抜け毛

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2017.09.1

抜け毛の9つの原因とその対策。更年期のせいなの?

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抜け毛の原因をお伝えします。40代~50代の女性なら気にしなっている人が多いのではないでしょうか?私も最近、抜け毛が多いです。

とはいえこれまで1番抜け毛に悩まされていたのは、40代半ばから後半のころ。更年期のせいではないかと疑っています(後述します)。

今も、抜け毛が多いのですが、これは加齢のせいだと思われます。

抜け毛が多かった時期は、気をつけていないと料理に入ったり、掃除の手間が増えるというデメリットがありました。が、何よりも、心理的にダメージが大きかったですね。

いやーな感じがするわけです。

はげてしまうのではないか、と思ったわけではありませんが、病気ではないか、とちょっと心配でした。

私は見た目はそんなにかまわないほうですが、薄毛になると、やはり、気分が落ち込みます。髪を真ん中で分けているのですが、そこがだんだん薄くなってきました。

この記事では髪の毛の役割、髪のはえるサイクル、そして抜け毛の原因と予防法を紹介します。



なぜ人々はこんなに髪のことでいちいち大騒ぎするのか?

表皮に出ている髪の毛は死んだ細胞なのに、昔から人間社会では、髪の美しさはとても大事にされてきました。

「髪は女の命」という言葉があるくらいです。

ふさふさの長い髪は、「自分は健康で、子供もたくさん埋めますよ」ということをアピールするものであり、「よい男性」をゲットするのに必要でした。

人類は種を絶やさないようにプログラミングされているので、子供をたくさん生むことは大切なことだったのです。

現代社会は複雑になり、また人口が多くなりすぎて、あまり「種の保存」を考えながら生きている人はいないと思いますが。

今でこそ、おしゃれなショートヘアの女性が多いのですが、昔の女性はみんな髪が長かったですね。

世界三代美女のクレオパトラ、楊貴妃、小野小町もみんな美しい長髪を誇っていました。

小野小町は黒髪をだらーんとおろし、クレオパトラは、金など金目のきらきらしたものを髪に散りばめていました。

楊貴妃は髪を不思議な形に結い上げ、きらきら光る小さな風鈴みたいな飾りをじゃらじゃらとぶらさげていました。

このように「美しい髪は価値があるもの」とみんな思い込んで生きてきたし、今もそういう気持ちが強いので、それが抜けるのはひじょうにショックなできごとなのです。





髪の毛の役割

髪は「美の象徴」というだけでなく、昔は、頭皮や脳を守る大切な役割を果たしていました。

今でもそうです。ただ昔は洋服がなかったのでこの役割は大きく、わざわざ髪を短くしていた人はいなかったのです。

床屋さんもなかったことでしょう。

毛髪は、太陽(特に紫外線)から頭を守ったり、冬の寒さから頭を守っています。帽子がある現代は、寒さから守ってくれているとあまり感じないかもしれません。

しかしはげてしまうとやはり頭が寒いと思います。

さらに髪の毛は、体内の老廃物や毒を外に出す役割をしています。

髪の毛の成長サイクル

ヘアサイクルという言葉を聞いたことはないでしょうか?

髪は一定期間成長したあと、成長が止まったまま毛根にくっついていますが、同じ毛根から新しい髪がはえてくると、そのうち押し出されて抜け落ちます。

髪の毛のもとは毛母細胞という細胞です。この細胞が血液から栄養分をもらい、細胞分裂を繰り返してだんだん成長したものが髪の毛です。毛母細胞はタンパク質からできています。

髪が成長する時間は個人差がありますが、だいたい4年~6年。男性は女性より短いです。

毛穴の中で髪がだんだん伸びていくと、そのうち表皮に出てきます。このとき皮脂も一緒に出ます。

皮脂は髪を美しく、柔らかくする働きがあります。しかし出すぎると頭が油っぽくなります。

髪が頭皮から出ているときは、すでに死んでいます。死んだ細胞だから髪を切っても痛くもなんともないのです。抜くと痛いですけどね。

人の毛穴の数(つまり髪の毛の本数)は一生涯変わらず、だいたい10万本です。

髪は1日に3ミリから5ミリのび、月に1センチちょっと、年間で15センチぐらい伸びます。女性より男性のほうは速く髪が伸びます。

私はセルフカットをしており、それもめったにしないので、1年で15センチというのは、自分でも体感としてわかります。

セルフカットについて⇒セルフカットのすすめ。時間もお金も大幅に節約できる

髪は、毎日50本から100本抜けます。たくさんあるから100本ぐらい抜けてもどうってことないですね。

髪は毛根でいつも成長しているわけではなく、1つの毛穴で1本作り終わったら、しばらく休憩するので、今、頭についている髪がいっせいに同じ時期にはえてきたわけではありません。

残念なことに、年をとるにつれて活動をやめてしまう毛穴が増えてくるため、人の髪はだんだん減ってきます。つまり薄毛やはげになってしまうのです。

年をとるとすべての細胞の活動はおとなしめになりますのでこれは仕方がないことです。

☆抜け毛と同じくらいショックな白髪の話はこちらに書いています⇒人はなぜ白髪になるのか?原因と予防法を知って改善しよう

☆薄毛対策はこちら⇒お金をかけない薄毛の改善法。育毛剤には頼りません

☆髪の毛をきれいにするお手入れ法はこちら⇒きれいな髪はこうして作る。ヘアケア製品に頼らない髪のお手入れ法

抜け毛の原因と対策

髪はもともと抜けるようにできているので、多少抜けたからといって驚くことはありません。

しかし、「いつもよりみょうに抜け毛が多いな」とか、「人よりなんか抜け毛が多い気がする」と思うときはこんな理由が考えられます。

また短い髪がたくさん抜けるときは、正常でない抜け毛の可能性が高いです。

1.ストレス

ストレスを感じると血のめぐりが悪くなり、毛根に栄養が行かないので、健康なヘアサイクルを営むことができなくなります。

またストレスはホルモンバランスをくずしますので、この点でも髪の成長を妨げてしまいます。

髪が抜けるからといってあまり心配しすぎるのは逆効果です。

2.遺伝

髪の成長にはホルモンバランスが大きくかかわっているのですが、このバランスを遺伝的に受けついでしまい、抜け毛が多くなる可能性があります。

はげやすい体質、薄毛になりやすい体質を親から受け継ぐわけです。母方、父方のどちらからの遺伝も考えられます。

遺伝の場合は受け入れるしかありません。

3.栄養や食生活

動物性食品の食べ過ぎで、脂肪を摂り過ぎると抜け毛の原因になります。また、髪の成長の鍵を握る鉄、亜鉛、タンパク質といった栄養をしっかり取らないと、ヘアサイクルが乱れます。

必須アミノ酸を摂ることが必要です。

4.持病

甲状腺の病気を持っていると、抜け毛が増えます。持病の場合は、その病気を治すことから始めます。

5.薬の副作用

抗癌剤を使うと髪が抜けるのは有名な話ですが、ふだん何気なく飲んでいる風邪薬や、痛み止めも抜け毛や脱毛の原因になります。

抗癌剤は、がん細胞の活動を損なうために、細胞分裂を抑える作用のある成分が入っていて、これが髪の毛の成長を妨げます。

上に書いたように髪の成長は、要するに細胞分裂ですから。

抗癌剤に限らず、ほぼすべての薬が作用の差こそありますが、髪の毛の成長に影響を与えます。

なるべく薬を飲まない暮しをおすすめします。

アロマテラピーを使ってはどうでしょうか?⇒薬なし生活~薬はすべて断捨離しアロマテラピーで健康管理

6.環境汚染

大気汚染や水質汚濁にさらされると、ホルモンのバランスがくずれ、抜け毛の原因になります。また、紫外線にあたりすぎるのもよくありません。

できるだけ空気のきれいなところに住み、大気の汚いところでは帽子などで頭をケアすると多少は抜け毛を防ぐことができるでしょうか?

7.洗髪のしすぎ

質のよくないシャンプーで頭を洗いすぎると、頭皮の皮脂のバランスがくずれ、抜け毛の原因になります。

頭皮の健康を守るため、シャンプーのしすぎに注意しましょう。

1日2回も洗う必要はありません。そんな人はいないでしょうか?

毎日、執拗に洗う習慣のある人は時には湯シャンを取り入れ、頭皮の健康を維持するように務めましょう。

湯シャンは節約効果もあります⇒お湯で洗うシャンプー、湯シャンの素晴らしい節約と省エネ効果~私が湯シャンに至るまで(8)

8.ライフサイクルの変化

妊娠とか更年期など、体調が大きく変わる時はホルモンバランスがくずれるので抜け毛が多くなります。妊娠による抜け毛は、半年から1年でおさまります。

更年期の場合もおさまります。最初に書いたように、私も40代後半にすごく抜け毛の多い時期がありました。

その頃、よく学校にボランティアで手伝いに行っていましたが、図書館の床に座って、生徒の作文などをファイルしていたら、その上に、髪の毛がばらばら落ちてきて、恐怖を感じたものです。

しかしこのひどい抜け毛は今は収まっています。

9.加齢

年齢を重ねるにつれて、毛穴の機能が衰えるため、抜け毛がふえやすくなります。

結局年には勝てない、ということでしょうか?
せめて健康的な生活を送って、なるべく抜け毛を防ぎたいものです。

次回は、抜け毛の予防方法についてさらに詳しく書きます。





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