スマホで買い物している女性

ミニマルな日常

気持ちが落ち込むとものを買いたくなる~この問題を解決するには?

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足りないマインドになってしまうのをやめたいという読者の質問に回答します。

足りないマインドは、自分が持っていないもの、不足しているもの、できないことに意識を向くマインドセットです。

差出人は、本の自炊好きさんです。



足りないマインドを解消したい

筆子さん、お久しぶりです。

前回相談した本の件ですが、家族に相談したところ、スキャン機能が付いたプリンターを貸してくれたので、本を裁断して自炊することで解決しました。

手放せない本への執着を解消する考え方~たっぷりあるマインドを採用する。

今まで捨てられず減らなかった本を簡単に減らせるようになって本当に良かったです。

ただ最近新しい悩みが出てきています。

買わない挑戦の一貫としてノーマネーデーとは別に、先月一ヶ月の可処分所得を一万円にするチャレンジをしました。

チャレンジはかなり大変で最後の一週間など千円で生活することになりましたが無事にやり遂げることが出来ました。

しかしその後足りないマインドが急激に増幅してしまい、特に必要な物、欲しい物がないのに物が欲しい、買いたい、何かが足りない足りないとイライラしてしまうことが増えました。

何かしらのきっかけがあってイライラしたり気持ちが落ち込むことがあると、物が欲しくなってしまいます。

結果的に、買ってお金を失う怖さが勝って、物を買わないことがほとんどですが、買うのを我慢している間は猛烈にイライラしますし、気持ちを落ち着けるのに2時間ほどかかることもあります。

以前はこんなことは、全くありませんでした。

原因として思い当たるのが

一ヶ月一万円チャレンジの他に副業を辞めた事、

本業の給料も下がったので経済的にかなり厳しくなったこと、

自分自身の人生に行き詰まりを感じていることがあります。

副業は物をそれなりに部屋に置いておく必要があるのですが、ミニマルな暮らしから遠ざかること、時間がかかる割にはそこまで儲かっていないこと、YouTubeでお金持ち、節約家の家には物が少ないことを知ったこと、副業は時間がかかるので本業に集中したいことから休止しています。

しかし本業の収入が下がったことや人生への行き詰まりがきっかけで買い物に逃げそうになる悪循環を産んでいます。

基本はミニマルにして副業を再開するべきか、それとも本業に集中して給料を上げるために今は経済的に我慢するべきか測りかねています。

この問いの答えを出すには、今ある足りないマインドを解消するにはどうしたらいいのでしょうか?

本の自炊好きさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

本の自炊好きさんは、以前は「古物好き」というお名前だった方ですよね?

紙の本が減ってすっきり暮らせるようになってよかったです。

今回、本の自炊好きさんが私に聞きたいことは以下の2つだと思います。

1.足りないマインドの解消法

2.副業を再開するべきか?

この2つに回答する前に、節約について、お話させてください。

無理な節約をやめる

ものを買いたくなる件ですが、一ヶ月の可処分所得を1万円にしたことが原因ならば、もう少しゆるめのチャレンジにすればそこまでイライラしないでしょう。

少ないお金で暮らす挑戦をしたのは素晴らしいことですし、達成したのもすごいです。

ですが、私には、1万円は少なすぎる気がします。

可処分所得は、収入のうち、税金や社会保険料などを除いた、自分で自由に使える手取り収入のことですよね。つまり、本の自炊好きさんは、手取り1万円で一ヶ月暮らすチャレンジをしました。

私には、月1万円で生活するなんて、ありえません。家賃や食費はどうやって払っていたのですか? 

小遣いを1万円にした、という意味であったとしても、社会人なら無理な気がします。

この1万円という数字はどうやって出したのでしょう。

ここ半年ぐらいの収入と支出を全部調べてみた結果、少しがんばれば、1万円で暮らせると思ったのでしょうか?

適当に「1万円」と決めてしまうと、我慢を強いられる節約になるので、ストレスが増えます。

節約に関しては、何のための節約なのか、納得したうえで始めてください。

節約も断捨離も、不幸になるためにすることではありません。

こうありたい、という目標があるとき、それを叶えるために節約という方法を取ります。

大事なのは、節約で叶えたい状態です。

叶えたい状態を見極めたうえで、それを実現するために無理のない節約をしたほうがいいですよ。

節約のやりすぎでかえって不幸になってしまう5つのケース。

足りないマインドの解消法

「足りないマインド」の一番の解消法は、今あるものについて考えることです。

私たちの祖先は生き残るために、常に、食糧や資源の不足に対処する必要があったので、進化の過程で、「足りないこと」に意識を向けるようになりました。

何も考えていないと、人は、足りないマインドに傾きます。

「どうしよう、時間が足りない、お金が足りない」というように。

ですが、そのままずっと、「足りない、足りない」と思い続ける必要はありません。

本当に足りないのか、考え直す時間を取ってください。

月1万円の手取りで暮らせる人は、すでにそれなりのリソースを持っています。

たとえば、私は家を持っていないから、毎月家賃を払う必要がありますが、すでに家がある人は、光熱費の支払いだけですみます。

この場合、「足りないと思っていたけど、私には家があるじゃん」と考えることができます。

意識して、自分がすでに持っているものやできていることに目を向けるようにしましょう。

持っているものに目を向けるために、感謝できることを探すといいですよ。

足りないマインドになったと思ったら、考え方を逆転させることを、何度もしてください。

副業について

副業を再開するべきかどうかは、自分の人生と向き合って決めてください。

自炊好きさんの「人生の行き詰まり」は、具体的にどういう状況なのか、言葉にして考えるといいでしょう。

たとえば、方向性を失い、これからどうしていいかわからないのであれば、以前、考えるヒントを書いています。

この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。

何がしたいのかわからない。そんな状況から抜け出す方法。

転職するか、海外に行くか、地元に戻るか?~次に取るべき道がわからない時の決め方。

他にも、努力しているのに成果が見えない、毎日同じことの繰り返しでむなしい、人間関係で悩んでいるなどなど、一口に「行き詰まり」と言ってもいろいろあります。

実は行き詰まっていないのに、他人や世間と比較し、劣等感を感じて、行き詰まっていると思うときもあります。

問題を明らかにすれば、解決に向かって歩きだすことができると思います。

もう少し情報をいただければ(職種や手持ちの時間など)、副業を再開するか否かについて、具体的な行動プランを提案することもできますが、持たない暮らしとは関係ない相談ですから、noteのほうで回答いたします。

最後に:前に進むことを考える

「足りない」「行き詰まった」と感じたその地点で止まっていてはだめです。行き詰まろうが、どん底だろうが、これからも生きていかねばなりません。

自炊好きさんは、本が好きなのですから、これからも本を読んで、楽しく暮らしたいですよね?

問題を明らかにして、対処法を考え、そのうえで必要なら副業をすればいいし、本業に集中したほうがいいと思うなら、そうすればいいでしょう。

尚、買い物は、行き詰まりや足りないマインドを解消する方法にはなり得ません。

買ったそのときは、気分がいいですが、根本的な解決にはならないので、また買い物をすることになります。この点は肝に銘じてください。

それと、部屋にものが少ないことイコール、お金持ちではありません。

お金持ちとはあくまでお金がたっぷりある人のこと。

ものとお金の両方をたくさん持っている人もいますよ。

それでは、私の回答が役立つことを祈っています。これからもお元気でお過ごしください。

*****

足りないマインドの解消法は、何度か過去記事に書いています。

たとえばこれ⇒足りないマインドを手放す:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その4)

昔はこんな記事も書きました⇒貧乏人の「足りないマインド」から金持ちの「たっぷりあるマインド」へ変換する方法。

そのうち、また「足りないマインドの解消法」というトピックで、記事を1本、ブログかnoteに書きますね。

それでは、あなたも質問や感想などありましたら、お気軽にお寄せください。

こちらからどうぞ⇒お問い合わせフォーム | 筆子ジャーナル

お待ちしています。





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