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筆子が最近心がけている、余計なものを買わない方策をシリーズで紹介しています。
これまで4つ紹介しました。
1.適度に買う(「全然買わない」とか、「できるだけ買わない」という態度で取り組むとリバウンドします)
2.購買意欲を刺激するものとの接触を減らす
3.ストレスマネジメント
4.買い方のクセやまずいパターンの発見につとめ、まめに修正する
今日は、
5.セールに対する考え方を変える
これです。
最近、買い物で失敗しそうになったので、その体験をシェアしますね。
セールは鬼門
無駄遣い防止でとくに注意したいのは、セール品の購入です。
なぜあなたはセールで買ってしまうのか? かえって損をするのに。
誰でもセールは好きです。
私も、同じものを買うなら、安いほうがいいと思っています。
その証拠に、ブックアウトレット(Book Outlet)を利用して塗り絵本を買うことがあります。
ごく最近も利用しました。
Book outletは、難あり品や、在庫が多すぎる商品などを扱っているネットの本屋です。店の表示によると、定価より50%から90%安くなっています。
ブックアウトレットでは、扱っている商品が、アマゾンなどに比べると安いのだから、この店全体がセール会場のようなものです。
いったんセール会場に入ってしまうと、気持ちが舞い上がって、うっかりしていると買いすぎてしまうのは私も同じです。
セールのわなにはまりそうになった話
先日のことです。セールで散財しそうになりました。
その経緯をお話しします。
塗り絵本が欲しいと思った私は、2年半ぶりに、ブックアウトレットにアクセスしました。
2018年の7月に1度だけ利用したとき、会員登録はすませています。
2019年、2020年は、塗り絵に関するものはいっさい買わなかったので、久しぶりのアクセスとなりました。
プロモーションに熱心な本屋さん
店にアクセスしたら、「3冊買うと1冊無料!」と出ていました。
この店は、クーポンや、ポイントの配布、3冊買ったら1冊無料、その他、いろいろなプロモーションを常時しています。
ほかにも、買い物していると、ありとあらゆる買わせるテクニックを使っていると感じます。
アウトレット商品だから、在庫がなくなったらもうその本は買えません。まあ、後日、また同じ本が、どこかから回ってくる可能性はあります。
倉庫にある本の冊数が残り少なくなると、Low Stock!(在庫が残りわずか)という表示がでます。
詳細を見てみると、あと67冊とか、37冊とか6冊と出ます。
コンピュータで管理しているから、リアルに在庫がわかるわけです。
在庫数を見せる手法は徹底していて、この店は、会計するときも、「この本は、いま、6人の人がショッピングカートに入れています。急いで!」と表示します。
先日私が買った本の1冊は、在庫が3冊で、私が会計したとき、6人の人がカートに入れていました。
このとき私は、あと3冊しかないその本と、あと1冊しかない本の2冊の購入はしっかり決めていました。共に塗り絵本です。
送料無料
この2冊をカートに入れ、会計をしようとしたら、あと〇〇ドルで、「送料無料」と出ました。
45ドル以上の注文で、送料無料になります。
送料無料にするつもりはありませんでしたが、ふと、もう1冊、欲しいと思っていた本をカートに入れました。
この日、なぜか、前から欲しいと思っていて、アマゾンでもう扱いがないことを確認した本(キンドル版はある)で、しかも「30日待つノート」にも書いてある本、つまり私の中では、「いつか見つかったら買おうと思っている本」が、ぼんぼん見つかりました。
そのうちの1冊をカートに入れのです。
やはりまた、「あと〇〇ドルの注文で送料無料です」と出ました。
私は、「そういえば3冊買うと1冊無料なんだよね。まあ、欲しいと思っていた本をまとめて買っておくか」と思い、もう1冊カートに入れました。全部で4冊カートに入れましたが、送料無料ラインには届きません。
全体的に値段が安いためです。
このとき、お風呂に入る時間が迫っていて、あまり悠長に検討している余裕がありませんでした。
もう2冊、欲しいと思っていた本をカートに入れたら、45ドルと数セントになったので、そのまま会計しました。
税金が追加され、全部で47ドル(およそ4000円)になりました。
間違いに気づく
注文が終わったあと、1冊間違えてオーダーしたことに気づきました。
欲しいと思っていた塗り絵本と同じアーチストの塗り絵本を買ったつもりが、実は、それは、表紙はそっくりなものの、絵はがきの本だったのです(はがきの絵が塗り絵になっている)。
「え、絵はがきの塗り絵なんていらないんだけど」と思い、それでも、一応、中身をYouTubeで確認したら(YouTubeでは、塗り絵本の中身を見せるコンテンツがあります)、やはり、「こんなもの絶対塗らんし、塗っても人様にお出しすることはできない」と確信しました。
そこで、注文をキャンセルし、あらためて、もっとも欲しかった塗り絵本2冊だけを注文し、送料5ドルをあわせて、全部で18ドル(1500円)をカードで支払いました。
失敗しそうになった要因を考える
その後、お風呂に入り、直前の買い物を振り返りました。
このブログで、送料無料にしようとしてはいけないと書いているし⇒その買い物は本当にお得?節約したいなら知っておきたい3つの販売戦略
セールのわなにはまらない方法も書いています⇒初売りセールで無駄遣いをしないための7つの心得。
ネット通販で無駄遣いしないコツも書いています⇒ネットショッピング(通販サイト)で衝動買いを防ぐ5つの方法
私はセールが危険なことをよく知っています。それなのに、もう少しで、47ドルの散財をするところでした。
まあ、散財といっても、間違えてオーダーしてしまった本以外は、欲しいと思っていた本だから、それらが届けば、ふつうに活用していたかもしれません。
しかし、この日私は、塗り絵本を2冊買おうと思っていたので、6冊も買ってしまったら、予定外の買い物になったことは確かです。
失敗の最大の理由はあらゆる面で油断していたこと。
注意を怠っていたのです。
私は、2年半、ほとんど塗り絵本を買っていなかったから、多少たくさん買ってもいいだろう、という気持ちがありました(1月にも塗り絵本を買っていますが、こちらはほぼ塗り終わりました)。
さらに買い物リストも作っていませんでした。
塗り絵本の場合、「この本が欲しい」としっかりターゲットを決めることもありますが、それよりも、「絵柄が細かすぎず、好きなテーマで、塗る気になれそうで、値段はこのぐらいの本」とゆるく心づもりして買うことが多いのです。
この「ゆるい心づもり」が、「ついで買い」を呼んでしまったと思います。
YouTubeでよく見かける人気の塗り絵本は、絵が細かすぎるので、私向きではありません。ブックアウトレットでも、「あ、これ、あの本だ。絶対買いたくない」と思う、知っているけど避けたい本を何冊も見ました。
お風呂に入るまでの数分という、時間にあまり余裕のない中での買い物のせいで、焦っていたのもよくありませんでした。
まあ、最初から2冊だけ買っておけば、余裕で買い物を終えることができましたが。
フォーカス先を間違えない
セールで人が物を買いすぎてしまうのは、「どれだけお得か」にフォーカスしてしまうからです。
いくら値引きされているかに目が向いてしまうのです。
たとえば、定価5000円のセーターが、半額になっていると、2500円お得です。
「うわ~2500円も安く買えるんだ」と、ふつうは思うでしょう。そのセーターを買って、「私って買い物上手だ」と満足感にひたるかもしれません。
しかし、セールで私たちがフォーカスすべきなのは、値引きされる金額ではなく、実際に自分が払う金額です。
2500円でセーターを買っても、ほかに着るものをたくさん持っていて、そのセーターの出番があまりなかったら、お得ではありません。
ブックアウトレットで、私も、お得だということに意識が向き、支払う金額のことがないがしろになっていました。
本を6冊45ドルで買えば、1冊あたり、7ドル50セント(640円)とかなり安いです。
しかし、私は、支払い金額の45ドルに注意を向けるべきだったのです。
あたりまえの原則を改めて確認しました。
お金をつかってしまえば、決してそのお金を貯めることはできないという原則です。
セールでは、「いくら安くなるか」ではなく、「自分はいくら払うのか」に意識を向けなければなりません。
☆このシリーズを最初から読む方はこちらへ⇒余計な物を買わないコツ:最近、筆子がやっていること(その1)
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恥をしのんで、私の失敗談を紹介しました。
以前は、徒歩圏に本屋があったので、たまにその本屋まで歩いていって、安くなっている塗り絵本をチェックしていました。
残念ながら、この本屋は、2019年の夏に閉店してしまったので、いま、塗り絵本を買うとしたら、ネットショップの利用となります。
もはや徒歩圏に本屋はないし、バスに乗って行くほどでもありません。
車に乗らない私は、ネットショップのお世話になるしかないのです。
今後も、ネットショップでの衝動買い防止の研究を続けるつもりです。