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買わない生活を続けるコツ:やめてよかった5つのこと

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今回は、買わない暮らしを続けるためにやめたことを5つ紹介します。

私はシンプルに暮らすために、ものを捨てる一方で、ものを買わない暮らしにシフトしました。

もう20年以上前のことです。

買い物をダイレクトにやめることができれば、それが理想ですが、長年の買い物ぐせを手放すためには、外堀から固めていくほうが効果的だと思います。

私の場合は、買ってしまうきっかけを意識的に手放したら、結果的にものを買わなくなりました。

買わない生活を続けるには、意志の力だけでは難しいと思います。がまんばかりしていると、どこかで反動が起きて、逆にいっぱい買ってしまいます。

環境を変えることが効果的です。

1. セール情報・ショップのメルマガをやめた

私はネットショップでの買い物が多いのですが、ショップから届くメルマガは全部停止しました。

以前は、楽天ショップを利用することが多かったので、ショップのメルマガがたくさん届いていました。

買う気がなくても、セールやポイントアップの知らせが届くと買いたくなるので、この手のメールは極力、止めることをおすすめします。

シンプルライフを目指していても、「お得品に弱い人間の心理」はとても強力ですから。

セール情報は、買わせるために発信されているもの。つまり、見れば見るほど買いたくなるようにできています。

買い物をすることは、必ずしも幸せにはつながりません。

私の場合は、お金が減って、余計なものが増えて、不幸になる向かっていました。

最近の楽天ショップは、一気にメルマガを解除できるので、さくっと配信を停止しましょう。

それによって、失うものは何もありません。

ショップからメールが届かないと、受信箱が混み合わないので、メールの管理もラクになります。





2. 買ったものを紹介するYouTubeを見なくなった

私はYouTubeを毎日のように見ていますが、買い物系の動画はいっさい見ません。

見ると欲しくなるからです。

数年前、塗り絵をする人の購入品紹介や買ってよかったものの動画をよく見ており、影響されて、色鉛筆や塗り絵本、その他塗り絵グッズをたくさんAmazonで買いました。

今、この買い物を深く後悔・反省しています。

ほとんど使わないからです。

YouTubeは、情報収集のつもりで見始めても、気づいたら「これ欲しい…」となることが、よくあります。

これは、私が買い物好きというよりも、人間だからです。

人には、自分が見ている人が楽しそうに何かを使っていると、「自分もそれを使えば同じ体験ができるかも」と感じる心理があります。これをミラー効果(模倣効果)と言います。

初めて見たアメリカのユーチューバーであっても、「塗り絵をする人」という共通点があるため、相手に対して、好感や親近感、信頼感を持ってしまい、同じ色鉛筆を欲しくなります。

「見るから欲しくなる」。このシンプルな事実に気づいてから、私は購入報告系の動画を見ないようにしました。

購入品の紹介でなくても、購入につながる動画があるので注意が必要です。

たとえば、問題解決型・ノウハウ系や、Vlogなどの体験紹介型のものなど。

今、私は、ニュースや語学(文法の説明など)を中心にYouTubeを見ています。

ハウツーは、動画では見ず、AIの文字情報で取得していますが、このほうが、買い物につながりにくいと思います。

YouTuberが勧める「買わないと損するもの」をうっかり買わない方法5選。

3. 雑誌の定期購読をやめた

私は本や雑誌が好きで、カナダに来てからも、日本の雑誌を含め、何度か定期購読をしました。

でも、10年前に定期購読は完全にやめました。

やめたのは、雑誌そのものがたまるのが嫌だったからですが、雑誌を読まなくなってから、他の買い物も減り、ものがたまらなくなりました。

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雑誌はいろいろな情報が詰め込まれていて見ていて楽しいですが、同時に買わせる仕組みもたくさん入っています。

コーディネートや収納特集など、一見シンプルライフに役立つ情報やヒントとして提供されている内容も、よく見ると「この服を」「このグッズを」と具体的な商品名や価格が明記されています。

見ているうちに、自分の持ち物では足りないような気がしてきて、「買わなきゃ」という気分になりやすいのです。

また、雑誌には、買い物を前提とした生活スタイルが繰り返し登場します。たぶん、今の社会の主流のライフスタイルがそうだからだと思います。

このような情報を見ていると、毎月新しいファッションや雑貨を紹介し、アップデートすることが当然のように感じてしまいます。

若い頃の私は、その空気に知らず知らずのうちに影響されていました。

4. 理由もなくモールに行くのをやめた

若い頃は、知人との待ち合わせや、レクリエーションとして、よくショッピングモールや地下街に立ち寄っていました。

買わない暮らしを心がけるようになってから、よほどの事情がない限り、モールには行きません。

私の周囲には、小売店は少なく、買い物はする場はモールかインターネットです。

リアルに買い物する場所に行かなくなったので、買い物の頻度も落ちました。

ショッピングモールは、買いたくなる空間として設計されているので、ぶらぶら歩いているだけで、つい買ってしまいます。

音楽や照明、商品の並べ方、人の流れ……すべてが購買を促すようにできています。

モールに行かなければ、目に入ってくる刺激もないので、無駄な買い物をする機会も生まれません。

何かを買う場所に近づかないのは、買わない暮らしにするのに、一番効果的です。

日本に里帰りしたときは、娘とデパート、ショッピングビル、地下街など店がたくさんある場所に出向きますが、いったん買わないことが習慣になると、そういう場所に行っても買わなくなります。

5. お買い得品を探すのをやめた

安いものや無料のものを探さなくなったら、買わない暮らしになりました。

昔の私は、安く手に入れることにこだわっていました。

自分では、こだわっているとは思っていませんでしたが、行動を振り返ってみると、安く買うことにかなりエネルギーと時間を使っていました。

セール、クーポン、アウトレット、まとめ買い。できるだけお得に買い物することが節約であり、賢い家計管理のように思っていたようです。

実際は、安物や無料のものを手に入れようとしたせいで、必要のないものまで買ってしまうことが多く、節約どころか出費がかさんでいました。

その後、何度か「買わない挑戦」をしてみて、「お得だから買う」という買い物のスタイルは自分に合わないとわかりました。

お得品を買うとき、一番重要なのは、「どれだけ安いか」ですが、買い物するとき考えるべきなのは、「今、必要かどうか」です。

小遣いが限られていた子どもの頃は、必要なものや、欲しいものを優先して買っていたのに、いつのまにか、「安いから買う」という選択肢が紛れ込んでいました。

誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

おわりに:買うきっかけを見直すのが効果的

買わない暮らしに移行するのに役立ったことを紹介しました。

人は、なにかを突然「欲しい」と思って買うわけではありません。

それ以前に、自分では意識していない複数のステップがあります。たとえば、

1. 存在を知る(認知)
まずはその商品やサービスがあることを知ります。

SNS、広告、友人の話、街で見かけるなど、きっかけはさまざまです。

2. 自分にも関係があると感じる(関心)
その商品を知ったあと、「これは自分にも使えるかも」「自分の生活に合いそう」と思い、距離が縮まります。

ここで初めて、それを手にいれることが、自分ごとになります。

3. 手が届くとわかる(可能性)
値段、入手方法、使い方などを考え、実現できることがわかると、「買えるかも」と思い始めます。

逆に「高すぎる」「使いこなせない」と思えば、欲しい気持ちは育ちません。

4. 自分の中で意味づけが起こる(価値)
「これがあれば生活が快適になる」「自分らしさが表現できる」など、商品がもたらす価値を確認します。

ここで「欲しい気持ち」が、「手に入れるべきだ」という確信に変わります。

こうした一連のステップに、意識的に介入すれば、衝動的に買うことはなくなるでしょう。

私はきっかけが生じないようにし、さらに、買い物についての意味づけも、以前とは変えました。

以前は、なんとなくものがたくさんあることや、欲しいものがいろいろあることは豊かさであり、ポジティブなものとして受け取っていました。

でも、今は、持たない暮らしのほうがより自由だと感じています。





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