作品がのった本

ミニマルな日常

最終更新日: 2023.10.28

二次創作同人誌をフリマやオークションで売るべきでない理由。

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きのう同人誌の処分に関する記事を書いたら、5人の方からメールをいただきました。

同人誌の処分のさい、フリマやオークションが禁止されることについて。

そのうちの3人はメールの引用をOKしているので、この記事で紹介します。

さきに、全員の言いたいことをまとめると以下になります。



同人誌はフリマやオークションに出すべきではない理由

・現在流通している同人誌の大半は、二次創作同人誌であるから、作者は、多くの人の目にふれさせたいとは思っていない。二次創作でもうけるのはよくないという風潮もある。

・世間で話題になれば、原作サイドともめ、場合によっては訴えられる可能性がある

・非公式作品であるとわかる人にだけ読んでほしいから、主旨をわからない人がたくさんいるフリマやオークションでは売るなと言われている。

・そもそもメルカリでは、二次創作物は出品禁止だ。

・多くの作家は、「飽きたら自治体のルールにそって捨ててほしい」と思っており、実際に、同人誌にそう明記する。

・あるいは同人誌を専門に扱う中古店もあるので、そこで処分も可能だ。

・筆子の記事を読んだ人間が、そういう同人誌をフリマやオークションで売るのは問題だ。

・同人誌は扱いが特殊だから、個人作家の置物と同じ扱いをするべきではない。

—-

なるほど、そうなんですね。そんな背景は私はまったく知りませんでしたので、私の認識不足を深くお詫びいたします。

元記事に少し追記し、この記事を投稿してから、元記事のトップからリンクする予定です。

では、ここから読者のメールを引用しますね。

まずSさんのお便りです。

専門の古物店で買い取りしてもらうといい

件名:同人誌の処分の記事に関して

初めまして。

同人誌の処分に関しての記事を拝見しました。

たぶん、多くの同人誌において、フリマや、オークションが禁止されている背景として、二次創作物や生モノ(現実の人間を取り扱った作品)であることがおおく、それらの同人誌はフリマや、オークションなどの同人誌を同人誌と認識できない人間が多いところでのリセールを禁止しています。

上記に該当する同人誌においては、まんだらけなどの専門の古物で買い取りしていただけるのでそちらで処分をおすすめしたいです。

その他、1次創作物であったり、評論本などにおいてはフリマや、オークションが禁止されることは少ないです(一部商業でも活動されてる作家さんですと、禁止の場合もあるようです)

こちら、一部補足として入れていただけるとありがたいです。

Sさん、はじめまして。お便りありがとうございます。

同人誌の再販売が禁止されている理由を教えていただき、感謝いたします。同意見がほかの方よりも届きましたので、1つの記事にしました。

もとの記事からこの記事にリンクする予定です。それでどうでしょうか?

ご意見ありましたら、またお便りください。では、Sさん、これからもお元気でお暮らしください。

次はTさんからいただきました。

二次創作同人誌はメルカリに出品できない

こんにちは、

記事を読ませていただいて気になったことがあったため一点だけ送らせていただきます。

メルカリ内のルール、出品を禁止するもののなかに「知的財産権」の項があります。

知的財産権を侵害するもの(禁止されている出品物) – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ

そして、そのなかに

・許諾なくキャラクターなどを使用したハンドメイド品、同人誌など

と明記されているので、処分したい人の意思に関わらず本来は既存のキャラクターを使用した二次創作同人誌は出品・取引してはいけないことになっているんですね。

もちろん同人誌というのは雑にいえば自費出版であることを指しますから、二次創作でなくオリジナルのキャラクターや学術系のものなんかは当てはまらず、そのためにメルカリ内にも「同人誌」のカテゴリーがあるのだと思いますが、不要になっていて かつ欲しい人がいるならばフリマアプリに出してもよい、という記述は正しくないと思います。

そのほか出品禁止されているのにもかかわらず取引がたえないものといえば海外個人輸入の化粧品やサプリメント、薬機法に触れるものが多いので、運営も削除しきれないのでしょうね。

Tさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

メルカリでは、ちゃんと二次創作作品の出品を禁止しているのですね。

私は、二次創作の同人誌のことはまったく考えず、記事を書いていました。

漫画の世界にうといため、文芸誌や学術誌をイメージしていましたが、今、同人誌というとコミックマーケットなどでやりとりされる漫画なんですね。

その主なものは二次創作物とのこと。

考えてみれば笛吹お遍路さんは、最近、何度か、ある漫画にはまっているとメールに書いているから、お遍路さんの話している同人誌も漫画なのでしょう。

二次創作物は、出品すべではないということを元の記事に付け加えました。

ご意見ありがとうございました。これからもお元気でお過ごしください。

最後は、おりおんさんのお便りです。

同人誌の内輪ルール

件名:同人誌の処分について、オタクの視点から

筆子さんこんにちは。

初めてメール送ります。

同人誌処分に関する記事を読んで、物心ついた頃から様々なジャンルのオタクをしてきた私が感じたことがありましたので、メールさせていただきました。

メール主である笛吹お遍路さんがどんなジャンルの同人誌を買われていたのか分かりかねますが、メールに書かれていた「内輪ルール」の解釈が私と筆子さんでは少し違うなと感じましたので、その点についてお話させていただきたいと思います。

同人の「内輪ルール」はジャンルによりますが、私の通ってきたジャンルは漫画やアニメ・実在人物の二次創作などでした。

そのため著作権問題を作品側や本人が黙認してくれることで、同人活動が成り立っています。

売る側は(一応)大っぴらにしてはいけないものでした。

同人誌だけでなく、SNS上での作品発表や会話にも検索避け・伏せ字を徹底する方々もいます。

ですので、筆子さんがおっしゃる

「それは、買い占めて、高値で転売する人間に対するルールで、正規のルートで購入し、ふつうに消費した人にはあてはまらないと私は解釈します。(中略)ひじょうに限られた数しか世に出ていないのであれば、フリマなどで、多くの人の目にふれるようにするのは、作者にとってもいいような気がします。作品の送り手は、一人でも多くの人に消費してもらいたいと思うでしょうから。」

は、ジャンルによっては当てはまらない場合もありそうです。

フリマサイトから知らない人の手に渡って、原作関係者の目に触れたら…と想像したら青ざめる作家さんは多いでしょう。

「見つけたら〇億円」の文言も、私的には納得できますね。(同人誌の内容がBL・R指定など過激であれば尚更…)

筆子さんはオタク的活動や同人誌にはあまり触れてきていないようですので、そのような方からしたら「内輪ルール」の厳しさは異様に見えるかもしれません。

実際、厳しすぎない?と感じるルール強要も目にしてきました…

ですが、同人作家たちが自治的にルールを守ってやってきたことで、コミケのような世界に知られる大規模イベントも発展してこれた側面があると思われます。

ファンクラブのグッズについて

そしてもうひとつ、オタク関連でお伝えしたいことがあります。

以前の、ファンクラブグッズ断捨離に関する記事で筆子さんが

ファンクラブのグッズが部屋にゴロゴロ。断捨離すべき?:読者の質問に答えます

「グッズ捨てたからって中島みゆきさん、痛くもかゆくもないと思います。芸能界の人は、ファンの応援してくれる気持ちがうれしいのであって、グッズを買ってほしいとは思っていないと思います。芸能人ではないので推測ですが。」
と仰っていました。

これについても、アイドルや俳優のオタクをしてきた経験から思うことが少し。

記事内で話されているのは中島みゆきさんほどの大スターですし、たしかに応援の気持ちだけで十分なフェーズにいると思われます。

ただ、これが売り出し中のアイドルや俳優・アーティストだった場合はどうでしょうか。

もちろんファンが苦しい思いをしてまでグッズを買って欲しいとは思わないでしょうが、応援の気持ちだけあっても芸能人の収入にはならないのが現実です。

実際、ライブの場合チケット代だけでは利益に大してならないのが現実だと聞いたことがあります。会場レンタル代返済+自分たちの利益に持っていくには、グッズ収益は不可欠だそうです。

「中島みゆきさん」個人で考えれば筆子さんの意見に私も賛成ですが、「芸能界の人」という大枠で考えた場合はちょっと違うかなと感じてしまいました。

私の場合は、一旦グッズを買ってアーティストにお金を落として、後で処分する…という方法にするしかないなと思っています。

こちらは同人誌と違い公式グッズなので、メルカリもOKですから手放しやすいです。

この記事については、私自身がファングッズの断捨離に悩んでいたこともあり、関連記事含め参考にさせていただいた部分も多くありました。ありがとうございました。

ただ、筆子さんも同人誌の件と同様に「誰かの大ファンになったことはない」と仰っていましたので、現在進行形でオタクな私の視点から感じたことをお伝えさせていただきました。

一部、上から目線のおこがましい表現で不快にさせてしまったら申し訳ありません。

ファングッズ関連の処分で悩まれているブログ読者さんも多いようですので、そういった方の情報補足をできたらと思い、乱文・長文ですが送らせていただきました。

質問ではありませんので返信は不要です。今後の記事更新も楽しみにしております。

おりおんさん、はじめまして。メールありがとうございます。

同人誌については、一番最初にも書いたように、皆が思っている同人誌と、私の思っていた同人誌が違ったので、説明不足でした。ごめんなさい。

元記事に、その旨、追記しました。

はい、私はアニメや漫画が大好きなオタクではありません。

キャラクターグッズはわりと持っていましたが、いわゆるファングッズや推しグッズは買ったことがありません。

私が買ったもので、ファングッズに近いものは、中学生のとき買ったデヴィッド・キャシディのブロマイドだけです。

何度も通販で失敗したのになぜやめられないのか?:ミニマリストへの道、番外編2

二次創作物が掲載された同人誌も買ったことがないです(存在すら知らなかったのですが)。ファンフィクションはネットで読んだことがありますが、文字媒体のものです。

つまり、同人誌の内輪ルールとは関係のない世界で生きていますが、フリマサイトでやりとりを禁止されているなら、そうすべきはないと思います。

ファングッズについてですが、経済的に応援したいゆえに、グッズを買うのであれば、物は買わず、ファンクラブに現金を寄付するのはまずいでしょうか?

最近、YouTubeでも投げ銭できたり、寄付できたりしますよね。また、アマゾンのウィッシュリストを公開している団体もあります。

日本では、物をプレゼントをするのではなく、お金を包んで渡すという現実的なサポートの仕方が確立されているのだから、寄付でいいのでは? もし、そのアーティストがPatreonに参加しているならば、Patreonのコミュニティに入るとか。

(Patreonはアーティストやクリエイターがファン向けにコミュニティを作れるサイトです。参加した人は、毎月定額のお金を払い、これがアーティストの収入になります。定期収入なので大きいです。もちろん、Patreonの取り分もありますが、そこまで大きくありません)。

それに、売出し中のアイドルを応援する方法は、ファングッズを買うだけではありません。ベタですけど、ファンレターを書くとか。

私も、ファンレターをもらうとうれしいですよ。

確かに誰かの応援の気持ちがいくら集まっても、家賃や光熱費を払うことはできません。しかし、一ファンが、応援している芸能人の生活の心配までする必要はないでしょう。

そんな心配は本人がすべきことですよね? 

そのアーティストについて、「この才能をこのまま埋もれさせるのは惜しい」と思い、かつお金に余裕があるならパトロン(アーティストに金銭援助や生活支援をする人のこと)になる道もあります。

おりおんさん、古い記事も読んでくださりありがとうございます。これからもお元気でお過ごしください。

****

同人誌の処分に関する記事の追記をお届けしました。

今回、メールくださった方、ありがとうございます。

間違ったところや、説明不足な点をすぐに教えてくださって助かりました。

あなたも、感想などありましたらお気軽にメールください。お待ちしています。





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