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ファッションをミニマルに

捨てるなんてもったいない、持っていればそのうち何かに使える~服を捨てたいけど捨てられない理由とその対処法(その2)

服が多すぎて、少し処分したいという気持ちはあるのに、結局捨てない。

その理由を考え、処分できる方法をお伝えしています。

今回紹介する理由は、多くの人が感じているであろう「もったいない」という思いです。

要するに、ろくに着ることがない服に執着しているわけですね。

まず、読者のお便りを紹介します。いまさんからいただきました。



いつか着ることができるかも

件名:服を捨てられない理由

こんにちは。

4月に書いて捨てる本を書店で見つけ、ブログも拝読し始めました。

こんまりメソッドの「ときめき」が分からず、自分はお片付けできないのかと思っていましたが、筆子さんの論理的な方法は合っているようで、1000個捨てチャレンジは2ヶ月で約300個到達。

いつも部屋の中で捨てていいものはないか探しているような感じです。

不思議なことに、捨てようか迷っていたものも、捨ててしまうと何を捨てたか思い出せず、やっと思い出しても何であんな物を大事に持っていたんだろうと不思議に思うことがあります。

自分のことなのにおかしいですよね。

服を捨てられない理由を募集されていたので、私の理由への対処法を知りたくメールします。

私の場合、やっぱり「もったいない」というのが1番多いです。

痩せたら着れる、リフォームしたら着れる、リフォームの材料にできる、いつか着れる、などです。

重ね着などで襟だけセーターから出して見せるものは、実は見頃にシミがあったりする「襟だけ用」のシャツがあったり、見頃のプリントは嫌いだけれどVネックからチラッと見せるだけ用のTシャツなど。

しっかりした生地だからと取っておいたTシャツからはマスクを2枚作れました。

ファッションにこだわりはないので、痩せた頃には流行遅れというのもそんなに気にならないんじゃないかと思います。

買い換えるお金の方が惜しい、そんな感じです。

いまさん、はじめまして。お便りありがとうございます。

本を読んでくださったのですね。重ねてお礼もうしあげます。





捨てれば忘れてしまう

確かに、捨てると忘れてしまいますね。

英語のことわざに、Out of sight, out of mind というのがあります。

視界の外に出たものは、心の外に出る。日本語のことわざで言えば、「去る者は日々に疎し」となるでしょう。

人間は忘れる生きものですし、複数のことに、ずっと同じ熱量で意識を向け続けることはできません。

日々のニュースを考えてください。

きょう、一面をにぎわしていた、重要なニュースは、次の日、別のニュースを見たとき、うしろに押しやられます。

きのうのニュースで話題になっていたことが、解決していなくても。

数日は覚えていても、そのうちすっかり忘れて、自分の中ではないことになります。

ですから、捨てるとき、しんどい思いをしたとしても、いったん捨ててしまえばもう忘れます。

洋服もこれと同じですよ。

客観的に考えて、「捨てたほうがいい」と判断したものは、捨てるとき「もったいない」と思っても捨ててしまえば忘れます。

そう考えると、襟だけ用やチラ見せ用の服、捨てられませんか?

まあ、襟用、チラ見せ用として、すごく活躍しているなら捨てなくてもいいとは思います。

まずは、重ね着要員としてだけ持っている服を全部チェックして、その数を厳選するといいかもしれませんね。

では、「もったいない」と思ってしまったときの対処法を3つ紹介します。

1.もったいない⇒これが捨てるサイン

「もったいない」という理由だけで持っている服は、用途がない証拠だ、だから、捨ててもいい。

こう決めてください。

「これは毎日のように着ている」「これは仕事でいつも着ている」と、用途が明確に浮かぶものは、「捨てるのはもったいないから持っている服」ではないですよね?

自分の生活に役立っているから持っています。

「なんかあまり着てないけど、捨てるのもったいないな」と思っている服は、用途はないけど、ただ執着しているだけなので、もう捨てていい服、というふうに決めてしまえば、もっとさっさと捨てられるでしょう。

乱暴なルールだと思うかもしれませんが、実際、そのとおりだと思いませんか?

「使える物を捨てるのはもったいない」こう思うからいつまでも片付かない。

2.もう一歩、深堀りする

いま、ろくに着ていない服を持ち続ける理由をもう一歩、深掘りしてください。

いまさんが、着ていない服を持ち続ける理由は

・やせたら着られる(その時、流行遅れでも私は気にしない)

・リフォームすれば着られる

・べつの物の材料になる

・いつか着られる

この4つですね。

全部捨てない言い訳にすぎない、と私は思います。

もうちょっと、自問自答してください。たとえば、私はいまさんに、こんな質問をしたいと思います。

やせたら、というけれど、いったい、いつやせるんですか?

自分の意志で、そんなに簡単にやせたり太ったりできません。

病気になれば急激にやせることもありますが。もしかして、病気になるのを待っているんですか? 病気になりたいんですか?

糖質を大幅にカットすると短期間のうちにやせますが、体に負担がかかります。

体に負担を強いてまで、今持っているその服、着たいんですか? 

リフォームをすれば着られるかもしれませんが、そのリフォーム、いつするんですか?

いったい、何にリフォームするんですか? 「着られそうな服に」、ですか?

でも、すでに服はたくさんあるんですよね? また、服を作ってしまうと、チラ見せ用服が増えて、また、始末に困るんじゃないでしょうか?

つまり、リフォームしたところで、いまの問題はそのまま据え置きで、何ら、解決しません。

「べつの物の材料になる」。そう言うなら、すぐ別の物に変えて使ってみてはどうでしょうか?

もちろん、今すぐ使える何かにしなければなりませんが。

さて、「いつか着る日がくる」、という言い訳にいきましょう。

死なない人が言うなら多少は説得力があるけれど、人間はいつか死にます。こちらの「いつか」は確実にきます。

「持っていればいつか何かに使えるかも」と思って、大量の物や服を残して死ぬ人が増えています。

実家の片付けに苦労している人はたくさんいるし、遺品整理や、片付けをする業者は大繁盛しています。

この現実について、いまさんはどんなふうに考えていますか? これはいいことだと思いますか?

本当に、「いつか着られる」の「いつか」が来ると思いますか?

そう思うなら、なぜ、そう言えるのでしょう?

自分は例外だからですか。

自分は、「きっと、いつか、死ぬまでには、うまくタイミングを見つけて、この服を着る、それも1回こっきりじゃなくて、何度も着て、服としてのお役目を全うさせてあげることができる」、こんな自信があるのでしょうね。

で、その自信の根拠はなんですか?

いつか使うかもしれない物をそこに置いておいても誰も使わないよ。

3.メリットとデメリットの両方を考える

どんなできごとにも、よい面と悪い面の両方あります。

「持ってれば、いつか着る時がくる」と思うとき、その人は、それを持ち続けていると起こるかもしれない、よいことだけを考えています。

いつか、何かで役に立つ、と。

しかし、そのいつ来るかわからない日が来るまで、洋服を持ち続けることで失うことだってあります。

収納スペース、管理の手間、捨てようかどうしようか迷うのに使うこころのエネルギー。着る服とごっちゃになっていたら、着る服を探す手間も生まれます。

こうした、着ない服を持ち続けるデメリットも、しっかり考えてください。

もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

「いまは、着れないけど、いつかやせたら着られる。やせたら、この服があれば新しい服を買わなくてすむから、お金を節約できるよね」。

でも、やせない可能性もありますよね?

やせなかったら、どうなるか、そのシナリオは考えていますか?

10年待ってもやせなかったとき、どうしますか?

幅を広げて、入るようにするから大丈夫ですか? それなら、今すぐ幅を広げて、明日から着たほうがいいと思いませんか?

やせるまでしまっておくより、今すぐ、入るようにして、今日から、毎日のように着るほうが、洋服を洋服として活かすことができます。

洋服は、そこに置いたままにしておくだけだと、洋服としての価値を発揮しません。

Kindleやタブレットがこわれると「文鎮化(ぶんちんか」したと言うことがあります。

ガジェットがこわれると、もう重しにしか使えない、ということです。

着ていない洋服は、べつに故障しているわけではありませんが、文鎮化しているのと同じです。

洋服の場合、軽いから、文鎮として使うことすらできません。使えないだけでなく、虫をひきよせ、ほこりを生産しています。

その服を着ることができないなら、別の用途に使ったほうがまだましです。

お手拭きやタオルとして使う、丸めて枕として使う、トースターのカバーにする、頭髪をくるんでバンダナとして使う、など。

「もったいないから捨てない」というけれど、そこにそのまま置いておくほうが、ずっともったいないです。服は飾りじゃないのですから。

今日のまとめ

「もったいない」と思ったら、いまの状況を、できるだけ客観的に論理的に考えれば、よりよい決断をできます。

それを持ち続けることが、本当にいまの自分のためになっているのか?

ここを考えてください。

「持っていれば、こんなふうにも、あんなふうにも使える」というのは、それを手放したくないから考えついた、後付けの理由にすぎません。

確かにそれを手放すと、「こんなふうや、あんなふうに使う」可能性は消えます。

しかし、その可能性は、自分が無理やり作っていたものにすぎないので、消えても何ら問題はありません。

「置いとけば、そのうち何かに使える」という態度で生きていると、ガラクタが増える一方です。

この続きはこちら⇒心が痛むから捨てられない~服を捨てない理由とその対策(その3)

初回の記事はこちら⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

もったいない、関連記事もお読みください

もう着ない服、だけど捨てるのはもったいない、そんな時の思い切り方。

もったいないからと、ずっと取っておいたものをちゃんと使うことにした。

売ればお金になるものを捨てるのはもったいない、と思ったら。

売ればお金になるものを捨てるのはもったいない、と思ったら。

もったいないから捨てられないという人へ。それは自分の人生で本当に大事なものなんですか?

いつか使う、じゃなくて、今使う。使わないなら処分するしかないでしょ?

いつか使うかもしれない物こそ、いま捨てる物。

******

たんすやクローゼットで、ふだん着る服とあまり着ない服が混在している人は、とりあえず、着ない服を取り出して、別にしておくといいかもしれません。

そうすれば、ふだん使っている服にさっとアクセスできるので、生活しやすくなります。

あまり着ない服は箱に入れ、側面に「いつか着るかもしれない服」と大きな文字で書いておくといいでしょう。

そうすれば、誰かが自分の持ち物を整理するとき、「あ、持ち主はもう死んでるから、この服はもういらない服だな」とさっとわかります。

それでは、この続きをお楽しみに。





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