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ミニマルな日常

片付けが進まないのは「正しくやろう」とするから:完璧主義を手放すヒント

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片付け本や人がものを片付けている動画を見てばかりいると、かえって片付けが進まないことがあります。

「片付けの正解」を求めすぎてしまうからです。

「この順番で」「この方法で」「一番後悔しない方法で」と考えすぎると、そもそもスタートできません。

ようやく始めても、「お手本どおりにできない自分」が嫌になり、途中でやめてしまうこともあります。

片付け方にこだわりすぎるのは、もうやめましょう。

自分の性格や暮らしに合う片付けをすれば、もっと自然に不用品を減らすことができます。

「正しさ」にとらわれて動けなくなっている人へ、完璧主義を手放して実際にものを減らすヒントを紹介します。

なぜ、正解を探してしまうのか?

私たちが正しい片付け方を探してしまうのは、間違えることをとても恐れているからです。

間違えたくない、失敗したくないという気持ちがあるので、「一番失敗が少ない方法」を見つけたいと思うのです。

慎重になるのは悪いことではありませんが、片付けの場合、考えすぎるのは逆効果です。何も行動しないまま、ただ悩み続けてしまうからです。

自分の判断に自信が持てないと、人や世間が示すルールやマニュアルに頼りたくなります。

でも、片付け方に唯一の正解はありません。

家も人も暮らし方も違うので、やり方も違って当然です。

他人の基準に合わせようとするより、自分の感覚を信じて進めるほうが確実です。

自分にとって不用なものは、自分にしかわかりません。

自分の感覚を信じて判断していきましょう。





情報が多すぎて迷ってしまう

正しい片付け方を探してしまう理由のひとつに情報が多すぎることがあります。

今は、片付けに関する情報がたくさんあります。

SNSやYouTubeには、収納のコツやビフォーアフターの投稿があふれ、ポータルサイトや雑誌にも、「誰でも片付く」「失敗しない手順」といった言葉が並びます。

もちろん、参考になるコンテンツもあります。でも、情報が多すぎるので、迷いますし、「もっといいものがあるかも」と、いつまでも探し続けるワナにはまります。

人が片付けている様子を見てモチベーションをあげるのはいいことだと思います。でも、動画を見ただけで満足することがあります。

他人の片付けを見て、自分もやったような気分になるのです。特に、ビフォーアフターの映像は達成感がありますよね。

実際に自分の部屋を片付けるには地道な行動が必要です。

人間はラクをしたい生き物なので、「片付けの疑似体験」をするほうを選んでしまいがちです。

情報を集めているあいだは、「準備をしている」「進んでいる」と感じられるため、行動できていない不安を一時的にごまかせます。

情報が多すぎるもうひとつの問題は、他人の正解を手本としてしまうことです。

メディアで見る片付け方は、あくまで、自分以外の誰かに合った片付け方です。

その人の性格や家族構成、生活環境に合わせたものなので、そのまま真似してもうまくいくとは限りません。

必要なのは正解探しではなく行動

次々と片付け方を探してしまうなら、いったん探すことをやめて、手近にあるものを捨てることを始めましょう。

ものが多い実家や自分の家を片付けるのはたしかに大変ですが、どんなに気の遠くなるような作業も、一つずつ手放すという小さな行動の集まりです。

「どこから手をつければ正解なのか」と考えている間に一つでも捨てれば、きれいな部屋に一歩近づきます。

正しい順番や完璧な手順を見つけようとするより、「いま、できること」をしてみましょう。

たとえば、ダイニングテーブルの上に置きっぱなしの紙束を捨てる、バッグの中を整理する、冷蔵庫にある賞味期限が切れたものを捨てる。

こうした小さな捨て活でも、身の回りは確実に整います。捨てられれば「私にも、できた!」と達成感もあります。

小さな達成感が、次の行動を生みます。

完璧を目指すより、まず何か捨てることに集中してみましょう。正解を探すことより、動くことに意識と時間を注いでください。

感情より行動が先! 捨てられない心理を乗り越える方法

片付け上手になる必要はない

メディアで他の人が片付けて心地よく暮らしているのを見ると、無意識のうちに、「自分もあんなふうにしなければ」と思うものです。

なぜか、「うまく捨てなければならない」「あんなふうにきれいな部屋を手に入れるべきだ」と感じてしまうのではないでしょうか?

上手に片付けるために、正しい方法を知ろうとします。

でも、今の目的は不用品を捨ててすっきり暮らすことです。べつにすごくうまく片付ける必要はありません。

自分や家族が少しでも暮らしやすくなればそれで十分です。

特に、これまでものを捨てたり、整理したりした経験がないなら、いきなりうまくは片付けられません。

ものを捨てるとき、どうしても「もったいない」「まだ使える」と感じてしまうからです。

べつに上手に片付ける必要はない、少しでも不用品が減ればいい、とハードルを下げましょう。

試行錯誤が続いても、結果的に片付けば問題ありません。

そもそも、断捨離や片付けは、一度きりでは終わりません。

生活していくうちに、またものが増えたり、必要なものが変わったりします。

そのたびに見直すことになるので、いきなりうまく片付けなくてもいいのです。

片付け上手をめざすのではなく、「少しずつ慣れていこう」「暮らしながら調整しよう」と考えて取り組みましょう。

正解は自分で見つける

自分に合う片付け方は、実際に片付けるプロセスで見つけていきましょう。

やってみて初めてわかることがたくさんあります。

「この場所は使いにくい」「この収納法は面倒」「この数なら快適」。こうした気付きが、自分に合った片付け方を見つけるのに役立ちます。

本や動画は、モチベーションをあげるものや、ヒントとしてうまく取り入れてください。

気になる方法を見つけたら、ちょっと試してみる。うまくいったら続け、そうでないときは、自分の生活に合わせてやり方を変えます。

自分自身の考え方や生活が変わることもあるので、去年の正解が今年の正解とは限りません。

その時の状態に合わせて、柔軟に片付けていきましょう。

正解はどこかに書かれているわけではなく、実際に片付けながら、見つけていくもの。

自分が心地よく続けられるやり方をしないと、片付けを継続できません。

逆に、自分のペースで作業できるようになれば、無理なく部屋がきれいになっていきます。

◆関連記事もどうぞ

汚部屋の片付けを完璧主義が邪魔する7つのパターンとその対処法。

断捨離本を読むだけで終わらせない!実践につなげる5つの方法

いくら断捨離本や片づけ本を読んでも部屋が片付かない本当の理由

*****

正しい片付け方にこだわらないことをおすすめしました。

特に、「一番いい片付け方」を探して、ネットや本を見すぎないことをおすすめします。

片付けや収納の本を、何冊も買う必要はありません。

「自分に合うな、言ってることに共感できる、好きだな」。そう思う本を数冊だけ持てば十分です。

行き詰まったときは、いつもの本を読み返してみてください。前とは違う発見があるはずです。

「正しくやろう」と思わず、とりあえず片付け始めましょう。

結局のところ、断捨離で一番重要なのは、「捨てる」という行動です。

不用品を捨てなければ何も始まりません。





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