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空気中にはたくさんのほこりが舞っています。とても小さい粒子なので、ふだんは見えません。太陽の光が当たるとよくわかりますが。
今回は、いかにほこりをを出さないか、掃除の仕方を含めて、ミニマリストの視点から対策を書きます。たとえアレルギーでなくても、ほこりを減らすと健康の底上げになり、掃除も楽になります。
そもそもほこりの原因とは?
室内のほこりのほとんどは、布や紙、そして人自身から出ます。
布製品の糸くず、紙製品のくず、人の肌や髪からはがれるものがほこりの元です。
もちろん花粉やダニやペットの存在もほこりを生みますが、量的には少ないです。猫を何十匹も飼っていたら別ですが。
ほこりは目に見えないので気づきませんが、布や紙、生き物以外からも微粒子(くず)はたくさん生成されます。
場所によっては、ほこりはいつも空気中に浮遊しています。たとえば、人の通り道は、ドアを開け閉めしたり、人が動くたびに、ほこりは上に舞い上がり、なかなか下には落ちてきません。
目に見えないけど、ほこりは目と鼻の先に大量にあるのです。
私たちは服を着ているし、新陳代謝しているので、ほこりを完全になくすことはできません。しかし、こんなことに気をつけると、ほこりを劇的に減らすことができます。
1.衣類の断捨離をする
室内空気汚染の記事にも書きましたが、布からたくさんほこりが出ています。特に、洋服、タオル、布団をしまっている押入れは、ほこり製造工場と呼べるでしょう。
室内空気汚染の記事はこちら⇒部屋の汚れた空気が人を病気にする。室内空気汚染の8つの原因。
よけいな服は捨てて、クローゼットやタンスには本当に着ている服だけ残してください。
服を床の上など、外に出しっぱなしにしておくのはよくありません。クローゼットなどに収納します。
季節外の服は袋やケースにしまったほうがいいです。ただし、収納しすぎると余計な服を持ってしまうので、収納ケースの導入は慎重に。
服の減らし方⇒初心者向け。断捨離をしたことがない人も、服を捨てることができる5つのヒント
クローゼットの床に物をいろいろのせないのも有効です。ここがごちゃごちゃしていると、掃除をする気が失せるので、よけいホコリがたまります。
覚えておくべきことは、「すべてのほこりが床に静かにとどまっているわけではない」ということです。人のちょっとした動きで、ほこりは上にあがってきます。
繰り返しますが、見えないからほこりがないか、というとそんなことはありません。
2.ふとんを断捨離する、それができないならシーツをまめに洗濯する
ふとんもほこりの生産工場です。ふとんが問題なのは、人の皮膚からはがれたほこりがいっぱいたまっていることです。ダニもいますが。
私はマットレスを捨て、さらに木枕にしたので、以前よりずっとほこりが少なくなったと思います。
私の寝床⇒床にじかにシーツをひいて寝てみたら、グッスリ眠れて健康によいみたい
木枕について⇒木枕でウソのように肩こり解消~健康にいいし、小さいし、床に寝るミニマリストには理想の枕です
毛布ならば、わざわざ洗う必要はありません。外でほこりを払うだけで大丈夫。
シーツや枕カバーなど寝具をできるだけ断捨離し、使っている物は週に1度は洗ってください。
私たちは人生の3分の1ぐらいは布団の中で過ごしています。寝具をきれいにしておくことはとても重要です。
3.ほこりを効率的に取る掃除をする(いきなり掃除機をかけない)
部屋をきれいにしたいとき、掃除機を使う人が多いです。ですが、ほこりを取る、という観点から見ると、いきなり掃除機を使うのはおすすめできません。
掃除機のブラシの部分(床にあたるところ)がぐるぐる回転するたびに、ほこりが舞います。また掃除機からでる排気にもほこりが含まれています。
掃除機をかけて、きれいになったと思っても、掃除が終わると、ほこりはまた静かに床におりてきます。
そこで、以下の順番で掃除をしてください。
まず窓をあける
ほこりが部屋の外に出て行ってくれる可能性がアップします。
先にほこりを床の上に落とす
ほこりは床より、家具の上にのっています。きっちり掃除をしたい人は、まず上から、はたきをかけて、ほこりを下に落としてください。
私はオストリッチの羽バタキを使っています⇒ミニマルライフを活かして、家事を簡単にする方法
しかし、羽バタキを使うと、置物の上からほこりは取れますが、空気中に拡散しているだけかもしれません。見えないのでわかりませんが。
家族にアレルギーの人がいたり、ほこりっぽさが気になる人は、はたきは使わずマイクロファイバー製の布をすこし湿らして、ぬぐいとったほうがいいかもしれません。
水拭きする
フローリングなら、ほこりを床に集めたあと、静かに水拭きするか、静電気を利用してほこりを取るモップなどを使って掃除します。破れたストッキングやタイツを使ってもいいでしょう。
静電気とは?⇒静電気が発生する理由とその対策
掃除機を使う
マニュアルでほこりを取るのが難しいところは掃除機を使います。
たとえば、手が入らない場所や、表面が平でないところ、凹凸が多くて、ふきにくいところ(細かい細工がしてある柱や置物など)。
カーペットは水拭きできないので、掃除機をかけます。週に1~2度はかけてください。
もちろんほうきではいたり、モップをかけるのもほこりを増やさないという点で有効です。
4.敷物はできるだけ断捨離する
カーペットよりフローリングのほうがほこりが目立ちます。なぜなら、カーペットは繊維の間にほこりが入り込むからです。
だから、フローリングの床より、カーペット敷きのほうがほこりが舞わないからいい、と思うかもしれません。
ですが、布製品が室内にあればあるほど、ほこりは増えるし、カーペットの中にほこりが入りこんだとしても、ほこりの総量はかわりません。ほこりを取りにくいというのも問題です。
そこで、ミニマリストとしては、不用な布製の敷物の断捨離をおすすめします。
マット類を捨てるメリットはほかにもあります⇒その玄関マット、本当に必要? マットを捨てるとこんなものが手に入る
5.布の家具やインテリア製品を減らす
ほこりは布から出ます。布製のソファ、座布団、シーツ、枕、ひざ掛け、クッション、飾り物、各種カバー、ぬいぐるみ、テーブルクロス、カーテンなどをたくさん持てば持つほど、ほこりが増えます。
私もひざ掛け1枚と、こぶりのぬいぐるみを4つ持っていますから、全部捨てろとはいいません。
しかし、何の役割も果たしていない、何のためにあるのかよくわからない布帛製品はこのさい断捨離してください。
6.よけいなタオルを減らす
タオルもほこりを出しますので、不用なタオルやパイル地のものは、このさい断捨離します。
バスタオルを捨ててみてもいいでしょう⇒バスタオルを使わないシンプルライフ~バスタオルがないとこんな問題は一挙に解決
なんとなく持っているバスローブも捨ててください。
7.本や雑誌や新聞を床に積んでおかない
紙製品からもほこりが出ます。特に、新聞、本、雑誌が古くなってくると、ほこりの量が増えます。
読んでいないものはまめに捨てて、床の上に放置しないください。本はきちんと本棚に入れておきましょう。
ティッシュもあまりないほうがいいです。私はふだんはティッシュは全く使いません。使う時がないからです。
「ティッシュがあったほうがいいな、と思うのは、娘に頼まれて、壁や床を這うクモを取る時だけです。しかしこんなときでも、そのへんの紙をつかってつまんでいます。
8.布製品(ふとんやカーペット)を外で叩く
昔は掃除機がなかったので、人々は、布団、カーペット、毛布などををまめにはたいたり、叩いたり、日に干していました。
ところが、今の人は、掃除機は万能だと思っているので、あまり外で叩きません。ですが、パンパンと叩くと、本当にほこりが出ます。おすすめのほこり除去方法です。
ふとん叩きがなかったら、ほうきやテニスラケットで代用できます。軽い運動にもなるので一石二鳥です。
毛布、敷物、クッション、ぬいぐるみも、外で叩くと、見た目にはわからないかもしれませんが、かなりほこりを出すことができます。
「叩けばほこりが出る」。これは本当なのです。
9.できるだけガラクタは断捨離する
置物や小物がたくさんあると、掃除がしにくくなるので、ほこりの除去も困難になります。それが布製品なら尚さらです。
本当に必要なものだけ持つようにしてください。
置物の断捨離の仕方⇒センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール
おもちゃやほかの雑貨も数があればあるほど、床や家具の上に進出します。物があればあるほど、ほこりが増えるので、不用なものはとことん断捨離してください。
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このほかにも、空調設備のフィルターの掃除をしたり、空気清浄機を導入する、という手段ももちろんあります。
ですが、いらない物を捨てることは、ほこりの元を断つという点で、もっとも効果的な方法です。お金も手間もそんなにかかりません。