スマホでネットショッピング

買わない

最終更新日: 2021.08.19

買いたい衝動をうまくかわす3つの方法(ネットショッピング編)。

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ネットショップを見ていて、「あ、欲しい!」「かわいい、買おう!」という衝動が起きたときに、うまくかわす方法を紹介します。

一番いいのは、店にアクセスしないことですが、「それができれば誰も苦労しない」という人もたくさんいます。

そんな人は、以下のどれかを試してください。



1.すぐに買わずに別のことをする

どんなに、「あ、これ今すぐ買わなきゃだめだ(買わないと世界が崩壊する、私の人生が終わる)」と思ったとしても、すぐ買わずにべつのことをしてください。

最近のネットショップはとても配達が早いのですが、多少は待ち時間があります。今すぐそれがないと本当に困るなら、走って実店舗に買いに行きますよね?

ネットショップで買うものは、「ちょっと待っても大丈夫な品物」のはずです。

だから、すぐに買わなくても、体勢に大きな影響はありません。

ふだんなら、そのまま買い物かごに入れて、ポチっと決済してしまうところを、ぐっとがまんて、アプリを閉じるか、ショップのサイトを閉じます。

欲しいと思ったときに、ポチっと購入ボタンを押すのではなく、スマホのホームボタンを押せばいいですね。

買い物を別の行動に置き換える

アプリや店のページを閉じたら、あらかじめ考えておいた、「ほしいと思ったときにする行動」をします。

たとえば、

水を飲む

キッチンに行って、コップに水をくんで、飲みます。

深呼吸する

ゆっくり10回呼吸をしてください。

こちらのプレゼンに出てくるタクティカルブレスをしてもいいです⇒正しい呼吸の仕方~多くの人が間違った呼吸法をしています(TED)

そのへんを歩き回る

自分の家なら、部屋の外に出て、廊下をゆっくり歩く、会社なら、別のフロアに行く。

カードにチェックを入れる

メモ帳やインデックスカードみたいなものを手元に置いて、衝動を感じるたびにチェックを入れます。

インデックスカード

これは本格的な依存症になっている人も使う方法で、まじめにやると効果があります。

ほしいと思ったものをメモする

私は、何かが必要だな、欲しいな、と思ったら30日間待つノートに記入しています。

ですが、その場にノートがないときのほうが多いですよね。だから、手近にある付せんやメモ帳にメモしておきます。

メモ帳

スマホのメモ機能を使ってもかまいません。

購入ボタンを押すという行動でなければ、どんな行動でもけっこうです。

猫を抱き上げる、顔を洗う、手を洗う、ゴミを捨てに行く、灰皿を片付ける、なんでもいいです。

なんでもいいのですが、その場でさっとできることを考えておいてください。





衝動が起きるたびに練習する

「欲しいと思ったから、水を飲んだけど、やっぱり欲しくて、30分後にまたスマホでショップにアクセスして、買ってしまった」。

こんなことが起きたとしても、水を飲んだことは無駄ではありません。

なぜなら、少しはがまんできたから。

気をそらそうとして、簡単にそらせるぐらいなら、ネットショッピングの虜(とりこ)になったりはしません。

何回か失敗するのは想定内のことです。

失敗に見えるかもしれませんが、実は、成功へ一歩進んでいます。

がっかりせずに、次回もその次も、衝動が起きるたびに、別の行動をすることを続けてください。

2.衝動と対話する

べつの行動に置き換えることがうまくいかないときは、衝動との対話を試みてください。

衝動買いをしているときは、自分を客観視できていません。

欲しいという気持ちの中に丸ごと自分が入っている感じです。

そうではなく、欲しい気持ちと、買い物の決断をする自分をしっかり切り離してください。

「買いたい衝動」に名前をつけると、自分の行動を客観的に見ることができます。

名前はなんでもいいです。ポールでもリンダでも土左衛門でも。

この衝動は、自分の分身ですから、覚えやすくて、自分にとって意味のある名前がいいでしょう。

「あいつ」と呼んでもいいかもしれません。

ここでは、リリコさんとしておきます。

「欲しい!」と思ったら、購入ページに行くのではなく、「あ、またリリコがやってきた。確かきのうも来たばかり。リリコのやつ、今日はいったい何の用なんだろう? まあ、いい、あいさつぐらいはしておくか。こんにちは、リリコ」と考えます。

そして、リリコの言っていることに耳をかたむけます。

といっても、その正体は買いたい衝動であるリリコは、何の理屈も持っておらず、何も言わず、ただ、手招きしているだけかもしれません。

あるいは、それを買うべき理由を、えんえんと語るかもしれません。

いずれにしても、「だめだよ、リリコ。今日は買わない」としっかり断ってください。

だって、あなたは、衝動買いや無駄なものを買うのをやめると決めたのですから。

リリコと対話して、しっかり断ることは、衝動を受け止めたうえで、買わない決断をすることです。

これは、むやみやたらと衝動を抑え込むのとは違います。

衝動を無理に抑えると、自分の中で、どんどんふくらんで、そのうち爆発します。

読者の中にも、節約のために、買わない挑戦をする方がいますが、「とにかく何も買わない!」と、買いたい衝動を無理やり抑え込んでいると、2週間か3週間ぐらいはがまんできても、あるとき、ちょっとしたことがきっかけで、大量買いをします。

節約のやりすぎでかえって不幸になってしまう5つのケース。

爆発しないときもありますが、その場合は、自家中毒みたいになって、不幸になります。

「ほかの人は、どんどん買い物して幸せそうなのに、なぜ、私は、こんなにがまんしなきゃならないの」なんて、卑屈な考えにとらわれたり。

自分の衝動(感情)を抑え込まず、うまく折り合う道をとれば、恨みつらみを感じなくてすみます。

3.衝動買いしたパターンを分析

買いたい衝動にリリコなんて名前をつけて、対話するなんて、そんなバカバカしいことできない、とか、リリコと対話しようとしたけどうまくいかなかった、という方は、衝動に突き動かされて買い物をするパターンを分析してください。

ここ3ヶ月ぐらいの衝動買いを振り返り、いつ、どんなふうに買いたい衝動に突き動かされ、買ってしまったのか見つけます。

人間は、1日24時間、ずっと何かを買いたいと思っているわけではありません。

必ず、衝動買いしてしまう魔の時間帯や、状況があります。

それを発見します。

そのために、いつ、どこで、何を買ったか、記録しておくと便利です。

私は、買ったものは、食料品以外は、明細をすべて記録していますが、買い物が多い人は、大変かもしれません。

その場合は、「失敗したなあ」とか、「明らかに無駄遣いだ」と思った買い物だけでも記録してください。

といっても、ネットショップは、購入履歴が残るので、買ったものはすぐにわかります。

さらに、購入ボタンを押したときに、注文を受け付けたというメールが来るから、何月何日何曜日の何時何分に購入ボタンを押したかまでわかります。

その記録を振り返り、傾向を把握します。

たとえば、朝、家族を送り出して、午前中の家事が終わって一段落したとき、コーヒーを飲みながら、スマホを取り出して、買っていることが多い、とか。

残業のあった日の夕食後、メルカリを見ながら、よく買っているとか。

ある程度、パターンがわかったら、衝動買いするタイミングを作らないようにします。

午前中のコーヒータイムに買っているのなら、この時間は、スマホはさわらず、家計簿をつける、本を読むなどします。

ほかの趣味があったら、それをちょっとしてもいいでしょう。

夕食後、メルカリを見ていて買っているなら、この時間は、散歩に行くことにします。

買い物の代わりに、これまでやっていなかった、新しいことをやってもいいのですが、それよりも、ほかの時間帯でやっていることを、いつもの買い物時間に持ってきたほうが、行動を置き換えやすいと思います。

こちらもどうぞ⇒自分で自分の購買意欲を高めてしまう愚かな買い物習慣5選~ネット通販編。

買い物習慣を変えたい人におすすめの本⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。

*****

買いたい衝動とうまく付き合う方法を紹介しました。

買い物は、生活習慣の1つ、つまりクセです。

10年前の自分を考えると、こんなにネット通販を利用していなかったと思います。

しかし、その後、ちょっとした環境の変化があり、ネットショッピングの利用が増えたのです。

たとえば、スマホを買った、在宅ワークが増えた、仕事をやめて専業主婦になった、子供が生まれて子供のものを買う機会が増えた、といった変化です。

だから、また環境をちょっと変えてやれば、衝動買いや浪費は改善できます。

自分で工夫して、生活習慣を変えることは、楽しいことなので、ぜひやってみてください。





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