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地球温暖化を防止するために、最近私が心がけていることを5つ紹介します。
現在、パリで、COP21が行われています。2015年11月30日から12月11日まで。この会議の正式な名称は「国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議」という長たらしいもの。
各国の代表や研究者が集まり、地球温暖化を食い止めるために話し合いをして拘束力のある法律を作り、ちゃんとみんなで足並みを揃えるのが目的の会議です。今回は気温上昇を2℃未満に抑えるというこの数字を、文書に盛り込めるかどうかが争点の1つ。
前回の会議ではそこまで行かなかったのですが、COP21には世界で最も二酸化炭素を出しているアメリカと中国が揃って参加しているので希望が持てます。
というか、今、地球温暖化を食い止めないと、これから悲惨なことがどんどん起こるのです。もう起きていますが。
まず今さらですが、地球温暖化について基本的なことを書いておきます。
地球温暖化とは?
地球温暖化とは温室効果ガスが必要以上に増えて、地球全体の温度が上昇することです。
温室効果ガスは、太陽の光に温められた地面が放出する赤外線を吸収してくれるもの。このガスが地球を温室のように保温してくれるので、地表は平均14℃あたりに保たれ、動物や人間がふつうに暮らせています。
もし温室効果ガスがないと、地球の気温はマイナス18℃になるそうです。
しかしこの温室効果ガスが増えすぎると、今度は、地球が暑くなりすぎていろいろ問題が生じます
温室効果ガスを構成するものは二酸化炭素(CO2)、メタン、亜酸化窒素、フロンなどです。この中で1番問題なのは二酸化炭素。
実は熱を封じ込める効果はメタンや亜酸化窒素のほうがずっと大きいのですが、二酸化炭素は急激に増えているので、温暖化と言えば、CO2の話になるのです。
二酸化炭素が増えた理由は?
二酸化炭素は炭素や炭素化合物を完全燃焼したり、生き物が呼吸したり、物が発酵したり、火山が噴火するときなどに排出されます。
何か物が燃えると出るわけです。
18世紀に始まった産業革命以降、石炭や石油を燃料としてたくさん燃やしているので、二酸化炭素がどんどん増えました。
電気、ガス、ガソリンや灯油などを使えば使うほど二酸化炭素が排出されるのです。電気は一見何も燃やしてなさそうですが、発電に石炭を使うので、CO2を放出します。原子力発電なら少ないですが、この発電方法にはまた別の問題があります。
要するに、今私たちがふつうに送っている便利な暮らしを支えているエネルギーを、作ったり、使用すれば二酸化炭素が排出されるわけです。
何をやっても二酸化炭素は出ると考えていいです。太陽光発電は太陽を使っていますが、発電する設備を作るのにエネルギーがいります。
自然にあるものをそのまま(電気、ガス、石炭、石油を使わずに)使って、そのまま土にかえせば二酸化炭素の排出は自分の呼吸ぐらいですが、こんな生活は今や不可能です。
温暖化が進むとどんな問題が発生するか?
私のように寒い地域に住んでいる人は、「ちょっとぐらい気温があがったほうがうれしいな」と思うわけですが、この2℃というのは地球全体を見て、科学者達がありとあらゆるリサーチをして出した数字です。
ちなみに、「産業革命以前よりも温度の上昇を2℃未満に抑えよう」というのが目標です。「1880年から2012年の間に、地表の温度は0.85℃上昇した」とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)という専門の組織が発表しています。
温暖化が進むことで生まれる問題にはこんなものがあります:
異常気象
すごく暑い日が増えます。最近の日本がそうですね。たった0.85℃の上昇で、日本の夏はこんなに暑くなってしまったのです。
異常気象で大きな台風が発生したり、大雨が続き、インフラ設備が破壊されないまでも、その機能は停止するでしょう。
また熱波により人や動物が病気にかかったり、命を落とします。
海面の上昇
氷河が溶け海面があがります。洪水や高潮が起きやすくなり、小さな島は沈むでしょう。砂浜もなくなります。国土の大半が水没する国も1つや2つではありません。
日本でも、海面が1メートルあがれば、失われてしまうものはたくさんあります。
水不足
降雪、降水、融雪のバランスがくずれるので水質資源が減少。水が足りなくなれば農業は大打撃を受けます。
食糧不足
水不足だけでなく、気温が上昇すれば、これまでのようにうまく作物を作れないので、農作物の収穫が減ります。
異常気象にさいなまれ、海面が上昇したら、水や食料不足になるので、これが1番問題とされています。
もちろん、絶滅してしまう動物もいるでしょうから、生態系もこわれます。
地球温暖化を防ぐために私がやっていること
二酸化炭素を出さなければいいのですから、基本は省エネルギーです。エネルギーを大切にして、無駄遣いしない生活態度が地球温暖化を防ぎます。
1.よけいな物を買わない
無駄なものを買うとゴミになり、ゴミ焼却場でエネルギー使用が増えるので、「買わない暮らし」をしています。その「無駄なもの」を作ったり運搬することにももちろんエネルギーが使われていますから。
買わない暮しをする方法⇒ちょっとの間だけ買うのをやめてみる。「買わない暮らし」をするための5つの方法
2.省エネを心がける
使っていないなら電気を消す(うちの夫はこれが全くできません)、省エネタイプの電球を使う。使っていないときは電化製品を消す。パソコンを使っていない時はスイッチオフ、見ていないならテレビを消す(私はテレビを全く見ませんが夫がつけっぱなすので切っています)、コードをはずしておく、など。
☆ガスや電気を使わずに暖房する工夫はこちら⇒暖房を使わずに室内を暖かくする7つの方法
☆ガス代節約のためにやっていること⇒ガス代の節約術5選、ミニマリストはこんな方法を使う。
3.車を使わない
通勤、通学には歩くか自転車がおすすめです。二酸化炭素排出量が減るだけでなく、健康にもいいです。しかもガソリン代や駐車料金の節約もできます。
ウォーキングのメリット⇒ウォーキングはダイエットと健康に不可欠、暮しの質も高くなる
車を持たない暮らしのメリット⇒車を持たない生活、その5つのメリットとは?
歩けないならせめて、公共交通機関を使うかカープール(相乗り)します。車を買うなら、燃費のいいものを。ゴージャスな車にのって、経済力を誇示するのは、今の時代、クールとは言えません。
よけいなスピードを出しすぎず省エネ運転を心がけてください。外に出る用事は1度にまとめて車の使用量を減らすのも大事。
遠距離の旅行は飛行機ではなく、できるだけバスや電車を使用。
私は、ふだんは歩きかバス、たまに電車、飛行機を使うのは5年に1度(里帰り)です。
4.水を無駄遣いしない
「水と温暖化と関係あるの?」と思うかもしれませんが、水を作るダムや浄水場でエネルギーを使っていますし、水を運ぶ水道管でも、下水の処理をする設備でも、やはり電気を使っていますから、水を大切にすることも温暖化防止につながります。
もし水道の水がポタポタもれているならパッキンを修理。シャワーはゆるゆる出るものに、シャワーヘッドを変える。
シャワーを長々とあびない。あびていないときはシャワーを止める。実は夫は、シャワーの温度が適温になるまで、シャワーをざーざー流すのですが、こういう行為はやめるべきです。
シャワーの温度そのものも下げます。
私はシャワーの時間を短くして、温度をさげました。さらにお風呂のお湯の温度も下げました。
本当はお風呂よりシャワーのほうが省エネですが。
5.洗濯機を使うときは水で洗い、洗濯物はできるだけ干す
日本の洗濯機はどうなっているのかわかりませんが、うちの洗濯機は、「COLD COLD」 「WARM COLD」 「HOT COLD」 の3段階の表示があります。たぶん、洗う水とすすぐ水の温度だと思います。
私はいつも、水で洗って水ですすいでいるのに夫は違います。彼は食器を洗うときも温度高めのお湯で洗っています。
夫は地球温暖化とか環境問題にあまり関心がないようです。自分1人ぐらいの行動では体制に影響がないと思っているようです。
洗濯物は水で洗うほうが長持ちします。もちろん乾燥機は使わないほうがいです。今は冬で暖房するためユーティリティーエリアが暖かいから、乾燥機は使わずここに干しています。
地球温暖化を防止する暮らしは、電気代の節約にもなるし、石炭、石油から作るエネルギーを使わない分、自分のからだを使いますから健康にもいいです。
皆さんもお試しください。