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年の始めに「今年こそ断捨離!」「今年こそ汚部屋解消する!」と決めたのに、半年たっても現実があまり変わっていない、ということがよくあります。
自分がそんな目標を立てたことすら忘れているかもしれません。
目標に近づかないのはそれなりに理由があります。以下のような状態に陥っていないかチェックして軌道修正してください。
1.目標があいまいで非現実的すぎた
目標があいまいだったり、非現実的だとうまくいきません。
「汚部屋脱却しよう」だと、ぼんやりしすぎているので、脳は具体的に何をどうしていいのかわかりません。
「今年こそダイエット」「今年こそ節約」という目標も同じです。
こういう目標をたてて、さくさく進められる人もいますが、うまくいっていないのなら、目標があいまいすぎます。
もう少し具体的な目標に替えてください。
たとえば、
- 年内に開かずの間になっている場所は片付ける
- いつも物がのっているダイニングテーブルの上だけは、きれいにする
- 机の上のぐしゃぐしゃを片付ける
- 本の冊数を今の半分にする
- 洋服の枚数を3分の1にする
など。
数値目標をもうけるなら、必ず、手持ちの本や服の数を先に数え上げてください。「持ち物半分にします」「3分の1にします」といっても、今の数がわからなければ、目標達成に向かっているのかどうかわかりません。
とにかく、具体的な行動に出られるところまで目標を明確にしてください。
数値化の参考になる記事⇒何から片付けたらいいのかわからず、動き出せないときはこうしてみる(汚部屋改善)
2.じつは片付けなんてやりたいと思っていなかった
自分が心の底からやりたい、達成したい、と思っていないことを目標にしていたら、できるわけがありません。
半年たっても、全く片付けが進んでいない場合、そもそも、自分は別に片付けなんてしたいと思っていなかったのかもしれません。
親や家族が、「ちょっとは片付けなさいよ」とうるさくいうから、「断捨離したほうがいいのかもしれない、片付けたほうがいいのかもしれない、よし今年の目標は汚部屋の脱却」と決めたとしたら、うまくいかなくてあたりまえです。
本当は、物がたくさんあるほうが幸せだと思っていて、いろいろな物をどんどん買うのが楽しいし、ずっとそうして生きることを願っているのに、なんとなくミニマリストが流行っているから、私も捨てよう、と思ったのなら、やはりうまくいきません。
自分の立てた目標が自分の価値観にそっていないからです。
片付けが、自分が本当にやりたいことなのか、それともやったほうがいいと思っていることなのか、自分に問い直してみてください。
義務感で立てた目標はまず達成できません。
3.あまりにあきらめがよすぎた
1度や2度の失敗であっさりあきらめて、そのままになっているのなら、あきらめるのが早すぎます。
汚部屋はこれまでの生活の積み重ねです。
たとえば、
●物を出したらしまえない/しまわない
●買物が大好きで、毎週のように必需品じゃない物を買っている
●やたらともらい物が多い
●使わなくなった物なのに、「ここに置いておけばいつか誰かが使うかもしれない」と考えて捨てない
●仕事が忙しくて、部屋の掃除なんて二の次三の次
こんな生活をしていたから、汚部屋になってしまったのです。
こうした生活習慣や考え方のクセはそんなに簡単に直りません。ひとつずつ、自覚しながら直していくしかないのです。
いきなり部屋をきれいに保てる人格にはなれないので、部屋がきれいになるまでには、何度も失敗するはずです。
ちょっと失敗したぐらいで、「ああ、やっぱりだめだ」とあきらめてしまうのは早計です。
ネバーギブアップの精神で続けましょう。
失敗するということは、成功に近づいているということです。
ただし、失敗したところで止まってしまうと、成功には行き着きません。
4.物を減らさなきゃいけないのに増やすほうを選んでいた
断捨離したい、汚部屋をきれいにしたい、と思うなら、ある程度片付くまでは、物を増やすべきではないです。
ところが、「片付けたいの」といって、物を増やす人がいます。
その代表は収納雑貨。
日本には便利そうな収納グッズが豊富に市販されているため、ついつい買ってしまうのです。
収納ラック、収納ケース、収納ボックス、小物入れ、コレクションケース…。中身が少なくなれば、このような入れ物は不用です。
収納雑貨の中にきれいに並べて整理したとしても、中身が使わない物なら、並べるだけ無駄です。
片付け=収納雑貨に整理していれること、という発想を捨てると、いらない物をいつまでも持ち続ける生活から抜けられます。
入れ物があると中身も増えてしまうのです。
収納のワナ⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
5.無計画すぎてタイムマネジメントに失敗した
これまで物を捨てることに時間とエネルギーを使ってこなかった人が、片付けをしようと思うとき、それに費やす時間の捻出が必要です。
この点について、何も考えていないと、「ああ、きょうも何も片付けずに終わってしまった」ということが続きます。
「片付けたい」と言いながら、まったくアクションプランを立てていなかった人は、手始めに1日のうちで、いつ片付けをやるのか、しっかり計画してください。
歯医者の予約を入れるのと同じ要領です。自分で自分に予約を入れるのです。
これをやらないと、いつまでたっても片付けに着手できません。
断捨離は週末の時間のとれる時じゃないとムリだと思っている人が多いのですが、実は5分、15分といった短い時間にかなりの物を捨てられます。
時間があく日をいつまでも待つのではなく、きょう取れる5分、10分に捨てる作業をしてください。
うまくできないときは、あらかじめ作業を細分化しておくといいです。ノートに「5分あればこんなことできそうだなあ」と思うことを書いておくのはどうでしょう。
「ノートに書け」というと「そんなめんどくさいことできない」と言う人が多いのですが、手帳やノートに書くのなんんて、せいぜい30秒~3分未満です。
ほんの少しの時間をとって、ノートに書くだけで、片付け作業が効率よく進みます。
6.1人でこっそりやろうとした
誰にも言わず、1人でこっそり片付けをしようとすると挫折しやすいです。
物を減らそうとしていることを周囲の人に言わないと、物をもらう生活から抜けられません。
今週、母が荷物を送ってくれたのですが、中に粗品や買物したおまけでもらったらしい物がいくつか入っており、「日本は余計な物をくれる機会が多いなあ」と、改めて感じ入りました。
そういえば、以前楽天市場の店で、ある雑貨を買ったとき、頼みもしないのにシュシュが1つはいっていました。購入のお礼のプレゼントです。
お店側は善意でやっているのですが、私はうれしくありませんでした。販促としておまけをつける習慣が根強いので、国中、あちこちで余計な物があふれています。
もらった物を、人にそのまま回す人もたくさんいます。
よって、物を減らすことを決意したら、家族や親しい友だちには言っておいたほうがいいのです。
「それは、いいアイデア。私も断捨離やってみるわ」という人が現れないとも限りません。
7.「できっこない」と決めつけている
目標を達成できない人は、心の奥底では、「そんなのムリに決まってる」と考えています。
「私は忙しいからムリよ」とか。
自分で「できるわけがない」と思っていると、できることもできません。
「このぐらいなら、ちょっとがんばれば私にもできそうだ」という現実的な目標を設定し、達成するために、いろいろ工夫するとうまく片付けられると思います。
自分で自分を信じるのは、とても重要なことなのです。
それと、前向きな気持ちでいることも成功の秘訣です。
悲観的な人より楽観的な人のほうが、何ごとも成功しやすくなります。
「私は悲観的だ」という自覚のある方はこちらの記事を読み、考え方を修正してください⇒ポジティブ思考は学習できる。前向きになる4つのポイント教えます。
ポジティブ思考は、ムリやりポジティブに考えることではなく、できるだけ否定的な考えをしないようにすることです。
こちらにも片付けでつまづく理由を書いています⇒断捨離がうまくいかない時確認したい5つのチェックポイント。
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今回は、片付けがうまくいっていない時、再確認してほしいことを7つ書きました。
結局、自分が本気になっていないと、片付けという行動に出られません。自分の本気度を今一度確かめてください。