捨てて後悔する人

ミニマルな日常

自分の判断を信用できないからうまく捨てることができない、そんな時の解決法。

捨てるものを決める、その自己判断を自分で信用できないから、断捨離が停滞している、という相談をいただきました。

相談メールの概略を箇条書きします。



自分の選択に自信が持てません

●もともと部屋が汚く、靴、服を大量に持っていたが、近藤麻理恵さんの本を読み、断捨離をはじめた。

●だいぶ減ったがまだ200着ぐらいある。

●捨てるときの自分の判断を信用できないため、断捨離が停滞している。

●処分するときは、「いらない」「もう使わない」と思って、処分するもの用の箱に入れるが、あとになって、普通に着ている。

服だけでなく、CDや本も同じである。

いらないと思って捨てても、あとで聞きたくなったり、読みたくなったりする。

どうしたらいいだろうか?

以下、回答です。

相談者さんが、自分の選択に自信が持てないのは、人生のほかの部分でもそうなのか、それとも断捨離をしているときだけなのか考えてください。

何を食べるか、何を買うか、どこへ行くか、どんな学校へ行くか、家事のやり方、仕事上の決断、人生の進路などでも、常に、自分の決断を後悔していますか?

それとも、物を捨てるときだけ、気が変わるのですか?

物を捨てるときだけなら、捨てなくていい言い訳を作っているだけかもしれません。

まず、人生のすべてにおいて、自分の選択に自信を持てない場合の対処法を書きます。





1.なぜ自己判断に自信が持てないのか理由を考えてみる

自分の決断に自信を持てなくなった自分になった理由を考えてください。

なぜ、自分の決断を信用できないのか。いつからそうなったのか。

何回か、まずい決断をしてしまっただけなのかもしれません。選択ミスをすることは、誰でもあります。そこにフォーカスしすぎている可能性があります。

あるいは、自分ではよい決断をしたつもりでも、家族や友だちに、「そんなことしなければよかったのに」ととがめられることが多かったから、自分の判断力に自信がないのかもしれません。

それなら、他人のものさしではなく、自分のものさしで物ごとを測る自分になればいいだけです。

2.本当にまずい選択だったのか、再チェック

これまでの自分の判断が間違いだらけだった、と自分で判定すると、自分の判断力を信用できなくなります。

しかし、その判定は、客観的にみて、適切でしょうか?

その判定が間違っている可能性もあります。

うまくいかなかったことにばかり意識を向けて、うまくいったことを見過ごしている可能性があります。

うまくいったことにフォーカスすると、「実はよい選択だった」という判定になります。

3.客観的に、ロジカルに選択する

最初のメールにも書きましたが、直感でパッと決めるのではなく、論理的に決めてください。

つまり、「あ、これもういらない」と思ったあと、「本当にこれはいらないのかな? こんな時は使えるんじゃないのかな」と、自分で反証するのです。

私は「迷ったら捨てろ」とよく書いていますが、相談者さんのように後悔が多い人は、決めるときに、とことん考えてみることをおすすめします。

その結果、捨てないということもあるかもしれません。しかし、客観的な視点に立って考えると、「不用品は結局捨てるしかない」という結論に至ります。これについては8番を読んでください。

4.自分に自信をもつ

自分の選択を自分で信用できない人は、自信がないわけですから、自信を持てるように務めてください。

自信を持つことはスキルなので練習すれば、自信がつきます。

自信の持ち方⇒自分に自信がない?自信を持つことはスキルの1つ(TED)

自己肯定感をあげる方法⇒セルフエスティームを高めて自信を取り戻す10の方法

5.決めてから調整すればいいと考える

完璧な正しい意志決定をすることは不可能です。なぜなら、先のことは誰にもわからないからです。

だから、「とりあえずこれでいこう」と決めた後、うまくいかないことがあっても、状況に合わせて微調整すればいい、と考えてください。完璧主義的傾向があるなら、その傾向を手放してください。

完璧主義だとうまくいかない話⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由

完璧主義の手放し方⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。

6.ベストを尽くしたことにフォーカスする

「まずい判断をしてしまった」というところにフォーカスするのではなく、その決断をするまでに、自分がどれぐらい考え、どんな工夫や努力を重ねたのか、そのプロセスにフォーカスしてください。

全力を尽くしたのなら、必ず、決断する力がワンランクアップしています。そこを自分で認めるのです。

プロセスが大事な話⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)

7.自分で決断し続ける

自分の意志決定を信用できないからといって、決めるのをやめてはいけません。

自分は信用できないから、他人に決めてもらう、となってしまうと、それこそあとで後悔します。

どんなに、「また失敗するかも」「また捨てて後悔するかも」と不安でも、自分で考えて、最善だと思う決定をどんどんしていってください。

決めることもスキルなので、決め続けていくうちにうまくなっていきます。

意志決定に関する過去記事(の一部)のリンクです。読んでみてください。

決断する力をアップする。自分で決められない理由とうまく決める方法(TED)

決断に悩むときこそ大きなチャンス。重要な選択をする方法(TED)

よりよい決断をするには?シーナ・アイエンガーの選択術(TED)

2つのうち、どちらがいいのかわからない? 迷わず選ぶ方法を教えます。

次の5つ(8~11番)は、断捨離をしているときだけ、自分の意志決定を信じられない場合の解決法です。

8.自分のゴール・自分が求めているものを再確認する

相談者さんは、そもそもなぜ断捨離をしようと思ったのでしょうか?

断捨離をすることで得たい相談者さんのゴールは何でしょうか?

「ああ、あれがあればよかったのに」といちいち悶々とする行為は、ゴールに近づくアクションですか?

「不用品を捨てて、生活の質をあげたい」と願うなら、捨てた後、「ああ、あのCDがあればいま、聞けたのに」とは思わないでしょう。

ストリーミングサービスで聞くことができるからです。

残した服がまたお気に入りになったのなら、代わりに他の服を捨てればいいだけです。

そもそも、「捨てよう!」と思った服なのに、なぜ、まだ家にあるのでしょうか?

レンジアクセサリーを作りたいと思ったなら、、また買えばいいんじゃないですか? でも今度は確実に作って、有効活用してください。

9.先に必要なものを選び、残りを全捨てする

自分の普段の生活に必要な服だけ先に選んで、残りをばっさり捨ててください。

家の中にある不用品は、物としてみた場合は、まだまだ使えるものばかりです。捨てようと思った洋服に袖を通せば、充分着られるし、「かわいい服だわ、こんな時、重宝しそう」なんて思うこともあるでしょう。

もともと自分が気に入ったから買った服です。

では、なぜそういう服は不用品なのか?

服の数が多すぎるからです。

人一人が管理できるアイテムの数には限界があります。どんなにお気に入りでも、数が多すぎたら管理が大変になり、時間とスペースを奪われ、ストレスがうまれ、それが生活の質を落とすのです。

私の新刊、「それって、必要?」の提案4「まだ使える。でも捨てよう!」これだけで家は片付く、の箇所を立ち読みしてください。33~36ページです。

こちらの記事も参考になりそうです⇒服を減らしたいけど、いらない服はないので捨てられない、という相談の回答。

10.失敗を恐れない

「選択ミスしてしまいそうで、断捨離できません」と手が止まっているのは、失敗を恐れているからです。

しかし、この世の中で成功するためには、失敗するしかないのです。失敗することや、後悔することを恐れず、とにかくどんどん決断してどんどん捨てなければなりません。

そうしないと、いつまでたっても片付かないし、自分より物が大事にされている家の中で暮らし続けることになります。

後悔することも恐れる必要はありません。後悔から学べることがたくさんあるからです。この点については、新刊の19ページから25ページに書いているので、ついでに立ち読みしてください。

11.人生を選び取っていることを意識する

何かを捨てる時、それがない人生を選んでいます。そっちの道を選んだのですから、そっちで幸せになることを模索してください。自分の選択に責任を持つ、ということです。

もう後戻りはできないのです。

Aという物を持ち続ける暮らしと、Aを捨てた暮らしの両方を手にすることは不可能です。

これはべつに悪いことではありません。より自分らしく生きられる道を選んだのですから。

12.自分の判断を信用しないことを選んでいるのは自分だと知る

最後に言いたいことは、捨てたあと後悔したり、自分の意志決定を信用しないことを選んでいるのは、結局自分自身である、ということです。

他の人にそう言われたわけでもないですよね。

その気になれば、「自分の選択はこれでよかったんだ」「私はいつもその時点でベストな意志決定をしている」と自分を信じるほうを選ぶこともできるのです。





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