おやつ

健康・アンチエイジング

夜、お菓子を食べ過ぎるのをやめる現実的な方法(前編)

夜、お菓子をたくさん食べるくせを直したい、という相談メールをいただきました。夜のおやつがやめられない、というメールはほかにも何件かいただいたことがあります。

夜、甘いおやつを食べる必要なんてないのに、いつのまにかくせになってしまったのでしょう。

買い物グセをやめるのと同じ要領で、やめられるはずです。やめるコツを2回にわけて紹介しますね。前編では3つの方法を書きます。



1.なぜ夜おやつを食べているのか、その理由を考える

まず、なぜ、自分は夜な夜なおやつを食べているのか、その理由を見つけてください。理由を見つけて、解決します。

考えてみると、べつに夜、おやつを食べる必要なんて全然ないですよね? 数時間後には寝るだけなのですから。

胃の中によけいな食べ物が入っていないほうが、睡眠の質があがります。

消化すべき物が入っていると、身体全体は睡眠モードに入ろうとしているのに、消化器官にある細胞たちは、仕事するはめになります。

消化器官が働いているということは、脳だって、ほかの臓器だって、完全には休息モードになれません。ふとんの中で寝ていても、何割かは起きているようなものです。

身体に負担をかけるのがわかっていることを、毎晩するには、何かよほどの理由があるのでしょう。 





夜、おやつを食べる典型的な理由

よくある理由は買い物のしすぎや浪費と同じではないでしょうか?

・ストレス解消のため

・寂しい、悲しいなどのネガティブな感情をいやすため

・退屈、ひま、手持ち無沙汰だから

・なんとなくいつもの習慣で

飲食特有の理由としては

・昼間、しっかり食べていない
食生活が乱れている、極端なダイエットをしている、仕事のせいで、食べたり、食べなかったりしている。

・摂食障害

こんなところでしょうか。

ストレスが理由なら

ストレスのせいなら、ストレスの元を断ったり、ほかのことでストレスを解消します。

参考記事⇒イライラには理由がある。ストレスをおこす7つのものを知り、自分で取り除こう。

ストレス解消法⇒買い物はやめられる。お金を使わないシンプルなストレス解消法

マイナス感情のせいなら

ネガティブな感情が原因なら、心の状態を整えることに注力してください。

心の断捨離法の記事はたくさん書いています。今回は、モーニングページの記事を紹介しておきます⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

もっと読みたい方はこちらからどうぞ⇒心の断捨離の方法を書いた記事のまとめ

手持ち無沙汰のせいなら

退屈なら、何かやればいいだけです⇒自分に合った趣味の見つけ方、または有意義な暇つぶしの方法。

夜やることとして、個人的におすすめなのは、塗り絵や語学。本や動画を利用して何か新しいことを学ぶことです。

人間は誰でも、何かを知りたい、という欲望を持っています。人の行動の源泉は、欲望と感情だけか、というとそれは違って、知識が行動の原因になっていることのほうが多いですよね?

トイレを毎日掃除すると金運がよくなるらしいと知ったから、トイレを掃除した、とか。

知識欲を満たす何かをすると、楽しいはずです。

なんとなく習慣になっているのなら

ただ単に習慣になっているだけなら、習慣を変えればいいです。

参考記事⇒悪い習慣を断ち切る簡単な方法(TED)マインドフルネストレーニングのすすめ。

習慣づけの記事もたくさん書いているので、検索窓から探して読んでみてください。

食生活の乱れ

イレギュラーな食べ方をしているせいで、夜おなかがすくなら、昼間の食事を充実させてください。

ごはんをしっかり食べてさえいれば、間食は必要ありません。

フランスはグルメの国ですが、北米みたいに太っている人はそんなにいません。たぶん、やたらと間食をしないからだと思います。

食事をすることが重要だったり、至上の喜びだったりする場合、うっかり間食をしてしまうと、食事を堪能することができなくなります。食事を楽しむ一番のコツは、食べる前に空腹でいることですから。

そういえば、「フランス人は10着しか服を持たない」という本にも、「マダム・シックの家では、誰も間食をしない」と書いてありました。間食はシックではないのです。

マダム・シックとは、著者のジェニファーが、学生のときパリでホームステイした家の奥様のことです(べつにシックという名前ではありません)。

ジェニファーによれば、ごちそうを食べているのに、フランス人が太らないもう1つの理由は、身体をよく動かすことです。

この本、わりと当たり前のことが書いてあって、昔なら、アメリカ人の多くも、こんなふうに生きていたんじゃないかなあ、と思います。その後、物質至上主義と利便性を追求しすぎて、膨張するほうにいってしまいましたが。

摂食障害が疑われるなら

この場合は、専門家に相談したほうがいいです。

2.生活全体を見直してみる

夜おやつを食べるのが習慣になっている人は、その部分を見るだけではなく、生活全体を見直してください。

朝、何時に起きて、昼間どんなことして、食事やおやつとして、どんなものを食べていて、夜はこんなことして、何時に寝ているか、といったことを、紙に書いて、振り返るといいですよ。

特に、チェックしたいのは、昼間、何をいつ、どのぐらい食べているか、どんな気持ちで食べているか。

夜、おやつを食べているときは、何をしているのか、どんなタイミングで、どんな気持ちで食べているのか、食べたあと、どんな気持ちになるのか、夜はぐっすり眠れているのか、といったことを調べてください。

日々の感情の波にも目を向けてください。

ふだん自分はどんな気分でいるのか、楽しいことが多いのか、うつうつとしていることのほうが多いのか。自分の気持ちを振り返るひまもないほど忙しいのか。

毎日、何も考えず、自動的に、受け身で生きていると、いつものくせで、今夜もまた、お菓子を食べてしまいます。

一度、自分の生活状況を徹底的に洗い出す作業をすると、それだけで、いろいろな気付きがあります。「このままじゃ、あかん」とか、「もっと、ここはこんなふうに変えたいな」と思えるんじゃないでしょうか?

私は、毎日モーニングページに、日々の生活のことや、考えていることを長々と書いています。これは、心の中のゴミを捨てる作業ですが、同時に、自分の感情や行動を客観的に見るワークでもあります。

私の経験では、自分のことを客観的に見ることができさえすれば、かなりの部分、行動をよい方に向けることができます。

人間には感情の波があるので、100%うまくいくわけではありません。ですが、軌道からそれることがあったとしても、軌道修正が簡単です。

周囲のできごとにふりまわされるだけの人生から抜けられます。

毎日、家事や仕事、育児であわただしくて、夜のおやつだけが楽しみなの、という人もいるかもしれません。

ですが、その「お楽しみタイム」、本当に自分のためになっているのでしょうか?

「紙に書き出せ」と書くと、「そんな時間ありません」というメールが届きますが、生存に必要のないおやつを買ったり食べたりする時間があるなら、書く時間もあります。

せめて、静かなところでじっくり考えてみてください⇒自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。

3.早く寝る

3つめは誰でも思いつく方法です。

夜、遅くまで起きているから、手持ち無沙汰になっておやつを食べてしまう、ということがあります。

思い切って、朝型に切り替えてはどうでしょうか?

切り替え方⇒夏は朝型人間になる絶好のチャンス~こんな朝活をしています 早起きするコツを4つ書いています。

この記事には、夏は早起きしやすい、と書いていますが、日本はまだまだ暑いですよね? 私、アイフォンのお天気アプリに、自分の住んでいる場所と、名古屋の天気を表示させていますが、次の日曜日の名古屋の予報、最高気温が30度です。

早起き生活に変えると、気持ち的に、仕事も家事も、追われるのではなく、追っていく側に回れるのでおすすめです。

べつにそこまで早く起きなくてもいいです。まずは、いまよりも、早く寝ることを心がけてみては?

早寝することに決め、寝る時間から逆算して、最後の食事の時間を決めると、夜のおやつの入る余地はなくなります。

それに、寝しなにいろいろ食べないほうが、体調がよいです。

生活時間を変えた直後は、多少、違和感を感じることもあるかもしれませんが。

私は、この90日間、夜の6時以降は何も食べないようにしていました。2~3日、軽いもの(さくらんぼ)を食べてしまったときもありますが、基本的に何も食べていません。

どうしてこんなことをしていたのか、というと、寝る3時間前に何も食べないようにするには、6時あたりがタイムリミットになる、と考えたからです。

10時ぐらいに寝るときもありますが。

それまでは、7時ぐらいに食事が終わることもあり、「あまりに寝る時間と近すぎる」と思っていました。最初は90日間だけやるつもりでしたが、寝しなに食べないほうが調子がいいので、今後も、6時前に食事を終わらせるのを続けます。

仕事の都合で早く寝ることができない、という人も、多少は朝型に変えられないか、検討してみてください。

後半はこちら⇒夜遅く、おやつを食べるのをやめる具体的な方法(後編)

*****

夜、おやつや甘い物を食べてしまうくせはわりと直しやすいはずです。

たばこ、お酒、薬物を常用すると、身体が特殊な物質に依存するようになるので、やめるのはちょっとむずかしいかもしれません。

それでも不可能ではないです。やめた人、何人もいますからね。自分の生活をふりかえって、まじめに向き合うのが一番のコツです。





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