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いらない観葉植物を捨てていいでしょうか? 生き物だと思うと、なかなか捨てることができません。どんなふうに捨てるべきでしょうか?
この質問に回答します。
先に答えを書いておくと、「捨ててもOK」となります。
そもそも、ここは、悩むところではありません。家に置きたくない物を、がまんして、無理やり置いておくとストレスがたまり、生活の質が落ちる一方です。
捨て方に関しては、自治体の指示に従ってください。インターネットで検索すれば簡単にわかります。
では、メールをシェアしますね。差出人は、はるももさんです。
観葉植物の捨て方を教えて
件名:植物は捨てても良いのでしょうか
初めまして、はるももと申します。
実母と旦那と私の3人で、一軒家に暮らす48歳の女性会社員です。(子供はおりませんが、オス猫8歳と暮らしています)
ブログを購読したばかりですが、毎日読ませていただき日々の生活を見直しております。
モーニングページ、はじめました。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
気持ちが楽になったような気がします。
以前は夕方になるとママにガミガミ、ネチネチしていましたが、モーニングページを書き出して1週間もしないうちに 文句を言わなくなりました。
教えてくれて、ありがとうございます。
今回、部屋の中にある観葉植物の捨て方を教えていただきたくメールを送りました。
洋服でも本でも自分にとって必要のない物はゴミになりますから 捨てる事に問題はないのですが、観葉植物だけ捨てられないのです。
綺麗な緑色の植物、数年に1度しか咲かないサボテン、私が所有している植物以外にも母が育てた欄や菊の花たち。。。
旦那や母は物を捨てる事ができないタイプです。
筆子様のご主人と同じでダンボールさえ捨てない。修理に出すとき、何かと必要な時があるからetc・・・うんざりです。
75歳になる母もこたつ布団や座布団を捨ててくれません。
食器類も母は捨てない。
愚痴が長くなりそうです。すみません。
問題の植物ですが、捨てても良いですよね。
ポトス、これも元気に大きく成長してくれたのですが、なぜか どこか私の中に違和感があります。
青年の木、これも大きくなり玄関を占領しています。
なんとなく相性の合わない植木達、生き物だからと捨てられないでいるのですが、鉢から出しても大丈夫でしょうか。
観葉植物や植木の処理の仕方を教えて下さい。
友人知人に株分けで毎年分けていますが、それでも増え続ける植物たち。
命と考えると捨てられない。。。
どうすればいいか、助けてください。
よろしくお願いします。
はるももさん、はじめまして。お便りありがとうございます。
モーニングページを始めたら、気持ちが楽になったのですね。よかったです。
これからも書き続けてください。
はるももさんが捨てたいと思っている観葉植物は、べつに枯れてはいないが、邪魔だし、なんかピンと来ないし、好きじゃないし、もう持っていたくない、と思う植物ですよね?
もちろん手放していいですよ。
1.人にあげる
「植物は生きているから、捨てるのは殺すことになる。それはしたくない」と思うのであれば、ゴミとして捨てるのではなく、近所の人にあげてはどうですか?
隣人などに、「観葉植物、いりません?」とじかに聞いて、もらい手を探すか、捨てたい観葉植物を、鉢に入れたまま家の外に並べて、「ご自由にお持ちください」と書いた紙を、植物か鉢に貼ってみてはどうでしょうか?
私の近所では、植物の苗や、果実(りんごやルパーブ)を、「フリー」と書いて、外に出す人は、よくいますよ。
欄や菊はきれいだから、あっという間に、はけると思います。
ジモティー(不用品をあげたり、もらったりする掲示板)などで、もらい手を探してもいいでしょう。
近所に学校や老人ホームがあるなら、「花鉢、いりませんか?」と聞いてみてもいいですね。
きれいな花鉢なら、フリマアプリで売れるかもしれません。植物は、梱包が面倒ですが。
なお、そのプラントがお母さんの物なら、勝手に捨てないでください。
コチョウランなど、市場価値の高い花を買い取る業者もあるので、買い取りサービスの利用を検討してもいいでしょう。
2.環境にいい捨て方をする
他の人に譲る努力をしてみても、どうしても、もらい手が見つからないときは、捨てることになりますが、環境にいい捨て方をすると、「植物の命を次につなげることができる」、と考えられるので、気分的に救われるかもしれません。
たとえば、コンポストにするのはどうですか?
使えるかどうかわかりませんが、マルチングの材料にしてもいいかもしれません。マルチングは、わらや落ち葉などで、植物の根本を覆うことです。今はマルチング専用のチップが販売されています。
マルチングすると、土壌の水分の蒸発を防いだり、土の温度をコントロールしたり、雑草や害虫よけになったりするらしいです(私はガーデニングにうといのでよく知りません)。
日本にはないかもしれませんが、私の住む市では、庭から出るゴミ(落ち葉、枝葉、木から落ちた果物、枯れた植物、草など)だけを別にして出せるゴミの日が、春と秋にそれぞれ2回あります。
回収された庭ゴミは、質のいいコンポストに使われるそうです。こんな回収サービスがあれば、利用してください。
なお、芝生を刈ったあとに出る芝は、そのまま庭に残すよう言われています。芝は短期間で土に還り、土壌を豊かにしてくれるそうです。
3.確かに植物は生きているけれど
1も2もできないときは、自治体の指示に従って捨てるか、不用品を引き取ってくれる業者を利用して処分することになります。
たとえば、名古屋市は、植木の枝葉も観葉植物も、50cm以下に切って可燃ごみとして出すように指示しています。
「植物は生きているから捨てられない」と思う人にとって、観葉植物をゴミとして廃棄することは、「生き物を殺して捨てること」になるのかもしれません。
ですが、私は、プラントを捨てることを、「殺すことだ」とは思いません。
そんなこと言ったら、切り花だって、植物を殺すことになりますよね? 一定期間、飾っているうちに、例外なく、枯れるわけですから。
しかし、人は「私は花を殺しながら生きている」とは思いません。
みんな、花屋の前を、「わあ、きれいね~」「いい香り~」なんて言いながら、どちらかというとポジティブな気持ちで通り過ぎるし、誕生日や記念日に、花束をもらえば、喜びますよね?
野菜や果物を食べることも、植物を殺すことです。
ですが、ふつうはそんなふうには思わないでしょう?
観葉植物も切り花も、野菜や果物も、みな、「人間が一定の用途に使うために」、商業的に栽培されています。
「(どんな形であれ)消費したら、植物の命はなくなる」というのは、想定内のことではないでしょうか?
もちろん、そのビジネスのやり方や、消費の仕方に、倫理的な問題があるときはありますから、その点は、気をつけて消費すべきです。たとえば、私は、どんなものも、必要以上に買ったり、消費したりしないほうがいいと考えています。
しかし、どのみち、人は生きるために、生き物をいっぱい殺しています。
アマゾンをはじめとした熱帯雨林がどんどん減っていますが、過剰に木を切って(殺して)、焼き畑にしたり、家畜のための牧草地や農地を作ったり、その他、商業的に使うために木材を取るからです。
先進国に住む人は、こうした消費社会に、例外なく加担しているんじゃないですか?
私たちが生活すると、多かれ少なかれ環境破壊が進みます。
それが嫌ななら(破壊するスピードを落としたいなら)、先日紹介したTEDのスピーカーのバベットさんみたいに⇒私たちの消費が地球に与える驚くべき影響(TED)
サステナブルな生き方を選択すべきですが、はるももさんが、「もういらないなあ」と思うプラントをずっと持ち続けることは、サステナブルなライフスタイルなのでしょうか?
私には、「不用品を捨てない言い訳」に聞こえますが。
いらないと思う観葉植物を、持ち続けたところで、いつか枯れるか、はるももさん以外の人が処分するんじゃないですか?
これを機会に、自分と観葉植物の関係について考えて、自分にも環境にもいい付き合い方を模索して実践すれば、今回、観葉植物を捨てることは無駄にならないと思います。
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観葉植物を捨てる相談に回答しました。
どうしても捨てたくないなら、ほかの物を徹底的に捨てて、観葉植物が生きられるスペースを用意するといいかもしれません。
専用の部屋を作るとか。
それでは、あなたも質問や感想がありましたら、お気軽にお寄せください。
お待ちしています。