそんな手間は発生しません。原価を回収できたとしても、それに使った時間や手間を考えれば、誰も「得だ」なんて言わないはずです。

さらに、死んだ人の所持品を回収、廃棄してくれる遺品整理という仕事も生まれました。こちらも需要がどんどん増えており、「遺品整理士」というスペシャリストまで誕生しています。

4.継続的なごみ処理にお金を払う

粗大ごみでなければ、毎週回収してくれるゴミとして、ごみ収集日に出します。ごみ処理は、一見無料に思えます。しかしこのサービスは税金で賄われているので、やはりお金を払っているのです。

貴重なお金から支払った税金の一部が、ゴミの収集、廃棄に使われるのです。しかも、今、ゴミの廃棄に多大なコストがかかっています。

プラスチック系のすんなり燃やせないゴミが増えたからです。

去年東京に住む友だちの家に遊びに行ったとき、ゴミの分別の話になりました。

名古屋はすごくゴミの分別が複雑なのでその話をしました。東京の友だちは、この地域の焼却炉は焼却する温度が高いから、そんなに分別は複雑ではない、楽ちんよ、と言いました。

楽ちんかもしれませんが、そのパワフルな焼却炉を稼働するのに、お金がかかるのです。そのお金を私たちは払っています。

ゴミがなければ、医療費や年金に回すことができたかもしれないお金が、不用品を燃やすのに使われています。

物を買いすぎお金を失う悪循環

1つ物を買うことで、次々にお金を払い続けなければならない悪循環をまとめます。

1.ある専業主婦が、おしゃれでトレンディで安い服を見つけて買います。家に着られる服がたくさんあるのにもかかわらず。

2.買った直後はうれしいので、少しは着ます。しかしすでにたくさん服を持っているので、やがて死蔵品になります。

3.不用品を捨てるべきですが、「いつか着られるかもしれない。捨てるのはもったいない」と思って捨てません。その結果、家の中に服がたまります。

3.たんすがいっぱいになり、収納ケースを買います。それでは足りなくなり、100均で、一見便利そうな収納カゴを買って、たんすの中身を間引きします。

4.一方で、相変わらず、安くて可愛い服を見つけると買います。そのうち収拾がつかなくなり、やましたひでこさんの本を買ったり、安くはないお金を払い断捨離セミナーに出席します。

5.断捨離セミナーで、「捨てること」に開眼。不用品を大量に捨てます。あまりにたくさんあるので、トラックや回収業者にお金を払います。もちろんふつうのごみ処理にも税金を払います。

6.セミナーでいったん断捨離体質は身についたものの、これまでの買い物習慣がなかなか抜けず、買っては捨てる、買っては捨てるの繰り返し。

7.家計が苦しくなりパートに出ます。「パートに行くんだし、きちんとした服を着ないとね」なんて思い、また服を買います。

1.に戻ります。

つまり、そもそも最初に1枚の服を買わなければ、その後のさまざまな費用は発生しないのです。

ゴミ処理の税金は、服を買っても買わなくても発生します。しかし、他の費用や時間、手間、ストレスは余計な服を買わなければ、生まれません。

こんなことをしながら、「お金がない」「もっとお金があったらいいのに」「お金持ちになるにはどうしたらいいんだろう」と考えるのはおかしいのではないでしょうか?

まずは、買い物を減らすこと。

買い物習慣を根底から改めることが、お金をためる1番の近道です。

ただ、この買い物習慣を手放すのが難しいのですよね。その点についてはまた別の記事を書きます。





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