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不用品を捨てること(断捨離)を、毎日の習慣にする方法を7つのステップに分けて紹介します。
汚部屋を片付けたいと思ったら、いらない物を捨てることを日々の習慣にしてしまうのが一番の近道です。
モチベーションだけに頼っていると、モチベーションがないときは、全く片付けられなくなります。
むらのある捨て方をしていると、思ったように物が減らないし、勢いどーんと一気に捨てて、そのあと何もやらないと、結局また物は増えます。
片付けを日々の習慣にしてしまえば、こうした問題とは無縁です。
ステップ1:意識を向ける先(ゴール)を間違えない
人が行動を起こすのは、その行動によって手にしたいもの(ゴール)があるからです。ゴールを間違えたり、途中で見失ったりすると、最初にやりたいと思っていたことを達成できません。
意識を向ける先は自分のゴールです。
このプランのゴールは、片付けを習慣にすることです。習慣付けることが最大の目的です。
以下のことは、今回のゴールではないので注意してください。
◯部屋の中をからっぽにすること
◯できるだけたくさん捨てること
◯メルカリに不用品を出してお金を稼ぐこと
◯ツイターやFacebookで、断捨離報告をして注目を浴び、承認欲求を満たすこと
もっとも重要なゴールにフォーカスするのを忘れないでください。
ステップ2:小規模の片付けをするく
毎回、書いてますが、いきなりたくさん捨てようとすると長続きしません。
1日、5分~15分の断捨離を目標にしてください。
小さなステップから始めたほうがいい話⇒大々的に変えようとしないこと。小さな習慣から始めよう(TED)
こちらも参考になります⇒行動を変えたいときに使える3つの効果的な方法(TED)
すごく服がたくさんあるのに、全出しなんかしないほうがいいです。寝るところがなくなります。
ステップ3:1ヶ月毎日やってみる
このプランでは、1ヶ月毎日やることをおすすめします。
以前は、新しい習慣を身につけるには、21日間やればよい、とよく言われていました。その後、習慣付けに関するいろいろなリサーチが行われ、「21日で習慣は身につく説」は、妥当ではない、というのが最近の見方です。
最近よく聞くのは66日です。ほぼ3ヶ月ですね。ほかにも、いろいろな数字があって、18日~254日まで幅があります。
けれども、1年毎日続けたことを、翌年、まったくやらなくなってしまうことだってありますよね?
私は、ラジオ講座を聞くことからフランス語の勉強を始めました。最初の1年は、毎日かかさず、ラジオ講座を聞いて(ストリーミングを利用)自分なりに勉強していました。
ところが、翌年は、別のことで忙しく、フランス語は全くやらなかったのです。おかげで、1年目に頭に入れたこと(たいしてなかった気もします)は、ほぼ忘れてしまいました。
結局、どんな習慣なのか、誰が身につけようとしているのか、という要素によって習慣づけに必要な数字は変わります。
そこで、切りがよくてわかりやすい1ヶ月にしました。
今日、9月19日なので、今日始めたしたら、10月19日になれば、「あ、私、1ヶ月続けたんだわ」とわかります。
ステップ4:ひもづける
習慣にしたい行動(今回は片付け)を起こすきっかけを、すでに習慣になっていることにひもづけると、続けやすいです。
最初にも書きましたが、やる気(モチベーション)、流行、一時的な気分の盛り上がり(雑誌のお片付け特集号を見たとか)のような、毎回あるとは限らないものをきっかけにしていると、それがないとき、全く行動を起こせません。
毎日、必ずやっていること、必ず訪れるタイミングを片付けのきっかけに決めておいてください。
たとえば
・朝起きてすぐ
・NHKの連続ドラマ小説を見終わったら(このドラマを見ているなら、の話です)
・子供全員を学校に送り出したら(週末は使えないので、別の設定のほうがいいかもしれません)。
・お昼ご飯を食べ終わったら
・夜寝る前に
こんなタイミングで片付けをすれば、継続しやすいです。
ここで気をつけるのは、すでに完全に習慣になっていることにひもづけることです。
このブログでは、モーニングページを書くことをおすすめしていますが⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。
「モーニングページを始めたが途中で挫折した」というメールを何通かいただいています。
中に、「30分早起きをして、モーニングページを書き始めたけれど、眠くて書けなくなった」というお便りがありました。
この人の場合、新しい習慣を2つ同時に始めてしまったのが挫折の原因ではないでしょうか。
モーニングページを書くことだけでなく、早起きまで始めたからです。そりゃあ、眠くもなるでしょう。
2つ同時に始めたから、「ブログに書いてあったからやってみたけど、モーニングページ書いても眠いだけなんですけど?」と、モーニングページのよさに気づかないまま、終わってしまう残念な結果になりました。
このようなことがないように、ひもづける行動や習慣は、すでにがしっと固まっているものにしてください。
ステップ5:リマインダーを用意しておく
新しい行動を習慣づけできない理由の1つに、「やろうと思っていたことを忘れてしまう」というのがあります。
新年の誓いも、1ヶ月もたたないうちに忘れて、何もしないうちにクリスマスになってしまった、なんてこと、あるんじゃないでしょうか?
心の中でひっそり、「今年はあれして、これして、そうしよう」と思っているのと、書き初めとして、半紙の上に、墨で黒々と目標を書いておいて、床の間に貼って、時々見るのとでは、達成具合に違いが出るものです。
きょうから毎日15分片付けよう、と決めたら、手帳に書いておくといいでしょう。
フライレディは、付せんに書いて、目にふれるところに貼っておきなさい、と言っています⇒家は1日では片付かない。汚家をきれいにする31の小さな習慣(1) 4日目参照。 ☆フライレディのベイビーステップは、毎日やることが増えていくので、習慣づけには向かないとも思います。いずれもすごく簡単なことばかりですが。
ステップ6:バックアッププランを考えておく
毎日片付けようと思っていたのに、片付かないままフェードアウトした、という体験がある人や、仕事や家事が忙しくて、1日5分片付けるのもきびしい(でも、片付けたい)と思っている人は、片付けができなかったときのためのバックアッププランを用意しておくといいです。
想定される障害と、「こんなときはこうするプラン」を書いておいてください。
たとえば、
・途中であきたらどうする? ⇒筆子ジャーナルの記事を1つ読んで発奮する
・どこから始めたらいいのかわからなかったらどうする? ⇒たくさんあるソックスを捨てる
・捨てる罪悪感を感じたらどうする ⇒「これは成長痛だ」と思って捨てる
・何を捨てたらいいのかわからなくなったら? ⇒財布かバッグの中を片付ける
・忙しくて5分も片付けにとれなかったら? ⇒メルマガ1つ解除する
こんな感じです。自分の実情に合わせて、あらかじめ、バックアッププランを考えておくと、突発的なできごとがあっても、動揺することなく、片付けを実践できます。
何かあっても、「ああ、やっぱりこう来たか」とか、「これは想定内だからね」と思えると、ずいぶん気持ちに余裕が生まれます。
ステップ7:節目節目でお祝いする(報酬を用意する)
1週間片付けを継続できたら、自分でささやかにお祝いをしてください。子供といっしょに、喫茶店に行って、ふだんは頼まないちょっとお高いおやつを食べる、とか。
習慣化の本では、報酬の大切さが、強調されています。
結局、人間も、餌付けされる動物と同じで、ごほうびがあると、うれしくてやってしまうのです。
ごほうびは、必ずしも、物とは限りません。成果が目に見えると、それがごほうびになります。
片付けの場合、やれば、自分の環境が視覚的にきれいになるので、それが報酬となります。ですが、魔窟のような家に住んでいて、「ちょっと片付けたぐらいじゃ何も変わらん」という人もいるでしょう。
そのような人は、片付けができたら、カレンダーにシールを貼るとか、断捨離アプリで記録するなど、成果が目に見える形にしておくといいです。
ただし、あまり複雑なことをやろうとしないでください。 スマホの操作に不慣れな人は、片付け+アプリ操作という、2つの新習慣を身につけることになります。シンプルな方法にしておいてください。
くれぐれもフォーカス先を間違えないように。
習慣化プランにごほうびを盛り込むことは、一連のプロセスを楽しむことにもつながります。
楽しくないと続かないので、「ふふふ」と思わず笑顔になってしまうようなごほうびを用意するといいでしょう。
番外:完璧主義に陥らない
習慣づけで大事なのは、完璧を追い求めすぎない、ということです。
15分片付けるつもりだったけど、その15分が取れない、というときは、5分だけ片付けたり、不用品を寄付センターに持っていったり、など、何か片付けにつながることをすればいいです。
「それすらもできない」というときは、次はどこを片付けるか、脳内でイメージングしてください。
イメトレのやり方⇒イメージトレーニングを利用して断捨離に成功する方法(汚部屋改善)
頭の中で想像すらしないことを、行動に移すことはできません。いつもいつも考えていることは、あるとき、ほんのちょっとしたことがきっかけで、行動に変わります。
ステップ6で紹介したバックアッププランを上手に利用して、継続してくださいね。
成功をお祈りしています。