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断捨離テクニック

片付けをやり遂げるコツ~「終わらせる力」を育てる7つの工夫

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片付けを始めたのに、気づけば部屋は元通り。

「また中途半端で終わってしまった」と落ち込むことが、ありませんか?

でも、それはあなたに根気がないからではなく、終わらせ方を知らないだけかもしれません。

実は、片付けをやりきる力は、1回1回の片付けをきちんと終わらせることで身につきます。

終わる体験を積み重ねると、達成感が得られ、モチベーションが続きやすくなり、次の片付けに自然と取り組めるようになるからです。

この記事では、そんなひとつひとつの片付けをしっかり終わらせるコツを7つ紹介します。

捨て活を習慣にするヒントや、心が折れない工夫もあるので、ぜひ参考にしていただき、今度こそ、片付けを成功させましょう。



1.ちゃんと終わる分だけ引っ張り出す

片付けが続かない理由のひとつは、最初に広げすぎてしまうこと。クローゼットの中身を全部取り出したものの、途中で疲れてやめてしまい、出しっぱなしで数日。そういう人は意外とたくさんいます。

終わらせる力を育てるには、小さく始めて、きちんと終わらせることを繰り返すのが一番効果的。たとえば、引き出しひとつ、棚の一段、バッグの中身だけを対象にすれば、15分もあれば完了できます。

「今日はここだけ」とあらかじめ範囲を決めて、ハードルを下げましょう。

途中で投げ出さないために大切なのは、今の自分に終えられる量に絞って着手すること。片付けにおいても、分相応を意識するとうまくいきます。





2. 途中でやめるのもひとつの終わり方

1番でお話ししたように、終わる分だけに絞って始めるのが理想です。でも、ついたくさん引っ張り出してしまった、終わると思ったけど、意外と終わらないということもありますよね。そんなときは、悪びれずに途中でやめましょう。

途中でやめると、「自分は根性がない」「また挫折した」と感じてしまいがちですが、それは大きな誤解です。無理せず中断できる力も、片付けを終わらせるためには重要だと思います。

「今日はここまではやった」とできたことに目を向けてください。

大切なのは、途中でやめても、終わらせる意志を持ち続けること。

中断は、やめることではなく、続けるための休憩です。長い目で見れば、この方が着実に前に進みます。

片付けが完了するかどうかは、勢いよりも持続力にかかっています。

途中でやめることに罪悪感を持たず、翌日、元気になったらまた開始しましょう。

3. 作業前に拠点を整える

片付けを始める前に、まずは拠点、つまり作業スペースを整えておくと、最後まで完了しやすいです。

散らかったままの場所で作業を始めると、ものを分類するスペースがないので、途中で混乱し、中断や放置につながります。

たとえば、引き出しの整理をするときは、その中身を一時的に置ける机の上や床を片付けておきましょう。

必要ならゴミ袋やダンボールを最初に準備しておくとスムーズに作業できます。

拠点を整えることで、片付けに集中しやすくなり、迷いや混乱を防げます。

「片付ける前に、片付ける場所を片付ける」という一見まどろっこしい準備が、意外と終わらせる力につながります。

4. 仮置きボックスを使う

片付けをしていると、「これはあとで別の部屋に持っていく」「これは人に確認してから捨てたい」「これは直してから使いたい」と、すぐに判断できないものが出てきます。そういうときに便利なのが仮置きボックスです。

これは、あとで対応が必要なものを一時的に入れておく箱やカゴのこと。仮置きボックスを使うと、作業の流れが止まらず、目の前のエリアをすっきり片付けることができます。

すぐに判断できないものを無理に片付けようとすると、頭や行動が混乱して中断につながりかねません。でも、仮置きしてあとでまとめて作業すれば、今の作業に集中できます。

「全部決めなくていい」と思うだけで、気持ちがラクになりますし、片付けのハードルも下がります。片付け中は、意外と意志の力を使うので、余計なことで頭を疲れさせないのがコツです。

5. 感情の渦に巻き込まれない

片付けをしていると、突然感情があふれ出す瞬間があります。昔の写真、子どもの工作、大切な人からの手紙。こうしたものを見ると、過去の思い出や後悔、寂しさがわいてくるのはよくあること。

このとき感情に押されてしまうと、手が止まってしまいます。

感情をゆらすものが出てきたら、4番で紹介した仮置きボックスに放り込んで、次の作業へ進んでください。

思い出の品と向き合うのは、片付けにある程度慣れてからしたほうが効果的です。

感情の整理には時間がかかります。まずは、今できる範囲で前に進むことを優先しましょう。

6. 終わった実感を持てる工夫をする

片付けを途中でやめてしまう原因のひとつに、「終わり方があいまい」「実は終わっていない」という問題があります。捨てるものをまとめただけで満足して、ゴミ袋を玄関に置きっぱなし。仕分けしたものが山積みになったまま。これでは達成感が得られません。

「終わった」と実感するために、ひと区切りついた目印を決めておくといいでしょう。

たとえば、「ゴミは袋に入れてベランダまで出す」「売る予定のものは段ボールに入れて玄関に置く」「寄付するものは車のトランクに入れる」など、どこまでやったら終わりにするか、先に決めておきましょう

また、終わったあとにいつも同じことをするのもいいかもしれません。コーヒーを入れてほっとひと息つく、日記に「きょうは引き出し1段終えた」と書く、SNSで捨てたものをつぶやく。こうした小さな儀式をすると、「今日もちゃんと終わった」と感じられます。

やりっぱなしにせず、ひとつずつ終わらせることを意識しましょう。

断捨離をして「未完了の問題」にきちっと片を付けろ~実録・親の家を片付ける(10)

7. 完璧を求めない

片付けを終わらせるためには、あえて完璧を目指さないことも大切です。

理想の状態を追い求めるあまり、「ここも整理したい」「もっときれいにできるはず」と、いつまでも作業を終えられなくなってしまうことがあります。

すると、片付けにかかる時間がどんどん長くなり、エネルギー切れになり続きません。

現実の暮らしで必要なのは、ちゃんと使える状態や、必要なものが取り出せる状態です。

見た目の美しさや統一感を満点にする必要はありません。

最終的な収納の調整は、不用品をほぼ捨てたあとに考えれば十分です。

実際、ものが減ってくると、収納にそこまで頭悩まさなくても、ごく自然に暮らしやすい部屋になります。

汚部屋の片付けを完璧主義が邪魔する7つのパターンとその対処法。

おわりに:工夫して完了させる

片付けを最後までやりきるには、気合や根性よりも、やり方やシステムのほうが重要です。

一気に片付けようとせず、小さく始めて、小さく終わらせる。そして、翌日また繰り返す。

感情に引きずられない工夫をしながら、片付けを積み重ねていくことが、成功の鍵です。

さらに、どんなときも、「まだできていないこと」ではなく、「できたこと」に目を向けましょう。

ものが多い部屋は1日、2日でできたわけではありません。長年の生活習慣のせいでできあがった環境を、一気に変えようとしてもうまくいきません。

私が断捨離を熱心にやっていたときは、いつも、ブログに捨てたものや整理したものをのせて、進んでいることを確認しました。

どんなにのろのろ捨てていても、あなたは確実にゴールに近づいています。

繰り返します。できたことに目を向けて進んでください。

そうすれば、「あれ、なんだか部屋がきれいになってる」と思う日が必ず来ます。





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