洋服のチェック

ミニマム思考

捨てない理由やできない理由ばかり探して、いつまでたっても片付けを始めないあなたへ。

毎日のように筆子ジャーナルを読んでいるけれど、今年もろくに捨てないまま1年が終わりそう。ああ、捨てたい気持ちは十分あるのに。

そんな人は、捨てなくてもいい理由や、できない理由、捨てなくてもすむ言い訳を探すことにばかり時間を使っているのではないでしょうか?

多くの人が言い訳として使う、やらなくてもいい理由、できない理由、捨てなくてもいい理由を7つあげるので、そんな言い訳にはしっかり別れを告げましょう。



1.私はうまくやれないから

物を捨てない親に育てられたし、これまで物を捨てたこともないから、うまく片付ける自信がない、私は、断捨離が苦手なの、片付けられない人なの。

そんな理由から、片付けをスタートしない人がたくさんいます。

前に大事なものを捨ててしまって後悔し、その体験が足かせになっていることもあります。

いずれにしろ、ちゃんと不用品を捨てる自信がないわけです。

この場合は、自信を持てば、捨てることができます。





自信を持つ方法

自信を持つ一番の方法は、実際にその行動をやって、小さな成功を、何度も体験することです。

世界的に有名なピアニストも、オリンピックで金メダルをとるアスリートも、最初は、みな初心者でした。

いきなりあんなにすばらしい技ができたわけではありません。何回も練習しているうちに、人がびっくりするようなスキルを身につけたのです。

あなたは、べつに「断捨離世界選手権」で優勝する必要はありません。家の中が片付けばすれでいいのです。

まずは、簡単に捨てられる物から、少しずつ捨ててください。

捨てられない人は、捨てやすい物から捨てて、断捨離を加速せよ。

2.自分の判断に自信がないので

捨てる・捨てないの判断をちゃんとできるかどうか、その点に自信がない人がする言い訳です。

正しい判断をしないことをすごく恐れている人、大事な物を捨てて後悔することをとても恐れている人、とも言えます。

あれを捨てて本当によかったのかしら、これを捨てて本当に大丈夫なのかしら、そんな不安にさいなまれて行動できない人におすすめしたいのは、失敗を恐れないことです。

この点については、きのう詳しく書きました⇒断捨離しすぎて頭が混乱し、判断できなくなったときにやってみるといいこと。

大丈夫です。どんなに、判断能力のない人でも、認知症にでもなっていない限り、本当に大事な物は捨てません。

うっかりお金やパスポートを捨ててしまった、なんてお便りをいただいたことは一度もありません。

長年培った常識があなたを助けてくれます。

それに、自信がない人は、慎重に進むから、大事な物を捨てる可能性は限りなくゼロに近いです。むしろ、捨てたほうがいい物まで、たくさん残してしまいます。

3.誰かに何か言われるから

人の目を気にして物を捨てない人もいます。

贈り物を捨てられない人の中には、礼儀を重んじる義理人情に厚い人もいます。「くれた親の気持ちに報いたい」などと考えて「不用な贈り物」を捨てない人です。

でも、贈り物を捨てたことがばれて、くれた人に「恩知らずな人だ」と思われるのが嫌だから、いらないのにずっとキープしている人もいます。

「相手にどう思われるか」を気にするゆえの行動です。

この場合は、「そんなこと気にしない」と決めれば解決します。

贈り物はもらった時点で自分の物になるので、その後、それをどうするかは自分の裁量で決められます。

それを管理できる人は、自分以外にはいないので、自分のしたいようにするしかありません。

不用品をゴミとして出すと、そのゴミを見た近所の人に、「物を大事にしない人」とか、「やたらとお金に余裕のある人」に思われるかもしれない。こんなことを気にする読者もいました。

これも全く気にする必要ないです。

近所の人が、面と向かって、「あなた、物を大事にしないのね」と言うことはまずありません。仮に言われたとしても、「自分の物を捨てて何が悪いんですか? 分別はちゃんとしてますよ」と言えばいいだけです。

4.あとで必要になるかもしれないから

今はいらないし、これまでも必要になったことはないけれど、あとで必要になるかもしれないので、万が一に備えて捨てないでおきましょう。

そう言いながら、不用品をどっさりかかえこむ人がいます。

もしあなたがそうなら、「必要になったらそのとき考えればいい」と決めてください。

今から先の心配をする必要などないのです。

通信機器や視聴覚メディアの楽しみ方は、どんどん進化するので、今、使えるものでも、数年後には、再生機器を入手できない、なんてことが起きます。

自分も生活環境も社会も、確実に変わるので、「使うこと」を後回しにするのは得策ではありません。

万が一の時のために取っておくのはやめて、今のうちにどんどん使ってしまいましょう。

使えないなら処分がおすすめです。

5.お金を無駄にしたくないから

まだ使える物を捨てるのは、それを購入するのに使ったお金を大事にしない行為である、無駄遣いはよくない、こんな気持ちから、捨てない選択をする人もたくさんいます。

次のように考えましょう。

「すでにお金を支払ったので、お金を大事にしない行為は終わっていて、今さら変えられない」と。

そうです。すでにあなたは無駄遣いをしてしまったのです。買った物を押入れの中にずっと入れておいても、支払ったお金は返ってこないし、無駄遣いをした過去も消えません。

支払ったお金を無駄にしない行為は、実際に使うことであり、押入れにずっとしまっておくことではありません。

自分で使うことができないなら、譲るか売るかして、別の人に使ってもらいましょう。それこそが、真のお金を無駄にしない行動です。

高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません

6.時間がないから

忙しくて片付けている暇がない、というのもよくある片付けに着手しない理由です。本人にとっては、とてもまっとうな理由でしょう。

ですが、誰にでも1日24時間あるし、1週間にすると168時間、1ヶ月にすると672時間もあります。

こんなに時間があるのに、本当に片付けをしている時間がないのでしょうか?

1日10時間寝ていても、まだかなりの時間が余ります。

それに忙しい人ほど、片付けの恩恵を得られますよ。

物がたくさんあると、管理に時間を取られますが、捨ててしまえば、もう管理しなくてすみます。

忙しい状態から抜け出したいなら、真っ先に片付けをするべきです。

仕事で忙しい人が断捨離をする7つのヒント。あきらめずにプロセスを楽しむ。

7.捨ててもすぐに家族が物を持ち込むから

どんなに私ががんばって物を処分しても、家族がいらない物を買ったり、もらったりするので、結局また物が増える。片付けるだけ無駄よ。

こう考えて、不用品を捨てない人もいるかもしれません。

家が片付かないのを人のせいにしてはいけません。

まずは、自分の部屋や自分のコントロールできるエリアをきっちり片付けましょう。

人のせいにして、片付けをサボっていた間にたまったガラクタの量に驚くかもしれません。

何かを人のせいにするのは、せっかくある自分の力を放棄することにつながります。

人生には、コントロールできない事柄がたくさんありますが、自分の部屋に何をどれだけ置くかは、自分でコントロールできます。

「私って無力なのよね」とアンニュイな気分に浸る時間があったら、1つでもいいからゴミを捨てましょう。

捨てれば捨てるほど、パワーがみなぎってくるはずです。

*****

片付けを始めないことを選んでしまう正統的に見える理由(実際は言い訳)を7つ紹介しました。

失敗を恐れて、スタートできない人が多いのですが、断捨離に失敗したところで、致命的なことは起こりません。

たいていの物は、買い直すことができるし、「2度と手に入らない物」をなくしてしまっても、あなたの家には、まだ使い切れないほど物があるはずです。手元にある物を使えばいいのです。





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