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ファングッズを捨てたことを教えてくれた読者のお便りを紹介します。さらに、ファングッズや記念品を増やしすぎないコツを紹介しますね。
まずメールをシェアします。ぴーすさんより3月にいただきました。小見出しは私が入れました。
楽しい思い出がいっぱい
件名:筆子さんありがとう
30代シングルマザーのぴーすと申します
先日、筆子さんのブログのおかげで「捨て癖」がつき断捨離がすすんでいるといった内容のメールをしましたが、
また仕事中の暇な時間を使ってブログをあちこち読んで、カセットテープを手放したお話に影響を受けて、
学生時代に好きだったアイドルのグッズを手放すことに成功しました。
昔好きだったアイドル
好きだった、そう、そもそも過去形なのです。
昔好きだった、追っかけをしていた、高校時代のバイト代をほぼつぎ込んでいましたが、過去に使ったお金や時間に執着してなかなか手放せないでいましたが、かといって大事にするでもなく、押し入れの奥に追いやられていました。
意を決して段ボールから出して、DVDやら生写真やら、ライブのチケットの半券やらを手に取ってみると、追っかけ当時の楽しかった思い出がよみがえってきました(すべて時間とお金の無駄遣いかもしれませんが)。
ライブに着ていった服や、一緒に行った友達、アイドルとの握手会でお話しした内容まで覚えていました。
でも、断捨離しようと決めて、グッズに触れるまではそんな思い出は忘れていました。
好きだったけどお金無駄にしたかなー程度で、むしろ無駄遣いを認めてくなくて蓋をしていたのかもしれません。
それが実際には楽しかった思い出ばかりでした(嫌なこともあったと思いますが、忘れてしまいました)。
DVDだけ残してほかは全捨て
「よし、じゃあ取っておくか!」ともならず、DVDのディスクのみ保管し、あとはすべて処分しました。
映像が見たくなったらDVDがあるし、思い出は心の中にあるし、いつでも思い出せます。
筆子さんが思い出の品に関する記事のたびにおっしゃっていることは、こういうことなのかと身をもって感じました。
当時の思い出を思い出すことはあっても、処分したグッズのことを後悔することは今のところないです(たくさんありすぎて、何を捨てたとかいちいち記憶していないというのもあります。記憶力低くて得しています)。
無理のない形で楽しむ
実は今も好きなアイドルがいますが(これはもう20年以上ファンで、上記のアイドルとは別です)部屋の中で飾る場所を一か所だけ決めて、そこの美しく収まるだけ、とルールを決めたため、
今までは「とりあえずすべて買わなくては!! それがファンの証!!」と思って適当に買っていたグッズはあらかた処分し、新しいのも買わないようにし、お気に入りのみを飾って楽しんでいます。
グッズを買うのがファンの務めと思っていましたが(思い込み)ファンクラブの年会費を払い、コンサートにいく(グッズは買わない)だけで自分はとても満足です。
そもそもわたしが何もしなくても彼らはなんとも思いません。
整理しきれない、面倒をみきれないほどのモノをもつのはやめました。
長くなりましたが、自分にとってこんなに大きな決断ができたのは、筆子ジャーナルのおかげです。
これからも更新楽しみにしております。
ぴーすさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
過去記事を読んでいただき、重ねてお礼申し上げます。
押入れの奥のほうに入れっぱなしだった物を処分することができてよかったです。
よい思い出にひたることができたのですね。
今後もファングッズを捨てたことを後悔することはありませんよ。
入れっぱなしで何年も放置したということは、たとえそれが「大事な記念品」であったとしても、今の自分には関係のない物ですから。
ぴーすさん、これからもシンプルライフを楽しんでください。
リソースをうまく配分する
先日、アイドルの応援にお金がかかって、貯金できない読者の質問に回答しました。
アイドルグループの応援にお金を使っているが、貯金もしたい。どうやって両立させればいいか。
この方は、「物が増えて、部屋のスペースを取られている、とメールに書いていましたが、そちらについては、何のアドバイスも書かなかったので、今回少し追記します。
いつも書いていますが、自分のリソース(時間、お金、スペース、意識、体力など)は有限なので、うまく配分しなければなりません。
私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
多くの人は、手持ちのリソースすべてをアイドルの応援に注ぎ込むことはできません。
時間で言えば、会社や学校があるし、家事や育児もしないとだめし、アイドルの応援以外にもやりたいことはありますよね?
自分の部屋だって、グッズを置きすぎると、狭くなって、派手なグッズが視覚的ノイズとなり、居心地が悪くなります。
どんなに好きな物でも、いっぱいあるとガラクタになりますから。
手持ちの時間、お金、スペース、意識がどれだけあるか考えて、人生における他の大事な活動に支障が出ないように、リソースをバランスよく配分したほうが、結果的に、そのアイドルを長く応援できます。
アイドルの応援にお金を使いすぎたり、ファングッズで部屋が散らかったりしている人は、「自分のリソースは有限だから、バランスよく配分しなければならない」と考えてください。
服を買いすぎて貯金できない人や、物を買いすぎて汚部屋になっている人は、リソースの配分について全く意識していないと思います。
1ヶ月に1回ぐらいは、手持ちのリソースやキャパシティを棚卸ししたほうがいいですよ。
「バランスよく配分していこう」という気持ちがあれば、極端にアンバランスな生活にはならないし、お金を使いすぎて生活が破綻することもありません。
捨てたくないなら今の生活に生かしてみなはれ
以前のぴーすさんのように、昔買い集めたグッズがたくさんある人は、少し整理したほうが、生活の質があがります。
思い出の品をあの世には持っていけないし、「墓場まで持っていこう」と思っても、物理的に無理です。
せいぜい、自分のお棺に入れてもらって、一緒に燃やしてもらうぐらいしかできませんが、大量にあったら、お棺に入り切りません。
どんなにがんばっても、死後の世界に持っていくことはできないので、そんなに大事だと思うなら(だけどずっと押入れに入れっぱなし)、今の生活で生かしてください。
今の生活に生かすためには、いったん「思い出の品」をひっぱり出す必要があります。
しまいっぱなしなのは、今の自分と関係ないことの現れです。
出して対面すると思い出がよみがえるし、「何でこんな物、持ってるんだろう?」と過去の自分の行動に疑問がわくこともあります。
このとき、思い出の品は、今の自分に関係のある物になっています。
ですが、私たちは忙しいので、毎日、思い出の品を手に取ってうっとり眺めているわけにはいきません。
時が止まっているなら別ですが、人間はどんどん年をとるので、そのときの自分に関係のある物との出会いが毎日、たくさんあります。
大昔に、押入れの中に入れた物より、意識を向けなければならない物や、向けたい物が、今後もいっぱい出てくるから、昔のファングッズは、押入れの中でほこりをかぶっているのです。
つまり、いくら思い出品がたくさんあっても、私たちには、それぞれを自分の今の生活に生かす方に使うリソースがないのです。
思い出品を並べ直したり、箱に入れて引っ越したりするときはもちろんのこと、思い出品を見て、ほっこりするときも、自分のリソースを使っています。
貴重なリソースを使ってまで、死ぬまで持っていたい物なのか、一度考えてみるといいでしょう。
それに、大事なことは、全部自分が記憶しているから、脳に正常が働いている限り、「思い出品を捨てちゃうと、思い出がなくなって悲しくて私は生存不可能」などという状況にはなりません。
むしろ、物がないほうが、人はイマジネーションを働かせるので、思い出は豊かになります。
思い出品に執着がありすぎて、部屋がスッキリしないときはこうしてください。
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読者のお便りを紹介しました。
ファングッズやコレクションを捨てられない人は、たくさんいるようです。
「昔つぎ込んだお金がもったいない、回収したい」とは思わないでください。
昔、楽しい体験をしたのですから、それで十分じゃないですか?
それでは、あなたも、言いたいことがありましたら、お便りください。お待ちしています。