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今回は、「30日間待つノートを書いているけれど、かえって疲れてしまった」という読者の相談にアドバイスします。
30日間待つノートは、欲しいものが出てきたら書いておき、30日間待ってから購入を検討するために書くノートです。
まず、お便りをシェアします。きなこさんからいただきました。
ノートを書くのが大変です
件名:30日間待つノートについて
20代半ばのきなこです。
2025年の1月から筆子ジャーナルを読み始めました。
毎日のモーニングページ、運動、ハンドメイドなど趣味を見つけ、以前より楽しく過ごせています。物を減らすことが出来たので、掃除がしやすくなりました。
私は、1月から30日間待つノートを始めました。しかし、ほぼ毎日30日間待つノートに欲しい物と金額、欲しい理由を書いてしまいます。
書くことで、買うという行動に移さないので良いと思いますが、正直疲れます。
欲しい物を1つ購入しても、次に書いてある物が欲しくなります。物に対する執着が強いです。
30日間待つノートには、他に書く事、工夫出来る事はありますか?
きなこさん、はじめまして。ブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
毎日が楽しくなり、掃除もしやすくなってよかったです。
30日間待つノートは、買いたい衝動を鎮める役割がありますが、きなこさんの場合、逆に、欲望を刺激してしまっているようです。
欲しいものを毎日書くことで、いつも「買うもの」や「買うこと」を思い描いているので、次々と欲しいものが思い浮かぶのでしょう。
ずっと買い物に意識が向いたままだと思います。
以下に30日間待つノートの書き方の工夫に加えて、買いたい気持ちやものへの執着を手放す方法を7つ提案します。すべてをやる必要はありません。
1:週に1度だけ書く
毎日書くのではなく、週末など週に1度書いてみてください。
その間、欲しいものが思い浮かんだら、モーニングページに放出すればいいでしょう。
週末まで気持ちの中で生き残ったものをノートに書けば、書く手間が減ります。1週間の間に、忘れてしまうものも多いと思います。
衝動的に買ってしまう可能性もありますが、モーニングページに書くので、欲望を客観的に見られます。
モーニングページとは⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
2:欲しい理由の裏にあるものを書く
今、ノートに欲しい理由を書いているそうですが、さらに深掘りして、それを手に入れてどんな気分になりたいかまで書いてください。
たとえば、ワンピースが欲しいとすると、今は、「クリスマスパーティに着ていくため」と書いているでしょう。これに加えて、なぜ、その服をクリスマスパーティに着ていく必要があるのか考えてください。
「きれいな人だと思われたい」「センスがいいと思われたい」といった理由があるかもしれません。
それは、「いまの自分では何か足りない」という気持ちがあるせいです。
深掘りは1行だけでOKです。こうすることで、満たされていない部分に気づくことができます。
3:買わなければ手に入るものを書く
それを買わなかったとしたら、どんなものが手に入るか書いてみてください。
さきほど例にあげた新しいワンピースなら、以下のようなメリットがあります。
・お金が残る⇒他のことに使える
・置き場所を考えなくていい
・クローゼットが混み合わない
・服の管理がラクになる
・今ある服をしっかり着ることができる
買いたいものを書いているとき、それを手に入れないと失ってしまうものに意識が向いていると思います。
しかし、実際は、手に入れないことで得られるものもあります。
では、ここからは、新しいものを増やすことに向いている意識を、すでに持っているものに向ける方法を紹介します。
4:使い切ることを心がける
手持ちのものを最後の一滴、最後の1枚まで使い切るチャレンジをしましょう。
家の中には、あまり活躍していないものがあるかもしれません。
クローゼットや押し入れ、棚などに入れっぱなしであまり使っていないものです。ずいぶん前に買って、なかなか動きがないストック品でもいいです。
たとえば、
パントリーチャレンジのススメ~ズボラ主婦だからできる究極の節約方法
きなこさんはハンドメイドが趣味だから、材料をしっかり使い切ることを意識するといいかもしれませんね。
5:持ち物カタログを作ってみる
自分がどんなものを持っているかカタログを作りましょう。
ノートにリストアップしてもいいし、写真を撮ってもいいです。
単にリストにするだけでもいいし、それぞれのよさや助かっている点を書いてもかまいません。
私の仕事用デスクに乗っているものでやってみるとこんな感じです。
・ノートパソコン:これがないと仕事にならない
・27インチのモニター:画面が見やすくなって効率アップ
・キーボード:入力に必須
・マウス:これも入力に必須
・時計:一目で時間がわかる
・ビジュアルタイマー:集中させてくれる
カタログ作りがしんどくならないように、1日に1つだけ付け加えてください。
持ち物カタログを作ると、「ないもの」から「すでにあるもの」に意識が切り替わります。
6:手入れをする
持っているものをメンテナンスすることを心がけてください。
このときも、負担にならないよう簡単な手入れをします。
たとえば、
・靴をさっとひと拭きする
・バッグの中身を全部取り出して、ほこりを払う
・コスメのフタやボトルを拭く
・テーブルやキッチンのカウンターをきれいに拭く
・書棚の中で倒れている本を立てる
どれも、1~2分あればできることです。
何か欲しくなったら、周りにあるものを数分間整えるのを習慣にしましょう。
買うことより、今持っているものを活かす方にシフトできます。
7:刺激の元を断つ
ものが欲しくなるのは、何らかの刺激があるからです。
その商品がこの世に存在していることを知らなければ、たとえ、自分の心に欠落があっても、それを買おうとは思わないでしょう。
そこで、買い物につながる外的刺激をできるだけ断ってください。
一番強い刺激は視覚的なものです。SNSの投稿、広告、店頭で見ること、誰かが持っているのを見ることなど。
このうち自分でコントロールできそうな刺激を減らしましょう。
・SNSで見る情報を調整:フォローを減らす、ミュートする、広告を非表示にする
・ショッピングサイトにアクセスする頻度を減らす
・買い物できる場所に近づかない
すべての土台:心身を整える
最後に、買い物の誘惑に強くなる方法を紹介します。
買い物につながる刺激を受けたときの心や体のコンディションが欲望の強さを左右します。
誘惑になびかない状態を作っておきましょう。
◆感情を整える
疲労感、不満、落ち込み、イライラが多いと、気分転換や癒やしとして買い物をしがちです。
セルフケアを心がけて、気分の安定をはかりましょう⇒すぐにできる簡単なセルフケアのアイデア(前編、3つ)
◆思考を強化する
脳の判断力、決める力、自分を抑制する能力が下がっていると、刺激に抵抗できません。
脳が疲れていると、論理的な思考力が落ちるので、脳の負担を減らしてください。
◆環境を整える
きなこさんの部屋はすでにきれいだそうですが、その状態をキープしてください。
部屋が散らかっていると、買い物につながります。
ものが多く散らかった環境にいると、「何かが足りない」という気持ちになりやすいのです。
視界に入る情報が多すぎて、脳が処理しきれず、「満たされている」という感覚を持ちにくいからです。
ものが多ければ、ひとつひとつの価値が下がるので、満足感も薄まり、新しいものが欲しくなります。
ものの多い部屋にいる人が、まず、収納グッズを買いに走るのも、そのせいだと思います。
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30日間待つノートを書いていても、逆効果なときの対処法を紹介しました。
いろいろ書きましたが、すべてをやる必要はありません。
まず、1週間に1回だけ書くことを試してください。
ものに対する執着を和らげたいとき、一番重要なのは心身を整えることです。
外側の刺激をゼロにすることはできません。ですが、心と体が整っていれば、同じ刺激を受けても揺れにくくなります。
疲れていると買い物に走りがちなので、よく寝て、よく食べて、よく休んでください。
そのうえで、自分が好きなことをじっくりやっていきましょう。














































