スーパーでシャンプーを買う

買わない

最終更新日: 2017.10.19

あなたが買い物する理由、この中にありますか? 浪費で消耗する生活からの抜け出すコツ。

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無意識に買い物をしてしまい、あとでカードの請求がたくさんきて困っている、という相談をいただきました。

このような人たちは、買い物する前に、「なぜ買うのか?」という理由をとことん考えてみるといいと思います。好きなだけ買ってもいいのです。ただし、買う前に、そのショッピングの目的をチェックしてください。

こうすると買う前に、ちょっと立ち止まることができるので、多少買い物にブレーキがかかるし、衝動買いも減ります。

人が買い物する理由は、細かく見ていくとたくさんありますが、今回は、よくある理由を10個あげます。考えるヒントにしてください。



1.それが必要だから

これはまあ、簡単にわかる理由です。ご飯を食べないと生きていけないので、きょう食べる何かを買う。これは当然のことですね。

ただ、本当に必要なのか、もう少し掘り下げてみると、「いや、別にいらないんじゃない?」という発想もでてくるかもしれません。

必要性の掘り下げ方⇒あれもこれも必要だから買う!この気持を手放して、無駄遣いをやめる方法。

2.マイナス感情を癒やすため

生活において、満たされないこと、不安なこと、つらいことがたくさんあったり、仕事や家事で忙しすぎると心の中に空白ができます。

この穴を埋めるために買い物をするケースがひじょうに多いです。

私もそうでした⇒何があなたを買い物に走らせるのか? 私の買い物が止まらなかった5つの理由

いつもいつも心にぽっかり穴があいている人もいれば、特定のときだけ穴があく人もいます。

きょうはひときわ疲れている、おなかがすいている、たいくつだ、イライラしている、人にひどいこと言われて傷ついた、などの理由から買い物をすることが多い人は、もう少し感情を安定させれば、無駄遣いが減ります。

精神の乾きを癒やし、感情を安定させる方法としては、

●瞑想⇒『必要なのは10分間の瞑想だけ』~物より心が大切です(TED)

●書くこと

この2つをおすすめしています。

買い物以外で、よい気分になれる方法を見つけておくのもいいですね。私のおすすめは昼寝とお風呂ですが、シンプルすぎるでしょうか?

昼寝のすすめ⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり

3.恐怖のため

恐怖は人を突き動かす根源的な感情です。

保険や医療品、防犯グッズなどは恐怖にダイレクトに結びついている商品です。いたずらに恐怖心をいだきすぎていないか見直してみると、買う量を減らせるかもしれません。

ふだん買う家電、洋服、雑貨も恐怖に根付いています。

「これを持ってないと、みんなの仲間入りできないんじゃないか?」という恐怖です。

他の人と同じものを持っていないと、安心できない人がたくさんいます。けれども、「みんなって誰なんだろう?」と考えてみると、自分はひじょうに漠然とした不安を持っているだけだ、ということに気づくものです。

誰か特定の人の承認を必要としているのかもしれません⇒強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法

周囲の人と同じようにしていないと不安感がぬぐえない人は、こちらも読んでみてください⇒世間体を気にするから物もストレスも増える。気にしない方法教えます。

4.よい気分になりたいから

お気に入りの物を持っていたり、そういう物に囲まれていると単純にいい気分、だから私はこれを買う、というケースです。

確かに物で気分をあげるやり方はあるかもしれません。雑誌などにもよくそう書いてありますね。

しかしお気にリの物も増えすぎるとガラクタになりますから、ほどほどにしておいたほうがいいです。

それに、物を減らして、思考をクリアにしたり、自分のやりたいことや、目的に向かって、一步一步進む生活・進化する暮らしを始めると、それだけで楽しくなるので、物で気分をあげる必要はなくなります。

お気に入りの物を買い続けるのではなく、物がないと気分がどんより落ち込んでいるその生活を改善するほうにシフトしたほうが、節約効果があります。

上等な品物を持っていると、自分も上等な人間になった錯覚を持つことがあります。ですが、これは錯覚です。錯覚も一生続けば、問題ありません。しかし、次々と上等なものがほしくなるなら、1つひとつのものには実は効力がなかったという証拠です。

物に頼りすぎない生活を心がけたほうがいいでしょう。

5.買うお金があるから

べつにすごくほしいわけじゃないし、どうしても必要なわけでもない、だけどお金があるから買っちゃおう、という理由でショッピングすることがあります。

人は物を買うとき、自分がすごくパワフルになったように感じてしまうようです。車を運転しているとき性格が変わる人がいるのも同じ理由からでしょう。

影響力の大きいツールを手にすると、自分の能力が何倍もアップしたように感じるのです。

ふだん不自由な気持ちでいる人ほど、お金を使ってパワフルになりたい、自由になりたいと思うのはないでしょうか?

まあ、多少のことならいいと思います。買い物は気分転換にもなります。

私が若い頃、失業していたとき、本当にお金がなかったので、近所のスーパーで家庭用の食材を買うついでに、ボンタンアメなどの安いお菓子を買って買い物欲を満たしていました。

これは物欲ではありません。買い物をしたいという欲望です。

その後、派遣社員になって、給料が入ってきたら、高額な衣料品で買い物欲を満たしてしまったため、貯金が全然できず、とんでもなくガラクタを溜め込んでしまったことは、「ミニマリストへの道」シリーズに書いているとおりです。

「ミニマリストへの道」って何? という方はこちらから読めます⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?(1)~物がたくさんあっても幸せではなかった

お金があるから買う、という行動を繰り返している人が、クレジットカードを持ってしまうと、どこまでも買い物欲が肥大するので気をつけてください。

6.きれいになるため

女性はきれいになりたいという欲望を持っています。

どんなに不況でも化粧品の売上は減らない、と言われています。化粧品は原価が安く、利ざやが大きいせいか、もとは化粧品会社でなかった企業が、どんどんコスメの分野に進出していますね。

なぜきれいになりたいのかというと、1つには、パートナーを見つけて、子供を作る、種の保存をする、という事情があるからでしょう。

きれいになるために、化粧品、きれいな洋服、アクセサリー、香水、高いサロンでのまめなヘアカット、整形、ダイエットサプリ、ネイルなどにお金を費やしている人は、それらの商品やサービスが本当に自分をきれいにしているのか、今一度見直してみてください。

使いかけのまま放置された化粧品のボトルや、何年も着ないままクローゼットに押し込まれている洋服は、きれいにしてくれるどころか、セルフエスティームをさげて、ストレスの元になっています。





7.損したくないから

これは何度も書いています。「いま買わないと、損するから」という理由で何かを買いたいと思うとき、私の経験では、買わないほうが得です。

送料を無料にするためにいらないものを買った経験ありませんか?

送料無料サービスのワナ⇒物を増やしたくないなら要チェック!危険な通販の7つのワナ

昔の私は、通販を利用するとき、必ず送料無料サービスの額になるまで、商品を買い物カゴに入れてました。そのために、何時間もネットの前で、無駄な時間を費やしたものです。

500円の送料をケチって、半日つぶしていたのです。

いまは必要なものだけを、たとえ送料が高いと思っても買っています。自分の家の玄関先まで持ってきてくれるのですから、お金がかかって当然なのです。

2枚買うと、1枚安くなるから、1つ余分なものを買ったことはないでしょうか? 私はあります。最初から余分だったものは、最後まで余分でした。

まとめ買いもあまりお得とはいえません⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。

期間限定品に弱い人は、「もしこれが限定品じゃなくても、買うか?」と自問自答してください。

8.ラクになりたい、便利さを求めて

便利な品物が次々と出てくる世の中、「これがあると便利そう」と思って買ってしまうことも多いと思います。

しかし、こうした品物を買う前に、まず手作業でやってみることをおすすめします。すると、本当に必要かどうかわかります。

皮むき器(ピーラー)を買う前に、手で皮をむく作業がひんぱんに発生しているのなら、皮むき器を買って作業を簡略化するのは理にかなっているでしょう。

しかし、便利な器具を導入する前に、そのツールが果たしてくれる作業を自分がやっていなかったら、ツールの導入とともに、そのツールを使う場面も用意しなければなりません。

ホームベーカリーやフードプロセッサー、パスタマシーンなどが、買って2、3回の使用の後、死蔵品になってしまうのは、買う前に、その作業が発生していなかったからなのです。

「これを機会にパンを焼く生活をしよう」と思うなら、一度、マシーンなしで焼いてみてください。パンは手ごねでちゃんと焼けます⇒道具が少ないほうがお菓子やパン作りは楽しめる

手作業でパンを焼いた後、家族に供してください。すると、パンを焼いても、和食好きな家族ばかりで誰も食べない、という現実を確認すできたりします。

みんなが「やっぱり手作りはおいしいね」と言いながら、笑顔でどんどんパンを食べるなら、ホームベーカリーの導入を検討してもいいでしょう。

ただし、人は目新しいときは喜んでいても、すぐに飽きることを忘れないでください。

9.知識欲を満たすため

私もそうなのですが、本や教材をたくさん買ってしまう人は、知識欲を満たしたいという気持ちがあります。

ただ、本をたくさん持っていても、読まないままだと、知識は頭にインストールされません。本を買いすぎる人は、読んだらまた買う(借りてくる)というふうに、1つずつ消化する方法を試してください。

今、インターネットや電子書籍があるので、「読むものが何にもない」という状況にはまずなりません。

知識欲を満たすために買ったものは、捨てるのも難しいので注意が必要です⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法

10.幸せになるために買う

買い物は楽しいから、幸せになりそうだから、という理由もよくあります。

確かに買い物は楽しいです。その理由はこちらに書いています⇒なかなか捨てられない「なりたい自分になるために買った物」を断捨離する方法

買い物にまつわる楽しみは大きく分けて2つあります。

1)買う体験そのものが楽しい

店員さんとやりとりしたり(私は店員と話すのは嫌いですが、気分よくしてくれる店員さんもいます)、どれにしようか、考えながらきれいな商品を眺めたり、お気に入りのお財布からかっこよくカードを出したりするのが楽しい。

2)買ったあとの世界への期待感が喜びをもたらす

これを買ったら、私の生活はこんなふうになるんだ、という予感や期待に喜びを感じています。これを買って身につけたら、こんな人になれそう、という気持ちを抱くのも同じです。

みんな、品物がもたらしてくれそうな世界へのわくわく感に対してお金を払うのでしょう。

もし買い物する理由が、この「わくわく感」なら、その期待は、実現しそうなことかどうか、冷静に考えてみてください。

雑誌やSNSで見た商品を「こんな人みたいになりたい」「こんな生活になりたい」という期待のもと、買うことも多いのですが、たった1つの物を導入したところで、ほかの要素が違っていたら、同じになりっこありません。

「こんなふうになりたいのよ~」と思ったら、その「こんなふう」の正体とは、具体的に何であるのか考えてみては? もしかしたら、買わなくても、そういう暮らしを実現できるかもしれません。

**********
今回は、買い物をする理由を考えてみるすすめを書きました。

ほかにもいろんな理由があると思います。義理や罪悪感のせいで買ってしまう、ということもあるでしょう。

自分なりに、理由探しをすると、無意識な買い物が減り、その分貯金にまわすことができます。





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