住宅街

ミニマム思考

アパート暮らしが恥ずかしいし、結婚後、独身時代より生活レベルが落ちたのがつらい。

今、アパートで暮らしており、正直に言うと、その状態が恥ずかしい。結婚後、実家のときより生活レベルが落ちたのも残念に思ってしまう。筆子はそういうことはなかったか、

この質問に回答します。

9月にいただいた質問で、すでにご本人は直接返信しています。

ではメールをシェアします。makikoさんからいただきました。2通あるので関係あるところだけまとめて紹介しますね。



なかなか手放せない見栄と他人軸

件名:飽くなき欲望からの解放、に納得しました

筆子さんこんにちは。

何度かお便りしましたmakikoと申します。

前回は子育てをしながらのモーニングページについてのメールを取り上げていただきました、ありがとうございます。

子供が生まれて、ものすごい勢いで物が増え、大きなストレスを感じるも、うまく解決できた話。

子供は今月で一歳を迎えました。

ハイハイで動き回るようになり、目が離せず大変ですが、毎日同じ時間にはできなくても、子供が寝たり、1人遊びをしている時間を使って出来る範囲でモーニングページは続けています。

育児ストレスにも有効だと感じています。

最近は、物の断捨離を緩く続けながら(特に家に入れない、買わないもらわないを意識してます)、心の断捨離に重点を置いて取り組んでいます。

見えないモノの断捨離の方が大変だなと感じています。

ここにもやはりモーニングページが最適と感じて日々書き連ねていますが、私の場合、なかなかなくならない見栄や他人軸が手強いです。

そんなところに今日の記事、心に響きました。

YouTuberが勧める「買わないと損するもの」をうっかり買わない方法5選。

私が欲しい欲しいと思いがちなのはちょっとしたすぐ手に取れるモノではなく、住まいなのですが、考え方は一緒だなと納得しました。

今の住まいは賃貸アパートなのですが、この、アパート住まいというのが嫌だ、恥ずかしい、貧乏くさいと思ってしまうのです。

日本ではなぜか、集合住宅をアパート、マンション、団地などと分ける概念があるからそれに引きずられるのかなとも思うのですが。パリのアパルトマン、と聞くとむしろお洒落なイメージになります。

そういう風に呼び方の問題だったり、そんなにこだわることではないと頭では分かっていても、アパートなんて人には言いたくないとか、思う自分がいます。

今日の記事を読んで、上を上を目指すのではなく、ほどほどで手を打つという言葉にああそうだな、と思いました。

たとえ、今よりハイレベルなマンションに住んだとしても(賃貸か分譲かにはそこまでこだわりはないです)、今度は別の何かが欲しいとか、もっといい所にとか思うようになるんだろうな、自分の考え方を変えない限り、何かしらの物欲、もっと欲しいという気持ちからは逃れられないんだろうと思います。

良い部屋に住んだら、ディドロ効果で良い家具とか欲しくなりそうですしね。

毎日モーニングページを書いても、マンションがうらやましいという気持ちがすぐにはなくならないのですが、根気よく続けて、腹落ちする時を待ちたいと思います。

資本主義社会に生きていると、不足感と物欲を掻き立てられて物を買わされがちだと思うので、自分軸をしっかり持って生活したいものですね。





しても意味のない比較をしてしまう

件名:現実を受け入れるということ

21日の記事で私のメールに触れてくださりありがとうございます。

他人や世間の目が怖い:物を手放すことに対する不安と恐怖(その10)

「お金がないならそのとおりなのだし、お金があるなら、人に貧乏と思われてもお金が減るわけではない」という言葉に、そうだよな、当たり前だけどそういうことだよなと思いました。

お金がないならそのとおり、それ以上でもそれ以下でもない現実を、私が受け入れられてないんだと気付きました。

お金がない、もっと高い家賃の部屋に住むだけのお金がないのは、数年前に私が仕事を辞めて専業主婦になったから。共働きなら生活レベルを上げることも出来なくはないわけです。

共働き時代も、夫は「何かあった時のために生活レベルは上げない」と当時から今の部屋でしたが…夫は見栄など決して張らない、身の丈に合った生き方をするタイプです。

夫を非難するわけではなく、そういう人を私が結婚相手に選んだのだし。金銭感覚までは結婚前には分からなかったけど。

筆子さんにお聞きしたいのですが、筆子さんは実家暮らしの頃はそれなりに恵まれてというか、稼いだお金を自由に使えたためにフェリシモなどでたくさん買っていたことや、結婚後、貧乏になったのでミニマリストになっていったことなどをブログで書かれていたかと思います。

「実家ではもう少し良い生活が出来ていたのに、結婚後は貧乏だ、こんなはずではなかった」などど思ったことはありますか?

もしあったのであれば、どのように考えを変えていったのかを聞かせていただきたいです。

私は、実家の時はこうだったのにな、と未だに比較して不満に感じることがあり、この、しても意味のない比較で落ち込む癖をやめたいと思っています。

夫や夫の家が私の実家より経済的に下だと見下している気持ちもあると思います。

今日22日の記事で書かれていたように、見下すのは自信のなさの現れで、見下すことで自分を保とうとする迷惑な行為だと分かっています。

モーニングページを書いて思考の癖を変えたいと思っていますが、長年染み付いた思考はすぐには変えられない、時間がかかりそうです。

makikoさん、こんにちは。いつもブログを読んでくださってありがとうございます。

育児で忙しいのに、たびたびお便りをくださり、感謝しております。

アパート暮らしについて

まず、アパート暮らしが恥ずかしい件ですが、承認欲求が強くて人の目が気になり、勝手に暗くなる人に、私がよく言っていることがあります。

それは、人の価値は、所有しているものでは決まらないということ。

たとえばこの記事⇒いつも私に意地悪をする人に、仕返しするのはありですか?←質問の回答。

仮に、今、何か奇跡的なことが起きて、makikoさん一家が、広尾ガーデンヒルズや、ラ・トゥール代官山のような、東京の一等地にあるマンションに引っ越せたとしましょう。

きっと makikoさんの自己肯定感は「瀑上がり」するでしょう。もう「筆子ジャーナル」なんて読まなくなるかもしれません。

しかし、マンションに引っ越しても、自分がどうしたいかということより他人の評価が重要で、人から「あの人、お金もちなんだ。すごいわ~」と思われることで、アイデンティティを保ちがちなmakikoさん自身は何も変わりません。

高級マンションに住んでいても、今度は住宅以外のところで、足りないものを見つけて、「あれがないから欲しい、足りない」と思う生活を続けるはずです。

実家時代と今を比べることについて

次に、「結婚後、貧乏になって、こんなはずではなかったと思うことがあったか?」という質問の回答ですが、ありません。

私の夫は一緒に住み始める前から失業しており、「貧乏」がデフォルトの人でしたから、「やっぱりね」と思うことはあっても、「こんなはずでは?」みたいな気持ちにはなりませんでした。

私の実家は特に裕福ではなく、ふつうの家です。

私が14歳のとき、父が亡くなったので、その後は、経済的に母のお世話になっていました。

若い頃、私が買っていた物は、常々、ブログに書いているように、必要ではない物ばかりだったので、そういう物を買えなくなっても痛くもかゆくもありません。

それに、昔から私はお金より時間を優先するところがありました。時間があるほうが、お金がないことよりよかったのです。

夫がお金を稼いでこない生活がどうしても耐えられないなら、自分で日本食レストランなどでバイトをしていたはずです。

私と同じくらいの時期に子供を産んだ日本人の友人は、まともに働くエンジニアのご主人がいたのに、日本食レストランでバイトしたり、人の子供をあずかったりしてせっせとお金をためていました。

そうやって、友人夫婦はマイホームを買いました。「マイホームを持つのが夢だった」と友人は言っていたので、夢がかなったようでした。

しかしそのきれいな家に何年も住まないうちに、友人夫婦はオーストラリアに移住しました。

私は車やマイホームなど、持ち出すお金が多く、メンテナンスが大変で、捨てるときに苦労する代物はもともと持ちたくないのです。

「貧乏だから強がり言ってるんだろ」と言われようが、なんだろうが持ちたくない。

多くの人は、「経済的自由を得ることこそが、この世の一番の幸せだ」と考えます。

資本主義の中に生きていたら、そうなるのかもしれません。しかし、そうでない幸せの形もあります。

この考え方は、わりと昔からあって、ミニマリストになって拍車がかかった形です。

私は過ぎ去ったことを後悔するタイプでもありません。

つまり、もともとあった考え方を大きく変えたわけではないのです。

ただ、お金がなくて、子供に苦労をかけて、申し訳なかった、と思うことはあります。今は、できる範囲で、経済的に娘をサポートしてあげたいとも思っています。

すでにあるものに目を向ける

経済的に下の人を見下すのは、おっしゃるように、自分に自信がないからです。それは、自分より弱いものや、下位にあるもの(と自分は思っているもの)を探し出して、自分の価値を上げようとする行為です。

この考え方を変える方法としておすすめなのは

自分自身の価値を認めること

この記事を読んで、もっと自信をもってください⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

makikoさんのご主人は見栄をはらず、身の丈にあった生活をする方ですが、良い方と結婚されましたね。

そういう人を結婚相手に選んだご自分にもっと自信をもってください。

たっぷりあるマインドの採用

足りないものではなく、今もっているものに目を向けてください。

独身時代にmakikoさんが享受していた経済的なパワーは、自分で培ったものではなく、たまたま手に入ったものですよね?

たまたまもらっただけなのに、「あれがあった自分はすごい」と思うのは変ではないですか? ラッキーであることも実力のうち、という考え方ですか?

もしかしたら家柄に合うよう、いろいろな方面で努力したのかもしれませんが。

いずれにしろ、今手元にないものを追い求めるのは、不幸の扉を開けることです。足りないものではなく、眼の前にあるものに意識を向けたほうがいいです。

モーニングページに、感謝できることを書くと、いくつも見つかるはずです。

リマインダーとしての感謝ノートのすすめ~感謝できるようになる方法(その1)

マインドフルネス

過去と現在を比べて落ち込む人には、いつもマインドフルネスをおすすめしています。

よくよく考えると私たちには過去も未来もなくて、あるのは今だけです。

今の自分の生活を充実させるようにしてください。

落ち着いて、注意を向けて、ありがとうと言う、その方法(TED)

深呼吸や瞑想から始めるといいでしょう。

それと、今より高級住宅に住みたいなら、お子さんは託児所に預けて、働きに出ることおすすめします。

そうすれば、思い惑うひまもなくなるでしょう。

マンションを買いたいならそうすればいいし、生活レベルをあげたいならそのためにできることをすればいいのです。人の価値観はさまざまですから、「金持ちになっていい家に住みたい」と思う人を私は否定しません。

もしかしたら、makikoさんは、自分も働きたいのかもしれません。

モーニングページを書きながら、本当にしたいことを見つけて、やっていくようにするといいでしょう。

そうすれば、どんな家に住んでいても、自己肯定感があがります。

マネーシェイムに関する記事も読んでください⇒自分のお金の問題についてもっと正直になろう(TED)

では、makikoさん、これからもお元気でお過ごしください。

*********

以前、欲望について書きましたが⇒あれもほしい、これも買いたい。その物欲は偽りの欲望の可能性が高い。

欲しいと思っていたつもりだったけれど、本当に欲しかったのはそれではなかった、ということがあります。

本当は欲しくないものをいくら手に入れても満足できないので、時々、自分が求めているものを見直してみてください。





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