断れない女性

ミニマルな日常

断るのが苦手な人へ:関係をこじらせずにNOを伝える方法

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断ることが苦手な読者の相談にアドバイスします。まずメールをシェアしますね。

ユッコさんからいただきました。

うまく断れない

筆子さん、こんにちは。

いつもブログを楽しく読ませていただいています。

人との間に境界線を引くことや、断ることに関する記事は、何度も読み返しています。

私は地方でピアノ教室を開いている40代の女性です。

生徒さんや保護者の方とは長くお付き合いがあり、良い関係を築いているつもりですが、その関係にしばられて苦しいときがあります。

発表会のあとに保護者の方から「先生も一緒にお食事どうですか?」と声をかけられると、本当は休みたいのに断れずに参加してしまいます。

「この曲を弾かせたい」とか、「次はあのホールで開催してはどうでしょう」といった提案を、そのまま受け入れたり、そうできないとすごく悪いと思ってしまうんです。

同業の先生とも付き合いがありますが、「この教材をみんなで共同購入しよう」「有名講師のセミナーがあるから一緒に行かない?」と誘われることが多いんです。

行きたくなくても、断れずスケジュールがきつくなったり、出費が増えたりします。

いつも「せっかく誘ってくれたのに」「断ったら感じが悪いかも」と考えて断れません。あとになって、無理をしたと感じ、自己嫌悪になります。

筆子さんが以前書かれていた「相手の機嫌まで背負わなくていい」という言葉が印象に残っていますが、実際の場面になると、なかなかうまくNOを言えません。

関係をこわさないで、うまく断る方法があれば教えていただきたいです。





ユッコさん、こんにちは。メールありがとうございます。

ピアノ教室を長く続けられているのですね。

自宅で教えているピアノの先生は、フリーランスだからわりと自由だと思っていましたが、いろいろな付き合いやしがらみがあるんですね。

ユッコさんは、きっと優しい方なのでしょう。

本当は断りたいのにYESと言い過ぎて、ストレスをためるのはよくありません。

今回は3つアドバイスしますね。

1.考え方を変える:断ることは悪いことではない

「断るのが苦手」という悩みの根本には、断る=悪いことという思い込みがあります。

この考え方を変えれば、無理に引き受けて自己嫌悪に陥るループから抜け出せます。

長年の習慣や日本の「和を重んじる」文化のせいで、そう簡単には考え方を変えられないかもしれません。

でも、断ることを、自己中心的な行為ではなく、自分も相手も大切にするための選択だと考えてみてください。

考え方を変えるのに役立つ3つのポイントを紹介します。

1)断ることは自己管理というプロの行動

断ることは、よりよい仕事をするために必要なスキルです。

断ることを、相手に迷惑をかける行為や、人間関係を壊すことだと考えないようにしましょう。

・前の考え方:誘いを断る人は協調性がない、人付き合いが悪い、冷たい

・新しい考え方:無理な誘いを断る人は、自分の体力と時間を管理し、最高の仕事をするためのプロ

事実、発表会のあと、疲れているのに食事会に参加すると、次の日のレッスンに響くかもしれません。

無理にスケジュールを詰めれば、レッスンそのものの質が下がってしまいます。

体力に余裕を残せば、レッスンに集中でき、生徒や保護者に対してより誠実な対応ができます。

断ることは、教室運営という仕事を続けるための責任ある判断だと考えましょう。

2)自分の不快感をサインとして尊重する

「本当は行きたくない」「少し気が重い」と感じること、つまりその小さな違和感や不快感を、自分の心が出している重要なシグナルだと考えましょう。

不快感に関して以下のように認識を変えてください。

・前の考え方:違和感を感じるのは わがまま、努力が足りない

・新しい考え方:これ以上無理をすると、心と体にダメージがある

私たちは、自分がそのとき感じたことより、今期待されていると感じることを優先します。

でも、心の声を押し殺して行動すると、あとでほころびが生じます。

「嫌だな」と感じたら一度立ち止まり、自分の心に耳を傾けてください。小さな違和感を無視せず、本音を優先することが大切です。

3)相手の機嫌と自分の責任を切り離す

断ると、がっかりさせる、感じが悪いと思われると恐れてしまうかもしれません。

でも、相手がどう感じるかは、相手が管理することであり、ユッコさんが関与することではありません。

・前の考え方:断ると相手を不快にさせてしまう

・新しい考え方:相手が不快になるのは、思い通りにならなかったことに対して、本人が反応しているだけのこと

ユッコさんにできるのは、丁寧に断ることです。

その後、相手がどう反応するかは、相手自身が選ぶことです。相手の感情まで背負い込む必要はありません。

いつも相手の顔色をうかがって行動していると、自分の人生を他人に委ねることになります。

「相手の機嫌は相手の課題」「自分の行動は自分の責任」と線をしっかり引きましょう。

自分の価値を他人の言動で測らないようにするといいでしょう。相手がどんな反応をしても、自分の価値は変わりません。

いつも誠実にふるまうユッコさんは、人間的に素晴らしい人です。

以上3つを意識すると、断るのは悪いことだという考え方を手放せると思います。

2.即答しない:間を置いて冷静に判断する

断るのが苦手な人にまず試してほしいのは、その場で返事をしないことです。

誘われた瞬間、「せっかく声をかけてくれたのに」「悪く思われたくない」という気持ちが先に立ち、冷静な判断ができなくなります。いつものクセで、「はい」と言ってしまうかもしれません。

少し間をあければ、感情よりも事実をもとに判断して返事ができます。

たとえば、次のような言葉を使ってみてください。

・食事やイベントの誘い

わあ、お誘いありがとうございます。予定を確認したいので、改めてご連絡しますね。

・教材やセミナーの共同購入

素敵な企画ですね。少し考える時間をください。週明けにお返事します。

こうして時間を稼ぎ、自分の体力・時間・お金などを客観的に見直して返事をしましょう。

間を置けば、断る理由も整理できます。

「いまは準備で忙しい」「別の予定がある」など、具体的に伝えやすくなります。

3.客観的な事実をもとに断る

断るときは、感情ではなく、客観的な事実を理由にしましょう。

自分の気分ではなく、すでに確定している状況を理由にするといいです。

「気が進まないから」ではなく、「日程や計画の都合で難しいから」と伝えるわけです。

「その日はすでに予定がある」「教室全体の方針で決まっている」「今月は準備期間にしている」など、自分では動かせない事情を根拠にして断ってみましょう。

こうすれば、相手を否定する形にはならないので、「断ると気を悪くさせるかも」という恐れが和らぎます。

たとえば、保護者からの提案に対してはこんなふうに言えます。

・「うちの子にこの曲を弾かせたい」「もう少し難しい曲をやらせては?」と言われたら

ご提案ありがとうございます。とても素敵な曲ですが、教室全体でこの時期の課題曲を決めており、今はまだ基礎の定着を優先しています。次回以降の発表会で検討させてください。

・「◯◯ホールでやってはどうか」と言われたら

ホールの提案、ありがとうございます。とても魅力的な会場ですね。

ただ、人数や予算の関係で、これまでと同じ会場を使う予定です。来年以降の候補として、改めて検討させてください。

・同業の先生のセミナーの誘いには

とても役立ちそうなセミナーですね。ただ、私は週の半分を事務作業や教材準備の時間にあてるルールにしているので、その日は出かけられません。

実際は、ユッコさんは、ただなんとなく嫌だったり、相手が苦手だったりして断りたいのかもしれません。

でも、すでに決まっていることや、変えられない方針を理由に断れば、角が立たないと思います。

断ることに関する過去記事

過去記事でも、断ることを何度か取り上げているので読んでみてください。

大事なものにイエスというために、ノーと言いなさい(TED)

それ、あなたの問題じゃないかも? 心の境界線を引くという考え方

人の言いなり(ピープルプリーザー)になるのをやめる方法(TED)

断り方~断ることが苦手な人に読んでほしい記事のまとめ

*****

断るのが苦手な人に断るコツを紹介しました。

一番重要なのはマインドセットを変えることです。

断ることは、相手を突き放すことでも、冷たくすることでもありません。それは境界線を引くことです。

境界線を引いたほうが、相手とより健全な関係を長く続けることができます。

断り慣れていないと、最初はとても断りにくいかもしれませんが、少しずつ断るようにしていきましょう。

そうやって自分の時間と心を守ってください。応援しています。





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