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ミニマルに暮らすことは、制限や我慢を強いられ、つらいことだと考える人もいるかもしれません。でも、ミニマリズムは、より自由で満たされた人生を実現するため効果的なライフスタイルです。
この記事では、ここ20年ぐらい持たない生活を心がけてきた私が感じるミニマルライフのいいところを7つ紹介します。
たくさんのものに囲まれ、情報や予定に追われていると、自分が何をしたいのか、何を求めているのかわからなくなってしまいますよね。
そんな時に、少しものを減らしてみると、スペースだけでなく気持ちにも余裕が生まれます。
ミニマリズムの実践を通して得られるのは、広々とした部屋だけでなく、自分軸で進める充実感のある生活だと思います。
では、私が実感しているミニマルライフのいいところを順番に説明しますね。
1.手持ちのものを大事にできる
不用なものを手放すと、残ったものをしっかり使うことができます。
これまでは引き出しの奥で埋もれていたものが、今は毎日使う定番の道具になるかもしれません。
数を絞れば、自然とひとつひとつに意識が向くようになります。
私も、ふだん着ている食器は数が少なく、すべてが定番でどれもなくてはならないものです。
毎日同じ食器で食事をし、決まった服を繰り返し着る。このように暮らしていると「これがあるから大丈夫」「今日もこれでいい」と感じられます。
手にする回数が増えれば、愛着もわいてきます。
手持ちのものに満足できるので、「もっと新しいものが欲しい」とはあまり思わなくなり、今あるもので十分だと感じます。
この気持ちは、日々の満足感へとつながります。
2.困難に柔軟に対応できる
生活がシンプルになると、気持ちに余裕が生まれます。その結果、変化に柔軟に対応できます。
ミニマルライフは、自分にとって大事なものを見極める暮らし。求めているものがはっきりしています。その結果、予想外の事態に直面しても、あまり迷わず現実的な選択ができます。
さらに、日常の片づけや管理にかかる手間が減り、「あれを捨てなきゃ」「あれをどうにかしなきゃ」といった小さな気がかりも減ります。
こうしたストレスが減ると、いろいろなことを深く、じっくり考えることができます。
頭の中が片付き、判断基準も明確なので、問題を解決しやすくなると思います。
以前は、実家に帰るとき、スーツケースにいろいろ詰め込んでいましたが、今では必要最小限の荷物で出かけるようになりました。
現地で足りないものがあっても、あるもので工夫すればいいと思うからです。
ものに頼りすぎない暮らしは、問題解決能力を育ててくれます。
3.時間とお金にゆとりが生まれる
ものが少ないので、管理にかかる時間と労力が少なくなります。探しものをする時間も減り、掃除や片づけも簡単に。
私は、ミニマルライフにしてから、家事にかける時間が大幅に短縮されました。とくに朝の支度や掃除が早く終わります。
必要以上に持ち物を増やさないようにしているので、買う前によく考える習慣がつき、無駄な買いものもしなくなりました。
買う前に、「これはすぐ使う?」「すでに似たものを持っていない?」と、考えるようにしています。
そのおかげで、節約ができています。
買いものの頻度が下がれば、そこに使っていた時間も浮くので、その時間を、仕事、読書や勉強など、他のことに使っています。
持たない暮らしは、時間やお金を自分の好きなことや大事なことに使っていく生活です。
4.大切なものが、はっきりする
ミニマルライフを心がけていると、何かを手に入れようとするたびに、「これは本当に自分にとって必要なのか?」と考えます。そのため、自分の価値観や優先順位がはっきりし、自分軸を優先するようになります。
かつて私は、「なんとなく」「ものが良さそうだから」「捨てるのがもったいないから」といった理由で、深い意味もなく、ものを持っていました。
でも、持ちものをしぼりたいなら、曖昧な理由では何も残せません。
私はもともと現実的にものを考えるほうでしたが、使いこなせないと感じた編み棒セットや、着ないけれど「いつか着るかも?」と思っていた服を手放していくうちに、「やっぱり私は実用性があるものが好きなんだ」と気づきました。
このように、自分の価値観について何度も考えるので、どんなものが好きで、何を不快に感じるのかわかってきます。
ミニマルライフは、ものを減らす行為を通して、「自分はどう生きたいのか?」を何度も考える暮らしです。
5.人とのつながりが深まる
意外に思うかもしれませんが、ミニマルライフにすると人間関係がよくなります。
というのも、この生活を選ぶ過程で、人と比べることをやめるから。ミニマルライフは、どう見られるかより、どう在りたいかを大事にします。
若い頃は、「あの人はもっと持っている」「流行に乗り遅れたくない」「これぐらい持っておくべきだよね?」と思って、必要のないものまで手に入れていました。
でも、今は自分が必要なものだけを選んでいるので、人の持ちものに左右されることはありません。
その結果、見栄を張ったり、相手に合わせて無理をしたりすることが減り、自分のペースで人と関われるようになりました。
私は、相手に合わせて疲れるような関係(たとえば、見栄の張り合い)からは、意識的に距離を取っています。
また、自分の暮らしに満足できるようになると、他人にも寛容になれます。
人と比べるよりも、協力したり、認め合ったりする関係を大切にしたくなるのではないでしょうか?
このように、ミニマルライフは、人間関係のストレスを減らしてくれます。本当に大切にしたい人と時間を過ごすようになります。
見栄を張るのをやめたいなら、まっさきに読むべき記事がここにある。
6.やりたいと思ったときにすぐ動ける
ものが少ないと、行動までのハードルが下がります。
たとえば外出の準備。以前は、「何を持って行こう」「バッグに入るかな」と考えるだけで時間がかかっていました。
でも今は、持ちものが決まっているので、さっと準備してすぐ出かけられます。
また、部屋が片付いていると、やりたいことにすぐ取りかかれます。
掃除、読書、ストレッチなど、気が向いたときに迷わず行動できますよ。
若い頃は、部屋の掃除をする前に、まず床にあるものをどかす、机の上を片づけるという手間が発生していました。
でも今は、「掃除しよう」と思ったら、すぐ始められます。
旅行や外泊も同じです。荷物が少ないので、準備も早く、身軽に動けます。
このように、持ちものが少ない暮らしは、何をするにも準備に手間取りません。
壊れて閉めっぱなしだった窓を修理する気になったのは、断捨離をしてフットワークが軽くなったから。
7.新しいことに挑戦しやすくなる
暮らしをミニマルにすると、新しいことを試すことをあまりためらわなくなります。
ものが少ないと、ものの管理が楽になり、部屋もすっきりしていると、やらなければいけないことに追われません。
その結果、「ちょっとやってみようかな」と考える、気持ちのゆとりが生まれます。
私は、ミニマルライフにしてから、語学の勉強や運動習慣など、新しく始めたことがいくつもあります。
以前は、「今は忙しい」「ちゃんと準備してから」と考えて先送りしていましたが、今は、そういう言い訳が減りました。
自分の生活に満足できていると、何かに挑戦してうまくいかなくても、そんなに落ち込みません。
暮らしの土台が整っているので、「またやり直せばいい」と思えるのです。
私は完璧主義ですが、ものに頼らない生活をするようになってから、完璧主義に偏らない生き方を心がけることもできるようになりました。
何かを始めて、合わなければやめればいい。そう思えると、挑戦へのハードルはぐんと下がります。
ミニマルライフは、「ちゃんとやらなきゃ」と自分にプレッシャーをかけがちな人をラクにしてくれると思います。
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ミニマルライフのメリットを7つ紹介しました。
ものを減らすことは、単に見た目を整えることではなく、日々の選択をシンプルにし、自分にとって心地よい方向へ暮らしを整えていくことだと思います。
私は、ものをたくさん持っていた頃よりも、持ちものをしぼった今のほうが、気持ちに余裕があり、日々を前向きに過ごせています。
もし今、息苦しさやもやもやを感じているなら、身の回りのものを少し見直してみてはどうでしょう?
思ってもみなかった変化が起こるかもしれません。
減らすことは、失うことではなく、本当に必要なものを見つけることです。