庭いじりする人

ミニマルな日常

経験や人間関係に焦点をあてる~ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その9)

ガラクタを増やさない暮らし方を提案しています。

9回目は、経験や人間関係に焦点をあてるすすめです。

ガラクタがいっぱい増えてしまう理由は2つあります。

1.物の買いすぎ(当面使い切れないほどたくさん買ってしまう)

2.使い終わったものを捨てなさすぎ

このうちの、1番の買いすぎを回避するために、もっと経験や人間関係を大事にすると、ガラクタは減っていきます。

では、どうやったらもっと経験にフォーカスできるか?

やってみるといいことを7つ紹介しますね。



1.誰かと一緒に時間を過ごす

家族や友人と一緒に過ごす時間を増やしてください。

最近、みな、忙しくて、朝食、昼食、夕食、すべてに家族が揃わない場合も多いと思いますが、すれ違いの日々が続いたら、全員で一緒に過ごす時間をもうけるといいと思います。

ピクニックする、登山する、美術館へ行く、映画を見る、コンサートへ行く、旅行に行くなど一緒にできることはいろいろあります。ショッピングはおすすめしませんが、ウインドウショッピングに徹するならいいかもしれません。

お金を使いたくなかったら、散歩するといいでしょう。

私は来月、娘の近所に引っ越しますが、引っ越したら、ときどき夕方、一緒にウォーキングをすることに話がついています。

今、娘は、娘の家から徒歩で往復1時間ぐらいのところにある、乳製品を使わない手作りクッキーの店にすごくはまっており、私もすでに2回付き合ってその店に行きました。

1度目は車で、2度目は歩きでした。

散歩はまったくお金がかかりませんし、一緒に歩いていると、なんとなくいろいろなことをしゃべってしまうので、経験や人間関係を豊かにしたい人に、とてもおすすめのアクティビティです。

学生時代の友人とずっと誕生日プレゼントの交換をしているけれど負担です、とか、いらないのに会社の先輩が毎年誕生日に好みでないプレゼントをくれます、というお便りをもらうことがあります。

そんな時は、プレゼントの交換はやめて、お互いの誕生日に一緒に食事したり、ボーリングしたりするといいでしょう。





2.自分の内面と向き合う

自分の中には、物は1つも入っていないので、自分と向き合うことイコール経験や体験を重視することです。

それは、この世で一番大事で、生涯続く、自分自身との関係を構築することでもあるので、向き合うのはとても意義があります。

自分自身の親友になる技術(TED)

ふだんなら、メルカリで「次に買う物」を探している時間や、SNSの投稿を見て、購買意欲をかきたてられている時間、通販カタログを見ている時間の一部を、自分と向き合うことに使ってください。

自分と向き合うのにおすすめの方法は、しつこいですが気持ちを書き出すことです。

ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

いざ自分と向き合っても、何も思いつかないときは、自分が大事にしているものについて書いてみるのはどうでしょう?

物理的な物と、そうではないものに分けて、大事なものを5つ以上書き出してください。

物はそこまで出てきませんが、物でないものはいっぱいでてきますよ。

プチな自伝を書いてみるのもいいかも知れません。誰かに自己紹介する要領で自分史を書いてみましょう。

3.ダウンサイジング

身の回りにある不用品を捨てて、全体的にダウンサイズすることを心がけてください。

手持ちの衣料品やバッグを見直す、たくさんあるファングッズを厳選する、本の整理をする、食器を片付けるなど、ダウンサイズすべきカテゴリーはたくさんあります。

不用品をせっせと捨てていると、「よかれと思って買ったけれど、使ってない物がいっぱいあるな。物を買い集めるのはそこまで重要ではないことなのかもしれない」と身を持って感じることができます。

もったいなくて捨てられず、全くダウンサイズにならないときは、使うようにしましょう。

死蔵品を使うことそのものが、何かを経験することです。

持ち物を見直す5つのポイント。ダウンサイジングを意識してみよう。

キッチンをダウンサイズするために最近私がやっている7つのこと(写真つき)

4.小さな発見や感動を記録する

日記を書いている人は多いと思いますが、その日あったできごとだけでなく、その日発見したこと、感動したこと、学んだこと、気付いたこと、出会いのストーリーなども書くようにしてください。

「きょうは特筆すべきことは何もない1日だった」と思うときに書けばいいのですが、もっといいのは、毎日、心がピクッと動いたことを記録することです。

この作業を継続すると、感性が豊かになるし、何気ない日常に歓びを発見するスキルが磨かれるため、物を買って自分の機嫌をとる必要がなくなります。

何も思いつかないときは、感謝日記を書くといいでしょう。

毎日感謝をためていく:感謝できるようになる方法(その3)

5.共通の趣味をもつ人とつながる

友人や家族と新しいことを一緒に始めたり、すでに自分が楽しんでいる趣味を楽しんでいる人たちと一緒に取り組んだりすると、たとえその趣味が「物集め」だったとしても、今より体験に焦点を当てることができます。

人が誰かと話をするとき、物の話より、その物がもたらす体験のエピソードを話すものです。

何かをコレクションしている人は、そのコレクションが自分の人生に果たしている役割や、コレクションから得ている喜びを、ふだんから考えておき、その気持ちを同好の士に伝えるようにしましょう。

6.電話・対面のコミュニケーションの頻度をあげる

インターネットを通じてテキストを送り合い、SNSでコメントをやりとりしても、人間関係は深まります。

ですが、可能なら、電話で肉声を伝えたり、対面で話したりする頻度をあげてください。

実際に会うと、言葉だけではない、非言語コミュニケーション(表情、ジェスチャー、姿勢など)のやりとりもできるので、より豊かなコミュニケーションができるため、相手の言葉の裏にある意図にも気づくことができます。

重要な相談や喧嘩のあと仲直りをしたいなら、会いにいくべきです。

リアルのコミュニケーションを増やすと、ともに過ごす時間も増えます。

7.新しいことを試す

私たちがたくさん買い物をしてしまうのは、脳に、新しいものを好む特性があるからです。

そこで、物を買って新しいものにふれるのではなく、体験を通じて、新しいものにふれましょう。

旅行すると、新しいものにたくさん出会いますが、家で読書をしても、新しい経験を得られます。

自分の関心のある本を読んでもいいですが、ふだんは読まない本を読むと、思いがけないものと出会うことができるでしょう。

これは、ふだん自分が聞く音楽や見るテレビ番組にも言えることです。

カフェやレストランでオーダーするときも、いつものパターンが好きなら(私はそうです)、ふだんはまず頼まないものを頼んでみましょう。

■参考になる記事⇒物にお金を使わず体験に使おう:ショーン・ボナー(TED)

■このシリーズを最初から読む⇒ガラクタを増やすライフスタイルをやめる(その1)~暮らし方を見直せば、リバウンドしない。

**********

物を買いすぎるのをやめるため、体験や人間関係に意識を向けることをおすすめしました。

物を買って得られる興奮や喜びは長続きしませんが、体験や人間関係から得る喜びは長続きします。

物をためるのではなく、自分を幸せにしてくれる体験や思い出をためることを意識するといいでしょう。

掃除や料理、いつもやっている仕事、家事。育児。何をやるときにも、物より体験を重視することに焦点を当ててください。

「どうやったらもっと体験を大事にできるかな?」と考える癖をつけると、知らないうちに、物より経験を重要視する生活に変わります。





コーヒードリンクコーヒーに無駄にお金を使うのをやめる方法:使わなくていいお金を使うからお金が貯まらない(その2)前のページ

私の衝動買い防止法、買ったものをちゃんと使うためにやっていること。次のページ黒いバッグを持つ人

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  4. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  5. ムック・8割捨てて二度と散らからない部屋を手に入れる、発売しました。

関連記事

  1. ブティックのショーウインドウ

    買わない

    無駄な買い物をやめる7つのコツ(私の買わない挑戦、5月の結果)。

    今年は、できるだけ物を買わない挑戦をしています。月が変わったの…

  2. 冷蔵庫から卵を取り出す

    ミニマルな日常

    今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その1)

    今年も残り4ヶ月となり、すでに来年のカレンダーやスケジュール帳が発売さ…

  3. 探しものをしている女性

    ミニマルな日常

    物を捨てることが好きすぎて、断捨離が終わったのに次のステップに進めないなら。

    一通り断捨離は終わったのに、次のステップに進めず、毎日、捨てる物を探し…

  4. 本を読む男の子

    ミニマルな日常

    家に本がないと子供は読書好きにならない、という意見について:本の処分(その2)

    本を捨てないほうがいい理由がいっぱいあるのに、それでも本を捨てたほうが…

  5. ノートに書く

    ミニマルな日常

    初心者のための献立の立て方のコツとストレスにならない考え方。

    日々の献立を考えて、買い物リストを書く作業ができない。だから食費が高い…

  6. 歩いている足元

    ミニマルな日常

    しなくてもいいがまんをするから無駄に物が増える~がまんするのをやめるには?

    今回も読者のお便りに返信します。「ずっとがまんをしてきたから物…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,814人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 机で寝ている女子社員
  2. シンプルな寝室
  3. ギターを弾いている人
  4. たくさんの服
  5. コスト高で悩み中
  6. あきらめモード
  7. 車のキー
  8. パントリーから食品を取り出す
  9. クローゼットから服を取り出す。
  10. タイニーハウス

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 寝ている女性
  2. 海岸にて
  3. ベッドの上でものを書く女性
  4. 絹ごし胡麻
  5. 高齢者
  6. ベッドの上の時計
  7. 大きな戸棚
  8. 後悔している人
  9. 若い女性
  10. 植物

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP