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断捨離しているとき、「ああ、これは捨てられない、だって…」と、出てくる捨てられない典型的な理由をランキングにしました。
多くの場合、そうした理由は単なる思い込みや言い訳です。まずはそうした思い込みを捨てましょう。
断捨離で行き詰まったときはこの記事を何度も読んで、「いや、この理由は錯覚だよ、錯覚」と、迷いなく捨ててください。
あなたが捨てられない理由ランキングベスト7
第7位 これ、そのうち高く売れるかもしれないから
ハローキティグッズを集めるのが趣味だったあなた。1970年代の横ずわりしているキティのTシャツやメモ帳を持っています。
全然使っていないから捨てたいけど、捨てられません。
「だって、これ、そのうち高く売れるかもしれないから」。
そう思ってTシャツとメモ帳を引き出しの中にしまうのは正しいでしょうか?
間違っています。
「そのうち高く売れるかもしれないから」というのは、あなたの希望的観測で、何の根拠もありません。
お金にしたいのなら、今すぐオークションに出品するか、リサイクルショップで買い取ってもらうべきです。
第6位 娘が使うかもしれないから
昔ちょっと趣味でならったマンドリン。2年ぐらいやってあきました。そのあとずっとケースに入れっぱなしです。押入れの片すみに押し込まれています。
「もう全然使わない。捨てたほうがいいのかな。でも捨てないほうがいいな。だって、娘(1歳)がそのうち使うかもしれないから」。
こう思ってマンドリンを捨てずにおくのは正しいでしょうか?
間違いです。ケースに入れぱなしだったので弦はさびつき、ネックも微妙に反り返っています。
そんなマンドリンをもらっても、使うためには修理が必要です。そもそも、娘さんがマンドリンを弾きたがるかどうかなんて誰にもわかりません。
第5位 モノは大事にすべきだから
コンビニでアイスクリームを買うたびにもらう木のスプーン。実はいつもアイスは家でデザートスプーンで食べているので、木のスプーンがすでに180個ぐらいたまっています。
捨てようかな、でも、捨てないほうがいいよね。だって、もったいないよね。
「モノは大事にしないとね」。
そう思って180本あるスプーンを食器棚の引き出しに入れたままにしておくのは正しいでしょうか?
間違っています。
モノを大切にするということは、モノをちゃんと活かす、使うということです。
使わないまま何年も放置するのは、かえってモノを大事にしていないのです。
こういう木のスプーン、ラッピングに利用したり、ガーデニングに使ったり(鉢植えの種類を書いて土にさしこむ)、クラフトに使う人がいます。
自分でそういった用途で使うか、使わないなら、フリマなどに出すといいでしょう。
第4位 これ高かったから
昔京都で買った友禅の着物。40万円しました。しかし、一度着ただけでその後はずっとタンスに入っています。
捨てたいけど、捨てられない。
「だって、高かったんだもん」。
こう思って、着ない着物をタンスに戻すのは、正しいでしょうか?
間違っています。
着ない着物をタンスの中に何年入れておいても、支払ったお金は返ってきません。
サンクコスト(sunk cost)というのを聞いたことがあるでしょうか?
sunk は sink(沈む) の過去分詞からできた形容詞で、沈んだ、埋まった、という意味です。sunk cost は日本語で「埋没費用」とも言われます。
サンクコストは沈んだ費用、もう何をしても回収できない費用のことです。
日常生活にあるサンクコストの例をあげます。2000円の本を買って読み始めたけど、最初の10ページぐらいであまりにつまらないことが判明。
「せっかく買ったから」と無理に最後まで読むと時間がもったいないです。払った2000円はサンクコストとしてあきらめ、10ページで読むのをやめた方が賢明です。
サンクコストの元をとろうとするかえって損をします。
友禅の着物に払った代金もサンクコストと同じようなものなのです。
お金がもったいないなら回収すべきです。回収する唯一の方法はその着物を売ることであり、タンスに入れておくことではありません。
※サンクコストはこちらで詳しく説明しています⇒高かったから断捨離できない?埋没費用はどのみち回収できません
第3位 罪悪感を感じるから
昔、母さんが夜なべをして編んでくれた手袋。手が大きくなったから、もう全然しないけど、捨てるとばちがあたりそうで捨てられない。
「捨てたら、恩知らずな子供と思われるんじゃないかしら」。
そう思って、まったく使っていない手袋をタンスの中に戻すのは正しいでしょうか?
間違っています。だって、その手袋、今、使ってないし、これから先も使う予定はないのですから。作ってくれた愛情だけ、ありがたく受取ればいいのです。
罪悪感を感じる必要はない理由はこちらにも⇒人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ、罪悪感を感じる必要なし
第2位 思い出がいっぱい詰まっているから
高校の修学旅行で買ったカワウソのぬいぐるみ。仲良しのMちゃんとお揃いで買ったんだった。ああ、あの頃は楽しかったよ。
でもこのカワウソ。すっかり薄汚れて、鼻の先を猫がかじってよれちゃってる。そもそも北欧モダンな今の部屋の雰囲気に全然合わない。それに似たようなぬいぐるみがほかに23個もあるのよね。
でもでも。捨てたいけど、捨てられない。
「だって思い出がいっぱい詰まっているんだもの」。
そう思って薄汚れたカワウソのぬいぐるみを本棚の上に戻すのは正しいでしょうか?
間違っています。カワウソのぬいぐるみを捨てても思い出は消えません。思い出は心の中にあるもの。カワウソの中にはないのです。
どうしても修学旅行のことを忘れたくないのなら、カワウソの写真をとるか、思い出を文章にしたためておきましょう。
第1位 いつか使うかもしれないから
OLの頃によく使っていたユナイテッドアローズのトートバッグ。もう17年ほど使っておらず、クローゼットの場所をふさいでいます。ほかにトートバッグは4つほど持っています。
もう、これ捨てようかな。でもまた使うことあるかもしれない。今使ってるトートバッグがこわれるかもしれないし、荷物がすごく多い日があってこれを使うこともあるかもしれないし、それにまたこういう感じのが流行するかもしれないし。
そう思ってちょっとカビ臭いトートバッグをクローゼットに戻すのは正しいでしょうか?
間違っています。
今、使っていなかったらそれはいらないモノなのです。
いつかやせたら着ようと思っている服、いつか時間ができてら読もうと思っている本も同じです。断捨離や片付け本には必ず書いてあります。
「いつか使うかものいつかは永遠に来ない」と。
ちょっと考えてみてください、あなたはいったい、いくつ「いつか使うかもしれないモノ」を持っていますか?
そして、何年「いつか使うかも」と待ち続けていますか?
実は待ってなんかいないのです。単に捨てるのが惜しくなって「いつか使うかも」と最もらしい理由をつけてるだけ。
断捨離を始めるまでは、そのトートバッグのことなんてすっかり忘れていたのですから。
「それでも、捨てられない」、というときは、1週間以内に使うと決めて、使ってみてください。もし使うことができなかったら、すみやかに捨てます。
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人はいろいろ捨てられない理由を考えますが、結局のところそのモノに執着しているから捨てられないだけなのです。
捨てたくないので、自分でもっともらしい理由をつけます。
私も何度も「いや、これは捨てられないよね」と思うものがありました。しかし、結果的にそういうものをいくつも捨ててミニマリストになりました。
「捨てられない」気持ちのまま、捨てずにおくと、生活は変わりません。暮しや人生を変えたいのなら、「捨てられない思考」を捨てて、捨てるしかないのです。