考えごとをしている女性

ミニマム思考

心の中にゴミをためない方法(前編)。気持ちのメンテナンスも忘れずに。

心の中にゴミをためこまない方法を紹介します。

家だけでなく、心の中にもゴミがたまります。

たとえば、ネガティブな感情(心配、不満、後悔など)や、ないほうがいい思考(たえまなく気が散らせるものなど)です。

家の断捨離と同じように、ゴミがたまりすぎたら、掃除をすればいいわけですが、理想は最初からためこまないことです。

ためこむと掃除が大変なのは、物理的なガラクタと一緒です。

日々、うまく心をメンテナンスして、ためこむすぎないようにしましょう。前編では、4つの方法をお伝えします。



1.明日に持ち越さない

きょうやろうと思ったことや、「このままじゃまずいよね」と思ったことがあれば、できるだけ、その日のうちに片付けます。

翌日に持ち越さないでください。

翌日にまわすと、きっとまた明日も、「また、今度でいいか」と、先延ばしします。

特に、相手がある問題については、早めに対処したほうがいいです。

誰かに言いたいことがある、伝えておきたいことがある、確認したいことがある。こんなときは、できるだけその日のうちにアクションを起こしてください。

明日が来るかどうかもわかりませんし。

「物理的なガラクタは、先延ばしの産物である」という話をよく書いています。

片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

何かを使い終わったときや、もういらなくなったときに、捨てる、寄付する、といった処置をせず、そのままにすると、どんどん不用品がたまります。

早めに行動しておけばたまりません。

心のゴミもこれと同じで、きょうのうちに、やりたいことをやり、言いたいことを言っておけば、将来の問題の種(たね)として、心の中に巣食うことがありません。

もちろん、1日で何もかも解決はしませんが、解決にむけた行動を、ほんの少しだけしておくだけでいいのです。

心身ともに、ガラクタをためこまない方法は、先延ばしをしないこと。

これに尽きます。





2.書き出す

何かひっかかるなあ、違和感があるなあ、と思ったら、自分の気持ちを紙に書き出します。

生きていれば、「あれ?」と感じることは多いもの。

ちょっとした違和感が、モヤモヤやイライラに発展する前に、紙の上に出してください。

すると、爆弾をかかえなくてすみます。

がまんするのはよくないので、思っていることは、全部紙に書き出して、スッキリさせましょう。

「いや、私は毎日、ご機嫌に暮らしています」「平穏無事でハッピーな毎日です^^」という方も、紙に思っていることを書き出すことは、とてもおすすめです。

よりクリエイティブになれるし、いろいろ楽しいことを思いつき、さらに充実した毎日になります。

モーニングページをやってみては、どうでしょうか?⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

3.言葉に気をつける

自分が口にしている言葉や口癖に注意を向け、あまりネガティブなことばかり言わないようにします。

実際に声に出す言葉だけではなく、頭の中で自分に対してしゃべっている言葉にも注意を向けてください。

人間は言葉を使って思考しているから、日々、どんな言葉を使うかは、とても重要です。

雑な言葉を使っていると、雑な人生になります。

もちろん、この世界には、言葉で表現できない感情や、言葉を越えたものもあります。ですが、日常、私たちは、言葉をベースにして暮らしています。

実際、いま、SNSでやりとりされる言葉が、人うぃ追い詰めたり、場合によっては死にいたらしめたりすることがあります。

言葉の影響力を甘く見ないほうがいいと思います。

言葉の使い方1つで、人生が豊かになったり、殺伐としたりします。

心のゴミの防止で、特に気をつけたいのは、ネガティブな言葉です。

ネガティブなことばかり言っていると、現実がそちらに向かいます。

参考記事⇒マインドセット(ものの見方)を変えて人生の流れを変えよう(TED)

こちらもどうぞ⇒言語はどんなふうにして私たちの考えを形作るのか?(TED)

4.考え方を変える

2番の書き出しや、3番の言葉のチェックをやってみて、「私、後ろ向きなことばかり言ってるなあ」と気づいたら、考え方を変えてみます。

自分の思考をチェックしないと、ゆがんだ思考のまま突き進んでしまいますが、このゆがんだ思考こそが、心のゴミです。

考え方を変える方法はいろいろありますが、ここはシンプルに以下の2つの質問を自分にしてください。

1)これって、重要なことなんだろうか?

2)私が、どうこうできることなんだろうか?

これって、重要なの?

私たちは、さして重要でないことについて、あれこれ悩むことがあります。

断捨離を心がけている人が、ゴミの分別に悩みすぎて、1つも捨てることができなかったとしましょう。

さほど重要でないことを悩みすぎた結果、当初の目的である、「捨てる」というゴールを達成できない状況です。

もちろん、ゴミの分別は大事ですよ。自治体のルールに従って捨てたほうがいいのは当然です。

ですが、分別を間違えても、回収されず残されるか、そのまま持っていかれるかのどちらかです。

残されていたら、あらためてしっかり分別しなおして、次回ゴミ出しをすればいいし、持っていかれたら、もう自分の責任ではありません。

社会にちょっと迷惑をかけてしまいますが、他人や社会に迷惑をかけずに生きることなんて、誰にもできません。

「人に迷惑をかけたくない」「後ろ指さされたくない」「すべて自分で解決したい(それも、完璧に)」「絶対間違えたくない」と、かたくなに考える人ほど、心の中にゴミがたまります。

私にどうこうできることなの?

ある問題について、うじうじ悩んだら、「そもそも、これは私にどうこうできることなのか?」と自問してください。

もう終わってしまったことに対して、時間をかけて悩む人がいます。

何十年も前に、自分がやったこと、数ヶ月前に会社で起きたこと、数年前にご近所さんで起きたこと(その後引っ越しをしている)を後悔し、悩んでいる読者からメールをもらいもらいました。

中にはとてもしつこく悩んでいる人もいました(私が何通、返信しても、考えが変わらない。これは、プロに解決を頼んだほうがいいケース)。

自分の口臭で、過去に人に迷惑をかけたかもしれないことを悩んでいた人のメールは実際にブログで紹介しました。

過去に起きたできごとはもう変えられないから、そんなことをいくら考え、悔いても、時間とエネルギーの無駄です。

無駄です。

重要なのは、今どうするか。そして、これからどう生きていくか。

自分が変えることができることを、変えるように努めたほうがいいです。

たとえば、過去に起きたできごとに対する解釈や意味付けを変えることなら、自分でできます。

■後編はこちら⇒心の中にゴミをためない方法(後編)。正直は最善の策。

心のゴミに関する過去記事もどうぞ

心のガラクタを捨てる3つの方法。解決策はすぐそばにある。

気持ちのもやもやを片付けて心の中をスッキリさせよう。

もやもやした気持ちを解消したいなら、最初にやるべきことはこれ。

悪いのは自分ではない。自分を責めてもしかたがない4つのできごと。

今すぐ捨てたい根拠のない思い込み:10の認知のゆがみ、その1

ネガティブな人が陥りやすい思考のワナ:10の認知のゆがみ、その2

誰もが無意識のうちにやっているマイナス思考:10の認知のゆがみ、その3(終)。

****

心の中にゴミをためない方法を4つお伝えしました。

念のため、心にゴミをためないほうがいい理由も書いておきます。

それは、ゴミをためこみすぎると、困ったことが起きるから。

ゴミがたまりすぎるとこうなる

家の中や部屋と同じで、ゴミやガラクタ思考がたまりすぎると、心が機能不全に陥ります。

物理的なゴミをためこむと、のびのび暮らすスペースが、物の倉庫と化し、住人が物のお世話係になるぐらいです(これはこれで、それなりに深刻ですが)。

心が機能不全に陥ると、日々の暮らしに直接、影響があります。

・不安や不満がたまってイライラする、落ち着かない

・何をしてもリラックスできない、楽しめない

・やりたいこと、大事なことに集中できない

・周囲の人とうまくコミュニケーションをとれない

・夜、ぐっすり眠ることができない

こんなことが起きます。すると、毎日が楽しくありません。

家族がいる人なら、家族の精神状態にも、影響を与えてしまいます。

機能不全が進むと、本格的に心の病気になります。

病気になると、自分で軌道修正するのは大変です(プロに頼んだほうがよいレベル)。

「私は大丈夫のはず」「私はお気楽なタイプだから平気」と思っている人も、心のメンテナンスをしておくと、より日々が充実しますよ。





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