立ってノートに何か書いている女性。

買わない

最終更新日: 2024.08.20

衝動買いを防ぐ3つの簡単ノート術。

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一瞬の衝動で買った洋服が、たんすの肥やしになってしまった経験はありませんか?

スマホを使っていると、目に入る広告やインフルエンサーのおすすめに従って、即、商品を買ってしまうことがあります。

衝動買いです。

衝動買いとは、文字通り、品物を見て、すぐに買ってしまうこと。

この買い方をやめるために、スマホやSNSの利用を制限するのも1つの方法ですが、ソーシャルメディアが情報収集に欠かせない人も多いですよね?

そこで、今回は、欲しくなってもすぐに買わないために、作ってみるといいノートを3種類紹介します。

まじめに記録すれば、どんどん買ってしまう負のサイクルを断ち切ることができますよ。



1.順番待ちリスト

何かを「欲しい!」と思ったら、すぐに買わずに、「買いたいものリスト」に追加することにしましょう。

これは買い物の順番待ちリスト(ウェイティングリスト)です。

リストは紙のノートでも、家計簿でも、スマホのアプリでもかまいません。

次から次へとものが欲しくなるなら、スプレッドシートに入力するのをおすすめします。

書き出す内容は、たとえば

・日付 衝動を感じた日
・アイテム レトロな雰囲気のプリーツスカート
・買えそうな場所 Amazon
・価格 8800円

買いたいと思ったものはもらさずリストに書いてください。

このリストは毎晩、1週間に1度、月に1度など、定期的に見直します。

見直すタイミングはあなたの「衝動が湧き上がる頻度」によって違います。

しょっちゅう何かが欲しくなるなら、毎晩見ることをおすすめします。

リストを見直して、「やっぱり、いらないな」と思うものはアナログなら線を引っ張って消し、デジタルなら削除します。

いつまでもリストに残っているもの、消しても消してもリストに上ってくるものは、本当に欲しいものでしょう。

そういうものだけ集めて、別のリストを作り、買う優先順位を考えてください。

あなたは、どれも欲しいし手に入れる必要があると思っていますが、すべてを一度に買うと家計にダメージがあるし、置き場所やしまい場所だって必要です。

実は新たにものを買うと、お金やスペースだけでなく、メンテナンスの手間や、心理的な負担も発生します。

最近の買い物の失敗と反省~手間もお金もかかった。

ここではシンプルに

・必要度
・用意すべきお金
・置き場所はどこにするか

この3点だけ考慮して、優先順位をつけてください。

ここまでやれば、絶対に衝動買いにはなりません。

このリストは、いわば、これから買うもののウェイティングリスト(順番待ちリスト)です。

まずは、第1のウエイティングリストを作ることから習慣づけていきましょう。

このリストにのっているアイテムは、いくらキャンセルしても問題になりません。気軽に作ってみてくださいね。





2.30日間待つノート

「30日間待つノート」はすでにお伝えしたことがありますが、何かを欲しくなったら書いておき、30日(1ヶ月)たってまだ欲しかったら、買い物にGOサインを出すためのノートです。

書き方は自由ですが、メモ帳などの小さめのノートの1ページに欲しいと思ったものを1つずつ書いていくのはどうでしょう?

ノートの一番上に大きな文字で日付けと買いたいものを記入し、その下に情報を追加します。

たとえば、

・なぜ欲しいのか
・いくらするのか
・どこに売っているのか
・いつどこでどんなふうに使うのか
・代替案はあるか(この商品じゃなくても似たようなもので代用できそうなら書いておく)

スペースがあるので、欲しい商品の写真を貼ったり、イラストを描いたりしてもいいですね。

雑誌で見た商品なら写真を切り抜いて貼るのもいいでしょう。

人間の常で、こういうノートを作り出すと、美しいノートを作ることにフォーカスしがちですが、この場合、そちらに意識が向いてしまったほうが、買い物を抑止する効果があります。

だから、美しいノートにしたい人は、ぜひその作業にエネルギーを投下してください。

ノートはときどき見返し、必要な情報を追加しましょう。

何か欲しいと思っているとき、たとえば、ワイヤレスイヤホンが欲しいと思うと、いろいろな商品を比較すると思います。

今日、あるワイヤレスイヤホンを欲しいと思ってノートに書き、数日後にべつのイヤホンを見つけて、「こっちの方がいいかも?」と思うことがありますよね?

そういうときは、それぞれに1ページずつあてがって、書き込みましょう。

30日間待つノートは、衝動買いがおさまるまで、ずっと手元に置いてときどき見てください。

今は、イヤホン/鍋/塩分濃度計など特定のものがすごく欲しいと思っていても、1年たてば、全然別のものに興味が移っていることはよくあります。

「欲しい」という気持ちはひじょうに移り気なもので、そのときは切実に欲しくても、時間がたてば、もうそんなに欲しくない、いつのまにか興味を失っている、ということはよくあります。

そのことを実感するためにも、1ページずつ「衝動」を記録し、時々見直し、自分の衝動と向き合ってください。

3.トリガーノート

トリガーとは、引き金のこと。

何かを欲しいと思ったとき、その衝動や感情のトリガーとなったものを書いていくノートです。

アナログでもデジタルでもかまわないので、手軽に書き込めるものを用意してください。

このノートに書くのは以下の3つです

1)どんな感情が起きたか

レトロなフレアースカートを買いたいと思った

2)その感情の引き金は?

引き金をできるだけ具体的に書きます。

たとえば、

YouTuberの「この秋のマストアイテムよ!」という言葉

実際にこれを着ていたインフルエンサーの画像

その投稿に対する「早速、私も買いました!」というべつのフォロワーのコメント

一口に、「インフルエンサーの影響」と言っても、自分を一番突き動かした要素は1つです。

それが何だったか、自分で探し当てるところにこのノートを書く意義があります。

「インスタを見ていてなんとなく」ではなく、何を見たからそう感じたのか、考えてください。

以前、noteのつぶやきに、「スマホを白黒表示にすると、視覚的な魅力が減り、結果的に使用頻度を下げる効果が期待できる」という話を書いたことがあります。

スマホ中毒ぎみの人は、グレースケール(白黒表示)にすると、使用を控えることができるそうです。

あなたは、そのスカートの色やデザインに影響を受けたのかもしれません。

3)そのときの状況

その感情が起きたときの状況を書きます。たとえば

・退屈だった
・ストレスがたまっていた
・疲れていた
・寂しかった
・焦っていた
・何も考えていなかった
・不満を感じていた

時間帯も書いておくといいでしょう。

このように感情を動かしたトリガーと周辺情報を書きとめ、ある程度集まったら、内容を分析します。

すると、「夜寝る前にスマホをぼーっと見ていて、欲しくなることが多い」「退屈だと、ついついSNSにアクセスして、衝動を感じてしまう」といった傾向が見えてきます。

その後、感情を起こすトリガーに対する対処法を考えれば、衝動買いのクセを手放すことができます。

衝動買いしそうになったときにうまく気をそらす9つの方法。

****

衝動買いを防止できるノートを3つ紹介しました。

ピンと来るものがあったら、ぜひ書いてみてください。

3つ全部をやる必要はないし、それぞれのノートに書く内容も、実情に合わせてアレンジ可能です。

ポイントは書くハードルをあげないこと。

ノートに書きこみ、自分の消費行動を客観的に見れば、無駄遣いが減り、満足度の高い買い物ができるはずです。





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