橋の上を歩く

健康・アンチエイジング

最終更新日: 2017.09.3

ジムに行くより効果的。日常生活でカロリーを消費するNEAT(ニート)ダイエットのススメ

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NEAT(ニート、非運動性熱産生 ひうんどうせいねつさんせい)を紹介します。

NEATは Non-exercise activity thermogenesis の略です。これは、日常生活で消費する熱量のこと。具体的には、運動、食事、睡眠以外で消費するカロリーです。要するに、ふだんからまめに身体を動かすことです。

thermogenesis は「熱発生」という意味です。



わざわざ運動しなくてもカロリーを消費できる

ニートなダイエットは、わざわざ運動をするのではなく、ふだんやっていることで、カロリーを消費します。ニートを意識して日常生活を送れば生活習慣病の予防になるわけです。

ニートと聞くと、学校にも行かず、仕事もせず、職業訓練も受けない若者のことを思い浮かべる人が多いでしょうね。こちらのニートはNEETです。not in employment, education or training の頭文字をとっています。

カロリーを消費するほうのニートという言葉も、ずいぶん前からあるのですが、日本ではほとんど根付いていません。

単に日常生活でからだをまめに動かすなら、何も買わなくていいので、企業やメディアはあまり話題にしないのだと思います。

企業は運動、ダイエット、健康管理をするためには、「何か特別なものをプラスすべきである」と言いたいのです。

ノーエスダイエットの記事でも書きましたが、商売のうまみのないダイエット法や健康法は物が売れないので、あまり取り上げられないのでしょう。

ノーエスダイエットについて⇒ダイエットで100%を目指すと失敗する~ノーエスダイエットをアレンジしてます

ですがメディアで話題にならない地味なやり方のほうが、実は本質をついていて効果的なのは、よくあることです。

ニートの熱消費量も侮れません。1日中座っている人に比べれば、もちろんカロリー消費量が多いですが、たまにジムでガーと運動する人たちよりも、やせられるし、健康にいいと考えられています。

日々の活動のカロリー消費の積み重ねによって常に代謝の高い状態にいられるからでしょうね。

ニートは基本的に特に何か新しいものを買う必要もなく、ジムに行く必要もないので、ミニマリストには最適な健康法でありダイエット法です。

具体的にどんなことをしたらいいのか、ニートの工夫をいくつか紹介しますね。

歩く

いわゆるウォーキングです。ウォーキングを軽視している人が少なくありません。「ジムに行ってする運動だけが運動だ」と思っているのです。ジムでトレーニングしているのに、肩こりや腰痛持ちの人ってけっこういるんですよ。

歩くとリンパ腺の流れがよくなって、老廃物が排出されやすくなります。だから歩ける機会があるときは、なるべく歩くべきなのです。

朝の散歩もいいですが、人と会って話をするときも、喫茶店に座ってするのではなく、歩きながらやるといいです。そうすれば、人の悪口や、ゴシップばかりではなく、もっと前向きな会話になります。

車通勤ではなく、徒歩、自転車、バスをおすすめ。通勤は毎日のことですから、大きなインパクトがあります。

車を手放すと、いやでもこうした通勤方法になります。
車なし生活はほかにもいろいろメリットあり⇒車を持たない生活、その5つのメリットとは?

車でスーパーに行くなら、駐車場のもっとも遠いところに停めます。バスや電車通勤なら、1駅か2駅前で降りて残りは歩きます。

ウォーキングのメリットはこちらに詳しく書いています⇒ウォーキングはダイエットと健康に不可欠、暮しの質も高くなる

立つ

座ってばかりいる人より、よく立つほうが寿命がのびるし、病気にならない、というリサーチ結果がたくさん出ています。当たり前と言えば当たり前です。

そこで、パソコンに向かってする仕事でもわざわざ立ってやる人がいます。

スタンディングデスクを導入している会社もあります。カナダの会社です。

「余暇に6時間以上座っている女性は死亡率が40%あがる」と言っていますね。座ってばかりいると、心臓病、糖尿病、ガン、肥満を引き起こします。

スタンディングデスクを導入するのが難しくても、デスクワーク中、まめに席を立つといいです。たとえばメールをよく書く人なら、1通書いて、送信したら、そのたびに立つとか。

私は、昼間はタイマーを25分にセットして、25分たったら、立って別のことをしています。あるいは一仕事終わって区切りがついたら、必ず立っています。

朝は朝で、家事をしながらブログを書いているので、ちょこちょこ席を立っています。さらに、先月、ノートパソコンを買いましたので、昼間誰もいないとき、台所のカウンターにこれを置いて、立って作業をしています。

ノートパソコンは、キーボードの入力がやりにくいので、ブログを書くのには使っていないのですが、メールの送受信や調べ物はこれで充分です。

私のようにデスクワークが多い人や、腰痛に悩んでいる人は、立つ頻度を増やすといいのではないでしょうか?パソコンの画面から目をそらすことになるので、目にもいいです。

パソコンと目の関係はこちら⇒パソコンのヘビーユーザーは要注意。疲れ目の4つの理由とその対策

人に電話するとき、立ってするクセをつけるのも効果的。電車やバスの中でも当然立ちます。

階段を使う

基本です。階段を見たら、カロリー消費のチャンス。目を輝かせて上るべきです。

アメリカのミニマリスト、ピーター・ローレンスのように、階段を駆け上がるとさらに効果的です。
ピーター・ローレンスのミニマルライフはこちら⇒ミニマリストの部屋公開~最小限のモノで生活して40歳でリタイヤした男

きのうまでずっとエレベーターだったのに、いきなり5階までかけあがろうとすると挫折します。降りるときだけ階段を使うとか、部分的に階段を使い、残りは、エレベーターにする、というように工夫して下さい。





直立せずうろうろする

電話しながら、そこらをぐるぐる熊のように歩きまわる人がいますが、これはカロリー消費という面から見ると、直立して話すよりいいです。そばにいる人にとってはうっとうしい行為なので、1人でいるときにやりましょう。

単に、体重を右足、次に左足と片足ずつかけるのも効果があります。こういう足の運動は、スーパーや郵便局、映画館で列を作って待っているときもやりましょう。

座るなら足の運動をする

座っているときはかかとをあげます。膝に重い本をのせてやると効果的です。

また足を上下に動かしながら作業します。これ、やらないより、やったほうが血の巡りがよくなります。

私もよくやっています。最初は「あ、足動かさなくちゃ」と思う必要がありますが、慣れれば自然に足が動きます。テニスボールに足を乗せてゴロゴロやりながら仕事するのもいいですね。

家事をする

家事はカロリーを消費する絶好のチャンスです。

掃除

ダンシャリアンなら掃除もニート活動にしましょう。掃除の頻度を増やしたり、ゆっくり掃除するのではなく、できるだけ高速で掃除をします。

窓拭きなんて最適ですね。

ゴミ出し

私はゴミの量が少なくても多くても、毎日家の中のゴミを外のごみ箱(缶)に捨てに行っています。さらに、デスクの下にごみ箱を置いて、これを毎日、台所のごみ箱に捨てに行っています。

家事の合間にできる運動はこちらにも書いています⇒簡単に運動不足を解消、家でできてお金もかからずダイエットにも効果的な運動3つ

買い物

食品の買い物は徒歩で行き、重い荷物を運びましょう。最近、下にキャスターがついている、便利な買い物用バッグがありますが、腕で持ったほうがカロリーを消費できます。

スーパーの中でもショッピングカートを使うのではなく、カゴを持つべきです。1度にたくさん買えないので節約にもなります。

座るならバウンスボールの上に

デスクワークするときは椅子の代わりにバウンスボールを使ってみます。ただし、私は使っていません。以前、子供の遊び用にバウンスボールをもらってきたのですが、すごく邪魔になるので断捨離してしまいました。

デスクワークで使うには、バウンスボールの高さなどが自分に合ってないと導入しにくいです。しかし、テレビを見る時や、食事をするとき、読書をするときなど、バウンスボールに座ってやると、ただ座っているのより、ずっと体幹を鍛えることができます。

*******

多くの人が、1日中パソコンに向かって座りっぱなしで仕事をしたり、休憩時間も喫茶店の椅子に座ってスマホを見たり、家に帰ったらソファに座ってテレビを見る、なんてライフスタイルが始まったのはわりと最近のことです。

昔の人は、もっと動いていたので、別にジムなんてなかったのに、生活習慣病に悩むことはありませんでした。

ふだん身体を動かさずに、わざわざ高いお金を出してジムに行く・・・考えてみれば不思議な行為です。

私たちは「便利さ、快適さ」を追い求めすぎて病気になっているのです。もっと不便を楽しむ気持ちが健康生活の鍵になります。





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