ミニマリスト

ミニマルな日常

ミニマリストの2つのタイプ~読者の気づき

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今回紹介するのは、10年前にいただいたお便りです。

ミニマリストのタイプを考察し、日本と海外の寄付文化の違いに触れた内容になっています。

ミニマリストブームが落ち着いた今、改めて読むとノスタルジーを感じますが、寄付文化については今でも共感できる部分が多いです。

ではお便りをシェアしますね。mimiさんからいただきました。



手放すことで自由になる

筆子さん、

いつもたくさんの記事、しかも一つ一つが読み応えのあるものをありがとうございます。楽しく読んでいます。

2種類のミニマリスト

私はミニマリスト系のブログをよく読んでいますが、筆子さんのブログは少し気色が違いますよね。

ミニマリストさんたちのブログは、2種類あるような印象を受けます。一つは、シンプルでおしゃれな生活を送っている人たち。持ってるものは少ないんでしょうけど、一つ一つがこだわっていて、そのようなシンプルライフを非常に反映した、おしゃれである意味あまり読み応えのない?ブログ(笑)

もう一つは、本当にホームレスにでもなろうとしているのか?ってくらい気合いの入ったミニマリストの人達。ブログも、いやいやそこまでは・・・って驚いちゃうような別次元な感じ。

その中で筆子さんは少し異彩を放っているような気がします。一覧に表示される筆子さんの顔?からして目立ちますよね。あの顔、大好きですけどね。

非常に丁寧な断捨離等のやり方や考え方の記事も興味深いですが、私がいつも面白く読んでるのは、やはり筆子さんならではの生活の部分です。

カナダのこととか、カナダで育っている娘さんのこととか、自分には全く未経験の分野なので、とってもおもしろいです。でも、そういうことは筆子さんのプライベートの要素が多いですし、記事を書くのに必要だと思った範囲でこれからも書いてくれればいいですよ。





私がものを片付ける理由

私の断捨離ですが、私はもともと物持ちではありません。

子供のころから、片付けが好き、もちろんいらないものは捨てる、という感じでした。

成長して一人暮らしをするようになってからは、だらけた生活にはなりましたが、そもそも物を所有したくない性格なので、せいぜい日々使うものが散らかっている程度でしたね。

内向的というのか、自分のことや、思っていることをあまり表に出したくないという性格なので、もし今自分が死んで、アパートの部屋を親が片づけに来た時に、余計なものがあって欲しくない、というような気持ちもありました。

自分の生きてきた軌跡を残したくない、みたいな気持ちです。

だから私が物を処分したりするのは、死ぬ準備というか、自分の存在を薄くするためもありました。すごくネガティブというか、あまりいい動機じゃないですよね。

でも、最近ネットをしているときに、ふとミニマリストという言葉を見たんです。ミニマリストという言葉は初めて見ましたが、なんとなく惹かれるところがあり、調べてみて、ミニマリストさんたちのブログを見るようになったのです。

筆子さん含めみなさん、ネガティブどころか、すごく前向きに、これからの人生を充実して生きるために身軽になろうとしていました。

だから私も、死んだときに形跡を残したくないなんて理由じゃなくて、これから自由に軽やかに生きるために、物を捨てればいいんだと思いました。

幸いにも私は一人身ですし、家中いくらでも自分の好きにできます。それまでは、世間体というか常識的に、これは普通あるべきものだから・・・なんて気持ちで使わないけどしまっていたりしたものも、どんどん捨てればいいんだ!捨てちゃいけないなんてことはないんだ!とつきものがとれた感じで、すっきりしました。

寄付について思うこと

とここで筆子さんのブログを読んでいてうらやましいのは、筆子さんが不用品を寄付していることです。日本にはそういうのがないですよね。もちろんネットで調べて、送料かけて送ることもできるでしょうけど、私送料はかけたくないし、地域にあるってのはいいですよね。

また日本だとリサイクルや寄付できるものは限られます。ブランド品とか、新品同様のものとか。

筆子さんが寄付箱につめました、って書いてる物や写真を見ると、え~そんなボロまで!(失礼)って驚くこと多々でしたよ。

でもそういう地域あげてのリサイクルというか、ボランティア精神っていいですよね。

たぶんアメリカにもありそうですが(スリフトショップっていうの聞いたことありますが)やっぱりキリスト教の教えに基づいているんでしょうか。日本との違いを感じます。

mimiさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

いずれも興味深い気づきですね。

2つのミニマリズム

ミニマリストが2つに分かれるという話、おもしろいですね。

実は私、日本のミニマリストの発信は全然見てないんです。

なので、なんとなくこんな感じなのかな、という意見を書きますと、「おしゃれなシンプルライフを楽しむ人」と「徹底的に持たないストイックな人」の2つが目立つのは、両方とも絵的にアピールできるからだと思います。

私は今も昔も、文章を書くミニマリストですが(実際、ブログの記事がミニマムじゃないと言われたこともあります)、ネットで目立つのは、文字ではなく画像や写真です。

ユーザーを取り込もうと思ったら魅力的でインパクトのあるビジュアルを利用するのが一番手っ取り早いでしょう。

したがって、発信している本人たちが意識しているかどうかは別にして、おしゃれな人はどんどんおしゃれに、究極のミニマリストたちはどんどんストイックなほうに流れるんじゃないでしょうか?

特にこの10年の間に、インスタグラムやYouTubeでの発信が台頭したので、ビジュアル重視の傾向は強まっていると思います。

私が実践しているのは、実用的なミニマリズムと言えるかもしれません。

おしゃれになる必要も、究極である必要も感じていません。必要なものは持つが、無駄は減らす。あくまで、生活を快適にするための手段としてミニマリズムを活用するスタンスです。

レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

ものを減らす動機

mimiさんは、「自分が死んだときに形跡を残したくない」という理由でものを減らしていたのですね。でも「より自由に生きるために物を減らせばいい」と考えが変わったのはよかったです。

ものを減らす理由は人それぞれですが、「何かを手放すことで、新しいものを得る」という考え方は、多くのミニマリストに共通するものだと思います。

私は「物が減ると、時間やエネルギーが増える」と感じています。

少ないもので暮らせば、掃除が楽になり、買い物の頻度も減り、決断するときのストレスも減ります。

そうした変化が、より自由な生活につながっていきます。

ものを減らすことは、部屋を片付けることにとどまらず、よりよく生きるための選択だと考えています。

寄付文化について

私が「ボロ」を寄付していることは、ほかの読者からも指摘されました。

実際のところ、寄付したものがすべてスリフトショップ(寄付品を売っている店)の店頭に並ぶわけではありません。

そのまま廃棄業者に渡されるものも多いし、私の元夫は、バリュービレッジ(スリフトショップのひとつ)に寄付品を持ち込んだら、眼の前でゴミ箱に捨てられたものがあったそうです。

ですが、確かに北米は日本よりは、寄付文化が根付いています。「町中に寄付ボックスがある」「教会や地域の団体が積極的に寄付を受け入れる」といった環境は、まだまだ日本では一般的ではないかもしれません。

とは言え、最近、日本でも寄付の選択肢が増えていますよね。メルカリやジモティーを活用して、不要なものを必要な人に譲ることも一般的になりました。

日本でも「捨てるのではなく、誰かの役に立てる」という意識は少しずつ広がっています。

mimiさんが元気で、楽しいシンプルライフを送っていることを祈っています。

今週のnoteの更新

カナダや娘の話は、最近はnoteとエッセオンラインによく書いています。興味があればそちらもごらんください。

今週は以下の記事をアップしました。

65歳でひとり暮らしを始めました。準備から実際の暮らしまで

自由だけど車は消耗する~カナダで娘がフードデリバリーをした話

つぶやきは随時更新しています。

エッセオンラインは、ゴミに関する記事がアップされました。

収集日や頻度、ゴミ箱…意外と知らないカナダの「ゴミ」事情。日本との違いは? | ESSEonline(エッセ オンライン)

*****

今回は10年前のお便りを紹介しましたがいかがでしたか?

振り返ってみると、私自身のミニマリズムの考え方は変わっていません。相変わらず、無理のない範囲でものを減らし、シンプルに暮らすことを大切にしています。

世の中の流れを見ると、ミニマリズムは単なる流行ではなく、よりよく生きるための考え方の一つとして定着したと思います。ミニマリストのスタイルも多様化し、寄付の選択肢も増えてきました。

それでも、シンプルな暮らしを求める根本的な理由は変わらないのではないでしょうか。

「余計なものを手放し、大切なことに集中する」。 私が伝えているこの考え方が、これからも多くの人にとって役立つものであればいいなと思います。

先週も告知しましたが、今、古いお便りを紹介するプロジェクトをしています。

「今さら読みたくない」「おもしろい」などなど感想がありましたら、お気軽にお寄せください。

こちらからどうぞ⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル

お待ちしています。





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