クローゼットを開ける

ファッションをミニマルに

服を減らすのに苦労している人は、服との付き合い方を変えてみよう。

衣類を減らすのが苦手な人は、服に対する考え方を変えることをおすすめします。

その方法を説明しますね。

着ない服がたくさんあるから、減らしたほうがいいことはわかっている、でも、どれも、好きだし、いつかまた着るかもしれないし、どの服にも愛着があって捨てられない。

そういう人は、たぶん、ファッションや洋服が好きなのだと思います。

そこで、改めて、洋服に対する考え方や洋服との付き合い方を見直して、理想のワードローブ作りをする過程で、必要に応じて服を減らしていくというアプローチをとってみるといいでしょう。

具体的なやり方を説明しますね。



1.手持ちの服について調べる

まずは現状を調べます。

服を一箇所に集める

自分の服を一箇所に集めましょう。

季節外や特別な時のための服で、自室以外にあるものも、全部自室に持ってきます。スーツケースに入れたままの服も取り出してください。

実家に置いてある服や、外部の倉庫に収納している服も、いったん手元に戻してください。

ほかにも、友人や親戚の家、クリーニング屋、職場や学校、ジムなどに置きっぱなしの服があるかもしれませんね。





内容を調べる

服を全部集めたら、その内容を調べます。カテゴリーごとに分けて、枚数を出してください。

カテゴリーは、実情に合わせて作ってください。

アウター、トップス、ボトムス、ワンピースというように分けてもいいし、もっと細かく分けてもいいです。

春物、夏物、秋物、冬物という分け方もしてもいいです。

新品で購入したもの、中古品で購入したもの、という分け方をしてもいいし、30回以上着た服、着用がそれ未満の服、1度も着ていない服、というふうに分けてもいいです。

30回は、こちらの動画からとった数字です⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

さらに、自分が好きな服、どちらでもない服、嫌いな服、という分け方もあるし、好きだから買った服、好きじゃないけど必要に迫られて買った服、なぜ買ったのかわからない服、という分け方もあります。

まず、オーソドックスにアイテムごとに枚数を出してから、着用回数で分けてみてもいいですね。

こうやってカテゴリーを決めて、内容を調べていくと、全貌がはっきりします。

服がたくさんある人は、内容を把握していないことが多いもの。実際に調べてみれば、思ったより少ない、思ったより多い、こんな服まだあったんだ、なんでこんな服、いつまでも持ってるんだろう、などなどいろいろな気づきがあります。

内容を調べる段階で、「この服はもういらないな」と思うアイテムがあったら、処分してください。

枚数がありすぎると、調べるのは大変かもしれませんが、1日15分ぐらい使って、コツコツ調べていきましょう。あるいは、アウターだけ、トップスだけ、とカテゴリーを決めてやってもいいです。

手持ちの服の目録作りに時間とエネルギーを使うので、新しいアイテムを買う余裕がなくなるため、結果的に、新しい服の購入は少し休むことになるでしょう。

2.なんのためにそんなにたくさん服があるのか?

よく着る服も、着ない服も含めてたくさん服があるわけですが、それらは、いったい何のために自宅にあるのか考えてください。

多くの場合、意図してたくさんためてしまったわけではないでしょう。気がついたら、服をたくさん持っていたという感じだと思います。

自分の意図をしっかり反映した数に服をしぼると、ちゃんと把握できるし、活用できます。

たくさん服を持っている理由を自問しましょう。

たとえば、あなたの大量の服はこんな役割を果たしているのかもしれません。

・実際に活用して、いろいろなコーディネートをして楽しんでいる、いろいろ着替えられるから飽きずに毎日暮らせる

・服がたくさんクローゼットに入っていると安心、楽しい、うれしい、気分をあげてくれる

・たくさんの服を、コーディネートを変えて着ていると社会的認知や評価が得られる

たとえば、高級ブランドの服を着ると金持ちに見てもらえる、センスがいい人に見てもらえる、このスーツを着ていれば、プロらしく扱ってもらえる、ドレスコードがある場所によく行くから必要だ、私も仲間だと知らせることができる

・自己表現するために役立っている、私のアイデンティティだ。わたしのセンスや価値観をアピールできる

・自信をもたらしてくれる

ほかにもあるかもしれません。ここで注目してほしいのは、服をたくさん持っているだけで得られる価値と、着て初めて得られる価値があることです。

いろいろな服がたくさんあると安心できるから、というのは、所有しているだけで得られる利点ですが、人の称賛を得るには、実際に着なければなりません。

もし、あなたが必要以上にたくさんの枚数の服を持つ理由が、他人の評価であるとき、実際に着ていない服は何の役にもたっていません。

この時点で、自分が衣類に求めている目的を果たせていない服は手放すことができるでしょう。

3.理想のワードローブは?

次に理想のワードローブや、理想のクローゼット、たんすの状態を考えてください。

たとえば、

・どれもお気に入りで、わりとよく着る服だけを持っていたい

・手持ちの服はどれも、1年に1度ぐらいは着たい

・この洋服ダンスの中にすべて収まるようにしたい

・衣替えしなくてもいい状態にしたい

・毎朝、着る服に迷わないようにしたい

・服のメンテナンスをする時間を減らしたい

・服の数は少なくても、いつも流行は追っていたい

理想のワードローブを考えるポイントは、あくまで「自分の理想」を思い描くことです。

ほかの人の理想や、メディアが「こうしたほうがいい」と言っている理想はNGです。

ある程度、理想のワードローブ像がはっきりすれば、あとは現状とのギャップを埋めるだけです。

お気に入りの服をよく着る生活をするのが理想なら、あまり着ていない服は、おのずと、自分の生活には不用な服だとわかります。

4.服を友人だと考えてみる

最初にも書いたように、服をたくさん持っている人は、服が好きだと私は考えています。

つまり、ほかのもの、たとえば、食品、食器、書籍、文房具、化粧品などに比べて、服について考えることが好きだし、そこにお金をたくさん出してもかまわないんじゃないでしょうか?

そして、結果的に、いつも、服を買うことに、時間やお金、意識をコンスタントに使っているし、毎朝、服を選ぶのに3分ぐらいかけて、それをほぼ365日続けているでしょう。

ほとんど着ていない服でも、ものがいいものはまめにクリーニングに出したり、洋服ダンスに風を入れて、虫がつかないようにしているかもしれません。つまり、メンテナンスにもリソースを使っています。

ろくに役目を果たしていない服ですら、捨てられないほど大事なら、このさい、服を自分の大切な友人のように扱ってはどうでしょうか?

大切な友人なら、ずっと押入れに入れっぱなしで無視することはないでしょう。

友情を長続きさせるために、ボタンをつけたり、繕ったりして、長く付き合おうとするでしょう。

着ないで放置して、次々と新しい服(友人)と付き合いを始めることもないでしょう。

もちろん、服は人間とは違います。人間の友人の場合、昔の同級生などは10年後、20年後に、久しぶりに会っても、共通の経験と思い出があるので、すぐに前のように打ち解けて話をすることができます。

服を相手にそういうことはできません。押入れから10年ぶりに引っ張り出した服は、カビくさくて、手に取るのも嫌だったりします。

服は服に過ぎず、私はそう考えるほうですが、「どの服も大事なの、だから捨てられないの」と執着するなら、実際に大事にするべきだと言いたいのです。

5.今後はどう付き合っていくか?

手持ちの服の内容を調べ、理想のワードローブについて考えたあとは、今後、洋服とどう付き合っていきたいか考えてください。

これまでと同じように付き合っていくか? それとも、ちょっと付き合い方を変えるか?

もし、もっとサステイナブルな生活がしたいなら、これまでのように、シーズンごとに安い服をどんどん購入し、古い服は、順繰りにタンスや押し入れの奥に押し込めるというやり方はしないほうがいいです。

一番サステイナブルなのは、すでに所有している服を100%活用することですから。

環境問題に興味がなくても、たとえば、「これまでみたいに、着ない服にコンスタントにお金を使うのは嫌だな」と思う人もいるかもしれません。

理想のワードローブがはっきりしているから、それを実現するためにすべきことはおのずと見えてきます。

そして、理想を実現するために、今すべきことやしたいことを1つだけ考えて、実行してください。

たぶん、それは、あまり着ない服を手放すことです。

このように、順番にやっていくと、すごく執着している服も手放せると思いますがどうでしょうか?

一度やってみて、また感想を教えてください。





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