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年度末の3月は引越しも多く、4月からの新生活に向けて物入りな時期です。
新生活にいるからと、あれこれ物を買いすぎない方法を5つ紹介します。ポイントは買う前にちょっと考えて、自動的な行動を阻止すること。
新居に引っ越すから、結婚するから、転勤だから、単身赴任だから、新入学だから、社会人になるから。
「新しい生活」には、たくさんの新しい物が必要だと思いがちですが、本当にそうでしょうか?
ちょっと考え方を変えれば、買い過ぎてクレジットカードの請求に青ざめることもありません。
1.自分の買い物のクセや理由を分析しておく
イベントのたびに、余計な物を買う傾向のある人は、自分がそういう行動をする理由を考えておくと意識的な買い物ができます。
家にたくさん使えるものがあるのに、なぜ人は、新しい生活に入る前に、新品をたくさん買うのか?
こんな理由からではないでしょうか。
●もともと買い物が大好きで、何かを買う機会を常に待ち構えながら暮らしている
●トレンドに弱い
●他の人が持っているなら、自分も持ちたい
●ふだん一生懸命がんばっているからこのぐらい買ってもいいと思う
●子供のとき貧乏で我慢してきたから、このぐらい買ってもいいと思う
●今、手持ちのお金がなくてもあとで払えばいい
●今の生活を維持するために、常に最新のものが必要だ
●見栄を張りたい
●ストレス解消
こんなふうに思いつく理由を出したあと、それぞれの理由が妥当かどうか検討すれば、無駄遣いが減ります。
いらない物を買いすぎるのは、何も考えず、普段の習慣のままショッピングをしているからです。無意識に買い物をせず、どこかで意識的になってください。
自分の物だけでなく、「人のために」買う物についても考えてください。
この時期、新しい環境に入る子供のために、親が物を買い揃えすぎることがあります。子供が欲しがっているというより、親が買いたくて買ってしまうのです。
私は自分が買いたくて、幼かった娘の服をせっせと買っていました⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)
私がしなくてもよい買い物をしていた一番の理由はストレスでした。ストレスを感じることが少なくなった今は、昔に比べると本当に物を買わなくなりました。
2.書き出す
過去の人生で無駄遣いが多かった人は、思い出せる限り、これまで自分が買ったものと値段をノートに書き出してください。
人はいったん買った物のことはわりとすぐに忘れます。買い物の頻度が多かったり、所有している物が多い人は、1つひとつの物のインパクトが小さいのでどんどん忘れます。
そこを無理やり思い出して、書き出してください。
現在から少しずつさかのぼって考えるといいと思います。今月は何を買ったか。先月は何を買ったか。1月には何を買ったか。去年は何を買ったか、というように。
ついでに値段も思い出してください。
何も思い出せない場合は、目の前にあるものから書いていくといいかもしれません。
お金を出して買ったものを書き出したあとは、最近断捨離したものを書いてください。
どんなものをどれだけ捨てたのか。買ったけれど、結局捨てたものは何だったのか。
ポイントは「書き出す」ということです。頭の中で何となく思っているだけだと、なあなあになってしまいますが、しっかり書き出してみると、「買い過ぎて無駄にした現実」が浮かび上がってきます。
暇な時があったら、15分ぐらいでいいので、以上の2つを書き出す作業をしてみてください。
このブログにはよく「紙に書け」と書いていますが、本当に効果があります。いつも読んでいるだけで、書き出したことがない人は今日こそ、紙に何かを書いてください。
買い物グセに悩んでいるとき(ほかの問題もそうですが)、答えは心の中にあります。書くことで、それが何か見えてきます。
3.今の自分を幸せにしてくれるものを探す
日常生活に対する不満やストレスのせいで、本当はいらないのに買い物をしすぎてしまうことがあります。
こんなときの解決策は2つあります。
1.)ストレスそのものを減らす
ストレスを軽減させる方法は過去記事にたくさんあります。
気持ちを落ち着ける方法⇒やたらとストレスがたまる人へ。頭の中のごちゃごちゃを捨てて心の整理をする方法。
人を自分の思い通りにしようとするとストレスがたまります⇒人をコントロールしようとする心を捨てる7つの方法。おせっかいはストレスの元。
ストレスの原因はいろいろあります。⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。
2.)買い物がストレス解消になるという考え方を変える
日常の不満からたくさん買い物をしていた私は、あとになって、それは何の解決にもならない、ということを学びました。買う直前と買った直後はちょっと楽しくても、結果的に物が増えて息苦しくなり、お金がなくなってげんなりしただけです。
買い物はストレス解消にならず、かえってストレスの元を増やしていたのです。
昔の私と同じようなことをしている人は、自分を本当に幸せにしてくれるものが何なのか考えてみると、ショッピングを止められます。
何が自分の幸せなのか、考えてもわからないときは、以下の方法を試してみては?
●幸せの定義を考える(紙に書くとよいです)
●これまでの人生で幸せだったときのことを思い出す
●子供のときどんなことが好きだったのか思い出す
●余命半年だったなら何をするか想像してみる
いずれも正解があるわけではないし、人に言うことでもありません。自由に考えてみてください。カラフルなマインドマップを描いてみるといいかもしれません。
このようなことを考えるために、1日1度は、1人で静かにぼーっとできる時間を持つことをおすすめします⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
子供のとき楽しかったことを思い出すだけで、ほっこりした気分になって、買い物しなくてもよくなったりします。
あと少ししか生きられないとき、一番やりたいことが買い物である、という人は少ないと思います。多くの人は、なぜか本当にやりたいことは後回しにして、手軽に努力せずにできる買い物をしてしまうのです。
4.物じゃないとだめなのか考えてみる
新生活に備えていろいろな物を揃えるとき
●新品じゃないとだめなのか?
●これがないとだめなのか?
●買わないですませられないか?
●物じゃないとだめなのか?
この4つを考えるとよいです。
よけいな物を買いがちな人は、何か問題があったとき、何も考えず、物を揃えることで解決する行動パターンにはまっています。
今、あらゆる消費財の値段が安いです。
スーパーマーケットや100均、コンビニショップにネットショップと、手に入れる場所もたくさんあるので、きわめて簡単に物が手に入ります。
手っ取り早い解決策は物を買うことかもしれません。
そこをあえて、「買わないことで解決する道」をさぐってみるのです。
必要だと思うものを全部リストアップしてから、本当に必要なのか、単に必要だと思いこんでいるのか、なくてもなんとかならないか、物以外で解決できないか、クイズを解くつもりでやってみてください。
いろいろ考えた結果、やはりそれを買うことになっても、その前に、「物じゃないとだめなの?」と考えるプロセスを経ていれば、今後の買い物の仕方が少しずつ変わってきます。
新生活⇒物をたくさん買わなきゃ、という自動的な思考を変えるために、「いや、ちょっと待て。そうとは限らないよね」と考えることが大事なのです。
文字にするとすごく面倒な作業に思うかもしれませんが、ちょっと一呼吸置いて、自分の思い込みを疑うだけです。所要時間はほんの30秒から数分です。
いつもの自分の行動や、当たり前だと思うことを疑うと、問題を解決できることがあります。
5.選ぶ力があることを忘れない
「新生活の必需品はこれ」という当たり前を疑ったあとは、自分にはその当たり前の行動を取らない選択ができることを忘れないでください。
これまでとは違う道を行くこともできるのです。
家電や調理雑貨などは、始まる前にすべて揃えずに、実際に暮らし始めてから揃えたほうが無駄になりません。
新婚生活の新居に必ず電子レンジやフードプロセッサーがいるとは限りません。
Aの家庭では必要な物でも、Bの家庭では不用である、なんてことはごく自然にあることです。
新生活は、事前にすべてお膳立てするものではなく、実際に生活が始まってから作っていくものです。最初にたくさん揃えすぎるとフットワークが重くなります。
娘が生まれていたとき私が住んでいた家は、家具付きの貸家だったので、ふつうに生活できていました。
娘が生後6ヶ月のとき、引っ越した家には家具がついていませんでした。最初はちょっと困りました。ダイニングテーブルがなかったからです。
そのときは、何か(それが何だったのか忘れましたが)を足にして、その上に板をのせて、テーブルとしました。それで何とかなりました。
数年後夫が、夫の祖母の家の物置から古いダイニングテーブルを持ってきて、以後ずっとそれを使っています。40年以上前のものだと思います。教会のバザーで椅子を3つ買いました。
テーブルや椅子がなくても当座は何とかなりますので(真似しろとは言いませんが)、細かい調理雑貨なんて、困ってから買いにいけば充分です。
もし、「無駄な物を買わない暮らし」や「余計な物を持たない暮らし」にシフトしたいなら、当たり前を疑い、そうじゃない道を選択できる力が自分にあることを忘れないでください。
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今回は新しい環境に入る前に、あれこれ物を買いすぎない方法を提案しました。
ポイントは買う前にちょっと考えて自動的に買い物をしないことです。そのために、いろいろと書くことをおすすめしました。
ほしい物リストを書いている人も多いと思います。それを発展させて、買わなくていい物リストなんかも書いてみると、それはそれで楽しいものです。