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やってみたら意外とできる。パンデミックが教えてくれた4つのこと(TED)

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働き方や生き方を見直したい人におすすめのTEDトークを紹介します。

タイトルは 4 Lessons the Pandemic Taught Us About Work, Life and Balance(パンデミックが仕事・人生・バランスについて教えてくれた4つのこと)。

スピーカーは Patty McCord(パティ・マコード)さん。Netflixの元最高人事責任者で、長年企業文化の変革を手がけてきた人です。

企業向けのトークですが、個人の暮らしにも通じるメッセージがあります。

パンデミックが変えた4つのこと

収録は2021年3月、長さは約8分。英語字幕あり。動画のあとに要約を書いています。

◆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

パンデミック前、マコードさんは世界中の企業で講演をしていました。テーマは働き方変革です。

ところが、どこへ行っても同じ反応が返ってきました。

「すばらしい話ですね。でも、うちではできません」。

規制があるから。CFOが認めないから。ヨーロッパだから。サービス業だから。非営利だから。

理由はさまざまですが、結論はいつも同じで、「できません」。

しかしパンデミックが起きて、世界中が強制的にやり方を変えざるを得なくなりました。

在宅勤務、オンライン会議、新しい衛生管理。どれも以前は無理だと言われていたことです。

実際にやってみたら、できました。人は、柔軟性も創造力も、もともと持っていたのに、使っていなかったのです。

トークでは、この体験から得た教訓が4つ紹介されます。





1. 私たちはチームであり、全員が大人だ

パンデミックで在宅勤務が始まり、仕事と家庭の境界があいまいになりました。

Zoomの画面に子どもやペットが映り込みます。介護の手も止められません。

こうした場面が日常になると、わかったことがあります。

職場の仲間は家族ではないということです。

おむつを替えるのも、親の面倒を見るのも、自分の家族の役割です。職場の仲間はチームであり、一緒に成果を出す相手です。

この区別ができると、仕事と家庭の調整がしやすくなります。家族の役割とチームの役割を混ぜないほうが、どちらもうまく回るのです。

もうひとつの気づきは、全員が大人だということ。

これまで多くの企業は、経営層には大きな裁量を与え、現場に近づくほどルールを厳しくしてきました。上に行くほど賢い大人で、下に行くほど管理が必要な人たちだという前提があったのです。

ところが、パンデミック中は、全員が自分の家庭の事情を抱えながら、それぞれ判断して仕事をしていました。

現場の人も含めて、みんな状況を読み、調整し、動ける大人だったのです。

大人として扱えば、大人として振る舞います。管理を増やすより、信頼するほうが結果につながります。

2. 他社のやり方と比べない

パンデミック以前、企業はベストプラクティスを追いかけるのが当たり前でした。

Googleはこうしている。あの会社はああやっている。成功事例を集めて、自社に当てはめようとしたものです。

パンデミックの最中は、誰にも正解がわかりませんでした。

どの会社も手探りで、自分たちに合うやり方を見つけるしかなかったのです。

そこでわかったのは、他社の真似をしても意味がないということです。

自分たちの組織が、何を達成したいのか。そのために各チームが何をすべきか。この文脈を全員で共有するほうがずっと大事です。

たとえば、会社の損益計算書の読み方や、各チームの目標を全員が理解していれば、上からの指示を待たなくても、自分で判断できます。

全体の方向性を共有した上で、各自が動く。そのほうが、トップダウンの指示系統よりずっと速く、柔軟です。

3. コミュニケーションを意識的に設計する

パンデミック前、職場のコミュニケーションは自然に流れていくものだと思われていました。

経営層が方針を決め、中間管理職が伝え、現場に届く。いわゆるトップダウンの伝達です。

けれども実際には、廊下ですれ違ったときの立ち話や、デスクの横を通りがかったときの雑談に頼っていた部分が多々ありました。

リモートワークになると、こうした偶然の接点がなくなります。

だから、コミュニケーションを意図的に設計しなければなりません。

誰に、何を、どのタイミングで伝えるか。以前は自然に起きていたことを、意識的にスケジュールに組み込む必要があります。

マコードさんは、1日の終わりに一文だけ書くことを提案します。

今日うまくいったことと、うまくいかなかったこと。それだけ書きます。

すぐに見返す必要はありません。1ヶ月たってからまとめて読み返すと、パターンがわかります。

たとえば、14人が参加するZoom会議でいつも2人しか話していないのなら、その会議はメールで十分だったと気づくことができます。

やり方そのものを定期的に見直すと、コミュニケーションの質が上がります。

4. 前に戻らず、試行錯誤を続ける

パンデミックの中で、多くの企業が従来のやり方をやめました。

5段階の承認プロセス、年に一度の人事評価、形式的な定例会議。

やめてみたら、なくても困らないものがたくさんありました。

ところが、状況が落ち着いてくると、前のやり方に戻ろうという声が出てきました。

マコードさんは前に戻るのではなく、前に進もう、と言います。

やめてみて困らなかったものは、最初からなくてよかったものです。もう復活させなくていいものがあるはずです。

その見極めをしながら、新しいやり方を試し続ける。誰かの正解をコピーするのではなく、自分たちで作っていく。

それがこのトークの結論です。

暮らしの中にある思い込みを疑う

このトークの核心は、ずっと無理だと思っていたことが、やってみたらできたという発見です。

これは企業だけの話ではありません。個人の暮らしでも同じことが起きています。

たとえば片づけ。ずっと捨てられないと思っていたものを、引っ越しや災害をきっかけに手放したら、なくても困らなかった。そんな経験を読者の方からもよく聞きます。

私自身も、昔はものをたくさん持っていました。

でも、ミニマリストになってほとんど捨てたら、困ることは何もありませんでした。ないならないで、別のやり方が見つかります。

人ができないと思うときは、単にやったことがないだけではないでしょうか。

年賀状をやめるのは無理。ものを減らしたら不便になる。あの人との付き合いは断れない。

こんなふうに思い込んでいるだけで、やってみたら大丈夫なことは多いと思います。

パンデミックのとき、多くの人が年末年始の集まりをやめ、買い物の回数を減らし、付き合いを整理しました。

そして気づいたはずです。なくても暮らせる、と。

もちろん、すべてをやめる必要はありません。ただ、できないと決めつける前に、一度やめてみるといいでしょう。

やったことがないだけで、本当にできないとは限りません。試してみれば、意外とあっさりうまくいくものです。

前を向けば元に戻らない

トークでは、元のやり方に戻らず、前に進み続けろと言っています。

私は、前に進むことを意識すれば、元のよくないやり方には戻らないと思います。

新しい習慣を身につけたのに、リバウンドすることって多いですよね。

片づけをして、部屋がスッキリしたのに、気がつくとまたものが増えている。

買い物を減らそうと決めたのに、半年たつと元のペースに戻っている。

距離を置いた付き合いをなんとなくまた始めてしまう。

こんなとき、マコードさんが提案していた、1日の終わりに一文書いて、後戻りチェックをするのがいいと思います。

理想の生活に向かって、常に前へ進んでいきましょう。

試行錯誤しながら、今の自分に合ったやり方を続けていきたいですね。

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****

パンデミック直後は、変わらざるを得なかった状況にいましたが、その記憶が薄れつつある人も多いかもしれません。

時間が経つとどうしても元の習慣に戻りがちです。

この記事をきっかけに、あの時に気づいた大事なことを再確認してもらえるとうれしいです。





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