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すっきりした環境で暮らすために、視覚的ノイズ(見た目のぐしゃぐしゃ・こちゃごちゃ)を減らす話を書いています。
これまで飾り物、紙の山、文字の書いてあるものをチェックしましたが、今回は、知らないうちに部屋の光景の一部になっていて、気づきにくいものを4種類紹介します。
同じ物が他人の部屋あると、「うわ~、ごちゃごちゃ」と気づくものでも、自分の部屋にあると意外に気づきません。
そこにあるのがたり前になってしまって、いちいち、「ごちゃごちゃな視界」と認識しないからです。その原理を説明することは私にはできませんが、きっと脳が自動的にフィルタリングをしていると思われます。
多くの人が、何年も汚部屋で暮らし続けることができるのは、それが「見慣れた世界」だからではないでしょうか?
しかし、どんなに見慣れていても、脳に負担がかかっているはずです。以下のような物は、「本当に必要なのか?」と自問し、いらないものはさっさと手放してください。
見た目のよくないプラント
先週、植物の断捨離の記事を書きましたが⇒観葉植物や植木を断捨離してもいいの? だとしたら、捨て方を教えて。
この方の家にあるプラントのように、最初は、インテリア、または憩いを与えてくれる物として導入したものでも、いつのまにか、見た目が悪くなっている植物があるかもしれません。
そんなプラントは、もう手放しましょう。
手放したほうがいいと思うプラント類
- しっかり枯れているもの
- 日光をさえぎっているもの
そのプラントがあるせいで、窓から光が入らず、部屋が暗くなっている、それがあるせいで、ほかの木に光が届かず、枯らしてしまうという現象が起きていたら、見直してください。
– やたらと葉が落ちるもの
- やたらと虫がたかるもの
- メンテナンスが大変、難しいもの
- 形が嫌いなもの、目にうるさいもの
- 持っている意味を感じられないもの
- もらい物だから、しぶしぶ所有しているもの
- 明らかに邪魔なもの、動線の確保を困難にしているもの
虫や、葉が落ちる問題は、ケアをすれば解決できると思います。しかし、ケアが行き届いていないなら、部屋に草木がありすぎるのかもしれません。
プラントが好きな人は、どんどん買って、数多く並べがちなので、自分が管理できる量にとどめてください。
まあ、これは、プラントに限ったことではありません。
どんな物も、ちゃんと管理できているなら、ノイズにはならないでしょう。
人形・ぬいぐるみ
ここで取り上げるのは、飾っている人形ではなく、箱に入れたままの人形、箱から出して、透明・半透明の収納ケースにしまっている人形やぬいぐるみです。
人形は形が複雑でたいていカラフルだから、たとえ、箱に入っていてもノイズになります。
スッキリさせるつもりで、人形やぬいぐるみを収納したケースを部屋の角や押入れに置く人も多いでしょうが、本当にスッキリさせたいなら、中身の人形を見直したほうがいいのです。
飾りものについては初回の記事をごらんください⇒視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
飾り棚で飾ってある人形の背後で、箱に入ったままになっている人形を積み上げることもありますね。これも、視覚的ノイズになりがちです。
人形は、サイズも素材もまちまちです。サイズがバラバラで、派手な色使いの箱や、透明の窓からインパクトのある人形の姿が見える箱、飾り棚に置いていませんか?
人形やぬいぐるみが恐ろしいのは、1つで終わらないところです。
最近の人形は、1つ買えばそれで完結することはまずありません。同じシリーズで、いくつもいくつも集めたくなるようなラインナップになっていると思います。
文学や読書に関する情報を発信している、英語圏のユーチューバーの動画では、たいてい背後に本棚が写っていますが、本棚の手前に二頭身の人形がよく飾ってあります。
名前を知りませんが、多くの人がこの人形を持っているので、きっと人気のある賞品なのでしょう。
大きさやプロポーションは皆同じですが、姿かたちがそれぞれ微妙に違うので、ポケモンカードのように、いろいろな種類をたくさん集めると、コレクションの価値があがっていく人形だと思います。
コレクションの価値はあがるかもしれませんが、同時に部屋のノイズも増えていくので、「コレクション」と「スッキリ環境」のどちらをとるか、方針を決めておいたほうがいいです。
さもないと、知らないうちに、数が増えてしまいます。
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スポーツ器具
運動しようと一念発起したときに、うっかり買ってしまったスポーツ器具が部屋の片隅でほこりをかぶり、ノイズを作り出す。ありがちなことです。
ものによっては、すごくスペースを取るので、ちゃんと使っているのか、使っているなら、どのぐらいの頻度で利用しているか、本当に必要なのか、見直してください。
その器具を買った目的が、「運動不足の解消」や「体力づくり」ならば、器具がなくても、その目的は達成できます。
体操する、自重トレーニングする、タオルや椅子、壁など、家にあるものを使って運動するなど、やれることはいくらでもあります。
本当に運動したいなら、特殊な器具などなくても、運動してしまうのです。
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりするだけで、十分運動になるし、YouTubeを見れば、いろいろな運動メニューが紹介されています。
使わない運動器具がそばにあると、目にするたびに、「運動しようと思って器具を買ったのに、三日坊主だった自分」を思い出し、自己嫌悪に陥るので、思い切って捨てたほうがセルフイメージもあがります。
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部屋の真ん中にどーんとある物
まるで主人公のように、部屋の真ん中にどーんと置いてある物も、ノイズになっていることがあります。
大きな本箱、ラック、テレビ、ピアノ、ハンガーバーなど。大きいからこそ、「そこにあって当然だ」と思ってしまいますが、昔は必要だった物でも、今は、ただのガラクタ置き場になっているかもしれません。
大きな家具は、その部屋に入居して、早い段階で置いたものでしょう。
長年ずっとそこにあるから、「これがここにある生活以外は考えられない」と、断捨離候補にはあがらない「別枠」に入っているかもしれません。
だからと言って、ノイズになっていないとは限りません。
テレビは、スイッチを入れると、文字通り音と見た目のノイズを発します。
ピアノは大きいから、使っていないと物置場になります。
本箱は、本、CD、DVDなど、カラフルで文字情報の多いものが集まります。ラックやハンバーガーも、雑貨や洋服を引き寄せます。
今一度、「これは、本当にここになくてはならない物なのか?」と見直してください。
ハンガーバーなどは、捨て去ってしまえば、手放せなかった洋服を手放すことができるので、視覚的ノイズを一掃できるかもしれませんよ。
■この続きはこちら⇒心の平安を乱すものを取り去る:視覚的ノイズを減らす(その6)
■このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒文字が集まっている場所の見直し:視覚的ノイズを減らす(その4)
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ノイズが増えるのは、人間が欲張りで、「もっと、もっと手に入れよう」とか、「こうもしたい、ああもしたい」と思ってしまうからです。
しかし、頭や部屋のキャパシティも時間も有限です。「もっと、もっと」と進むと、キャパシティオーバーになって、あふれ出た分がすべてノイズになります。
何度か書いていますが、私も以前は、モニターや、机周りに文字を書きつけた付箋をたくさん貼って、ノイズを作り出していました。
付箋には、「覚えておきたいこと」「やるべきこと」「やったらいいかもしれないこと」「ブログのネタになりそうなこと」を書いていたので、数が増える一方でした。
全部取り去って、いったんリセットしたとき、「付箋に書いていたことは、ノイズを作り出してまで、貼っておくほどのものでもなかった」と気づきました。
「もっと、もっと」と何かを追い求めていると、今、自分が手にしているものを活用できません。
数が少なくても、今あるものを着実に使う(消費する)ほうが、生活の質はあがると思います。