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自分なりに片付けを心がけているけれど、いざ捨てようとするともったいなくて捨てられず、結果、部屋はぐしゃぐしゃのまま。
こんな悩みをお持ちの方は、「捨てること」より、「暮らしやすさ」を意識すると、もっと家の中がスッキリします。
今回は、リビングルームを例にして、「暮らしやすさ」にフォーカスした片付け方を提案します。
7つのステップに分けました。
1.暮らしやすさに意識を向けると決める
まず、最初に、意識を向ける先を、「捨てること」から、「暮らしやすくすること」に変えます。
雑誌の片付け特集で、ミニマリストのきれいでスッキリした部屋を見て、断捨離を始める人は、「捨てること」だけに意識を向けがちです。
「物をたくさん捨てれば捨てるほどいいんだ」みたいに。
シンプルライフ、イコール捨てること、だと思うのです。
ですが、いざ、物を捨てようとすると、誰でも「もったいない」「まだ使える」「まだ新品」「きれいだし」という、気持ちになるので、そう簡単には捨てられません。
すると、「捨てなければいけない」という気持ちと、「捨てられない」という気持ちの板挟みになり、ひじょうに疲れます。
そして片付けが停滞します。
そこで、「暮らしやすくしよう」と考えるようにしてください。
不用品がたくさんあると暮らしにくいので、結果的に捨てることになりますが、「捨てるための捨て」ではなく、「暮らしやすくするための捨て」なので、そんなにストレスを感じません。
自分の理想に向かって、前向きに進むので、充実感が得られます。
2.リビングルームの目的を考える
リビングルームはいろいろな機能がありますが、自分の家の場合は、ここで何をやりたいのか、居間を使う目的をリストアップします。
たとえば
・家族全員の団らん
・お客さんのおもてなし
・読書など自分の趣味
・ゲームしたりして遊ぶ
・子供の遊び場
・勉強ルーム
・テレビルーム
・寝たり食べたりする(ワンルームの場合)
こんな感じです。
我が家のリビングルームの目的は、
・私の仕事場(パソコンと本箱を置いています)
・夫のテレビルーム兼趣味の部屋(ソファに座ってテレビを見ながらノートパソコンを見ている)兼昼寝ルーム(ソファに横になってよく寝ている)
こうなっています。夫は自分の部屋が物だらけのせいか、はたまた、テレビを見ないと生きていけないのか、休みの日、家にいるときは、ずっとリビングルームにいます。
3.目的にそわない物は捨てるか移動させる
居間を使用するおもな目的を考えたら、その目的の達成に関係ないものや、達成を邪魔するものを捨てるか、別の場所に移動させます。
よくあるのは、自分の部屋にあるべき物(服やコスメ、その他の雑貨)が、リビングルームに常駐しているケースです。
もしかしたら、自分の部屋も物だらけで、置き場所がないのかもしれません。置き場所がない、ということは物を持ちすぎてあふれているのですから、「まだ、使うかも」などと言って、うじうじ執着していると、暮らしやすい部屋はいつまでたっても手に入りません。
部屋が複数あり、家族もいる場合は、リビングルームは共有スペース(パブリックスペース)と考え、個人的な物は各人の部屋に置くようにすると、格段に暮らしやすくなります。
関連記事⇒散らかった居間を断捨離~今すぐリビングルームから捨てられるものリスト
うちのリビングルームは余計な物がたくさんあります。
私は、仕事に使う物(デスクに入っている)と本しか置いていませんが、夫は枕や毛布など、昼寝に使うものや、ガム、ティッシュ、爪切りなど、ノートパソコンで作業中に使うものを、かたわらに置いています。
おまけにテレビの裏は、よくわからないアンテナや電池、コードなど、デジモノグッズ置き場になっています。
事情が許すなら、こうしたわけのわからない物はさっさと撤去しましょう。
4.家具調度の見直し
家具のせいで、快適度がさがっていないかチェックします。
家具が場所を取りすぎている、家具のせいで、出入りや場所の移動が不自由、その家具があるせいで、よけいな物が増殖している。こんなことはないか調べてみるのです。
いきなり家具を捨てるのは難しいのですが、将来的に、この家具は捨てられるといいなあ、といった青写真を描くことをおすすめします。
そのために、居間の写真をスマホや携帯でとっておくといいでしょう。
5.日当たりをチェック
次に、日当たりをチェックします。日当たりの悪い部屋は暮らしにくい部屋です。
引っ越すか、手持ちの部屋の割当てを変えない限り、リビングルームの立地を変えることはできません。ですが、場所の移動なしに、日当たりを向上させる方法はあります。
太陽光線が家に入ってくる場所(窓とか)の前に、物を置きすぎなければいいのです。
出窓に、物を置きすぎたり、何かを積み重ねていたりして、日当たりが悪くなっていないかチェックしてください。
実家の私の部屋は元応接間で出窓があります。私は出窓には何も置かず、作業中にスケジュール帳や文具などをのせて使うのが好きです。
この出窓はとても日当たりがいいので、物を置いていると、早晩、陽に焼けます。ところが、母は、この出窓のはしっこに、出がらしのだしパックをビニール袋に入れたものを置いていました。
だしパックを乾かして、畑の肥料にするつもりだそうです。
しかし、このだしパックのせいで、出窓には、いつもアリがたかっていました。窓のそばに置くものには注意したほうがいいです。
飾り物やインテリア小物は、置いてしばらくたつと、すっかり風景になじみ、そこにあるのが普通になってしまいます。
窓のそばも、写真をとって、新たな視点で見てみると、快適な暮らしの邪魔をしている物をすぐに発見できます。
飾り物の捨て方⇒片付けられないなら物を飾るな!増殖する飾り物は断捨離すべし
6.室内の空気をチェック
部屋の中にファブリックや、紙がたくさんあるとほこりが増えます⇒部屋のほこりを簡単に減らす9つの方法。まずほこりの元を断て。
掃除を熱心にしない人は、「ほこりで人は死なない」と言います。確かに、死にはしませんが、快適指数やストレスは確実にあがっていると思います。
最近は、アレルギーの人も多いので、不用なほこりをかかえこむ生活は、暮らしやすいとは言えません。
よけいな布ものや紙ものもできるだけ撤去してください。
掃除をまめにすると、ダニやほこりを減らして、きれいな空気の中で気持ちよく過ごせます。まめに掃除をするには、床やダイニングテーブルなど、面積の大きなところを、物で埋めないのが一番です。
掃除しやすい部屋を作ることを意識すれば、それが暮らしやすい部屋を作ります。
7.壁をきれいにする
物が多すぎて、水平面を使いつくした人は、垂直面に物を置こうとします。垂直面の代表である壁に、よけいな物がかかっていないか、調べてください。
カレンダーやポスター、掛け軸を飾りすぎないほうがストレスになりません。
ティーンエイジャーは、部屋の壁という壁に、ポスターを貼り、貼れない場所は、飾り物で埋め尽くすものです。たぶん、「ここは私の部屋よ!」という、アイデンティティを誇示するために、そういうことをするのでしょう。
ですが、居間は、パブリックスペースなので、縄張りを主張する必要はありません。
家族の誰にとっても、暮らしやすく快適な部屋は、壁によけいなものがありすぎない部屋です。
カレンダーをもらうと、「全部飾らないともったいない」と思って、家中に飾る人がいますが(私の母)、使うカレンダーは1つあれば充分です。
余白を作ることを意識する話⇒シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
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今回は暮らしやすさを意識して、居間を片付けていくステップを紹介しました。
物をたくさん捨てることではなく、自分や家族が暮らしやすい場所、気持ちよく生活できる場所を作ることを心がければ、不用な物を手放すのも、楽しい作業となります。