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プチ断捨離シリーズでは、短い時間で簡単にできる「捨てプロジェクト」を紹介しています。
子育てや仕事で多忙な人や、これまで不用品を捨てるなんて夢にも思ったことがなかった断捨離初心者の人にも、抵抗なく捨てられるものを選んでおります。
18回目は、「無理に使っている物」を捨てる提案です。
「せっかく買ったから」という理由で無理して使い続けているものってあるんじゃないでしょうか?好きではないのに、新しいものが押入れにしまってあるのに。
私が無理やり使っていたなあ、と思うものを3つ紹介しますね。
着ると黒い雪だるまみたいになるダウンジャケット
10年ほど前、夫が黒いダウンジャケットをくれました。雪かきのときなどに着用していましたが、無理に着ていたので、結局捨てました。
夫はこのジャケットをセールで購入。
北米では、クリスマスの翌日の12月26日のボクシングデーに、大々的なセールが行われます。
彼はボクシングデーに娘とショッピングモールに行って、私のサイズなどおかまいなしに、このジャケットを買ったのです。一応Sサイズを選んでいましたが。
夫はセールが大好で、何かが安くなっていると、「買わないと損だ」と思ってしまうようです。
実は、その前にも、ハイキングブーツをもらったことがあります。こちらは足に合わなかったので、店に返却しました。
私の見たところ、夫がこのジャケットを買った動機は、50%は善意(愛情とか、ろくなジャケットを持っていない私へのあわれみなど)、50%はセールで物を買って、「得した!」と思いたい気持ちを満たすため、つまり自己満足です。
実はこのジャケットをもらう数週間前に、家族で、バレエ『くるみ割り人形』を見に行きました。シアターは徒歩で行ける距離にありました。
氷点下20度ぐらいの吹雪の中、3人で歩いていたとき、夫が、私のダウンジャケット(ユニクロで買った子供用)を指差して、「それってダウンなの?何それ、あったかいの?(こんな天候にそんなもん着るバカはおまえしかいない)」という表情で、私に聞いたのです。
ユニクロのダウンジャケットは、カナダの冬の寒さに打ち勝つためには、いかにも薄っぺらく見えたようです。実際に薄っぺらいのですが。
そこで、もっと分厚いまともなダウンジャケットをを買ってくれたのでしょう。
確かに、もらったジャケットは、ユニクロのよりは暖かいです。防寒はバッチリですが、いかんせんサイズが大きすぎて、ひじょうに着用しにくいものでした。
このダウンジャケットの画像と、どういうふうに着にくかったかはこちらの記事にのせています⇒今年断捨離してよかったもの3つ(プレゼント編)。理想の贈り物とは?
そもそも、洋服ってふつう試着して買うものですよね?プレゼントをもらっておいて文句が多い女だと思うかもしれませんが、動機はなんであれ、使いにくいものは使いにくいわけです。
このような服があったら、捨ててください。
人からもらったものでも、自分で買ったものでもいいです。きつい下着やずりおちてくるハイソックスなどないでしょうか?
書きにくいのをがまんして使っているボールペン
生活が豊かになって、お気に入りのペンをシチュエーションごとに使い分けている人も多いでしょう。
その一方で、書きにくいのをがまんして、へたれなボールペンを使っている人もたくさんいます。
●インクがかすれるペン
●インクのだまができるペン
●書いているとき、みょうに紙にひっかかるペン
●キャップがしっかりはまらないペン
●字が汚く書けてしまうペン(筆記具には、筆圧や書き方のクセとの相性があります)。
「使いかけたら、最後まで使わなくてはいけない」という義務感から、粗品でもらったボールペンを使っているなら、捨ててもバチはあたりません。
こういう人に限って、家の中にもっとましなペンを所持しています。
ボールペンを使い切ると達成感があるので、最後まで使い切りたい気持ちはわかります。
ですが、ストレスを感じながら使うものでもないのです。
私も、昔、途中で書けなくなったボールペンを救済したくていろいろあがきました。
ちなみにインクが出なくなったボールペンを再生する方法にはこんなのがあります。
●必死になって紙の上で書きなぐる
ボールの動きがなめらかになり、うまくインクがのるようになるかもしれません。
●ボールペンを持って必死に振る
●インクの筒を取り出してお尻から息をふきかける
インクの流れをよくするのだと思います。
●インクの先をお湯につける
固まったインクがゆるやかになり、また流れるかもしれません。
書けなくなるたびに、こんなこをしつつ、書きにくいものを無理に使い続ける…。まさに、無駄なものが無駄に時間を失わせる現象です。
どうぞ、書けないボールペンは捨てて、お気に入りの1本をご自身で買ってください。
関連⇒持たない暮しをめざすなら、ぜひマスターしておきたいボールペンを使い切るコツ
鉛筆、消しゴムなども無理やり使うことがあります。
鉛筆を最後の最後まで使い来るために、鉛筆ホルダーをつけて使うのは、よいことだと思います。
ですが、もし家に未使用の鉛筆が1ダース以上あり、しかも普段メインで使っている筆記具がシャープペンやボールペンやサインペンだとしたら、そこまでがんばって鉛筆を最後まで使い切ることもないと思います。
鉛筆は短くなると、ハンドルをぐるぐる回す鉛筆削りではもう削れません。そこで、小さい鉛筆削りを使ったり、自分で小刀で削ったりするのですが、これって面倒じゃないですか?
鉛筆が短くなればなるほど、削るのが大変になります。
そういう鉛筆はもう捨ててもいいと思います。すでに充分、使命は果たしています。
昔は物が豊富じゃなかったから、小さくなった鉛筆のお尻どうしをくっつけて使うなんてこともしました。
子供のとき、私もやってみましたが、接着剤の力が弱すぎたのか、うまくくっつかず、くっつけては、はずれ、またくっつけては、はずれてしまい、肝心の筆記という動作になかなか入れなかったものです。
そこで、父にねだって、両端にそれぞれ鉛筆を入れることができるホルダーを買ってもらったこともあります。いつもの常で買ってもらっただけで満足してしまいました。
ホルダーをつけて伸ばすことのできる鉛筆の寿命はそんなに長くありません。
握れない長さになったらもう捨てたほうがいいでしょう。
中にはちびた鉛筆を捨てずにコレクションしている人がいます。薪代わりに使うのでしょうか?
持っていても仕方ないので、写真を撮って捨てることをおすすめします。
3.重たい食器
重たい食器もけっこうストレスになっています。食器を使っていて何か違和感があるとしたら、重量かもしれません。
使っているときはもちろん、洗っているときも、ふきんでふいているときも、食器棚にしまっているときも、取り出すときもその重さはついて回るのです。
私は母がしまいこんでいた重い食器を断捨離してもらいました。
こちらの5枚目の写真です⇒うんざりするほどあった食器はこんなふうに断捨離(写真つき)~実録・親の家を片付ける(8)
焼き物が多かったです。高価なものだったのかもしれません。
「もったいない」と思うかもしれませんが、支払ったお金はもう戻ってこないし、物は自分の暮らしを快適にするためにあるのですから、ここは将来を見据えて、捨てたほうがいいのです。
高かったといえば、私はカイ・ボイスンのカトラリーをなかなか捨てませんでした⇒集めたカイ・ボイスンへのこだわりを捨てて得られた境地とは?:ミニマリストへの道(60)
カレースプーンなど私の口に大きすぎたし、全体的に重厚感ありすぎて、重かったです。今はシリコンスプーンを使っています。使っているうちに、先がすりへったり、割れたりするので買い替えが必要ですが、とても軽くてストレスフリーです。
私の食器はこちら⇒ミニマリストの食器の数は?~50代節約系かつ粗食系の主婦の場合
色が気に食わない、柄にあきた、欠けている、しまいにくい、洗いにくいなどの理由で、見るたびにいやな気持ちになる食器があったら、処分してください。
食器好きの人って多いですよね。しかし、本当に食器を愛している人は、使いやすい食器を使っているのではないか、と思います。
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このほかにも、なんとなくストレスを感じながら、使っているものって意外とあるのではないでしょうか。
物を粗末にすることはよくありません。ですが、気に入らないものを無理に使い続けることは、自分の暮らし、ひいては自分を粗末に扱うことにつながるのではないでしょうか?