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ミニマルな日常

最終更新日: 2025.02.3

すぐに散らかる家を卒業する~根本的に片付く方法を解説

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今日は、表面的な片付けではなく、根本的に片付ける方法をお教えします。

表面的な片付けは “ものを動かすこと” 、本質的な片付けは “ものを減らすこと” です。

1月29日に、“ものを持ちすぎると失うもの” についての記事を公開しました。

こちら⇒静けさを取り戻す~ものに支配されない暮らしへ

この記事を読んだ読者から以下の感想をいただきました。

1/29の「不用品に囲まれていると…」の記事は、身につまされました。いつも表面的な片付けだけで終わり、いつまでも片付かないのが現状です。

この方のように

・場当たり的に片付けるだけで、根本的にスッキリしない

・片付けても、いつの間にか元の状態に戻ってしまう

・不用品が減らず、片付けの効果を実感できない

こんな問題を抱えている人は少なくないと思います。

この問題を解決するために、部屋を根本から片付けましょう。



1.なぜ片付けてもすっきりしないのか?

いつもまめに片付けているのになかなか部屋がすっきりしない……こうなる理由は、ズバリ、不用品を捨てていないからです。

表面的な片付けとは、とりあえず目立っているところや、すぐに片付けられるところだけを整えて満足する片付けです。

この場合、何度やっても、どれだけ時間をかけても、所有しているものの量は思ったより減っていないことが多いんです。

毎週、娘の家に片付けに行っていますが、私がやっているのが紛れもなく表面的な片付けです。

明らかなゴミは捨てていますが、人の家なので他のものは勝手に捨てるわけにはいきません。

だから毎週金曜日に3時間前後かけて、前の週にやったのと同じ作業をしています。

見た目を整えるために寄せたり、並べたり、時には収納したり。

これでも部屋は見違えるようにきれいになります。ですがこれは本質的な片付けではありません。





2.表面的な片付けの落とし穴

ものが多く散らかっていると、見た目を整える作業(整理整頓)にとても時間がかかるので、不用品の処分は後回しになります。

私も娘の家の掃除をすると、心身ともにぐったりします。

整理整頓や掃除が大変だから、不用品を捨てる作業をする気力が残りません。だから物が減らないんです。

その結果、以下のような状態になります。

・収納スペースが限界を超えている

・本当に必要なものや、実はいらないものについて考えることをせず、ものは全て出しっぱなしか、手近な場所に押し込む

・断捨離しているつもりでも、意外と物は捨てていない

・たくさん捨てて部屋をきれいにしてもすぐにリバウンドする

・ものが多いせいで生じるストレスを、買い物で解消するからますますものが増える

3.片付けの後散らかるサイクルを断つには?

いつまでたっても片付かないサイクルを断ち切る方法はとてもシンプルです。

必要なのは不用品を潔く捨てることだけ。

整理整頓や収納ではなく持ち物を減らすことを優先しましょう。

いくら収納を工夫しても、ものが多すぎる限り、いつまでたっても片付きません。

本当に片付けを成功させたいなら、以下のポイントを意識してください。

1.ゴールはあくまで「捨てること」

「片付ける=ものを減らすこと」と意識を変えます。

収納スペースや収納グッズを増やすのではなく、持ち物の総量を減らすことにフォーカスしましょう。

「まだ使えるか?」ではなく「本当に使っているか?」「なくても困らないか?」で判断し、不要なものはどんどん捨ててください。

まずは1か所、すぐに不要なものが見つかる場所(クローゼット・キッチン・書類の山など)を選び、捨てることを目的にして、整理しましょう。

本質的な片付けをするために一番重要なのはこのステップです。

できるだけたくさんの不用品を捨ててください。

一気にやる必要はありません。短時間でいいので毎日コツコツ作業してください。

「かなり不用品が減ったな」と思ったら次のステップに行きましょう。

2.収納を見直し、出しっぱなしをなくす

ものが多いと「定位置」が決まらず、結果的に出しっぱなしになります。

出しっぱなしのものをチェックして、そこに置く必要が本当にあるのか考えてください。

私の娘は「外に出しておかないと、どこに入れたか忘れる」と言います。

確かに手に取れるところに置いておけば、それがそこにあることは一目瞭然ですよね。

ですが、この行為が積み重なると、いつの間にか部屋全体が「ものを置く場所」になってしまいます。

自分では「すぐ手に取れる場所」に置いたつもりでも、それがどこにあるのかわからなくなるんです。

散らかりすぎて見た目もよくありません。

いつもの光景の一部になっている物の見直し:視覚的ノイズを減らす(その5)

もはや、何一つすぐ手に取ることは不可能です。

出しっぱなしになりやすいものは、できるだけ定位置を決め、収納するようにしましょう。

3.片付けを「イベント」ではなく「習慣」にする

「一度しっかり片付けたら終わり」ではなく、片付けを日々の習慣にしましょう。

毎日何か捨てるようにしてください。

おすすめは1日5分のリセットタイムを設けることです。

寝る前や朝のルーティンに組み込みましょう。

育児や家事がすごく忙しくて1日5分が取れない人は、週に1回35分不用品をチェックする日を決めるのもいいと思います。

時間を決めることが難しいなら、何かのついでに片付けることを意識しましょう。

例えば、

・朝起きたら、キッチンのカウンターをきれいにする

・料理の後、シンクをリセットする

・お風呂に入る前にリビングの床を片付ける

・寝る前にダイニングテーブルの上をリセットする

リセットタイムは散らかりにくい仕組みを作るうえでの核となります。

リセットタイムが終わったらちょっとしたご褒美を設けるのもいいアイデアです。たとえば、スッキリした部屋でコーヒーを飲むなど。

以前私は午前中の掃除の時間に、フローリングの床を雑巾がけした後、お香を1本焚いて達成感と充実感に浸っていました。

今はもうお香は使わないのでしていませんが、このように片付いた部屋で過ごす心地よさに意識を向けると、モチベーションが続きます。

4.とりあえず取っておく習慣をやめる

何かを使い終わってケースだけ残ったり、新しいものを買い換えて古いものが余分になったり、贈り物としてものを手に入れたりした時、とりあえず取っておくのはやめましょう。

過去記事で何度も書いていますが、「いつか使うかも」の「いつか」は来ません。「いつか」のために取っておくものは、ただ捨てる決断を先延ばししているだけだと私は考えています。

こんな行動をしていたら、あなたは片付けを先延ばしにしています。

必要になったら、そのとき手に入れる方が合理的ではないでしょうか?

「新たに買うお金がもったいない」と言う読者も多いのですが、不用品をキープすることにコストがかかっていることを忘れないでください。

できるだけ不要になったタイミングでものを処分する癖をつけましょう。

「1年以上使わなかったものは、手放す」というルールを決めるのも効果的です。

使う当てがないのにとってあるものをリストにするのもいいと思います。リストを作ることによってそれぞれのアイテムと向き合うことができます。

ここまでやれば、使うものだけが手元に残るので、もう表面的な片付けに追われなくなります。

5.増やさないことを意識する

所有品の絶対量が減ったら、もの増やさないことを意識しましょう。

増やさないためにできること:

ワンインワンアウト

ワンインワンアウトは、新しいものを1つ入れたら、1つ手放すことです。

例えば新しい服を買ったら、古い服を1枚処分します。

こうすればものの数は増えません。

物を減らすのに、ワンインワンアウト(1つ買ったら1つ出す)は本当に効果があるか?

買いすぎない

買い物のしすぎにも気をつけてください。

何かを買う前に「本当に必要か?」「今あるもので代用できないか?」考えて購入の決断をしましょう。

ものを増やさないことは、片付けをしている間も心がけてください。

******
表面的な片付けではなく本質的な片付けをすることをお勧めしました。

まとめると、いつまでたっても片付かないのはものを捨てずにきれいにしているからです。

まずは 「いかに減らすか?」 考えてください。

捨てることを意識するだけで、日々の掃除が楽になるし、今後の人生で片付けに使う時間も大幅に短縮できます。





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