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効果的な紫外線対策をするために知っておいたほうがいいSPF、PA、UPFといういわゆる日焼け止め指数の意味と数字の見方をできるだけわかりやすくお伝えします。
この3つ、日焼け止めクリームやUVカット加工してある衣料の仕様としてよく出てきます。
名前が似ていますし、何がどうなのかわかりにくいですよね?
SPF、PA、UPFの順番で説明します。記事の最後で、日焼け防止効果の高い衣類も紹介します。
SPF:Sun Protection Factor 紫外線防御指数
これは日焼け止めクリームがどの程度紫外線(UV-B)を防いでくれるか示す数字です。問題にしているのは、当たるとダメージの強いUV-Bのみです。
SPFの数字の見方はちょっと複雑です。
SPF15のサンスクリーンの場合で説明します。
肌に何もぬらずに、UV-Bに10分間あたると、赤く日焼けする(赤いポツポツが出る)人が、SPF15の日焼け止めクリームをぬると、10分X15=150分(2時間30分)は日焼けしませんよ、という意味です。
SPF30なら、10分X30=300分。つまり5時間、赤くならないですみます、ということ。
要するに、日焼けの影響が出るまでの時間を伸ばすクリームなのです。
ただ、日焼けのしやすさってその人の肌のタイプによって違います。自分の肌が、何分UV-Bに当たったら、赤くなるのかなんて、知っている人は少ないですし、そんな実験をしたくもありません。
日本人は一般的に、15分~20分たつと赤くなってくるそうです。
SPF15とSPF30のクリームをつけて同じ時間、同じ強さの紫外線に当たった場合、やはりSPF30のクリームのほうが日焼け止め防止効果が高いです。
けれども、SPFの数値が高いクリームはそれだけ肌にも負担がかかるので、日常生活の範囲なら、SPF15の日焼け止めをこまめにぬりなおしたほうがいいのではないかな、と思います。
海に行くときは、ちょっと数値の高めのものを使うといいでしょう。
☆紫外線そのものについては、こちらの記事で詳しく書いています⇒私の強力な紫外線対策5つ:ユニクロのUVカットパーカはマストアイテム
PA Protection Grade of UV-A プロテクション グレード オブ UV-A
これは、UV-Aをどの程度防止できるかを示したものです。
UV-AはUV-Bよりエネルギーは弱いです、波長が長いので、肌の奥まで届いてシミ、くすみ、黒ずみの原因になります。
お肌のターンオーバーが行われなくなってしまうからです。
PAは防止効果の強いほうから++++、+++、++、+とプラスマークをつけて表されます。
日常生活にはPA++ぐらいで充分です。
私の使っているロート製薬の「スキンアクア」という日焼け止めはSPF27,PA++です。
UPF UltraViolet Protection Factor 紫外線保護指数
SPFやPAは日焼け止めクリームについている指数ですが、UPFは衣料品のUVカットの度合いを示すものです。
UPFは数字の高いほうが、紫外線をよりカットします。
UPF 15 – 24 よい
UPF 25 – 39 とてもよい
UPF 40 – 50+ 素晴らしい
この数字は、その衣料が紫外線を通す割合をあらわしています。
たとえば、UPF50ならば、その服にあたった紫外線の量の50分の1(およそ2%)が肌に到達するということです。つまり50分の49の98%の紫外線をカットします。
UPF40なら40分の1だから、2.5%到達します。
UPF15でも、紫外線の90%は防止できるわけです。
私が持っているユニクロのUVカット加工パーカはUPF40なので、およそ97.5%の紫外線をカットする計算なります。
ところでユニクロの説明やほかの美容のサイトを見ると、このUPFの数字の計算をSPFと同じようにしているのですが、これは間違いです。
複数の英語のソースにあたりましたが、そんな計算をしているサイトはありませんでした。
たとえばWikipedia⇒Sun protective clothing – Wikipedia, the free encyclopedia
ユニクロはこんな説明をしています。
紫外線を直接肌に15分間浴びてできた日焼けと、該当の衣類を着た時に同じ位の日焼けをするのにかかる時間で計測されます。 WUVカットフルジップパーカの場合、UPF40です。これは、肌に何も付けたり、着たりしていない状況と比較して、この商品を着用すると日焼けするまでに、約40倍の10時間程度かかることを示しています。
引用元:UVカット商品は、服を着るだけで手軽にUVカットできる便利なアイテム|ユニクロコミュニティ
これではまるでUVカット加工した服を着ていても、時間がたてば効果がなくなるように聞こえますが、ちゃんとUVカット加工をしているのであれば、それを着ていれば、いついかなるときも、紫外線を防止してくれるはずです。
浴びている紫外線の強さによっては日焼けするでしょうが。
「ユニクロでは紫外線の遮蔽率を90%以上カットできる商品のみ「UVカット」機能と表示しています」ともありますが、UPF15でも、紫外線は90%以上カットされるし、UPF15以上ないと、UVカット商品と表示できないことになっています。
UVカット加工してある布は色は関係なく、同じように紫外線を防止してくれます。また洗濯をしてもその効果は変わらないと言われています。
専門家によれば、日焼け止めクリームより、UVカット加工してある衣料品のほうが、紫外線防止効果が高いそうです。
というのも、日焼け止めクリームは塗ると白くなってしまうので、みんな薄めにのばしがちだから。
本当はしっかり厚く塗ったほうがいいのです。それから、クリームは汗などで取れてしまうので、この点でも服に比べて不利です。
紫外線防止効果の高い服は?
衣類はすべて、多かれ少なかれ、紫外線をカットしますが、素材、織り方、染料によって紫外線防止効果は違います。ここではごく簡単に書いておきます。
テクスチャー:布地が詰まっている服。厚めの服。ストレッチする布地よりはストレッチしないもの。
染料:服の色によって、紫外線防止効果が違うと思われがちですが、問題は色ではなく、染料です。
黒、色の濃いものが、紫外線防止効果が高いです。
素材:ポリエステルが1番紫外線を通しません。アクリルも防止効果高し。しかし、夏場にポリエステルやアクリル100%の服を着ていたら暑くてしかたないでしょうね。
私は天然繊維が好きなので、こうした服はどのみち着ません⇒私が天然素材を選ぶ5つの理由~静電気が健康に及ぼす害はあなどれない
今は化学繊維の種類が多く、織り方や、染料も多種多様ですから、以上はだいたいの目安です。
ざっくり書くと、着ていると暑い服が防止効果が高いと言えそうです。
多くのミニマリストが好きな白い服は、紫外線防止効果に限っていえば、そこまで高くありません。素材によっても違いますが。ふつうの白いTシャツは20%ぐらい、紫外線を通すそうです。
濡れている服は、乾いた服より、より紫外線を通してしまいます。
私はカナダの強い日差しの中、毎日1時間ジョギングをしているのでUVカット加工した布で作ったパーカを着ています。
ですが、ごくふつうの暮しをする人は、UVカット加工された服を必ずしも着る必要はないですね。
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SPF、PAに関して、私も長いあいだ、数字が大きければいいのかな、となんとなく思っていました。ですが場合によっては、小さい数字のもので充分です。
このようなクリームは肌にやさしいとは言えないですし、TPOに合わせて選んだほうがいいです。
確かに、紫外線にあたりすぎると、日焼けしたり、肌が老化したり、ひどいときには、皮膚がんになります。また、免疫システムを弱めてしまいます。
ですが、皮膚がんになりやすいのは肌が白い人(つまり白人)です。黄色人種の日本人で、特別太陽に当たることが多くない人は、そんなに心配することはないでしょう。
あくまで美容上、日焼けが気になる、という人が大部分だと思います。ただ、子供は大人にくらべて、紫外線対策をしっかりしたほうがいいですね。
肌断食をしている人は、日焼け止めクリームを塗らない人も多いですね。サングラス、帽子、日傘を上手に使えば、必要ないと思います。ビタミンDも作りたいですし。
私も本当は塗りたくないのです。ですが、シミができやすい肌質のようだし、走りながら傘をさすのも、大変です。
そこで、つば広の帽子をかぶり、顔だけ日焼け止めを塗り、上半身はユニクロのUVカット加工パーカ、下半身はフルレングスの黒いスパッツに5本指靴下にスニーカーという姿で毎日ジョギングしています。