楽しいお買い物

買わない

最終更新日: 2018.03.31

知らないと本当に損をする、無駄遣いを防止する3つのワザ。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

浪費を防ぐために、賢く買い物するワザを3つお伝えします。いずれもちょっとしたことですが、効果があります。早速、次のショッピングから試してください。



1.店の人とはしっかり距離を保つ

店の人と話しをしているうちに、別にほしくもないのに、なんとなく買ってしまった、ということはありませんか?

店員さんとあまり親しく会話をかわさないほうがいいです。

私は、若いころ、たくさん服を買っていました。

そのころの話⇒浪費が止まらない派遣社員時代~ミニマリストへの道(5)

当時は、何も考えていなかったのですが、今思うと、店員さんにのせられて買ってしまった服も多かったです。

30年ぐらい前、名鉄メルサだか名古屋パルコだか忘れましたが、値段の高い服を取り揃えているブティックで、なにげなく、スーツを試着しました。

すでにスーツはたくさん持っていたので、特に買う気はありませんでした。そのとき応対してくれた店員さんは、よく言えば、とても感じのいい人、悪く言えば、口のうまい人でした。

「お仕事はなんですか?」と聞かれ、たまたまそのとき、保険会社かどこかに派遣社員として勤務していたので、「えーと、金融関係です」と答えました。

「あら、そうなんですか。そんな堅いお仕事には見えませんねえ。とても服の趣味がよくていらっしゃるから、ファッション関係かと…」なんて言う話から始まり、ラポールを築いてしまいました。

ラポールとは自分と相手の間にかかる心の橋です。

私が「もう今月、服を買い過ぎているんですよね。私、服ばかり買ってしまって。困ったもんです」と話したところ、店員さんに、「お洋服が趣味なんて、可愛いもんですよ」と言われました。

結局スーツを買ってしまったのは言うまでもありません。そのあと、クレジットカードの返済に苦慮しました。

私、このとき、「趣味がいいですね」と言われて、くすぐったいような、うれしいような気持ちになったことをありありと覚えています。試着して鏡の前に立っているシーンがシルエットで脳裏に浮かびます。

こんな気持ちになると、ほの100%買ってしまうので、絶対店員さんとは親しくならないようにしてください。

挨拶はしてもいいですが、その後は、間にしっかり壁を作ることをおすすめします。橋ではなく壁を作るのです。

私のように、気が小さい人は、試着もうかつにしないほうがいいでしょう。試着したからといって、買う義務が生じるわけではないのに、なんとなく店員さんに申し訳ない気分になって、買ってしまいます。

無意識のうちに、親切に助けてくれた人や、手間をとってくれた人(相手はそれが仕事ですが)をがっかりさせたくない、と思ってしまうからです。

自分のふところ具合とは関係なく、店員さんにとってよい客になろうとします。

店員さんと親しくなりすぎないようにしつつ、家ではしっかりノーと言う練習をするとよいでしょう。

ノーと言う方法⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

2.財布には新札(ピン札でも可)を入れておく

買い物にクレジットカードを持って行かないのはもちろんのこと、お札もできるだけきれいなものを入れてください。

誰だって、新札のほうが、くしゃくしゃのお札より好きです。

きれいなお札とは、お別れしたくないので、使うスピードが多少遅くなります。新札とふつうのお札を持って買い物をしてもらったところ、古いお札を持っていた人のほうがよりたくさん使った、というリサーチがあります。

1万円札だと、ますます崩したくない気持ちになるのでより効果的です。





ただ、崩したあと、ダムが決壊したように、一気に使ってしまう恐れもあるので、自分の性格も考えて、額面を決めてください。

お札を新札にしてもらう方法は

●銀行で両替してもらう。
●郵便局で両替してもらう。
●両替機を使う。
●結婚式などを執り行っているホテルのフロントで両替してもらう。
などあります。

袋分けして予算を管理している人は、自分のお小遣いだけ、新札にしておけばいいですね。

私もきれいな50ドル札を持っていると、多少消費のスピードが遅くなります。私は別に新札にこだわっていませんが、いつも使っている銀行のATMで400ドルや500ドルおろすと、50ドル札がまざっていることがあり、たいていきれいなお札です。

こちらでは少額の買い物でも、クレジットカードを使う人が圧倒的に多いので、50ドル札はきれいなものが多いのかな、と思っています。

あるいは、ATMにできるだけお金を詰め込むために、きれいなお札を使っているのかもしれません。

理由は定かではありませんが、20ドル、40ドルと、ちまちまおろすより、500ドルおろすほうが、50ドル札まじりのきれいなお札がでてきます。

新札を持つことは、お金がたまるように財布の色や材質にこだわることより効果があると思います。

いつも、いつも新札に交換するのは面倒である、と思うかもしれませんが、よけいな買い物をしないために、お札を新札に交換するという行動を取ることが、買い物に意識的になる助けをします。

お金がたまる(と人が言う)お財布を買うのは、いかにもお財布まかせです。お財布を買うときだけ、金運成就を願っても、ふだんの行動を変えなければ、お金はたまらないと思います。

新札を持ち、無駄遣いしないことを意識していると、遠からずそれが習慣になるので、もう新札に交換する必要はなくなります。

ちなみに、クレジットカードはお金を使っているというリアル感、現実感がないので、使いすぎてしまいます。買い物をセーブしたい人には、現金を使うことを強くおすすめします。

私も去年からキャッシュ派になりましたが、浪費を防ぐ効果を感じています。

クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由

この動画でもクレカを使うと使いすぎると語られています⇒選択をしやすくするには~シーナ・アイエンガー(TED)。選択肢の海の中で生きる技術。

3.買い物は1人でする

買い物はできるだけ1人で行ってください。友達と買い物に行くと、よけいにお金を使いすぎることになります。

他の人が衝動買いにどんな影響を与えるか調べた実験によると、友達とショッピングに出かけると、家族や親戚と買い物するより、お金を使いすぎるという結果が出ています。

考えてみればあたりまえですね。

お母さんと一緒に買い物をしている時、コミックの大人買いなんて体裁悪くてできません。

ところが友達と買い物に行くと、友達が買っているのに、自分が買わないのは変な感じがするし、友達が買っているものは自分もほしくなるし、自分が迷っていると、友達は必ず、「買っちゃえば?」と背中を押します。

特に、意思決定をするとき、人の影響を受けやすいと自覚している人は、絶対友達と買い物に行くべきではないです。

アメリカにジム・ローン(Jim Rohn 1930-2009)という起業家がいました。彼は大企業のビジネスのコンサルティングをしたり、自己啓発書を書いたり、セミナーの講師をしていた人です。

著書に 7 Strategies for Wealth & Happiness (ジム・ローンの億万長者製造法)などがあります。

アメリカの成功哲学を語る人たちの師匠にあたる人なのですが、この人がこんなことを言っています。

You are the average of the 5 people you spend the most time with.
あなたは、もっとも一緒に時間を過ごしている5人の平均である。

自分は、ふだん時間を過ごしている人と同じような考え方をし、同じような行動をして、同じように生きていく、ということです。

通常、人がもっとも一緒に時間を過ごす人は、家族や恋人、親しい友だちです。私たちは、一緒にいる人たちの影響を知らず知らずのうちに受けているのです。

食習慣、肥満レベル、何を買うか、みんなそうです。

家族なら、ほぼ同じものを食べているから、食習慣や体重は、似てしまうのは当然と言えましょう。もちろん、ヘルシーなものを食べるのが好きな家族の中で育てば、そういうものを食べるようになります。

買い物に関しては、10代の頃から、親より友達の影響を受けて、何を買うか決めるようになります。特にティーンエイジャーの女子は友達と同じようなものを買います。

私の娘もそうです。

娘の友達の様子を観察すると、似たような傾向のブランドの服を着て、似たようなしぐさをし、似たようなことをしゃべっています。

これは若いころだけに限りません。

飛行機の機内販売も、他人の影響を受けます。誰かが買っているのを見ると、買わないつもりだった人も買ってしまうのです。

買い物好きの人と乗りあわせてしまうと悲劇が起こります。

これは人間の自然な心理の傾向なので、仕方がありません。

ただ、私達には、自分が時間を過ごす5人を選ぶことはできます。買い物をするときは、心して選んでください。
~~~~~
ティーンエイジャーが、親より、友達の影響を受けるというのは本当です。ピア・プレッシャーです。テレビなどメディアの影響も強く受けます。

そのせいか、どんなに私が物を捨てていても、娘がミニマリストになる気配は全く見られません。

夫が影響を受けないのは、昼間会社に行っているし、夜はずっとテレビを見ているので、同じ家に住んでいるのに、トータルとしては、思ったほどいっしょに時間を過ごしていないからでしょう。





失恋した女性人間関係を断捨離するという考え方に違和感を感じる、というメールに回答します。前のページ

まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。次のページシャンプー

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  3. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  4. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  5. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. ウインドウショッピング

    買わない

    お金を残したいあなたへ伝える、買い物したいなあ、と思ったらやるべき5つのこと。

    「買わないチャレンジ」はすごいと思うが、私にはむずかしい。いつ…

  2. レコードを買う人

    買わない

    買わない生活を継続するために私が心がけていること。

    2019年の生活目標は、「買わない生活を徹底すること」だと、年末の記事…

  3. 土産物を買っている女性

    ミニマルな日常

    物を捨てては買う、を繰り返さないために。

    読者の今年の目標を紹介します。この方の目標は、買い物の仕方の改善なので…

  4. 買い物

    買わない

    安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。

    かつて、安物買いが大好きだった私ですが、暮らしをシンプルにする過程で卒…

  5. ウインドウショッピング

    買わない

    続・私が買うのをやめたもの:花、過剰ストック、その他いろいろ。

    買わなくなったものを教えてくれた読者のメールを紹介します。まず…

  6. スマホでショッピングしている女性。

    買わない

    買い物癖がリバウンドしたらするべきこと~自分の行動を客観的に見るべし。

    買いすぎない生活をしていたのに、また買うようになってしまった。どうした…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,829人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. センチメンタル
  2. もう着ない服のチェック
  3. 4人家族
  4. 片付いた机の上
  5. 片付いたリビングルーム
  6. チャレンジする女性
  7. ベッドにスプレーする女性
  8. 目標に向かう旅をする女性
  9. 引っ越しの荷造りをしている女性
  10. 小さなアパート

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. いらない物を箱に入れる
  2. セーターを持っている人
  3. 気持ちに余裕のない人
  4. 汚部屋
  5. 買わない
  6. ギフトを持つ手
  7. 歯
  8. カレンダー
  9. 貯金箱
  10. スマホでショッピング

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP