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部屋がぐしゃぐしゃで、まるでゴミ屋敷。汚部屋を片付けたいと思っているのに、スタートを切れない。
会社の昼休みに、断捨離やミニマリストで検索して、関係ブログを読んでやる気を出すのに、家に帰ると、どこからやったらいいのかわからなくなる。
こんな悩みをかかえる人が、スムーズに片付けを始めるコツを5つ紹介します。
1.優先順位を決める
一度に全部片付けようとせず、優先順位の高い物や場所を、毎日ほんの少しだけ片付けるようにしてください。
ポイントは
・少しだけ
・毎日
です。
いっぺんにすべてを片付けようとすると挫折します。無理です。
すべてをきっちりきれいに片付けようとすると、「どこからやればいいの?」「始める場所はどこ?」と頭の中でぐるぐる考えて、結論が出ず、結局何1つ片付けることができないのです。
1つだけでいいので、もっとも優先順位の高い場所や物を片付けてください。
部屋の状況によって違いますが、片付ける優先順位の高いものはこんなものです。
・食べかけの食品
放置すると腐って、微生物が繁殖し、変な匂いを発します。言うまでもないでしょうか。
・もっとも部屋の床面積を覆っているもの。
女性の場合、洋服である場合が多いです。
・もっとも邪魔になっているもの
机の上に重なっている通販の段ボール箱など。
優先順位の高い場所は、
・玄関
玄関が汚いと、ゴミを外に持ち出せません。
・通路
自分の部屋から玄関にいたるまでの通路が確保できないと、やはりゴミ袋を運ぶことができません。
廊下が物で埋まっているなら無理やり脇に寄せてください。
部屋の中に通路がないときも、通路にしたい場所に落ちているものをすべて袋に入れて、とりあえず、はしっこに置いておけば(ゴミの上でもかまいません)、通路を確保できます。
☆服を集中的に責めたい人はこちらをどうぞ⇒床に落ちている服の海を片付ける方法(汚部屋改善)
2.ネガティブな感情を切り離す
片付けをスタートできない人は、例外なく気持ちで負けています。マイナス感情は切り離してください。
どうして私は、こんな簡単なことができないんだろう?
どうして、こんなどうでもいい物ばかり買ってしまったんだろう?
どうして使ったらすぐに元に戻せないんだろう?
汚部屋に住んでいるなんて最低の人間だ。
会社の人が見たら、なんて言うだろう?
このような恥の気持ち、罪悪感を脳から出します。捨てるのではなく、ちょっと脇に置いておくイメージです。
どうしても考えてしまうなら、テーブルの上にある物をちょっと脇によせて、紙かノートを広げ、マイナス感情を全部書き出してください。次に、その紙をびりびりと破ります。これでスッキリします。
そして、捨て作業に入ってください。
片付けられない人は、「私は片付けられない人」「私は汚部屋の住人だ」「私はゴミの中に埋まっているのがふさわしい」という、あまりよくないセルフイメージを持っています。
これを「私は毎日少しずつ片付けている」「私はやればできる人だ」というイメージに少しずつ変えていけばいいのです。
前向きな思考ができるようにトレーニングするといいです⇒ネガティブ思考を克服し、前向きな人になる5つの簡単な方法。
汚い部屋に住んでいるとそれがストレスになるので、あまりに汚い部分は隠すという手もあります。
片付けセッションが終わったら、シーツや毛布で、散らかっている場所をカバーすると、多少、ストレスが減るかもしれません。
3.あまり考え過ぎず目の前にあるものを捨てる
「どこから手をつけたらいいんだろう」と思ってしまうとき、ゴールが遠すぎる可能性があります。
ミニマリストの部屋を見て、やる気になったとしても、自分の部屋と落差がありすぎるので、そこまでに行く道筋がまったく見えないのです。
コツコツ捨てれば、いつかはたどり着きますが、本人には実感できないでしょう。
そもそも、スタートすら切っていないのですから。
そこで、目の前にある、簡単に捨てられるゴミから捨ててください。
使用済のティッシュやコットン
お菓子の袋
ペットボトル
ショップの袋
包み紙
こわれたおもちゃ
こういう物は捨てても全く問題のないものです。
捨てることだけに集中するためにタイマーで時間をはかって、まず2分だけやってみてください。
2分だけでもけっこう捨てられます。
慣れたら1日15分、とにかく目の前のゴミを捨てることを継続します。最初は捨てても捨てても変わらないと思うかもしれません。
ですが、確実にガラクタの数は減っています(買い物をして増やしていない限り)。あまり考えすぎず、1ヶ月だけでいいので、毎日15分ずつ黙々と捨ててください。
だんだん捨てることが普通になってきます。
自分が夜寝ている間に、断捨離の天使がおりてきて、魔法で一気に片付けてくれないだろうか、と思うかもしれませんが、そんなことは絶対ありません。
コツコツ進むしか道はないのです。
4.捨てる生活に自分をなじませていく
じょじょに捨てる世界に自分を慣れさせてください。
そのために、1日15分、片付けを励行するのにプラスして、外に出るときは、必ずゴミを持って出る、という習慣をつけるといいです。
自分が家から出るときは、必ずゴミ袋を持って出て、ゴミ集積場に置きます。
ただ、日本はゴミ収集のルールがきびしいですから、決められた日しか出せないかもしれません。
そういうときは、次のゴミの日に出せるように、すべて玄関脇にスタンバイさせます。
そしてゴミを出す日を忘れないこと。
いつゴミを出したらいいのかわからないのなら、先に調べてください。
「ゴミの出し方のルールがめんどくさいから」といって、片付けをしない人がいます。しかし、インターネットで調べれば、みんなすべて書いてあります。
それでもわからないことは、役所に電話して聞けばいいのです。
まずは、もっとも捨て方が簡単だと思うものを選んでください。たぶん可燃ごみだと思います。
名古屋市の場合、可燃ごみは
生ごみ類
草・小枝
紙くず
繊維・革・ゴム類
100%プラスチック製品
例…CD・DVD、プラスチックハンガー
金属との複合製品(大半がプラスチック)
例…ボールペン、ビデオテープ
コンセントを使わない小型の電気製品
例…電卓、おもちゃ
とあります。
この中で家にたくさんありそうなものは、紙ゴミです。最初は紙ゴミをターゲットに捨てていくといいかもしれません。
特に部屋を覆っているものを見極め、それが何ゴミに当たるのか調べて、それから捨てていくと、部屋がきれいになるスピードがあがります。
ステップバイステップでやれば誰でもできます。
ポイントは「ゴミの分別は面倒くさい」と思い込まないこと。
会社の昼休みに断捨離のブログを読むのも悪くありません。しかし、たまには、自治体のごみ収集ルールを眺めて、捨てる世界になじむようにしてください。
自分の部屋に特にたくさんあるものをノートにリストアップして、それぞれの捨て方をメモしておくと、捨てる作業が簡単になります。
5.とにかく片付け始める
待っていてもやる気にはなりません。
とにかくタイマーをかけて片付けをスタートさせてください。始めないとやる気が出ないのです。
一口に汚い部屋といってもいろいろあります。
床が服や雑貨で埋まり、テーブルは食べかけの食品や化粧品、お菓子の包み袋、書類、雑誌、本で埋まり、クローゼットから服はあふれ、引き出しも閉まりきらず、飛び出ている。
毎日仕事から疲れてこんな部屋に帰ってきたら、誰だって片付ける気にはなれないでしょう。
ですが、片付けないと明日も明後日もそのまま。
むしろ事態はどんどんひどくなります。
どこかでスタートを切るしかありません。
早ければ早いほどいいです。
☆やる気を出す方法⇒家事がめんどうでやる気が出ない時モチベーションを上げる8つの方法。
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「片付けられない」「できない」というのも、結局、自分で思い込んでいるだけなのです。
少しずついらない物を捨てながら、「私は片付けられる」というセルフイメージを持つことがとても重要です。
ミニマリストの部屋を見て、「私はだめだ」と心がくじけるなら見ないほうがいいです。
替わりにゴミの捨て方を研究し、今の自分に簡単にできることから始めてください。
汚部屋の片付けも、自分の課題として主体的に取り組むと楽しくなります。