買い物中

お金を貯める

50代主婦が無駄遣いをやめるのに、とても役立った7つのこと。

ろくに貯金のなかった浪費家の私が、無駄遣いをやめるのに、特に効果的だった方法を7つ紹介します。

いまでもたまに買い物で失敗しますが、以前よりはましになりました。

7つの方法とは

1.ミニマルライフ
2.考えてから買う
3.期間を決めて、買わない挑戦をする
4.書き出す
5.メルマガ・カタログを停止/雑誌を見ない
6.現金を使う
7.自分の価値観とゴールの洗い出し

順番に説明しますね。



1.ミニマルライフの実践

私がお金を貯めるのにもっとも役立ったのは、ミニマルライフの実践です。

ミニマルライフは、必要最低限のもので暮らすことなので、物をどんどん買っていると、成立しません。

ミニマルライフって何? という人は、この記事をどうぞ⇒ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を

シンプルライフにしようと思ったら、いやでも、買い物の仕方や物の使い方、自分と物との関係を見直す必要があります。

こうした行為が、無駄遣い防止に役立ちました。

また、いらない物を断捨離していると、過去の無駄遣いの歴史が浮き彫りになります。さすがの私も、「こんなふうに買っていたら、お金が貯まるわけないよね。いまの貧乏が、そのまま老後貧乏に直結するのは目に見えている」と、現実に直面しました。

無駄遣いをやめたいと思うなら、少し暮しをシンプルにするといいです。自分の生活にある、無駄な物、無理していること、むらのあることが見つかります。無駄遣いはそうしたものの1つです。





2.考えてから買う

考えてから買うなんて、あまりにも当たり前なことですが、以前の私は買い物する前にろくに考えていませんでした。

もし考えていたことがあったとしたら、何を買うか、どれにするか、どの色にするか、機能はどっちがいいのかな、サイズはどうかな、自分に似合うかな、といったことです。この段階では、すでに買うことは決まっています。

そうです。買うことを決める前に「買うか、買わないか」という視点で考えることが欠如していたのです。

とりあえず、買うのは自動的に決定される行動で、どれにするか決めるのに、時間とエネルギーを使っていたわけです。

シーズンが変わったら、新しい服を買うのはあたりまえ、給料が出たら、新しい雑貨を買うのはあたりまえ、コンビニにA(目当ての物)を買いに入ったら、ついでにB(たまたま目にした物)を買うのはあたりまえ。

こんな感じでした。

いまの私は、「買うか、買わないか」というのを、時間をかけて考えるようにしています。

そして考えたことを記事にしています。たとえば、これ⇒無駄遣いをやめる5つの方法。お金を使わず、頭を使え

このような記事がほかにもたくさんあります(読みたい方はこちらからどうぞ⇒買わない習慣を身につける方法を書いた記事のまとめ)。

いかに、時間とエネルギーをかけて、「安易に買わない方法」を考えているか、わかっていただけるでしょう。

以前、このようなことは全くしていませんでした。全エネルギーを、無計画な買い物に注ぎこんでいたようです。

クレジットカードの明細が来たら、「あら、お金をちょっと使いすぎてしまったわねえ。緊縮財政にしなければ!」と思いはしても、そのためにどうしたらいいのか、なんて何も考えなかったのです。

考えなかったのだから、改善のための行動もしませんでした。

3.たまに買わない挑戦をする

買わない挑戦とは、買い物という行動習慣を一定の時間(期間)断つことです。曜日を決めたり、期間を決めてやっています。

毎週水曜日は何があってもお金を使わない、とか(月々、口座から落ちてしまうお金はのぞく)。今年1年は本を買わない、とか⇒本や雑誌を捨てられないあなたに、本箱チャレンジのススメ。

お金を使いすぎた翌月にも、よく買わない挑戦をします。ナッツを買うのは、1ヶ月〇〇グラムまでにしよう、〇〇ドルまでにしようと決めることもあります。

たまに、「物欲が止まりません。買い物をやめる方法、教えてください」というメールをもらいます。

このような人は、物欲が強いのではなくて、単に買い物が習慣になっているだけです。

物欲は、睡眠や食に対する欲求とは違い、べつに満たさなくても死んだりしません。この当たり前の事実に気づくために、ふだんやっているショッピングを少し断ってみると効果的です。

買わなくても、べつに命に別状はないし、むしろ、買い物に振り回される生活から抜けられて、すがすがしさを感じます。

買わない挑戦のバリエーションを紹介しています⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

昔の人は、よく、願かけをするために断ち物をしました。お茶断ち、塩断ち、酒断ちなど、聞いたことがあると思います。それと同じ要領で買い物断ちをやってみてはどうでしょうか?

断ち物では、自分が大好きな物を断ちます(もともと嫌いなもの、あまり口にしない物を断っても意味がない)。「物欲が止まりません」という人は、買い物が大好きなのだから、この世で一番大好きな、ショッピングを断ってください。

◯注意:塩を断ちすぎると身体を壊しますのでおすすめしません。塩は生存に必要です。でも、そんなにたくさんはいりません。

WHOは、1日5グラム未満がおすすめ、と言っています。日本の厚生省は、1日男性8グラム未満、女性7グラム未満を推奨しています。

4.書き出す

買い物にまつわるさまざまな事象を書き出すのは、無駄遣い防止にとても効果がありました。

私はこんなリストを作りました(今も、作っています)。

・楽天の購入履歴
楽天が用意してくれるので、時々眺めます。カテゴリーを決めて(断捨離してしまった物、とか)合計金額を出したりもします。

・アマゾンの購入履歴
楽天の履歴と同じように使います。どの程度活用しているのか、考えたりします。

・クレジットカードの明細
オンラインで明細を見ているので、カードを使いすぎていた頃は、プリントアウトして、項目を決めて合計金額をだしたり、衝動買いしたものに印をつけたりしました。

・買いたい物
ほしいなあ、あるといいかもしれないなあ、と思った物は、ノートに書き出します。

専用のノートを持っていますが、モーニングページにもよく書いています。

モーニングページとは?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

「きのう、◯◯が欲しいと思って、うっかり、アマゾンで値段を調べたたけど、本当に必要なのかなあ?」などと、うだうだ書いています。

・買った物
買って家に入った物はすべて、Googleドキュメントのスプレッドシートに入力しています。

・買ったけど、捨てた物。
特に印象に残っているものは、ブログにも書いています⇒私が捨てたものに関する記事一覧

書き出すメリットは、無駄遣いの実態をまのあたりにできること(無駄遣いの見える化)、そこに意識が向くところです。気持ちの整理もできます。

5.メルマガ・カタログ・雑誌を見ない

リアル店舗にはめったに行かない私ですが、ネット通販はたまにします。

オンラインでの無駄遣いのきっかけは、メルマガであることが多いので、ショップからのメルマガは全部停止しました。新規の店で買い物しても、メルマガは決して申し込みません。

たとえ、割引クーポンがついてくるとわかっていても。

私の場合、割引クーポンがあると、「本当に必要な物を買う」という目的から大きくそれて、「割引されるから、そこまで必要ではないけど、とりあえず買う」という行動をしてしまうからです。

買い物の目的が「割引を受けること」になってしまうのです。

買い物に会員登録が必要で、会員になると、強制的にメルマガが届く。こんな店のメルマガはすべてゴミ箱に入る設定にします。

以前はカタログ通販が大好きでしたが⇒通販で買い過ぎて貧乏になる人:ミニマリストへの道、番外編3、いまはカタログは見ません。

雑誌も、自分では買わず、歯医者に行ったときにぱらぱらと見るぐらいです。

人によって買い物のきっかけが違います。自分の買い物のプロセスを調べてみて、もっとも自分に影響を与えているきっかけを、断ってください。

最近はSNSがきっかけ、という人も多いですね。私の母は、テレビショッピングの番組のようです。

6.現金を使う

食品や日用品を買うときは、現金を使っています。

現金のほうが、自分はお金を使っている、という臨場感が強いので、無駄遣いをしにくいです。

ネットショッピングで無駄遣いしてしまう人は、クレジットカードを使うからです。オンライン上で、カード決済をするとき、「苦労して稼いだお金を、いま、この商品と引き換えに手放しているのだ」という感覚はありません。

詳しくは⇒⇒クレジットカードを使うとお金を使いすぎてしまう5つの理由

昔、ジンボリーという子供服のブランドの服を買い過ぎて、5万ドル(今日のレートで560万円ぐらい)のクレジットカードの借金を作ったアメリカの主婦の記事を読んだことがあります。

ジンボリーは、カラフルでかわいい子供服を売っているブランドです。今は知りませんが、15年ぐらい前、私が娘のためにと言い訳して、オークションで子供服を買っていた頃、とても人気がありました。

ブランド物なので、値段は高めです。

エレーヌ(今作った仮名です)は、30代半ばの4人の子供をもつ専業主婦。買い物依存が一番ひどかった時期は、毎週400ドルぐらい、ジンボリーでのショッピングに使っていたそうです。

ジンボリーが、すべての商品、一律7.99ドル、というセールをしたとき、エレーヌは娘を連れて4店舗のジンボリーをかけずりまわり買い物。その間、お母さんに、オンラインで買うことを頼み、友達には別のジンボリーの店舗での買い物を頼みました。

エレーヌは、朝3時におきて、子供が起きるまで、ジンボリーのサイトで買い物(商品を見たりする)、子供を送りだしたら、また買い物。1日8~10時間ぐらい、ジンボリーのサイトを見ていたそうです。

家の中、服だらけだったでしょうね。

エレーヌによれば、ジンボリーのサイトで使うお金は、モノポリー(ゲーム)のお金を使うようなものだったのです。リアル感ゼロです。

これ、私も感じていることです。支払いをカードでするときは、オンラインで口座から別の口座に移すだけ。お金を払っている痛みが何もないのです。

現金を使うと、もたついてかっこ悪い、手間がかかる、と思うかもしれません。カードのほうがポイントがたまってお得だ、という意見もあります。ですが、便利なものには人間の生活を毒すものがあることを忘れてはいけません。

カードのポイントを貯めたいのか、無駄遣いをやめたいのか、どちらか1つにゴールを定めるべきです。

現金払いにしたら無駄遣いが減った話⇒現金払いを2年4ヶ月続けて気づいた6つのメリット。貯金が増えます。

7.価値観とゴールの洗い出し

無駄遣いは必要のないことや、役にたたないことに、お金を使うことです。

では、何が必要で、何が役立つのか?

それは、人それぞれです。その人の価値観や、その時のゴールによって、必要なもの、役立つものは違います。

自分にはすごい無駄遣いでも、他人にとっては、「生きるのに必要な心の糧を買っている。とても実のある買い物だ」ということがあります。

ということは、自分の価値観やその時の目的をある程度はっきりさせないと、本当の意味で、無駄遣いをやめることはできません。

私にとって、服をたくさん持つことは大事だから、衣料品にはお金を使う、でも、本を買っても、結局捨てるんだから、もったいない、本を読んでも顔やスタイルは変わらないからもったいない、だから本は買わない、という考えなら、

この価値観にそった買い物をすれば、無駄遣いになりません。

なんでもかんでも節約する、というのではなく、自分が大事だと思うものの目星をつけて、そこにお金を使うといいと思います。

私の場合、食料品や家賃、交通費、光熱費は別にして、生涯で、たぶん一番お金を使っているのは、歯科の治療代、次にお金を使っているのは、本や語学の勉強代です。

語学には、いまも1日500円ぐらい使っています。ですが、自分に喜びを与えてくれる趣味なので、いいかな、と考えています。

****

今回は、無駄遣い防止に役立ったことを7つ紹介しました。

考えてみると、20歳で社会人になってから、50歳ぐらいまで、目先のことに追われて、先のことは考えていませんでした。というか、考えるのを避けていました。

その結果、お金が残りませんでした。

先のゴールもまじめに視野に入れると、無駄遣いをやめて節約しよう、という気になるんじゃないでしょうか?





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