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手持ちの服を使っておしゃれを楽しむヒントを5つ紹介します。
「着る服がない」と感じると、「何か新しい服を買わなきゃ」と思うかもしれません。
でも、本当に必要なのは、新しい服ではなく、新しい視点です。
考えてもみてください。多くの人が、すでに十分すぎるほど服を持っています。
タンスやクローゼットの中をじっくり見れば、着こなし次第でまだまだ楽しめる服が眠っているはず。
買い足さずに、手持ちの服でおしゃれを楽しむ方法は意外とたくさんありますよ。
1. まずは少しだけ見直す
今ある服を活用する前に、まずはクローゼットの中身をざっと見直しましょう。といっても、すべてを取り出して整理するような大がかりな片付けをする必要はなく、着ていない服をよけておくだけでかまいません。
クローゼットの中に、何年も袖を通していない服が何枚もあると、日々の服選びの邪魔になります。服が多いと感じている人は、このような、全く稼働していない服を一時的に取り除くだけで、日々の服選びが楽になります。
とりあえず、季節はずれの服や、しばらく使っていない服を抜き出して、別の場所にまとめておきましょう。たとえば、収納ボックスに入れて棚の上に置き、いったん目に入らない場所に移動させるといいでしょう。
別に、すぐに捨てる必要はありません。あくまで、着ていない服をよけるのが目的です。あとで「やっぱり必要だった」と感じたら戻せばいいし、棚の上に置いたまま何ヶ月も忘れていたら、手放すのも、もちろんありです。
2. クローゼットの主役を入れ替える
クローゼットの中で「よく見える服」と「隠されている服」を入れ替えてみましょう。
服がたくさんあるのに「着る服がない」と感じる理由のひとつは、クローゼットの中でよく見えている服だけをいつも着ているからです。見えない場所にある服は、存在を忘れられ、出番がこないまま埋もれています。
奥のほうに隠れている服から、これから着たい服や好きな服を選び、クローゼットの目立つ位置や取り出しやすい場所に置いてください。主役を交代させるのです。
たとえば、少し前までよく着ていたベーシックなトップスを奥に下げ、代わりにたまたま今流行っている色のトップスや、気に入って買ったけど着ていなかったジャケットを手前に出します。
たったこれだけで、毎日の服選びに変化が生まれます。
人は目にする頻度が高いものや、取り出しやすいものを無意識に選びやすくなるもの。
これから着たい服を、意識的に目立つ位置に置くと、これまで出番がなかった服にも自然と手が伸びるようになります。
3. 定番服にひと工夫を
いつも着ている定番の服も、ちょっとした工夫で見え方が変わります。飽きたように感じる服でも、着方を変えるだけで新鮮な気分になるものです。
たとえば、ボタンを全部留めて着ていたシャツの前を開けて、Tシャツの上に羽織る。ワンピースの上にベルトをしてシルエットを変える。パンツの裾をロールアップする。シャツやブラウス、Tシャツは袖のまくり方や裾の入れ方を工夫するだけで、印象が変わります。
アクセサリーや小物を変えなくても、着方のバリエーションだけで十分楽しめるのです。
最近は着回しコーデをSNSで紹介している人も多いので、無料で参考になるアイデアがいくらでも見つかります。そうした実例からヒントを得て、自分の持っている服で実験してみるのも楽しいと思います。
また、普段はあまりやらない組み合わせにもチャレンジしてみましょう。
たとえば、オフィス用のきれいめジャケットを、あえてジーンズと合わせてみるなど。きちんとしすぎる印象の服でも、カジュアルアイテムと合わせれば、普段使いしやすくなります。
逆に、Tシャツやスニーカーなどのカジュアルなアイテムも、きれいめなパンツや羽織りと組み合わせれば、きちんとした感じになり、外出着として使いやすくなります。
定番の服はそれだけで完成して変えられないものと思われがちですが、変化の余地がある土台だと捉えれば、着こなしの自由度があがります。
服をたくさん持っている人は、すでにたくさん着てきたからこそ、自分に似合うバランスもわかっているはず。
自分のセンスを信じて、ちょっと違う着方を試してみましょう。
服は最低限にしたいが、人からおしゃれに思われたい、という相談の回答。
4. アクセサリーや小物で変化をつける
いつもの服でも、アクセサリーや小物を加えると印象がガラッと変わります。これは、ベーシックな服に変化をつけたいとき、もっとも手軽で効果的な方法です。
たとえば、シンプルなTシャツとパンツの組み合わせでも、大ぶりのイヤリングやカラフルなストールを足すだけで、おしゃれ度がぐんと上がります。帽子、スカーフ、靴下、バッグなども、組み合わせを変えるだけで、全体の雰囲気が変わります。
特におすすめなのは、色や素材で変化をつけること。たとえば、秋冬はウールやフェルト素材の帽子、春夏は麻やラタン素材のバッグなど、季節感を取り入れるだけで着こなしにメリハリが生まれます。
小物にこだわれば、「何を着ても同じに見える」といった悩みも解消されるでしょう。
小物は比較的収納場所も取らず、数が増えても管理しやすいのも利点です。小物を買うのにお金をかけたくないときは、フリマアプリやユーズドを扱う店で探せば手軽な値段で調達できます。
服そのものを変えなくても、小物だけでおしゃれの幅はぐっと広がります。気に入っている定番服に、違った表情を持たせたいときにぜひ試してみてください。
5. テーマを決めて着てみる
その日着る服を決めるとき、なんとなく手に取るのではなく、自分なりのテーマを決めて選んでみましょう。
ごくささいなテーマでかまいません。たとえば、「今日は白を使う」「大人っぽくまとめる」「色を3色以内にする」「あの映画のヒロインの雰囲気で」など、ちょっとしたしばりをもうけると、服選びがゲームのように楽しくなります。
これは、自分の手持ちの服の可能性を再発見する方法でもあります。
たとえば、「今日はバカンスの雰囲気で」と決めれば、眠っていたボーダーのTシャツを使いたくなり、それに合うボトムスや靴を探すので、これまでやらなかった組み合わせを見つけることができるでしょう。
また、曜日ごとにゆるくテーマを決めるのもおすすめです。「月曜はモノトーン」「水曜はスカートでフェミニンに」「金曜はアクセサリーを主役に」などと、決めておくと服選びにかかる時間が減り、コーディネートにもメリハリが出ます。
服選びを、タスクではなく遊びに変えれば、「着る服がない」という重たい気分は解消されるし、自分の服ともっと仲良くなれると思います。
あまり堅苦しく考えず、ひとつのテーマを「今日はどこまで取り入れられるかな?」と気楽にチャレンジすることから始めてみてください。べつにうまくいかなくても何の問題もありません。思いつかなければいつもの服装で出かけるだけです。
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手持ちの服でおしゃれを楽しむ方法を5つ紹介しました。
このほかにも、手間をいとわなければ、リメイクしたり、友人と交換したりする方法もあります。
まずは、「着る服がない」⇒「新しい服を買う」という条件反射を改めるようにしましょう。
服の数を増やさなくても、おしゃれは楽しめます。今ある服で楽しむことは、環境にも家計にもやさしく、自分のセンスや感性も養える、お得な選択肢です。
これ以上、着ない服がたまることもありません。