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おまけがたくさんついているものより、本当に必要なものだけを手に入れることをおすすめします。
最近は、多機能なものや、おまけをたっぷりつけた商品が人気です。
おまけが多いとうれしい、機能が多ければ便利そう。そう感じるかもしれません。
けれど、こうしたおまけは、シンプルな暮らしを遠ざけます。
「いろいろなものがたくさんついていたほうがいい」と思いがちですが、おまけはノイズになります。
おまけや機能を使いこなそうとして、時間やエネルギーを失ってしまうこともあります。
おまけがたくさんついているより、自分のしたいことが確実にできる商品のほうが生活に役立ちます。
おまけ疲れを感じたとき
先日、来年使うデジタルプランナーを購入しました。
iPadでプランナーを書くようになってから4年ほど経ちますが、最初の2冊はうまく使いこなせませんでした。
あまりにページが多すぎたからです。
マンスリー、ウィークリー、デイリー、それにさまざまなおまけページがありました。
目標設定、プロジェクト管理、旅行プラン、健康管理、ハビットトラッカーなど、ありとあらゆるページです。
実は、こうしたおまけが邪魔でした。
私に必要なのは、マンスリーとデイリーだけ。
しかも、内容が決められていないグラフペーパーのような自由なスタイルが好きです。
去年、探しに探して、YouTubeで見つけたショップから、自分に合ったプランナーを買うことができました。
来年の手帳も同じショップから購入しました。
デジタルノートも、タブやページが多いものが人気ですが、実際にはそんなに必要ありません。紙の手帳も、同じように使わないページがたくさんついているのではないでしょうか?
売り手側は、機能を増やすことはあっても、削ることはあまりしません。
特に手帳やプランナーは基本機能がシンプルなので、差別化のためにどんどん余計なページが加えられていくと思います。
でも、自分にとっていらないページ、つまり、おまけはすべてノイズです。
なぜおまけはノイズになるのか?
おまけのページは一見、便利そうでありがたく思えます。
でも、実際には使う人の集中力や意欲を奪います。その理由を3つの側面から説明します。
1.選択肢が多すぎて頭が疲れる
ページや機能が多いと、「どれをどんな順番で使えばいいか」「どんなふうに書けばいいか」と考える時間が増えます。
マンスリー、ウィークリー、デイリーとそろっていると、自然に「うまく使い分けなきゃ」と思ってしまうものです。
私もいろいろ試して、それぞれのページの使い方が決まってきましたが、よけいなページが多いと、こうした試行錯誤の回数が増えます。
選択肢が増えれば、判断によけいなエネルギーを取られてしまうのです。
2.使わなくていいページなのに使おうとする
ページがたくさんあると、「全部、活用しなければ」と思いがちです。
使っていないページがあると、なんとなく損をしているような気分になりませんか?
オールインワンタイプのプランナーを使っていたとき、デイリーにある時間別スケジュールのところに、日々の予定を書いていました。
とは言え、私は毎日自宅で同じ時間帯で動いているので、わざわざプランナーに書く必要はありません。
書かなくていいのに、そこに欄があるから、書いていたのです。
デジタルの場合、ひとつテンプレートを決めてしまえば、それをコピペできます。私もコピーして省力化を心がけましたが、よく考えたら最初から書く必要はなかったのです。
白紙のまま残ったページを見るたびに、使いこなせない自分に罪悪感を抱く人もいるかもしれません。
3.物理的に邪魔
ページ数が多いデジタルプランナーは、容量を取ります。
また、動作が重くなったり、リンクやタブが複雑になって、操作しにくくなります。
私は重くなるのが嫌で、自分が使わないと思ったページは最初に全部削除しましたが、この作業に無駄に時間を取られました。
紙の手帳なら、厚みや重さが増して持ち歩きにくくなり、使うハードルが上がるかもしれません。
複数のおまけや機能は、生活を豊かにしてくれるようでいて、実際は余計な手間とストレスを増やすのです。
ものも同じ:おまけが負担を増やす
おまけがノイズになるのは、デジタルプランナーだけではありません。
日常でも、家のあちこちにあるおまけのせいで、生活が複雑になります。
捨てられない小さなおまけ
化粧品のサンプル、雑誌の付録、買い物でもらう景品。もらったときはうれしいかもしれません。
ですが、実際はあまり使わず、死蔵品になることが多いです。
旅行用に取ってある試供品、いくつあるかわからないポーチ。引き出しの中に「いつか使うもの」がたまり、スペースを取られます。
無料の品でも、私たちはなかなか捨てられません。掃除や整理のたびに、動かし、捨てようか迷い、エネルギーを使います。
機能が多すぎる家電
家電や道具にも、多機能という「おまけ」があります。
便利そうだと選んでも、実際に使うのは基本的な機能だけではないでしょうか。
残りのボタンやモードはほとんど使わずに終わります。
ボタンが多すぎて何を押せばいいかわからないし、メニューの階層が多いと、目的の機能にたどり着くのもひと苦労です。
いちいちモードを切り替えるのも面倒です。
「高かったのに」と、使いこなせない自分にがっかりすることもあるでしょう。
本当に必要なものを見極めるすすめ
おまけは邪魔になることが多いのに、私たちはおまけが好きです。
その背景には、無料のものに強くひかれてしまうことや、「損をしたくない」という本能的な心理があります。
でも、本能のまま行動していると、家の中のノイズは増える一方です。
おまけに振り回されないようにすると、もっとシンプルに暮らせます。
私も、以前は無料でもらえる景品やおまけが大好きでしたが、以下のように考えて、おまけを増やす生活を改めました。
不用品を持たないことに価値を見出す
おまけを手に入れたときに感じるお得感より、不用品を持たないことや家が片付いていることに価値を感じるようにしました。
おまけがないほうが、管理の手間がないし、収納スペースも空くし、将来、断捨離やごみ処理という労働をしなくてすみます。
何より使うものだけを持つ暮らしや、視覚的なノイズが少ない生活空間はとても快適です。
おまけを家に入れないようにすれば、自分の時間と心の平安を手に入れられるのです。
本当に必要なものだけを手に入れる
おまけや余計な機能は、自分が求めているものにプラスアルファされるオプションです。
オプションを重視するより、今、本当に必要なものを手に入れることを意識しています。
何かを買うときは、それを使うことでどんな結果を得たいか考えています。
たとえば、私はデジタルプランナーを使って予定を管理し、日記も書きたい、日々使うお金や思いつきも記録したいと思っています。
その商品でやりたいことを明確にしてから、それが確実にできる商品を選びます。
◆関連記事もどうぞ
おまけや景品の流入を止める方法~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その2)
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おまけが生活のノイズになることをお伝えしました。
おまけをもらうのは単純にうれしいし、製品にいろいろな機能がついていると、付加価値があるように思えます。
ですが、今、自分が使わないなら、どんなに多機能でも、おまけがついていても、邪魔になるだけです。
「いろいろついていてお得だ」「便利そうだ」。こんなふうに思ったら、本当にそうなのか、立ち止まって考えてみてください。
多くの場合、シンプルなもののほうが使いやすいです。












































