セーターを持っている人

ファッションをミニマルに

質のいい服だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(24)

もういらない服なのに捨てられない。なぜ捨てられないのかその理由を検証しています。

理由25は

とても質のいい服だから。

こちらを考えてみましょう。

読者のとまとさんが、服を捨てられない理由として教えてくれました。

まず、メールをシェアしますね。



質がとってもいい服なんです

件名:捨てられない服について

筆子さま

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。

時には、非常にためになる知恵をありがとうございます。

最新記事を読みました⇒手作りの服だから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(23)

まさに、いま捨てられない服があり迷っています。

当方はこんまりさんや断捨離の本などわりに読み、服もかなり手離してきました。しかし、今とても迷っている服があります。

素材の良い服です。

筆子さんお住いのカナダはどうかわかりませんが、日本は全体としてどんどん貧しくなっています。

アパレルの洋服も、化繊の入った、薄いものばかりになってきています。

当方が手離すのをためらっているのは、毛100%のセーターです。

首周りがフガフガで着るとストレスなのに、今はあまり売っていない毛100%、ほどよい厚みのセーターで雪国の真冬でも対応可のものです。

もったいなくて手離せません。どうしたらよいでしょうか。

もしよろしければご意見を伺いたいです。

とまとさん、はじめまして。メールありがとうございます。

いつもブログを読んでくれてうれしいです。

ウール100%のセーターを捨てたいけど、捨てられない、というご相談ですね。

とまとさんがそのセータを捨てない理由に、ご自身で反証を挙げてください(つっこみを入れるともいいます)。

こんな要領です。





防寒にセーターは必須ではない

まず、「雪国の真冬に対応可能だから」という理由を考えてみましょう。

とまとさん、雪国にお住まいですか?

特に寒いところに住んでいるわけではないのに、「このセーターは質がいいから、雪国の真冬でも対応可能なのよ。だから持っているべき」と考える人がいます。

捨てたくないから、「いつか、こんなときには着ることができる」と言い訳をして捨てません。その「いつかこんな時」は、現実にはなかなか起こりにくい状況だったりします。

そもそも、防寒するおに、ウール100%のセーターは必須アイテムではありません。

私はもわりと寒い地域に住んでいますが、セーターは1枚も持っていません。

私の住んでいる場所の平均気温を調べたら、1月が一番寒く、最高気温の平均は氷点下7度、最低気温の平均は氷点下16度でした。平均をとる年数によって、数値は変わりますが、だいたいこんな感じのところに住んでいます。

以前、冬のジョギング時の服装を書きましたが⇒スロージョギングやウォーキングなど運動に関する質問とお便り特。

すごく寒い日の外出には、綿の長袖のトップスを着て、その上に似たようなのを重ねて、その上に厚手の綿のパーカーを着て、その上にダウンジャケットを着れば大丈夫です。

それでも寒いときは、もう1枚、綿のトップスや薄手の綿のカーディガンを重ねます。

実際、寒いときは、分厚いものを1枚着るより、重ね着のほうが温かいのです。

よって、雪国の真冬に対応可能だ、というのは「めったに着ない服」を持つ理由にはなりません。

ジョギング中の服装の記事に対しては、「筆子さん、薄着ですね」というお便りを何通かいただいたので、人によっては、セーターを着ないと凍え死にしそうになるのかもしれません。

しかし、とまとさん、そのセーターをあまり着ていないのですよね?

去年の秋から、今年の3月までに何度着ていますか? 5~6回だったら、他の服で間に合っていると言えます。

どんなに質がよくても使わなかったら関係ない

次に、「今はあまり売っていない毛100%」という理由を検証してみましょう。

最近の服は全体的に質が低下していて、ウール100%の服は貴重である、捨てたらたぶんもう手に入らないだろう、だから捨てない、という理由です。

めずらしいもの、手に入れにくいものは確かに価値があがります。

しかし、持っていても、着なければ、せっかくの価値を引き出すことができません。

宝石や金のように、投資としてもっているのなら別ですが。

何年かたったあと、お金が必要になったとき、そのセーターを売ってお金を作る予定があるなら大事にしまっておいてもいいでしょう。

ただし、ウールのセーターは虫に食われやすいから、メンテナンスの手間がかかります。

ダイヤモンドの価値はあがっていますが(というより、貨幣の価値が下がっている)、数年後に、そのセーター、売れるでしょうか?

そもそも、売るつもりなんですか?

着る服として所有しているなら、着なければ、物がよかろうが、購入価格が高かろうが、とまとさんには関係ありません。

自分にとって価値のある服を残してください。

役に立っているものや、心を豊かにしてくれるものが、価値あるものです。

価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。

捨てたくないなら着てみれば?

どうしてももったいなくて捨てられない、と思うなら、実際着てみてはどうでしょうか?

着れば、その服の価値を享受することができます。

とはいえ、もう4月なので、セーターを着る機会はないでしょう。今年の11月には必ず着る、と決めて、どこかにしまっておくといいででしょう。

スケジュールの11月のらんに、「ウール100%のセーターを着る」と書いておいてください。

首周りがフガフガ、ってどういう意味ですか?

着るとチクチクするということでしょうか?

それならば、インナーを着るといいですよ。

私は、シルクの首と肩だけをおおう防寒グッズを持っています。こうした衣類を着て、上からセーターを着ればチクチクしません。

写真の右の筒状のものはバフです。

ネックウォーマー

バフもネックウォーマーとして使えるので、バフの類似品を首に巻いてからセーター着てもいいでしょう。

スカーフやハンカチを使ってもいいと思います。

「フガフガする」が、「セーターの首周りがゆるい」という意味なら、やはり、下に何か着ることで着やすくなります。

残してどうするつもりなの?

最後に自問してほしいのは、もったいないからといってセーターを残して、そのあとどうするつもりなのか? です。

先にも書いたように、ウールはメンテナンスの手間がかかります。

着ない服の手入れを今後何年もするなんて、それこそ、時間やお金、精神的エネルギーがもったいなくないですか?

それとも、手元に残せば、いつか着る気になるんでしょうか?

だとしたら、そう思う理由はなんですか?

着ないのなら、いっそ、何かに作り変えて使ったほうがいいぐらいです。

「セーターのリフォーム」で検索してみると、みな、いろいろなものを作っています。

編みぐるみを作るのもいいかもしれません。

私ならそのまま寄付センターに持ち込みますが。

今、捨てない決断をすると、自分の生活がどう変わるか、逆に捨てたらどうなるか、頭の中でシミュレーションしてみてください。

たぶん、捨てたほうが吉と出ると思います。

☆この続きはこちら⇒部屋着やパジャマにするから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えて捨てる方法(25)

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒着ていない服を捨てたい。でも、捨てるのはむずかしい。そんなときはこう考えてみる(その1)

これまで取り上げた捨てない理由

1.捨てるメリットがピンとこない

2.捨てるのは面倒

3.もったいない

4.心が痛む

5.持っていなければならないという義務感あり

6.ギフトだから

7.収納する場所があるから

8.どれを捨てたらいいのかわからない

9.思い出があるから

10.ウエス用に取っておく

11.捨ててもいいのかどうかわからない

12.罪悪感を感じるから

13.娘が着るかもしれないから

14.とてもかわいくて見てるだけで満足だから

15.忙しいから片付ける時間がない

16.着るものがなくなってしまいそうで心配

17.いつか仕事に戻るとき、必要になるかもしれないから

18.たんすやクローゼットに服がぎっしり入っていないと不安

19.いつも同じ服を着ているダサい人だと、他人に思われたくない

20.そのうちメルカリで売るから

21.コーディネートが苦手だからたくさんアイテムがいる

22.特別な時ようの服だから

23.服を捨てるのは損だから

24.手作りの服だから

これ以外の理由で、服を手放すことをためらっている人は、ぜひ、その理由を教えてください。

*****

読者の質問に回答しました。

私の母も、「これ、ものがいいんだよ」とよく言います。

そんなとき、私は「だから、何?」と言います。

質がよかろうと、悪かろうと使っていなかったら自分にとってはガラクタです。

ただ、自分にとってはゴミでも、他の人にとっては宝物になることがあります。

「高価だったから」とか、「質がいいから」といった、

社会一般で使われるものさしを使わず、もっとパーソナルなものさしを使ってください。

自分にとって、価値があるかないかをはかるものさしです。

このものさしを使ったほうが、しっくりくる測定結果が出ます。

そのセーターを使うのは、自分ですから。





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